ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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新緑輝くブナ回廊: 毛無山  

2017年5月28日(日) 岡山県新庄村 毛無山(標高1219m) 


扇ノ山で残雪のブナ林を歩いた翌週は、燦々と降り注ぐ太陽光に輝くブナの縦走路を歩いてきました。


訪れたのは岡山県北の毛無山(けなしがせん)です。岡山県で最大級のブナ林がある毛無山ですが、実は新緑の時期に訪れるのは今回が初めてです。


駐車場に着いたのは8時45分頃で、着いてすぐトイレに行きコンタクトレンズを装着して外に出たら、いきなり大型観光バスが大勢の登山客を乗せて入ってきました。のんびりしているとこの団体の後ろをついて歩く羽目になりそうなので、大急ぎで車に戻り、あわてて準備を整えました。


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8:55 なんとか10分もかからず準備を終えて出発です。団体さんはまだリーダーらしき人の諸注意を聞いている状態で、すぐに出発する雰囲気ではなさそうです。これなら、後ろを気にしながら歩かなくてもすみそうです。


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最近は積雪期にしか訪れていないので、久しぶりに雪のない山の家を見ました。


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本日は快晴です。けっこう強烈な日差しですが、空気はひんやりしていてそれほど暑いとは感じません。


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アスファルト舗装が終わると、きれいに平に圧縮された砂利道になりました。最近整備したばかりのようです。こぶし大の石がわりと多いのですが、ほぼ平らになっているので非常に歩きやすかったです。新庄村に感謝!


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日差しに輝く新緑の美しさは、写真で再現するのがとても難しい被写体のひとつだと思います。被写体が非常に細かい上に明暗差が大きいので、カメラの性能の差が如実に反映されるし、撮影時の設定でも結果が大きく違います。カメラが何であれ、いまだにこの手の写真で満足のいく写真が撮れたことはありません。


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晴天の日に森の写真を撮ると、このように斑模様になるのであまり撮影日和とは言えません。森の写真を撮るなら曇りか雨が適しています。もっとも、今日は日差しで光る新緑を撮りたいので、晴天のほうが適しています。


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さっそく、透過光で輝く林冠を撮ってみましたが、実際に見た時の煌めき感は再現できてません。


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ブナの大木の下でも撮ってみましたが、やっぱりいまいちです。まあ、コンデジに多くを望んでも仕方がありません。


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登山道脇にスポット光が当たった葉があったので、アップで撮ってみました。こちらはコンデジでもRAWで撮影し、現像時にレタッチを多めにしてみたら、記憶のイメージには及ばないものの少しは煌めき感も出たかなという感じです。しかし、ブラウザでみるといまいち鮮やかさがなくなっていて、ソフトによる再現力の違いはどうしようもないという感じです。


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登山道脇に落ちていた白い花。何の花でしょうか。


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どっしりとしたブナの巨木の下で一休み。


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標高1000m近くになると、本格的なブナの極相林になります。極相林とは、森林の遷移過程の最終段階のことで、土砂崩れなどで裸地化したところには、まず先駆植物のコケなどが入り込み、つづいて1年生植物、多年生植物などが生育して草原化します。その後日差しを好み乾燥に強い陽樹の森ができ、最終的には暗い林床の日陰でも育つことができる陰樹の森になるわけで、この状態になると植物種の遷移が行われなくなるので、安定した森になります。その状態が極相林です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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八合目の大岩の横を通過します。


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八合目の大岩を過ぎると、すぐに山頂に続く尾根に出ます。この尾根はブナ林の中をまっすぐ上がって行くので、さながらブナ回廊といった雰囲気です。


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尾根筋で日当たりがいいためか、八合目下のブナ林に比べると、全体的に明るい感じです。


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10:30 9合目避難小屋を通過します。出発して1時間半が過ぎていて、しかも途中撮影しながら登ってきたので休憩もしていませんが、山頂まですぐなので小屋での休憩はなしです。


ここで、せっかく撮った一眼レフでの写真も載せておきたいと思います。RAWで撮影し、現像時にレタッチしていることもあり、コンデジの写真よりも少しはましかなという感じです。ただ、これも現像ソフトで見たのとブラウザで見たのとでは、やっぱりブラウザの方がくすんだ感じです。横位置写真はクリックで拡大します。

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ブナ林が終わり、山頂下の笹原の斜面に出ると、登山口の田浪集落がよく見えました。これも最初はコンデジで撮りましたが、空が真っ白に飛んでしまったので、一眼で撮った写真を掲載します。写真クリックで拡大。


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山頂が見えました。それほど多くの人はいないようですが、子供の騒ぐ声が聞こえてきます。静かな山頂というわけにはいかない雰囲気です。


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10:43 ようやく山頂に着きました。普通に登れば、たぶん1時間ちょっとで登れるところを、1.5倍ぐらいかけてしまいました。山頂には10人もいないような人出ですが、子供二人の声だけで雑踏にいるかのような騒々しさです。


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山頂から伯耆大山がきれいに見えていました。写真クリックで拡大。


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10:51 というわけで、10分もしないうちに出発することにしました。毛無山から東にある白馬山まで縦走路を歩き、白馬山から登山口へと下ります。


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11:08 鳥取側の登山路との合流点にあるカタクリ広場に来ました。もう少し早い時期ならカタクリがたくさん見られるところらしいのですが、さすがに時期外れで花はないだろうということで通過するだけです。


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分岐を白馬山方面に進みます。


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カタクリ広場から白馬山への尾根道は、左手に山陰の名峰 伯耆大山を眺められる快適な縦走路です。写真クリックで拡大。


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常に見えているといわけではありませんが、木々の隙間から見えることもあれば、ばっちり見えるところもあり、晴れていれば最高に気持ちがいい尾根歩きが楽しめます。写真クリックで拡大。


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下って行くと、次第にブナが増えてきて、1120ピークのあたりから立派なブナ林になります。ただ、どういうわけか毛無山の九合目下の尾根にあるブナ林よりも暗く、からっと明るい毛無山のブナ林よりもしっとりとした感じのブナ林です。


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11:50 撮影ポイントを探しながら歩いていくうちに、いつの間にか白馬山まで来てしまいました。結局、毛無山から白馬山の間では、一眼レフのシャッターを切ることはありませんでした。


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ちょうどお昼時ということで、白馬山でランチにしました。菓子パンとカフェオレの簡単なランチです。お湯は山専ボトルに入れてきました。少しガスの余ったボンベを使い切りたいところですが、やっぱりボンベとバーナーを持ってくるのはめんどくさいのです。


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白馬山山頂はブナ林の中のちょっとした広場なので、展望はほとんどありません。日差しもないので暑くはありませんが、逆にじっとしているとやや肌寒いぐらいでした。


ランチを終えて、残ったお湯をカップに入れて飲もうとして、膝の上にカップを置いてバックパックのほうに体をねじった瞬間、見事にカップをひっくり返してしまい、膝の内側にお湯をぶちまけてしまいました。幸い、この日のパンツは撥水性能のしっかりあるやや厚手のソフトシェルパンツだったので、火傷をおうことも、あとから冷たい思いをすることもありませんでした。こんな置き方したらひっくり返しそうだと思いながら置いていたので自業自得ですが、パンツの撥水性能はこんなときにも役に立つということを実感しました。


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12:12 金ヶ谷山方面に少し行ってみようかと思いましたが、往復しているとそれなりに時間がかかるし、踵が少し痛くなっていたので予定通り下山することにしました。この日履いていたマムートのテトンGTXですが、インソールを交換していないのが踵の痛みの原因だと思われます。この次は、冬靴のモンブランに入れているスーパーフィートブルーを入れてみたいと思います。


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白馬山から登山口への下山路沿いにも大きなブナが並んでいます。


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途中、田浪の集落が見えていたので、もう一度コンデジで撮ってみましたが、やっぱり空が白飛びします。小さなセンサーはどうしてもダイナミックレンジが狭くなるのでいたしかたなしです。


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やがてブナ林もなくなり、雑木林の面白くない尾根道がだらだらと続くようになり、足も痛いしいい加減うんざりしてきます。


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12:57 ようやく尾根道を下りきって、朝通った道の合流点に出ました。


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13:03 本日の山行はこれにてお終いです。観光バスはまだ駐車場にいましたが、そういえば朝の団体は結局気配を感じることさえありませんでした。撮影しながらのんびりと登っていたのに、全然追いつかれなかったというのがなんだか不思議です。


なお、国道181号線は、勝山の西の県道32号線との交差点から神代までの区間が通行止めになっていて、勝山から県道321号線経由でサンフォレストゴルフクラブへの道が迂回路として指定されています。通行止め期間は、うろ覚えですが6月21日までだったと思います。念のためネットなどで確認してください。

20170528毛無山


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| 2017年5月 毛無山・白馬山 | 00:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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