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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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一眼キラーの高級コンデジ登場: Canon PowerShot G3X

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2015年2月のCP+2015というイベントで開発発表されたPowerShot G3Xですが、6月25日に発売されることがキヤノンから18日に発表されました。実は、ひそかに注目していた機種だったので、どのようなスペックで登場してくるのか非常に気になっていました。


<製品概要>
1.0型裏面照射型約2090万画素CMOSセンサー
24mm~600mm相当/F2.8-5.6の光学25倍ズームレンズ
防塵防滴構造
映像エンジンDIGIC6搭載
約162万ドットのマルチタッチパネル
上180度下45度の高精細チルト液晶
AiAF時31点AF枠
約5.9枚/秒の連続撮影
バルブ、星空夜景、星空軌跡、星空インターバル動画など多彩な撮影モード搭載
WiFi対応
動画撮影時に5軸手振れ補正
EOSに準じたユーザーインタフェース
重量約733g(電池/メモリーカード含む)



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このカメラの一番の売りは、1型の大型裏面照射型CMOSセンサーと、24mm~600mmの25倍ズームレンズを搭載していることです。


一般的なコンデジで採用されているセンサーは1/2.3型(5.9×4.4mm)が主流で、高級コンデジでは一回り大きい1/1.7型(7.6×5.7mm)が多く採用されています。キヤノンでいえば、PowerShot Sシリーズなどが1/1.7型です。1型センサーは13.2×8.8mmという大きさで、面積比では1/1.7型の約2.7倍もの受光面積になります。センサーが大きいほど1画素当たりの面積も大きくなり集光効率がよくなるので、高感度、低ノイズ、広ダイナミックレンジになります。そのうえ、裏面照射型にすることでさらに集光効率が高まり、画質の良さはコンデジのレベルを遥かに凌駕することになります。最高ISO感度12800を実現していることもあり、コンデジでは難しかった星空撮影も難なくこなすことができるようになったわけです。


また、24~600mmという高倍率のズームレンズを搭載したことで、広々とした風景の撮影から、野鳥の撮影までこのカメラ1台でこなせてしまいます。画質が劣化しないプログレッシブファインズームを使用すれば、高解像度のまま50倍の1200mm相当の撮影が可能になります。記録サイズをM2まで落とせば、なんと100倍の2400mm相当の撮影ができるのです。単に高倍率のズームであれば、センサーサイズの小さいコンデジでもすでに実現されていますが、明るい昼間ならまだしも、薄暗い森の中や曇りの日などはノイズが多く画質が十分ではないという問題がありました。1型センサーに600mmの望遠ズームを組み合わせることで、この問題をかなり解決できたのではないかと期待されるわけです。


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ちなみに、この写真はPowerShot S110のプログレッシブファインズームの最大望遠480mm相当で撮影した野鳥です。10mもないぐらいの距離ですが、小さな野鳥は480mmであってもこの程度の大きさにしか写せません。野鳥だけを本気で撮影するということなら、一眼レフと大きな望遠レンズを担いでいくというのもありですが、山歩きのついでに野鳥も花も風景も撮影したいということなら、このカメラほど適した機種はないといっても過言ではないかもしれません。


一眼レフなどの大型カメラで600mmの焦点距離を実現しようとすると、キヤノンで考えれば、すくなくともAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラに300mmの望遠レンズ+1.4Xテレコンバーターという組み合わせになります。Kiss X7とEF300F4の組み合わせでも、総重量は1.8kg近くなってしまいますから、そんなものを首からぶら下げて山道を歩くわけにはいきません。G3Xも総重量が約733gとけっこう重いのですが、Kiss X7とダブルズームレンズの組み合わせよりも軽いわけですから、600mmの焦点距離を考えれば夢のようなカメラです。

唯一の難点が、10万円を越える価格です。同じ1型センサーを搭載するG7Xが5万円台ということを考えるとちょっと高いのではという気もしますが、搭載されたレンズのことを考えると仕方がないのかもしれません。


僕が一眼レフを使ってきたのは、コンデジと比べて圧倒的な画質の差があり、超広角から望遠までレンズ交換によって焦点距離を自由に選ぶことが可能だからですが、星景写真も含めて同等の画質がもっとコンパクトなカメラで実現でき、しかもこれまではあきらめていた超望遠域の撮影も可能であるなら、あえて一眼レフにこだわる必要はなくなります。もっとも、G3Xでは24mm以下の超広角域の撮影はできないので、やっぱりまだ一眼レフをやめるというわけにはいません。600mmはたしかに魅力ですが、撮影の多くは広角側の焦点距離を使う現状では、24mmが広角端というのはやっぱり不十分なのです。それでも、低山の日帰りなどわざわざ一眼レフを持ち出さないような山歩き主体の山行に持ち出すカメラとして使ってみたいと感じます。もしも1型センサーで今度は15mm~100mmぐらいの広角ズームを搭載したG3XWなんて機種が出れば、一眼レフからの卒業を本気で考えてもいいのかもしれません。


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| 撮影用具 | 18:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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リチウム電池も保証対象: JVC ADIXXION GC-XA1

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今年の3月に購入したアクションビデオカメラ JVC ADIXXION GC-XA1に付属していた純正のリチウム電池が、半年ほど経ったころから膨張し始め、最近ではカメラに出し入れするのが難しい状態になってきたので、サポートに連絡してみました。そうしたら、現物を確認したいので送ってほしいと返信がありました。電池だけでなく本体のほうもチェックしたいので、本体と電池を両方送ってほしいとのことで、先日大阪のサポートセンターに送ったのですが、本日返却されてきました。


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箱を開けてみると、修理報告書が入っていて、「バッテリーを交換しました」と書いてありました。箱入りの新しい電池が同梱されており、当然ながら費用の請求はありません。バッテリーは消耗品なので、保証してもらえないと思いがちですが、もともと購入したときの付属品の一部ですから、不具合が出れば保証の対象になるようです。


いままでデジタル家電はいろいろと買いましたが、電池が膨らんでしまったことはありません。使っているうちに破裂したり発火したりされたら困るので、膨らんできたら保証期間が終わる前にサポートに連絡したほうがいいですね。


ちなみに、同時期に購入した互換電池は膨らむこともなく、ちゃんと使えてます。





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| 撮影用具 | 16:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山で使う三脚 その2: ベルボン UT-53Q

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ベルボンの三脚を購入したのは2度目ですが、初めて購入したのが本格的に写真を始めてすぐの頃でしたから、かれこれ20年ぐらい前になります。アルミ製の小型三脚でしたが、初めてカーボン三脚(スリック製)を購入した2001年頃まで使っていました。それ以来、新規に購入した三脚はずっとスリック製品でした。なぜベルボンを選ばなかったかというと、特別これと言った理由はありませんが、しいて言えば、最初に買った三脚のセンターポール固定ネジが壊れてしまったり、雲台の精度があまりよくなかったりで、なんとなく信頼感に欠ける印象があったことと、ベルボンの三脚の多くに標準で装備されているウレタンパッドが好きではなかったからです。もっとも、いまではスリックでもほぼ標準装備と化しているので、いまではどちらも似たようなものですが。


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なぜ、このUT-53Qを購入したかというと、日帰り山行のときに持っていくコンパクトな三脚がほしかったからです。単に軽くてかさばらないだけなら、すでに持っているスリック スプリントプロでも良かったのですが、スプリントプロは縮長が470mmぐらいあって、コンパクトとはいえやはりバックパックに外付けせざるを得ません。日帰り山行は荷物が少ないので、できればバックパックの中に収納して荷物をコンパクトにまとめたいわけです。日帰り山行では、三脚を使用する機会はあまり多くないので、バックパックの中に入れてしまってもそれほど困ることもありません。


UT-53Qは、縮長275mmという圧倒的なコンパクトさが魅力で、そのままバックパックの中にすっぽりと納まってしまうのです。実際、日帰り山行で使っているオスプレー ケストレル38の中に横向きにすっぽりと納まります。それほどコンパクトなのに、パイプ径は27mmもあり、一眼レフの使用にも耐えられる剛性があります。全高もエレベーターを伸ばさないで1400mmあるので、あまり腰をかがめなくても済みます。なので、主として明るい日中に使うのであれば、これで十分実用に足ります。スリックだけでなく、他メーカーでもここまでコンパクトな製品はないので、ベルボンの一択ということになったわけです。


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標準でアルミ削り出し部品を多用した高精度自由雲台QHD-U5Dが装備されており、このクラスの三脚としては、比較的贅沢な雲台が使われています。クイックシュータイプの雲台ですが、取り付け精度もよくがたつきなど見られません。


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シュープレートは縦横どちら方向にも取り付けられますし、2軸水準器だけでなく、縦構図にしたとき用の水準器もついていて、よく考えられているなあと思います。また、水平方向の回転だけを独立してコントロールできるパンストッパーもついていて、かなり凝ったつくりの雲台です。


おなじUTシリーズには、上位に63Q、下位に43Qがあり、53Qとあわせて3シリーズの構成ですが、自分の用途から考えると63Qはスペックに大差ないわりに190gも重いし、43Qは全体的にやや力不足に感じたので、53Qを選びました。エレベーター無しの全高が1400mmあるのが53Qのみというのも理由のひとつです。実際に使ってみた感想は、もしかしたら使うかもというレベルで持ち歩く三脚としては、1400gという重さはちょっと重いと感じます。昼間であればそこそこ早いシャッター速度が得られますから、割り切って1080gの43Qでも良かったかもしれません。


余談ですが、ベルボンの海外モデルには、脚がカーボン製のUT Carmagne 5430というモデルがあります。カーボン脚なので軽いのかと思いきや重さは1623gあり、耐荷重重量が8kgとなっていること以外ほぼメリットがありません。剛性が高くてコンパクトな三脚がほしいというひとにはいいのかもしれません。



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使い勝手の点では、通常の三脚よりもやらなければいけないことが増えるのが、すこし面倒です。まず、脚を180度反転するという動作が必要になります。


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次に、センターポールの根元にある青丸の部分を持ち上げて回転させ、


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○印と白線の印をあわせてやります。これは、脚の開脚角度をロックするための機構です。この二つの動作を行ってから、通常の三脚で最初に行う脚を伸ばすという動作に取り掛かるわけで、急いでいるときなどはちょっとイラつきます。



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脚の伸縮方法が、ねじるように回して伸縮させるというちょっと特殊な方法なので、慣れるまでやや戸惑いますが、慣れれば通常のレバー式やロックナット式と比べても素早い操作が可能です。この方式は任意の長さでロックできないと思っている人もいるようですが、ロックする方法が脚を回すというだけの違いなので、任意の長さでロックすることもできます。ただし、6段ある脚の個々のパイプをそれぞれまわしてロックすることになるので、ちょっと面倒です。一般的には一番細い最下段のパイプで調整してやるべきですが、この方式では上から二段目にあたる、伸縮するパイプの最上段で調整してやるのが便利です。


構造上、センターポールがすこし上がったのと同じ状態になるので、一般的な三脚でエレベーターを伸ばさない場合に比べると、すこしブレ易いように感じます。ミラーアップしてカメラを押さえつけるようにして撮影してやれば多少の低速シャッターでもなんとかなりますが、バルブ撮影するような場合は注意が必要です。


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山で使う三脚 その1: スリック カーホ゛ン 724EX

僕が使っている三脚は、ずいぶん以前に「星景写真のためのその2 三脚と雲台」という記事で紹介しましたが、それから4年が経っており、当然ながら機材もリプレイスされています。ということで、今回は山で使う三脚のお話です。


先の記事で紹介したのは、メインで使うのがスリック カーボンプロ703で、軽量化するときにはスリック スプリントプロということでしたが、現在メインで使っているのが、スリック カーボン724EX、状況によってベルボン UT-53Qを使っています。ベルボンのほうはまた別の機会に紹介するとして、今回はスリック カーボン724EXの紹介です。


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カーボン724EXの概要は、メーカーのHPから引用すると、「お求めやすい価格を実現した新EXシリーズの4段モデル。新デザインの脚ナットと第三世代ARSカーボンパイプ(アンチロテーションシステム=空転防止システム)の採用で、伸縮操作をより簡単にしました。3ウェイ雲台SH-716Eを装備。カメラ着脱はクイックシュー式で撮影現場で素早くカメラをセットできます。」ということです。なお、現行品は724EX Ⅲというモデルです。


決め手は、カーボン三脚としては比較的低価格で、脚が空転しない構造のため伸縮操作が楽という2点。なによりも使い勝手に優れているのが、第三世代ARSカーボンパイプ。以前使っていたカーボンプロ703は脚が空転するので、伸ばしたり縮めたりするときに、ロックナットをひとつずつ操作しないといけませんでした。なので、セットアップや撤収がけっこうめんどくさく時間がかかりました。しかし、このモデルでは脚が空転しないので、伸ばすときには三段に連なっているナットをまとめてがばっと握って1/4回転ほど緩めてやれば、すべての脚が伸ばせるようになるというわけです。縮めるときも、脚を収納して最後にナットを締めてロックさせるときに、伸ばすときの逆をすれば一気に全部のナットをロックすることができるというわけです。


脚が空転するとなぜだめなのかよくわからないという人もいるでしょうが、三段まとめて握ってナットを緩めるといっても、必ずどこか1箇所が最初に緩くなります。そうなると、そこから下の脚が空転してしまい、下のナットを緩めることができなくなってしまうのです。通常、一番径の大きい上段のナットが一番緩みやすいので、中段と下段のナットは脚と一緒に回ってしまい、緩まないということになるわけです。


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カーボン724EXには、SH-716という雲台がついていますが、ケンコーのFP-100PROという高精度自由雲台に変更しています。軽くてかさばらないし、2ウェイ雲台よりも使い勝手がいいので、いまのところ満足しています。



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また、カメラのセットが簡単に素早くできるように、スリックのマグネシウム製クイックシューDQ-55を組み合わせています。マグネシウム製ということで、見た目のごつさに比べて非常に軽量で、クイックシューをカメラにつけっぱなしにしていてもかさばったり重く感じたりということもなく使い勝手はかなりいいです。


カーボンプロ703と比べてスペック的によくなったのは、パイプ径が最大24mmから25mmになっていて、剛性感が増したこと。足を伸ばしたときの雲台を含めた高さが、703では約1300mmだったのに対して724EXは約1400mmあり、あまり腰をかがめる必要がなくなって撮影時の負担が減りました。また、センターポールが分割式になったので、マクロで花などを撮影する場合も、カメラ位置を低くすることができます。3段である703に対して724EXは4段なので、パイプが1段増えた分重さは少し重くなっていますが、縮長はほぼ同じです。全体的に使い勝手がよくなって、山に持っていく三脚としては重さ、大きさ、剛性のバランスがいい三脚だと思います。


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現行のカーボン724EX Ⅲは、パイプにウレタングリップがついたりして、余計な装備が増えています。ベルボンもそうですが、アルミ素材の三脚ならいざしらず、カーボン素材の三脚にウレタングリップをつける必要はないと思うのですが、日本のメーカーは不思議と標準装備しています。ウレタン素材は経年変化でぼろぼろになってしまい、そうなるとがさがさした感触もよくないし握るたびに黒いカスが手についたりしてけっこう不快感があります。マンフロットやジッツオなど外国製品はカーボン三脚に余計なグリップなどつけていないわけで、標準装備にする意味がわかりません。そんなものはネオプレンゴムなどの素材で取り外し可能なタイプのオプション品にすればいいのにと思います。


そういうわけで、もしもこれから山用の三脚を購入するのであれば、マンフロットのMT190CXPRO4(雲台なし)やバンガードAlta Pro 254CB50、ベンロC1580TB1あたりがいいのではないかと思います。ただし、ベンロC1580TB1は最低地上高415mmとなっていて、ローアングルは別売りのアダプターが必要らしいので、ちょっとめんどくさいかもしれません。










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| 撮影用具 | 18:44 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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2.0倍のエクステンダーは本当に画質劣化がひどいのか?

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エクステンダーとは、すなわちテレコンバーターのこと。 望遠レンズの後に装着して元のレンズの焦点距離を延長させるためのアクセサリーです。要するに、200mmのレンズに装着して、カメラに取り付けて撮影すれば、1.4倍のエクステンダーであれば280mm、2倍のエクステンダーであれば400mmのレンズになるわけです。


キャノンでは、テレコンをエクステンダーという名称で販売しています。エクステンドとは拡張するという意味なので、レンズの焦点距離を拡張するアクセサリーということなのでしょう。ここでは、キヤノン製品の話なので、以下エクステンダーという名称を用います。


エクステンダーには1.4倍の1.4xと2倍の2.0xがあります。現行品はそれぞれ3代目ということで、1.4xⅢ、2.0xⅢという名称ですが、僕が持っているのは1.4xⅡと2.0xⅢになります。光学製品なので、基本的に新しいほうが性能はいいのですが、1.4xⅡと1.4xⅢがどれほど違っているのかはなんともいえません。ネット上では、周辺部の描写がよくなっているなどの意見もありますが、明らかに違うというほどの差はないようです。違いはわからないという意見も多く見られますので、重箱の隅をつつくようなあら捜しをすればわかるというレベルではないかという気もします。


一般的に言われているのが、エクステンダーを装着すると画質が落ちるということ。この話はエクステンダー1.4xⅡの記事で詳しく書いているので、ここでは割愛します。もうひとつ言われているのが、AF速度が遅くなるということ。これは確かに自分でも感じます。もっとも、コンマ何秒というレベルの差だと思うので、特に遅さが気なるということはありません。飛んでいる鳥のように動きの早いものを撮影していると気になってくるのかもしれませんが、せいぜい雷鳥が歩くぐらいの速度であればなんら問題ないというのが実感です。なので、AF速度については、ここでは取り上げません。なお、AF速度に関しては、Ⅱ型よりもⅢ型のほうが改善されているらしく、Ⅲ型はそれほど速度が落ちないという情報もネットで見られます。


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今回記事にするのは、2倍のエクステンダーは1.4倍のエクステンダーよりも画質劣化が大きく使えないという噂の検証です。正直なところ、この噂はなんとなく本当らしいという気がしていて、これまで2倍のエクステンダーの購入は見送ってきました。もっとも、どちらかといえば手持ちのレンズではAFが使えなくなるというのが、購入を見送ってきた主な理由です。1.4倍のエクステンダーを装着すると1段、2倍なら2段暗いレンズになってしまうので、EF70-200mmF4のレンズに装着すると、それぞれF5.6、F8のレンズになってしまいます。一眼レフの位相差AFシステムは、通常ではF5.6よりも暗いレンズだとAFができないので、2倍のエクステンダーを装着するとAFが使えなくなってしまいます。最近ではF8でもAFができる機種もでてきたので、そういう機種を使っている場合は問題ありません。


ところで、最近の一眼レフはライブビュー撮影ができるようになり、位相差AFのほかにコントラストAFというAF方式を併せ持っています。このコントラストAF方式は画像そのものがもっともシャープになるフォーカス位置を検出してピントを合わせる方式なので、レンズのF値に縛られないのです。つまり、F5.6よりも暗いレンズでもAFが可能になるというわけです。少し前まではコントラストAFは位相差AFに比べて極端にAF速度が遅いという欠点がありましたが、最近ではかなり速くなっています。動きの速い被写体を追うのでなければ、ほぼ実用に足る速度です。そして、コントラストAFは低価格の機種でも搭載しているので、誰もがこの恩恵にあずかることができます。6Dで試してみたところ、一昔前のコンデジ並みの速度はあるようなので、これなら使えそうだと感じました。であれば、画質さえ許容できれば2倍のエクステンダーを使わない理由はなくなります。


雑誌やネットで2倍のエクステンダーを使った写真を見る限りにおいては、それほど画質が悪いとは思えなかったので、今年のGW前に思い切って2xⅢを購入してみたわけです。1.4xⅡと同じⅡ型にするという手もありましたが、今後長く使うことを考えると、最新の光学設計で作れらているⅢ型にしておいたほうがいいだろうという判断です。


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さて、前置きが長くなりましたが、実際に1.4xⅡと2.0xⅢで撮り比べる機会があったので、ここで比較検証してみようと思います。撮影時の状況は以下のとおりです。

カメラ: EOS40D
フォーカス: ライブビューによるマニュアル
レンズ: EF70-200/F4L IS USM
三脚: スリック プロ700DXⅢ
雲台: スリック SH-806高精度3ウェイ雲台

レリーズ使用、ミラーアップにより撮影。被写体までの距離は目測で約40m。RAWで撮影後、レタッチなし現像のみ。


<写真をクリックで拡大します>
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1.4xⅡで撮影した画像を2xⅢと同等の画角になるようにトリミングした画像です。リサイズしていない画像を掲載できればいいのですが、ファイルアップロードの容量制限に引っかかってしまうので長辺1800ピクセルにリサイズしています。モニターで等倍にしたときの大きさがA3ノビぐらいになると思いますので、一般的に家庭でプリントできる最大サイズであり、写真展でも使えるレベルの大きさということでは、適当なサイズかもしれません。



<写真をクリックで拡大します>
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2.0xⅢで撮影し、長辺1800ピクセルにリサイズした画像です。トリミングはしていません。


2つの画像を見比べてみて、明らかに2xⅢで撮影したほうが画質が劣ると感じる人はめったにいないと思います。少なくとも、僕の感覚ではわずかに2xⅢが甘いように感じるものの、おおむね同等といえると思います。被写体であるニホンカモシカの毛並みなども、だいたい似たような再現性です。この程度の差なら、現像時のレタッチで十分カバーできるレベルだといえるでしょう。


ピントについては、40Dはライブビュー時のコントラストAFは搭載していないので、MFであわせてます。ピントの山がわかりにくい40Dのモニターを見ながらのMFだったので、もしかしたら若干はずしている可能性はありますが、それはどちらも同条件です。


よく見ると2xⅢのほうが背後の木立が少しアウトフォーカス気味ですが、ニホンカモシカと後ろの木立とは少し距離があったので、被写界深度を外れかけているためと思われます。2xⅢの画質劣化も少しは影響があるのかもしれません。


念のため、等倍に相当する大きさで画質の比較をしておきます。


上が1.4xⅡ、下が2.0xⅢです。
IMG_6852C.jpg

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見比べると、リサイズした画像ではわからなかった画質の違いが見えてきます。わずかな違いですが、やはり2xⅢのほうがニホンカモシカの毛並みの描写が甘いです。


背後の木立は2xⅢのほうが明らかにぼけていますが、これは先にも書いたように被写界深度の影響が大きいと思われます。ニホンカモシカの足元の等倍画像を見比べると、枯れ草の枝などの描写はそれほど大きな差がないので、エクステンダーの画質の差以外の影響が大きいのではないかと考えられます。2倍のほうが当然ながら合成焦点距離が長くなり被写界深度も浅くなりますから、ピントがあっているように見える範囲は狭くなります。ネット上でよく見る2倍のエクステンダーは画質劣化がひどいという意見は、被写界深度と画質の問題がごちゃ混ぜになっている可能性があるのかもしれません。


というわけで、厳密に比較すれば2倍のほうが画質の劣化が大きいというのは真実ですが、使えないというほどのレベルではないというのが個人的な感想です。実際、プロの写真家でも2倍のエクステンダーを使用した作品を発表したりしているわけで、決して使えないというようなものではないといえます。


2倍のエクステンダーを使うよりも、1.4倍で撮影してトリミングしたほうがいいという意見もあります。確かに画質だけみればそのほうがいい場合もあるのですが、トリミングをすれば画像のサイズが小さくなり、大きく伸ばしてプリントするような場合は画像の拡大率が大きくなって画質劣化してしまうということもありえます。そうなると、2倍のエクステンダーで撮影した場合と差がなくなるか、かえってよくないということにもなりかねないので、それほどメリットがあるとはいえません。


等倍で比較してわかるレベルの違いを問題にするかどうかは人それぞれです。しかし、等倍の画像というのは、長辺が4000ピクセル近い大きさですから、パソコンのモニターで見た場合、モニターを横に3.5枚ぐらい並べた大きさになるわけで、そんな大きさの画像を間近で見てやっとわかるぐらいの差が大きな問題になるとは、個人的には思いません。


結局のところ、写真の良し悪しを決める主要なファクターは、被写体そのものであったり、構図であり光でありシャッターチャンスであったりするわけですから、エクステンダーの画質劣化など取るに足りない問題ではないかと思うわけです。もちろん、 超望遠レンズが使えればそれにこしたことはありませんが、大きくて重い機材をたくさん担いで歩いたり登ったりするのはかなりの重労働です。超望遠レンズの使用頻度が高くないのであれば、小型軽量化ができるエクステンダーの活用というのは、合理的な選択です。AF速度が遅くなるということが大きな問題でないのであれば、2倍のエクステンダーも十分実用に足りるというのが、僕の正直な感想です。


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| 撮影用具 | 19:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【タイマー機能付】キャノン TC-80N3 RS-80N3 互換 タイマーリモートコントローラー

タイムラプス(微速度撮影)撮影などに必要なタイマーリモートコントローラーとして、エツミのタイマーリモートコントローラーを使っていましたが、ケーブルの取り付け部分が壊れてしまったので、新しいタイマーリモートコントローラーを購入しました。


今回も、高いわりに機能がいまいちの純正品ではなく社外の互換品ですが、今まで使っていたエツミのものよりもさらに安くて性能も同等というものをアマゾンで見つけました。



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【タイマー機能付】キャノン TC-80N3 RS-80N3 互換 タイマーリモートコントローラー  というもので、Giantwoodというお店が販売しているものですが、価格がなんと1850円という安さ。キヤノン純正品のTC-80N3が実売で12000円ほど、壊れてしまったエツミのものが今の実売は7000円ぐらいなので、それから比べると破格の安さです。写真で見たときは、手のひらに納まるぐらいのコンパクトな大きさのように思っていたのですが、届いてみるとけっこうでかいものでした。長さが約15cmあります。


キヤノン純正品のTC-80N3は撮影回数の設定が99回までしかできないのに対して、こちらのものは399回まで、もしくは無制限というのが優れているところ。エツミも同じでしたが、同等の性能で半額以下ならお買い得です。


ただし、電源スイッチがないので、電源のオンオフは電池の抜き差しで行うというのがちょっと残念なところ。エツミのものはスイッチがついていたんですけどね。まあ、それほど使用頻度が高いものでもないので、電池の抜き差しは液漏れ防止の意味でもいいかなと思います。


さっそく試してみたところ、ケーブルの抜き差しも問題ないし、設定や動作についてもまったく問題ありませんでした。


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ドラレコにもなるスポーツカム: JVC ADIXXION GC-XA1

増税前の駆け込み購入で、いくつか買い物をしました。先に記事にしたキヤノンのA3プリンタ iP8730を皮切りに、山用品2点と撮影用品2点の計5点で、総額約5.5万円なり。増税後に購入した場合と比べて、約1600円お得だったということですが、冷静に考えるとたいした金額でもないなあというのが実感。とはいえ、1600円あればガソリン10リットルは入れられるわけだし、それだけあれば県北の山へ1回往復できると考えれば、やっぱりお得だったといえるのでしょう。


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さて、撮影用品2点のうちの1つが、ビクターのスポーツカム ADIXXION GC-XA1です。



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手のひらにすっぽりと隠れてしまう小型のビデオカメラです。動画を撮るだけならコンデジでも撮れるので、わざわざ購入する必要はありません。なので、もともとはドライブレコーダーを買うつもりでした。


昨年夏の事故以来、万一の場合を考えてドライブレコーダーの必要性を感じていたのですが、なにしろ電源をシガーソケットから有線でとるという機種ばかり。ケーブルは天井などの内装をめくって中を這わせてしまえばいいとしても、足元のシガーソケットにコネクターが刺さりっぱなしになるというのがどうも気に入らなくて、なかなか購入に踏み切れないでいました。


スポーツカムはそれほどほしいと思っていたわけではありませんが、ナイフリッジのような稜線を歩くときや、岩場などで思うように立ち止まってカメラを取り出して撮影するのが難しいときに、頭など体の一部に取り付けた状態で撮影できると便利だなあと気になっていました。


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スポーツカムとしては、GoProという機種が有名ですが、他にもソニーのHDR-AS30V/100V、パナソニックのHX-A100など選択肢はいくつかありました。自分の用途としてはあくまでも記録用なのでとくに高解像であったり高性能である必要はなく、防水防塵性能があり、小型軽量、スマホなどなくても画像の確認ができるモニター付で、リーズナブルな価格であればほしいかなと思っていました。


ビクターの ADIXXIONシリーズは、本体が防水防塵仕様になっていて、多機種のように防水ケースを利用する必要がないこと、再生画像も確認できる小型の液晶モニターが装備されているのがアドバンテージ。それに、タイムラプス撮影(微速度撮影)やエンドレス撮影もできるということで、案外いろんなことができます。


エンドレス撮影とは、15分ごとに1つのファイルとして動画を連続して記録し、メディアがいっぱいになると古いファイルから上書きして撮影し続ける機能のことで、ドライブレコーダーと同じことができるわけです。エンドレス撮影はUSBケーブルから給電しながら撮影することもできますが、当然ながら電池でもできますから、予備電池さえあればわずらわしいケーブルをシガーソケットから取り出す必要がないわけです。


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ドライブレコーダー専用機を買うよりも、普段はドラレコとしても使えるスポーツカムのほうが用途が広いということで、ドラレコを買うのをやめてJVC ADIXXION GC-XA1を購入することにしたわけです。ADIXXIONシリーズには、GC-XA2という上位機種もありますが、自分の用途には価格が約半分のGC-XA1でも十分だし、実は付属品はGC-XA1のほうが豊富でオプション購入しなくてすむというのもありました。GC-XA2だとUSBケーブルと三脚の雲台のようなフレキシブルマウントしか付属しませんが、GC-XA1なら写真のようなオプションがすべて付属しています。



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フレキシブルマウントはドラレコ用に車に設置しておいて、出かけるときにカメラを取り付けるだけです。


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小さいものなので、視界をさえぎるようなこともなく運転の邪魔にもなりません。


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ドラレコとして実際に撮影した時の画像を静止画にしたものです。画角はかなり広く、エンドレス録画時の720p手振れ補正ONで約108度(手振れ補正OFFで128度)だそうです。これは、35mmフルサイズカメラの焦点距離に換算すると約15mm(128度なら12mm相当)に相当する広さなので、かなり広いです。ただし、FullHDの1080pで録画(エンドレス録画は720pのみ)すると手振れ補正OFFで約85度(焦点距離20mm相当)になります。普通のデジカメで考えれば、20mmというとかなり広いので、自分としては十分かなと感じます。もっとも、LED式信号機の場合、周波数の関係で信号機がゆっくりと点滅して録画されるという欠点があります。この写真では点燈していますが、動画で見ると2秒点燈1秒消灯という感じで点滅します。もっとも、これはこの機種に限ったことではないようです。


山で使うときは、付属のゴーグルマウントを使って頭に装着するか、小型三脚などを活用してバックパックのショルダーベルトなどに取り付ければいいわけです。


いままでは、行動時に動画を撮るということはほとんどできませんでしたが、これからはいろんなバリエーションの動画を楽しめそうです。



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高級コンデジって本当にいいの?: PowerShot S110レビュー

キヤノンのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の中でもプレミアムシリーズとして展開されているPowerShot Sシリーズは、いわゆる高級コンデジの分類に入る機種です。もっとも、最近は撮像素子が1インチを越えるような大型のものを搭載したコンデジが各社から発売されており、ひとくくりに高級コンデジというと大型撮像素子を搭載しているモデルだけを指す場合もあるようです。


とはいえ、大型撮像素子を搭載したモデルは大きさ重さがコンパクトとは言いがたいものもあり、個人的にはコンデジの分類に入れるのは違うのではないかという気がします。誤解を恐れずに言えば、コンパクトデジタルカメラは、重量200g以下、幅10cm×高さ6cm×奥行き2.5cm程度までというのが限界かなあと思います。これ以上重かったり大きかったりするとその存在感が気になり、気軽にポケットに入れて持ち運びするのに違和感を感じてしまいます。


僕は山行時にコンデジをショルダーベルトに取り付けたカメラケースに入れて持ち運ぶので、ここに重いものや大きいものが入ってくると肩がこったり、違和感を感じてしまうのです。以前使っていたパナソニックのTZ3は、大きさは奥行きが3.67cmと分厚かったものの幅と高さはほぼ許容範囲だったのですが、重さが257gもあったので、けっこう存在感が大きくていつも気になっていました。パナソニックのFT1に変えてからは、その存在感がなくなってずいぶん楽になったように感じたものです。


昨年10月に購入したPowerShot S110は、モデル末期の在庫品ということで半額近い金額だったとはいえ初めて2万円以上出して購入した機種です。それまではコンデジに1万円以上出して購入したことはありません。購入理由は、先の記事にも書いたとおり、FT1の色味がどうも納得できないというのが第一。購入後半年ほど使ってきたわけですが、この買い替え理由が希望通り解決できているのか、また、FT1やそれ以前に使っていた機種などと比べてどうなのかといういことをレビューしておきたいと思います。


買い替えの主な理由であった色味についてですが、納得できなかったFT1との比較だけでなく、普段仕事の記録用に使っているキヤノンのA2300とも比較してみました。A2300はキヤノンの最廉価モデルに相当する機種で、新品にもかかわらず5980円という低価格で購入したものです。そんな最廉価モデルにもかかわらず画素数は1600万画素と3機種の中ではもっとも高画素で、もしかしたら案外解像感が一番良かったりするのかもなんて思っていたのでした。ちなみに、S110とFT1はどちらも1200万画素です。

経験上、晴天で日が差している状態では色味にそれほど大きな違いはないので、曇りの時に色の違いが一番よくわかる雪景色で撮り比べてみました。

S110の画像<写真クリックで拡大>
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S110は、キヤノンが独自に開発し、一眼レフのEOSシリーズにも採用している映像エンジンDIGIC5を採用し、一般的なコンデジで使用されている1/2.3型撮像素子よりも一回り大きい1/1.7型高感度CMOSセンサーとの組み合わせで高画質と高感度の撮影を可能にしているわけですが、実際に使ってみて確かに画質が優れていると感じます。何よりもDIGIC5のおかげで色かぶりが少ないことを実感しています。雪景色は青かぶりしたりグレーになったりとカメラ任せではなかなか難しい被写体ですが、S110はけっこういい感じで見た目に近い白色を再現してくれます。

今回のような曇り空の雪景色でも、見た目以上にアンダーな写真になることもほとんどありません。雪景色を写真に撮ると、カメラが自動的に露出を下げてしまうので、写真が暗くなってしまい、雪がグレーに写ってしまいます。これは、カメラのプログラムが18%グレーの明るさを基準に判断しているためで、これよりも明るいと判断してしまうと自動的に露出をコントロールして暗めに写してしまうからです。なので、露出補正機能が付いているカメラであれば、撮影者が露出補正してやる必要があります。明るい場合はプラス補正、暗い場合はマイナス補正というのが写真撮影の基本で、初心者のうちは白プラ黒マイなどと覚えたものです。露出制御がDIGICによるものなのか、別のプログラムなのかわかりませんが、S110はこのあたりの判断がたくみで、比較的見た目に忠実に再現してくれます。


A2300の画像<写真クリックで拡大>
A2300_IMG5684.jpg

A2300_IMG5685.jpg
A2300は、S110のようにDIGICを搭載しているわけではありませんが、同じキヤノンのカメラということで比較的S110に近い露出制御をしているようです。ただ、色かぶりについてはやはり青かぶりが見られ、DIGICほどの巧みな処理はできていないのがわかります。


FT1の画像<写真クリックで拡大>
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FT1は、こうして比較してみると極端にアンダーな仕上がりになっているのがわかります。色かぶりもきつく、全体に青暗く沈んだトーンになっており、補正なしでは使えないレベルです。これは今回に限ったことではなく、いままでずっとこんな感じでした。


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色味については、映像エンジンDIGIC5を搭載したS110が優れているというのはわかりましたが、解像度についてはどうなのでしょうか。解像度は画素数の多さによるところが大きいものの、もちろんそれだけでは決まりません。レンズの性能や映像処理技術にも左右されます。上で使ったサンプル画像を100%表示、すなわり等倍で切り出したもので比較してみます。


S110full_IMG0857.jpg
S110


A2300full_IMG5685.jpg
A2300


FT1full_P1040194.jpg
FT1

A2300だけ1600万画素と画素数が多いので、画像のピクセル数が4608×3456と大きくなるため、同じ大きさに切り出した場合他の2機種よりも拡大された状態になっています。また、S110は広角側の焦点距離が24mm相当であるのに対して、FT1とA2300は28mm相当になり、同じ大きさに切り出した場合、FT1はS110よりも少し拡大された状態になります。厳密にはこのあたりは同じになるようにそろえるべきなのでしょうが、そこまで細かい性能を気にしているわけではないので、電源をいれてそのまま写した場合の結果で比較しました。また、解像度の比較なので、FT1の画像は見やすいように明るさを調整しています。


まず、画素数が同じS110とFT1ですが、見た目にはそれほど大きな違いはないようです。S110のほうが文字の輪郭がわずかにシャープであるように感じますが、パソコンの画面で見るぐらいの大きさであれば、その差を感じることはまずないでしょう。


A2300は、全体的にもやっとした感じで、文字ににじみや色収差がみられます。他の2機種よりも画像が大きくなっているにもかかわらず、サイロ表面の格子状の模様がつぶれ気味でよくわかりません。おそらくレンズ性能があまりよくないのでしょう。小さなセンサーに対して1600万画素という画素数も過剰すぎて1画素あたりの受光効率が悪く、クリアな画像が得られにくいという可能性も考えられます。とはいえ、これもパソコン画面で見る程度の大きさなら、あまり気になることもないでしょう。実際、どの画像も50%の大きさでみるぐらいであればきれいに撮れていると感じます。


結論としては、FT1の色味が納得できなかったという買いかえ理由は、S110にすることで見事に解決しているといえます。撮って出しの画像でもかなりよくなっているわけですが、RAWで撮影することでさらに自分の思うように調整することも容易になりました。ブログにアップする写真を調整する手間もかなり軽減されたと思います。その意味では、価格に見合うだけの性能はあるといっていいと思います。


個人的にはそれほど重視していませんが、高感度の性能も大きく向上しています。


FT1_P1010316.jpg
FT1はISO400でもかなりノイズが出ました。これぐらいの大きさではそれほど気になりません。


FT1full_P1010316.jpg
しかし、等倍で切り出した画像ではかなり厳しい画質です。印刷するにしても画面で見るにしても、A5サイズぐらいまでが許容範囲といった感じです。


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S110はISO12800まで設定できるというだけあって、高感度画質はコンデジにしてはかなりいいと感じます。この写真はISO500ですが、これぐらいの大きさであればまったく問題ありません。


S110full_IMG_0111.jpg
等倍で切り出した画像でも、それほどひどい感じはしません。A4ぐらいまではまったく問題ない画質ですし、A3でも適正な距離から見るレベルならいけそうな感じです。


ただし、電池のもちが悪いのはFT1に劣るところです。FT1でもそれほど強かったわけではありませんが、撮影可能枚数は少ないし、寒さにもすこぶる弱い感じです。このあたりは、耐寒温度-10度をうたうような最新の防水コンデジでないと満足できないかもしれません。もっとも、互換電池が2個セットが格安で手に入ったので、いまのところ厳冬期の雪山でもなんとか使えてます。



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小型・軽量・高性能望遠ズーム: EF70-200mmF4L IS USM

久しぶりの写真関連ネタです。


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キヤノンのレンズは高性能レンズのラインに「L」の記号がつくわけですが、そのLレンズのズームラインナップにはF2.8シリーズとF4シリーズがあります。それぞれ広角、標準、望遠と3種類のズームレンズがあるわけですが、これをマージャン用語にあてはめて、キヤノンユーザーの間では前者を大三元ズーム、後者を小三元ズームと呼んでいるのは良く知られたところです。

大三元ズームは、大口径で性能も最高レベルのズームレンズ群ですが、当然ながら価格も大きさ重さも最高レベル。それに対して小三元ズームは、性能は大三元ズームに近いレベルを実現しつつも開放絞り値をF4に抑えたことで小型軽量に仕上がっています。風景写真などで使うのであれば、もっぱら絞り込んで使う場合が多く、F2.8の大口径をあまり必要としないし、持ち運びを考えると小型軽量のほうがメリットが大きいので、この分野では小三元ズームを使用しているユーザーも多いようです。

望遠ズームにおいては、大三元・小三元ともにIS機能(手振れ補正機能)がないタイプとIS機能付きのタイプが用意されており、ユーザーは必要に応じてISのありなしを選択することができます。小三元ズームではEF70-200mmF4L USMとEF70-200mmF4L IS USMの2種類があります。


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僕も撮影機材は小型軽量であることを重視しているので、小三元ズームを使っています。望遠ズームにおいては、以前はIS機能がないEF70-200mmF4L USMを使用していましたが、2013年の春にIS機能付のEF70-200mmF4L IS USMに買い換えました。


<写真クリックで拡大>
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ISなしのEF70-200mmF4L USMは通常の描写性能においてはなんら不満のないレベルであり特に買い換える必要を感じませんでしたが、逆光時の描写性能が弱く、盛大なゴーストが発生するという点が気になっていました。上の写真がその例です。写真中央左下の水面部分に大きなゴーストが出ています。ネットのクチコミなどを調べていると、IS付のEF70-200mmF4L IS USMのほうが発売時期が新しく、ゴーストも抑えられているという評価が多かったので、そのうち買い換えようと思っていました。


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IS付もISなしもレンズの大きさはまったく同じだし、重さはIS付が約50g重いだけなので、買い換えても特に違いを感じることはありません。撮影した画像を見てもとくに違いは感じられないので、朝日や夕日などのように強い光源を画角内に入れるような写真を撮らないのであれば、価格の安いISなしでも必要にして十分な性能です。


ただ、逆光耐性の良し悪しだけでなく、ISがあることで手持ち撮影でも手振れによる失敗を減らすことができるので、IS付を選ぶメリットはあります。特に200mmぐらいの望遠域になると手振れの影響は大きくなりますから、必然的にシャッター速度を速くして手振れの影響を受けないようにしなければいけませんが、風景写真のように被写界深度を深くしたい場合は絞りを開けたくないという場合も多くあります。かといってあまりISOを上げるのもノイズが出てくるので嫌だという状況であれば、三脚を用いてブレ対策をすることになるわけですが、山の稜線や湿地の木道上などのように三脚を設置するスペースを十分とれない場所もあります。そういう時、ISが付いていれば手持ちでもある程度遅いシャッター速度で撮れてしまうのでたいへん便利です。


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買い替えの最大要因であった逆光耐性については、やはりIS付きのほうがISなしに比べて優秀です。上の写真では、注意深く見てもゴーストは見られませんでした。


ISの恩恵はいままでかなりの場面で実感することができました。カメラがフィルムからデジタルになってISOが1カットごとに自由に変更できるようになったので、必要に応じてISOを上げて必要なシャッター速度を確保することが可能になりましたが、場合によってはそれでも十分でないこともあります。そういう場合にISが心強い味方になってくれるわけで、高感度撮影と手振れ補正をうまく活用して軽快で自由な撮影スタイルが実現できるのであれば、やはりIS付きのEF70-200mmF4L IS USMを選ぶ価値があるといえるのかもしれません。


以下はEF70-200mmF4L IS USMで撮影した作例です。横位置写真はクリックで拡大できます。

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新しいデジカメ: CANON PowerShot S110

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2011年の夏に防水デジカメ Panasonic FT1を購入してから2年、山行記録用を主たる目的とした新しいコンパクトデジタルカメラを購入しました。


FT1が壊れたというわけではありませんが、日付情報などを保持するための内蔵電池がだめになったらしくて、リチウムイオン電池を充電するために取り外すと日付がリセットされてしまい、電池を抜き差しするたびに日付を設定しなければいけなくなっていたことや、ズームレバーの反応が若干渋くなってスムーズな動きができないなどのトラブルが出始めていました。そういうハード的な問題のほかに、撮影した写真の色味がどうも納得いかないということもあって、いかに山行記録用と割り切っているとはいえ、もう少しまともな色で写したいというソフト的な不満もありました。


で、新たな機種を購入するに当たっては、まだFT1が使えるので防水性能は考慮しないことにしました。雨天時はもともと色味とかはどうでもいい場合がほとんどなので、とりあえず記録できればいいわけです。その意味ではFT1でも問題ありません。


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色味の不満を解決するには一眼レフと同じ映像エンジンDIGICを搭載している機種が理想的だし、RAW撮影もできればレタッチもやりやすいわけです。というわけで、その両方を兼ね備えているPowerShot Sシリーズを購入することにしました。ちょうど、新型のS120が発表されて、S110が在庫処分で安価に出ていたのでS110を購入することにしました。


大きさは通常のコンデジと同等ながら、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアルなどのモードがあり、F2.0で24mm相当の広角撮影ができる上に、ISO12800まで対応した高感度性能があるなど、一眼レフ並みの性能があります。


もっとも、電池の持ちがいまいちで、特に冬はダメダメらしいのが残念なところ。まあ、予備電池を持つなどして対応すればいいことですが。


先月の石鎚山と瓶ヶ森のレポで使った写真の多くは、このカメラで撮影したものです。RAWで撮影し、ピクチャースタイルなど少し変更したりしてますが、今まで使ってきたコンデジに比べると、何もしなくても色かぶりがなく一眼レフに近い色味で撮影できていると感じました。


そのうち、一眼レフやFT1などとの比較もしてみたいと思います。












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