ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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残雪とブナ新緑のコラボレーション: 扇ノ山その1  

2017年5月17日(水) 鳥取県鳥取市 扇ノ山(標高1310m) 


GWの疲労感がようやくとれた5月17日、かねてより撮影したいと思っていた残雪とブナの新緑の組み合わせを求めて、鳥取県と兵庫県の県境近くにある扇ノ山(おうぎのせん)に行ってきました。


西日本ではブナ林はおおむね標高1000mあたりにありますが、その標高では3月末までにはほぼ雪が融けてしまいます。ブナの芽吹きが始まる5月になっても残雪が残っている場所はほぼないといってもいいのですが、扇ノ山の北側にはその場所があるらしく、いつか訪れてみたいと思っていました。


岡山から行く場合、扇ノ山の南側にある姫路公園コース登山口から登るほうが便利なのでしょうが、目的が北側のブナ林なので、わざわざ遠回りして北側の河合谷登山口から登ることにしました。


グーグルナビに従って鳥取市から国道9号線を東進し、兵庫県境になっている蒲生トンネルを抜けた先で県道262号を右折、1.5kmほど先でUターンするように右折して上山高原に向かう山道に入ります。海上の集落を抜けると、狭く曲がりくねった山道をぐんぐん高度を上げていきます。


ちょっと四国の酷道を思い出すような道を登りつめていくと、急に草原のような上山高原にでました。立木のあまりない見通しのいい場所で、夏の星空撮影によさそうです。


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上山高原の中を通過して、さらに進んでいくと河合谷登山口へ行けるのですが、途中で道路が雪に埋もれていて通行できない状態でした。仕方がないので雪渓手前のやや道幅のある場所で方向転換して路肩に駐車しました。5月半ばで標高1000mあたりで雪渓で通行できない道が残っているとは驚きです。しかし、残雪を求めてきたのですから、残っていてくれないと困ります。そうでなければわざわざ3時間半もかけて来たかいがありません。


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10:20 準備を整え出発です。登山口まで行けなかったとはいえ、林道歩きは30分程度で済みそうな距離です。


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車で通れなかった積雪の場所のすぐ先でいったん雪はなくりましたが、少し先で完全に道が残雪でふさがれている場所があり、まだしばらくは通行できそうにない雰囲気です。歩き始めてすぐにガスが湧いてきて、幽玄な感じの写真を撮りたかったので、願ったりかなったりです。


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さらに進むと、北側斜面とはいえびっくりするほどの残雪が道を覆っていました。


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残念ながらガスが晴れてきて、思っていたような写真は撮れなくなりそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:35 登山口の少し手前にあるヘアピンカーブのところまで来ると、案内図の看板がありました。地形図には載っていませんが、どうやらここから登山道に入れるようです。


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すぐ上にある小ズッコ小屋を経由して、尾根通しに登って行くことができるコースです。


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ヤマケイオンラインの登山地図には小ズッコ登山口として記載されています。地形図に載っていない道なのでやや不安があるものの、ちゃんと整備されていることもあり、ここから登ってみることにしました。


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登山口から入ってすぐ先で階段と道の二股分岐になっていましたが、階段を行くことにしました。理由は、階段は人が通るために整備されたものだから正規の登山道の可能性が高く、普通の道は林業の作業道などの可能性もあり、どちらかを選ぶとすれば階段を選ぶほうが正解だろうということです。結果的に、階段を上りきったところでさっきの右側の道が合流してきたので、どちらでも同じでした。


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合流後は、車が通れるぐらいの広い道が新緑のブナ林の中に伸びていました。


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10:41 登山道に入ってわずか数分で、小ズッコ小屋に着きました。


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外見はそこそこきれいでしたが、中はそれなりに古い感じです。時計型ストーブがあり、入り口に薪も置いてあったので、冬期に来た場合でも暖がとれそうです。


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きれいとはいきませんが、トイレもあります。


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二階は6畳ぐらいの広さでした。


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小屋の前にある登山道入り口には「畑ヶ平高原→」と書かれた朽ちかけた道標しかなく、これが扇ノ山への登山道なのかはっきりしませんが、ほかに道らしいものもないのでそのまま進みました。地形図には、上山高原方面へ下る道があるように書かれていますが、それらしい道を見た記憶はありません。


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小ズッコ小屋から先はほとんど傾斜のない緩やかな尾根道が続きます。3分ぐらい歩いたところから、徐々に残雪が出てきましたが、ところどころ雪があるといったレベルでした。


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10:56 河合谷登山口コースとの合流点です。合流点を左へ進みます。


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大山や烏ヶ山のブナ林はけっこう傾斜のきつい斜面にありうかつに立ち入れませんが、ここはとてもフラットな場所がブナ林になっていてポジションの制約がなく、残雪があればいい画が取れそうな予感がします。


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今日は曇り空ですが、空はそれなりに明るいのでブナの新緑がまぶしくさわやかです。写真クリックで拡大します。


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11:26 大石コース分岐にきました。いつの間にか小ズッコといわれる1159ピークを通り過ぎていました。ネットで調べた情報によると、小ズッコと大ズッコの間が見どころとのことだったので、そろそろ残雪がでてきてもいい頃です。


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大石コース分岐から3分ほど歩いたところで、待ち望んでいた風景に出合うことができました。残雪の量がもう少しあればもっと良かったのですが、欲を言い出せばきりがありません。雪の上に落ちている茶色のものは、ブナの芽を覆っていた外皮です。コンデジの写真もけっこうきれいに撮れているので、写真クリックで拡大するようにしておきます。


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上の2枚は一眼レフで撮影した写真です。横位置写真はクリックで拡大します。


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林床がフラットな場所から、先に進むと大ズッコへの登りが始まります。このあたりも残雪が残っていて、画になりそうな場所を探しながらゆっくりと登って行きます。写真クリックで拡大します。


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しかし、大ズッコへの登り斜面はブナの生え方がまばらなためか、画になりそうな場所はこれといって見つかりませんでした。幼木や雑木が雪の中から中途半端に立ち上がりかけて、林床がうるさい感じになっていたせいかもしれません。写真クリックで拡大します。


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残雪の斜面を登りきると、木道が現れました。


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木道の左側にも残雪が広がっていたのでそちらの方に入ってみましたが、このあたりもブナがまばらで林床が猥雑で写真にはなりません。ブナがまばらということは林床まで日差しが多く差し込むため、どうしても下草や雑木が生育しやすくなるというわけです。まあ、ブナの幼木が育つためにもいいので、温暖化がひどくならなければ数百年後にはりっぱなブナ林になっているかもしれません。


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木道の先には階段が現れましたが、緩い勾配で距離も長くないので、とくにしんどいこともありません。


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11:52 階段を上りきると、フラットなピークに出ました。1273ピークで、ここが大ズッコです。道標がありますが大ズッコという表記はありませんでした。小ズッコもそうですが、正式な呼称ではないのかもしれません。残雪のあるブナ林は小ズッコから大ズッコの間が見どころとのことだったので、この先は残雪のあるブナ林は期待できないのかなと思うと、ややテンションも下がります。とりあえず、立ち止まらずに扇ノ山の山頂まで行ってみることにしました。

つづく。

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| 2017年5月 扇ノ山 | 18:02 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

みよんさん

北斜面である上にけっこうブナが密集しているので、冷気がたまって融けにくいのかもしれません。
西日本で5月まで残雪が残る数少ない場所だと思います。

| ヤマふぉと | 2017/06/01 00:18 | URL |

こんにちは。
2週間前とはいえ、高くない標高の場所なのに結構雪が残っているんですね。
避難小屋の写真に興味津々でした。フランスの避難小屋と似たような感じです。もちろん色々なパターンがありますが・・・
続きも楽しみにしています♪

| みよん | 2017/05/31 01:50 | URL |















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