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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その6  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月3日(水) 北穂高岳編 
前の日は午後からずっとのんびりしていたので、この日はアラームでちゃんと目が覚めました。午前3時。普通なら寝不足で起きれない時間ですが、19時前には寝袋にもぐっているので睡眠時間は十分です。とはいえ、ぐっすり眠れたわけでもないので、それほどすっきりと目が覚めたというわけでもありません。眠りが浅かったので目が覚めただけというのが正直なところです。


とりあえず、ポットの白湯を飲んで体温を上げ、体も目覚めさせます。なぜこんな時間に起きたかといえば、星景写真を撮るためです。僕の登山はもともと写真を撮るのが目的なので、山に来るとどうしても早く起きなければなりません。


カメラと三脚をもって外に出ました。空にはたくさんの星がきらめいていました。この時期の夜明けは5時前ですが、高感度のカメラはその1時間ぐらい前から空の明るさを拾ってしまいます。すでに3時を回っているので、あまり時間がありません。急ぎ足で前日に撮影した場所に行きました。


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すでに明かりの灯っているテントも多く、北穂高岳の斜面とあずき沢にはヘッドライトの明かりも見えます。


4時ごろになると肉眼ではよくわからないものの、空の色が明るく写るようになり星の光が弱くなってきたので、テントに戻りました。朝食を食べて一息ついてから、もう一度テントの外に出てみると、夜明けが訪れていました。


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5時。北穂高岳を赤く染め上げて太陽が顔を出します。テントから出て赤く染まる頂をたくさんの登山者が静かに眺めていました。


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奥穂高岳も朝日に染まります。


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北穂高岳のズーム。ここまでの3枚はコンデジでJPEG撮影したもので、記憶色に近づけるためにパラメーターを調整してあります。RAWで撮影してればもう少しよくなると思いますが、JPEGだとこのあたりが限界のようです。


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こちらは一眼レフで撮影したもの。さすがにもともと画質が良くレタッチ耐性も高いので、記憶色の再現もうまくいきました。クリックで拡大します。


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5:52 今日は北穂高岳に登ります。連休後半が始まる日なので、それなりに登山者が増えることを想定して、早めに出発して戻ってくることにしました。午前中に戻ってきて、12時までに撤収して出発できるようなら、18時の最終バスに間に合いそうなので、今日のうちに下山するつもりです。


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涸沢小屋を過ぎると、デブリの横を登って行きます。ひと抱えもふた抱えもありそうな大きな雪の塊が折り重なっているデブリをみると、さすがにこんなのに巻き込まれるのは勘弁してほしいと思います。


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6:40 振り返ると涸沢の奥に前穂北尾根が壁のように立ちはだかっているのが見えます。こういう風景を見ると、日本アルプスに来たことを実感します。


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あずき沢の向こうには、要塞のような奥穂高岳の絶壁が聳えます。


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空には薄く高層雲が出ていますが、天気は上々で、富士山も見えていました。


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前穂北尾根の6峰だったかにあるタヌキ岩もよく見えます。本当にタヌキが立っているみたいな形です。


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北穂沢を詰めていくと、ようやく山頂が見えてきました。


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徐々に傾斜がきつくなってきます。


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涸沢に入ってから今日で4日目ということで、高度順応ができたのか今日は体がよく動きます。とくに急がなくても前を行く登山者にいつの間にか追いつき、先行します。先日エベレストで亡くなったスイス・マシンことウーリー・ステックがアイガーをフリーでガンガン登って行く動画をふと思い出して、今日の調子ならあんなスピード登山もいけるかもなどと調子に乗ってガンガン登って行ったら、途中で息が切れて死にそうになりました。やっぱ図に乗ってはいけません。




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松濤岩下まで登って来ました。


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松濤岩のすぐ前が山頂です。さあ、あと一息。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:19 北穂高岳に登頂です。14年ぶり、積雪期には初の登頂です。


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朝早いためか、単独の男性が一人いただけで、思っていた以上にがらがらの山頂でした。自撮りしていたら単独の男性から撮りましょうかといわれましたが、ただの記録写真なのでありがたい申出は辞退して、さくっと自撮りで終わりました。


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その後山頂からの風景を楽しみます。こちらは滝谷の岩壁越しの奥穂高岳。コンデジながらよく写っているので、これ以降槍ヶ岳の写真までクリックで拡大できるようにしてあります。


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奥穂高岳から前穂高岳へとつながる吊尾根ですが、おもっていたよりも高低差が大きいことを知りました。


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前穂高岳は個人的に好きな形の山です。奥穂高岳とともにまだ登っていないので、今年は登っておきたい山の一つです。


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こちらは常念岳。こちらもまだ未踏です。


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昨年の正月に登った蝶ヶ岳。


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大キレットの先に槍ヶ岳。これも拡大できます。


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ひととおり風景を堪能したら、北穂高小屋に向かいます。雪の下から掘り出したばかりの小屋へは、雪の壁に挟まれた階段を下りて行きます。


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GW前までは完全に雪に埋まっていただろう小屋は、きれいに掘り出されていました。ここまで除雪するのはさぞ大変だったことでしょう。


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コンデジと大差ないのですが、いちおう一眼レフで撮った写真も載せておきます。大キレット越しの槍ヶ岳です。


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槍ヶ岳と後立山連峰。クリックで拡大します。


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槍ヶ岳アップ。左後ろに見えているのは左側がおそらく水晶岳で、右側が真砂岳かな。クリックで拡大します。


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滝谷の岩壁と笠ヶ岳、遠方は白山。クリックで拡大します。


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撮影したあと小屋前のベンチで休憩していると冷えてきたので、小屋に入ってホットミルクで温まりました。


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9:23 北穂高岳山頂でかれこれ1時間ものんびりしていたので、そろそろ下山することにします。


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まだ午前中の早い時間ですが、山頂下あたりから雪がグズグズになり始めていました。


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10:36 途中1回だけ休憩を入れたものの、1時間10分ほどで涸沢小屋まで下りてくることができました。


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10:41 テントに戻ってきたのは思っていたよりも早い時間でした。いまから急いで撤収すれば12時前には出発できそうです。どうしようかと考えましたが、いま北穂高岳から下りてきたばかりでけっこう疲れていて、すぐにパッキングに取り掛かる気力がわきません。とりあえず、カフェオレを作って飲みながら考えました。


12時に出発したとして、上高地に着くのが18時前ぐらい。最終バスが18時なので、ぎりぎり間に合うタイミングですが、途中でばてたりしたらアウト。14年前に来た時もぎりぎりのタイミングで、徳澤あたりから足を棒にして一生懸命歩いたものの、わずかに間に合わず小梨平でテント泊することになりました。あわてて下山する理由もないし、途中でテント泊するぐらいなら、涸沢でもう1泊して下山したほうが、パッキングやテント設営を1回余分にしなくて済みます。


しかし、問題は食料が足りないことです。もともと3泊4日の予定で、予備の食料は2食分しか用意していません。つまり、すでに5日目になっているため、本日分の食料しか残っていないのです。朝はもう食べてしまったので、残っているのは1食分の食料だけ。涸沢にもう1泊するとなると、このあとの昼、夜、そして明日の朝の食事のうちの2食分を確保する必要があります。


とりあえず、売店に行ってカップ麺以外に何かあるか探してみたところ、パンがありました。このパンが良心的で1個200円でした。カップめんが4倍近い価格なのに、パンはせいぜい2倍ぐらいと不思議な値付けです。食料調達のめどが立ったので、涸沢でもう1泊することに決定です。予備の食料は今晩食べることにして、明日の朝用にカップ麺、行動食としてパンを二つ買いました。


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そして、昼食として涸沢ヒュッテの名物 おでんを注文。おいしくいただきました。


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夕方になると、テントの数はさらに増えて、奥と下方向へテント村が拡大していました。


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もう17時前だというのに、まだ登山者の姿が途切れません。ちなみに、テント受付は17時までとなっています。


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テント泊の受付をするテントの前を通った時に、何か写真が張り付けてありました。なんだろうと思ってみると、あずき沢と北穂沢の登山コースが赤線で明示してありました。


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あずき沢は、ザイテングラート沿いを登って、途中からは真ん中あたりを登っていいようです。


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北穂沢は、今日登ったコースと同じコースになっていました。なんとも親切なことです。明日から一気に登山者が増えるので、そのためのサービスなんでしょう。


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夕食後、一眠りしてから、今宵も星景写真を撮ろうと出かけてみましたが、あいにくの曇り空でした。テント場が広がって16ミリでは収まりきらなかったので、いままで出番がなかった15ミリ魚眼レンズを使ってみましたが、こういうアングルで使うとやはり魚眼の歪曲が不自然です。全部が治まりきらなくても16ミリで撮っておけばよかったと、下山してから後悔してます。もう少し魚眼レンズの効果的な使い方を見極める必要があると思います。そんなこんなで、テント場の夜の雰囲気だけカメラに収めて、この日はさっさと引き上げました。

20170503北穂高岳

つづく。

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| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 01:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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