ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その5  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月2日(火) 涸沢岳編 
穂高岳山荘の前まで戻ってきて、このまま下山するか涸沢岳に登るか考えましたが、まだ時間も早いことだし涸沢岳に登って行くことにしました。


涸沢岳に登る途中、ヘリポートのすぐ上のところに、香港から来たという3人組がいました。男性2人と女性1人のパーティーですが、どうやら女性は登山経験が少ないらしく、ロープで確保されていたものの涸沢岳の斜面を登るのが恐ろしいらしく、腰が抜けたように座り込んで固まっていました。残りの二人がいろいろと声をかけていましたが、やはり経験不足はどうしようもありません。結局彼女は小屋に戻ったらしく、後から二人だけが登ってくるのを見かけました。


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途中、休憩しながら先ほど撤退してきた奥穂高岳の取り付き部分をしげしげと眺めてみました。(写真はクリックで拡大します)


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僕が撤退した場所は赤丸の場所です。その上に広がる雪壁を安全にこなす自信がなかったわけですが、距離にして50mぐらいあるでしょうか。こうして遠くから見ていると、なんだか登れそうな気がしてきます。涸沢岳から下りたらもう一度行ってみようかなどとバカな考えも浮かんできますが、冷静に考えて何も状況は好転していません。


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そのうち、登山者が問題の雪壁に現れました。この人はどうやら経験豊富らしく、一本アックスで登っていました。


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8:40 涸沢岳山頂に着きました。わずか20分ほどで登ることができたので、なんだかあっけない感じでした。


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槍ヶ岳、北穂高岳と記念撮影。


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奥穂高岳、前穂高岳、ジャンダルムとも記念撮影。


そして、この後は一眼レフで撮影した涸沢岳からの写真です。この時間になると、コンデジで撮っても大差ないのですが、せっかく持って行ったのでとりあえず使ってみました。横位置写真はクリックで拡大します。


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奥穂高岳を中心に、左に前穂高岳、右にジャンダルム。


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ジャンダルムをクローズアップ。


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マッシブな奥穂高岳。


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北穂高岳から大キレットを経由して槍ヶ岳まで続く稜線。槍の右奥に後立山連峰。


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槍ヶ岳のクローズアップ。後立山連峰も各山の特徴が分かります。


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富士山と南アルプス北部の高峰を後ろに従えた前穂高岳。南アルプスの大きな鞍部は北沢峠でしょう。左に甲斐駒ケ岳、右に北岳、間ノ岳が並んでいます。


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日が当たるようになった涸沢。テントの数がまだ少ないですね。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




涸沢岳山頂の絶景をしばらく独り占めしたところで、単独の登山者が登ってきたので席を譲って下山しました。


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下山途中で岐阜県警のヘリコプター「らいちょうⅡ」が飛んできました。


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前穂高岳をバックに飛ぶ「らいちょうⅡ」。


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穂高岳山荘のヘリポートに着陸して、救助隊の隊員を降ろしたようで、すぐに飛び去って行きました。


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涸沢岳から下山して、小屋に置いていた荷物をもって外に出て下山準備をしていると、再びヘリコプターがやってきました。


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ごく短時間、ヘリポートに着陸していましたが、常駐隊員の交代のようです。


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すぐにまた飛び去って行きました。


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10:47 下山準備が整ったので、出発します。下山ルートは、あずき沢ではなく途中までザイテングラートを下ります。積雪量は少ないながらも、古い雪の上に新雪がある状態で気温が上がっているので、雪崩れを警戒しなければなりません。登ってくる人もみな途中からザイテングラートを登ってきています。白出のコルからザイテングラートにのるまでのトラバース区間がけっこうな高度感で、少し背筋が寒くなりかけました。


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ザイテングラートにのってしまえば、高度感はあるものの前を向いて立って歩ける状態なので、まっすぐ下って行くだけです。


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ただし、後半は斜度がきつくなり、雪もゆるんでクランポンが滑り始めたので、前を向いて下りることができず、バックステップでの下降を余儀なくされました。


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だいたいこれぐらいの斜度です。40度ぐらいでしょうか。


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先行者もバックステップで下っています。


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ハイマツでコースが寸断されていた場所から急傾斜の雪壁を下りて、あずき沢に出てきました。まだ雪崩の危険はなくなったわけではないので、いそいで下ります。


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登ってきたときに休憩したザイテングラートを乗越す場所まできました。同じコースで戻るか、それともこのままあずき沢をまっすぐ下りるかですが、キャンプ場からあずき沢を上がってくる登山者が多く、山岳救助隊が登行を禁止していないようです。それほど雪崩の危険が高くないと判断されているみたいなので、あずき沢をまっすぐ下りることにしました。


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ザイテングラートの下半分のあたりからすでに雪はグズグズでしたが、このあたりになるともう融けかけのシャーベット状態でした。それでも大きな踏み抜きがないだけましで、広い雪原のどこでも自由に下っていけます。ところで、写真で見ると緩くて広い斜面のように見えますが、下り斜面を写すときにどうしても斜面下方向にカメラを向けると、斜面と光軸が平行に近くなり、平坦に近い斜度のように見えてしまいます。なので、本当はカメラは水平に向けて撮るのがいいのですが、そうすると空が大きく写って斜面がわずかしか写らないことになってしまうので、このあたりは致し方ないところです。


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カメラを水平に近い状態で斜面上方向をとると、こんな感じです。これだとそこそこの傾斜があることがわかると思います。登りの場合も、カメラを上に向けて撮ると、やっぱり緩い斜度に見えてしまいます。


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途中シリセードなど織り交ぜつつ、ようやくキャンプ場の端までたどり着きました。


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12:16 テントに戻ってきました。昨日の雪でテントの周囲が埋もれた状態になっていました。昨日戻ってきていないことがすぐわかる状態ですから、長くほおっておくと遭難したのではと通報される可能性もあります。すぐに雪をはらって整地しなおしておきました。


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本日の行動はこれにておしまいです。テントに寝転んで、お茶を飲みながら風景を楽しみます。テントに寝転んで前穂高岳と北尾根を眺められるなんて、幸せなロケーションです。


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軽く一眠りしたあとでテントから出てみると、白出のコルに太陽が沈もうとしているところでした。


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カメラをもって散歩に出てみたら、いつの間にかテントの数がすごいことになっていました。


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ヒュッテのテラスもにぎわっていますが、まだ空席もあるので混雑というほどではないようです。


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こいのぼりが奥穂高岳を目指して悠然と泳いでいました。


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午後4時になっても、まだ登山者の姿はとぎれません。


ここからは、一眼レフで撮影した写真です。横位置写真はクリックで拡大します。


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白出のコルに沈もうとする太陽が、雪原を銀盤のように輝かせます。絞りを絞り込んで太陽の光条を強調しました。先のコンデジ写真と比べると、太陽周辺や雪面の光っている部分が白飛びしていません。ダイナミックレンジが広い大型センサーの優位点です。


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コンデジの24ミリではテラスとこいのぼりを同時に入れ込むことができませんでしたが、16ミリだと難なくおさまります。


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21:31 今度は白出のコルに沈む月です。あいにく雲があって星空があまり見えませんでした。


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前穂高岳上空の星空です。左下の光はヒュッテの明かりです。


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寝静まるテント村。東の空になりますが、明るいのは安曇野や松本の光のせいだと思われます。


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22時をまわりましたが、明かりのついているテントもちらほら。涸沢の夜が更けていきます。

20170502涸沢岳
奥穂高岳へ登るときはGPSの電源を入れ忘れていたので、トラックデータの赤線は後で書き込んだものです。なので、正確ではありません。

つづく。


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| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 00:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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