ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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5年ぶりに新型登場: EOS 6D MarkⅡ

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キヤノンから小型軽量フルサイズ一眼レフ EOS 6D MarkⅡが発表されました。初代6Dが発売されたのが2012年11月なので、かれこれ5年ぶりの新型発表です。


気になるスペックですが、一番気になる大きさと重さは以下の通りです。

6D:
大きさ 約144.5(幅)×110.5(高さ)×71.2(奥行)mm
重さ: 約755 g(CIPAガイドラインによる)/約680 g(本体のみ)

6D MarkⅡ:
大きさ: 約144.0(幅)×110.5(高さ)×74.8(奥行)mm
重さ: 約765g(バッテリー、カードを含む)/約685g(本体のみ)


大きさは幅で0.5ミリ、奥行きで3.6ミリ大きくなっていますが、この程度の変更であればほぼ同じと言ってもいいレベルです。奥行きが増えたのはバリアングルモニターになったことが理由でしょうから、仕方がありません。


重さはバッテリー、カードを含む総重量が約10g増えていますが、バリアングルモニターになってこの程度の重量増で抑えたのは立派です。とかく、新型になると大きく重くなりがちですが、小型軽量を売りにしている6Dでこの2点をしっかりとキープコンセプトでまとめてくれたキヤノンに感謝です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




その他のスペックの主な変更点をまとめると、以下のようになります。括弧内の数字は初代6Dのものです。

画素数: 2620万画素(2020万画素)
連写速度:約6.5コマ/秒(約4.5コマ/秒)
液晶モニター: 3型ワイド タッチパネル バリアングルモニター(3型ワイド固定)
測距点: オールクロス45点・F8対応27点(中央クロス11点・F8未対応)
常用ISO: 100~40000(100~25600)
映像エンジン: DIGIC7(DIGIC5+)
撮像素子: フルサイズデュアルピクセルCMOS(フルサイズCMOS)
ファインダー視野率: 約98%(約97%)
電子水準器: 水平方向・あおり方向(水平方向)

画素数は約600万画素アップとなりました。3000万画素を超えてくるとデータが大きく重くなるので、映像エンジンを最新のDIGIC7にしても、連写速度を6.5コマまで上げるのは難しいでしょうから、連写速度との兼ね合いでこのあたりに落ち着いたのだと思われます。個人的には今の2020万画素でもとくに不満はないので、多からず少なからずでいい落としどころではないかと思います。


連写速度は1つ前の上位機種だった5D MarkⅢの約6コマ/秒を越えてきているので、かなり頑張ったといえます。ミラーを動かす機構もそれなりに耐久力のあるものになっているでしょうし、DIGIC7による処理能力が相当上がったおかげというのもあるでしょう。僕はめったに連写をつかわないので、5コマ程度あれば十分なのですが、EOS 40Dの6.5コマ連写にはしびれましたから、同等の連写速度を実現したのは、素直に喜びたいです。


個人的にほしいと思っていた機能が、バリアングルモニターです。星景写真を撮る場合、カメラを上向きに固定することが多く、モニターで撮影した画像を確認したり、設定を変更したりする場合に、下から覗き込むようにしなければいけないのがいつも面倒だし疲れるなと思っていたので、バリアングルモニターになったのは大歓迎です。そもそも山に持っていく三脚は小型軽量を優先して高さがやや低いものを使っているし、場合によっては足をあまり伸ばさずに使うので、どういう高さであっても楽にモニターを確認できるバリアングルモニターは、僕にとっては必須の機能といっても過言ではありません。


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オートフォーカスの改良も大きなメリットの一つです。測距点は11点から45点へと大幅に増えました。しかも、オールクロスの45点ですから、進化のレベルの大きさにびっくりです。45点の測距点といえば、少し前にフラッグシップだったEOS 1D MarkⅣと同じレベルですから、ずいぶんおごったものです。7Dで使っていた19点でもよかったぐらいですが、ここまでいっきに増やしたのはキヤノンの英断です。測距点への不満が多かったのは事実なので、このさい一気に不満を解消してやろうとでも思ったのでしょうか。


さらにうれしいのは、ついにAFがF8対応になったことです。しかも、中央1点ではなく、27点でF8対応なので、中央1点のみF8対応だったEOS 5D MarkⅢよりも格段に進化しました。F8対応になったということは、EF70-200F4LのズームレンズにEF2xエクステンダーを装着しても、オートフォーカスが使えるということです。いままではライブビューモードでAF速度が遅いコントラストAFでしかオートフォーカスができなかったので動くものにはまったく使えませんでしたが、それなりに動きのあるものにも使えることでしょう。


常用ISOが40000まで使えるようになったのも、うれしい改良点です。実際問題としては、12800でもつかうことはほぼありません。しかし、上限があがったということは、ノイズ低減がさらに良くなったということなので、いままではちょっと厳しいと感じていた6400が普通に使えるようになったのであれば、星景写真の撮影がより楽になります。ISOが一段上がれば暗い星の再現性が向上するし、シャッター速度を上げることで風が強い場所での撮影でもぶれにくくなります。測距点が増えることよりも、こちらのほうがメリットは大きいといえます。


ファインダー視野率はわずか1%増えただけですが、歓迎すべき改良点の一つです。よく視野率が100%でないことに文句をつける人がいますが、100%にするためには工作精度を高めたり、組み付け時の微妙な調整をある程度熟練した人間がおこなう工程が必要になるので、コストアップにつながります。そうなってくると、20万円台前半の価格では手に入らなくなるわけで、上位機の5Dとの差別化も難しくなります。


そもそも視野率が100%でないと困るシーンなどめったにないわけだし、ファインダーで見切れるのがどの程度かというのは、一度確認すればわかることなので、98%だからといって撮影に支障をきたすことなどまずないと言ってもいいのです。100%でないとファインダーで見えていないものが写り込む可能性があると文句を言う人は、見切れる程度を感覚としてつかめないんでしょうか。


フィルム時代と違って、仮に不要なものが写り込んでいても、撮影後すぐに視野率100%のモニターで確認できますから、画角やアングルを調整してやればすぐに対応できます。現場で気が付かなかったとしてもパソコンで簡単にトリミングできますから、コストアップしてまで100%にする必要はないといえます。そもそも、視野率100%がもてはやされた理由は、現場で確認できないフィルム時代だからこその話。機械の進歩に比べて、人間はあまり進歩していないのかもしれません。どうしても100%がほしければ、それなりの価格を支払って視野率100%の上位機を買えばいいのです。高い機械はそれなりの理由があるということです。


ちなみに、ペンタックスの一眼レフがエントリー機でも100%を達成しているのは、磁力でセンサーを動かすことができる独特の構造のおかげで、パーツの工作精度や組付け精度をあげたり精密な位置合わせなどを人手で行わなくてもいいことに起因しているそうです。ファインダーで見える範囲と撮像素子が写す範囲が一致するようにセンサーを動かしてやればいいだけの話なので、コストがあまりかからないということのようです。


電子水準器があおり方向にも対応したのはいいことです。多くの場合、水平方向さえわかれば問題ありませんが、建物の撮影などで垂直線を垂直に写すためには、あおり方向の水平合わせも重要な作業です。雲台についている泡式のレベラーで水平を合わせるのはなかなか大変なので、カメラに水準器があれば便利です。


その他の機能でいいなと思ったのは、フリッカー検知とレンズ回折補正・歪曲収差補正対応です。フリッカー検知とは、明滅する蛍光灯などの人工光源下での撮影では、シャッター速度を調整しないと光源の明滅が写真に写りこんでしまい失敗写真になりがちですが、カメラが光源の明滅を検知して撮影時のサポートをしてくれることで失敗写真になりにくいということですから、とっさのシャッターチャンスなどにも強くなったといえます。



回折補正・歪曲収差補正は、いままではRAWで撮影して、現像時に付属の現像ソフトDPPで補正を行うことしかできませんでしたが、カメラ内でできるようになったということで現像が楽になりますし、jpeg撮影時にもこれらの補正を反映させられるわけですから、HDRなどjpeg撮影しかできない機能で撮影する場合でも、よりきれいな画像を得ることができるというわけです。


総じて、期待以上によくできた2代目だと感じます。問題は、価格です。雑誌の記事によると、店頭予想価格はボディ単体で225,000円前後になるようですが、できれば20万円をきってほしかった。まあ、これだけネガティブポイントの少ない進化を遂げた2代目なので、ある程度価格が上がるのは仕方ないところです。さて、すぐにでも買い替えるか、少し様子を見るか、悩みどころです。


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