ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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初めての厳冬期荒天登山~ガス・風・雪の三重苦: 八ヶ岳(赤岳)その1

2017年1月2日(月)~3日(火) 長野県茅野市 赤岳(標高2899m) 小屋泊単独行 


鳳凰山から下山した1月1日の夜は、諏訪湖畔にあるヨットハーバーの駐車場で車中泊しました。たまに車の出入りがあったものの、とくに騒がしくなることももなく、朝までゆっくり眠ることができました。


朝起きて筋肉痛がひどかったり、体の疲労感がきついようなら2日の入山はやめて1日ゆっくり休養して、赤岳は日帰りで行くのもありかなと考えていました。ところが、目覚めてみると筋肉痛はおろか疲労感さえほぼなくて、どうしたのだろうかとかえって気味が悪いほどです。


ヨットハーバーの公衆トイレは水道が止められていたので、とりあえず近くの湖畔公園に移動して、そちらの公衆トイレで顔を洗ったり歯を磨いたりした後、八ヶ岳の天気を調べてみました。天気は晴れ予報が出ていますが、風速は秒速20m越えの数値になっています。鳳凰山と違って赤岳の稜線はけっこう切れ落ちているので、強風時に登るのはすこし気が引けます。とはいえ、鳳凰山でも同じぐらいの予報が出ていましたが、体を持って行かれるほどの風は吹いていなかったことを思うと、あまり心配しなくても大丈夫なのかもしれません。あくまでも平均風速ということでしょうから、めったなことでは20mを超える風に遭遇することはないともいえます。


どうしたものかと考えてみましたが、諏訪湖のほとりで考えていてもらちがあきません。とにもかくにも頭上には真っ青な空が広がっています。行くだけ行ってみて、危険を感じるほどの強風であれば中止して帰ってくればいいだけです。ということで、湖畔公園の駐車場でポットに入れるお湯を沸かした後、コンビニで朝食を仕入れて、登山口へ向けて出発しました。


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美濃戸口に向かう途中、正面に雲一つない状態の八ヶ岳がくっきりと見えていました。これなら少々風がきつくても大丈夫そうだなと思いつつ、車を走らせます。信号待ちを利用して行者小屋に電話をかけて、1泊2食付で予約を入れました。まだ正月休みの期間ですが、すんなり予約を取ることができました。今年は日程の関係か比較的空いていたようです。赤岳鉱泉の夕食に出るというステーキも気になるところですが、赤岳に登るだけなら行者小屋のほうが近くて楽なので、歩く距離を減らせる行者小屋に宿泊することにしました。


テント装備が一式あるのだからテント泊でもいいのですが、さすがに2泊3日してきた後なので、寝袋もそれなりに湿っていて保温力も低下しているでしょうし、昨日の今日で再び重い荷物を担いで山に入る気にはなれませんでした。


美濃戸口の八ヶ岳山荘駐車場に着いたのは、10時を回っていました。駐車場代を支払い、準備を整えます。


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11:09 少し遅れ気味の出発ですが、今日は行者小屋までの行程なので、十分余裕のある時間です。


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美濃戸口から谷へ下る道は凍結路になっていましたが、そこを過ぎると林道はほぼ雪なしでした。ヘアピンカーブのところにあるショートカット道もまったく雪なしです。


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再び林道に合流する場所でも、雪はありません。


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晩秋のような雰囲気の林道を淡々と歩きます。


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進んでいくうちに徐々に雪が地面を覆うようになってきました。


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美濃戸に近いS字カーブの坂道は、日当たりが悪いせいもあるのでしょうが、ツルツルのアイスバーンと化していました。これはスタッドレスでも二輪駆動車では登らないだろうなと思いながら、路肩の凍結していない場所を慎重に登って行きました。すれ違った下山者が背後でドスンと鈍い音を立てて転倒した音を聞きながら、このS字カーブの手前の林道脇に駐車されていた車が数台あったのは、ここを登りきれなかったからかもしれないなと思いました。最初はたんに駐車場代をケチって路肩に停めているのだろうと思っていたのですが、登れなかった可能性のほうが高いように感じます。四輪駆動でも駆動輪が滑ったら四駆になるパートタイム四駆だと無理かもしれないと思えるほどのツルツル状態でした。実際、ラバーのチェーンを前輪にまいたワンボックス車も路駐していたので、金属チェーンでないと歯が立たなかったのでしょう。


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12:09 赤岳山荘前の坂道も、アイスバーンになっていて少してこずったものの、ひとまず赤岳山荘前のベンチまで無事たどり着けました。2016年の春に来たときは、この先の美濃戸山荘手前の坂道もアイスバーンになっていたことを思い出して、ここで滑り止めのスノーグラバーを装着しておきました。道の奥には、雪をかぶった山がそびえています。方角からして阿弥陀岳だと思いますが、雪煙が上がっている様子もないので、風はそれほどひどくなさそうです。


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予想通りアイスバーンになっていた坂道を難なくのぼって、南沢と北沢の分岐まできました。行者小屋へは右の南沢コースを進みます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




南沢コースに入ってすぐに、足跡ばかり見ながら歩いていたら沢のほうへ行ってしまい、気が付いたらコースを外れていました。すぐにおかしいと気が付いて正しいコースに復帰しましたが、下ばかり見て歩いていたら道迷いしやすいのはわかっているのに、積雪期は足跡が明確なのでつい何も考えずに辿ってしまいがちです。反省。


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一つ目の橋を渡ります。


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そして、二つ目の橋。


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春に来たときにドロドロになっていて厄介だった場所は、寒さのせいで土は凍結していたので助かりました。


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やがて、アイスリンクのような道が出てきました。滑り止めを装着しているので、躊躇なく氷の上を渡っていきます。


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新しい橋が作られていました。この時期は下の川が凍結して上に雪がのっているので、まるで地面のあるところに橋が作られているようで、なぜここに橋があるのか理解に苦しむような状況ですが、無雪期は流量のある川なのでしょう。もちろん、橋を渡らずに凍結した川を歩いて渡りました。


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13:58 中間地点に着きました。ここからは美濃戸へも行者小屋へも40分の距離です。少し前に休憩していたので、そのまま通過します。


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岡山に住んでいると完全凍結した川なんて見ることはないので、こういう光景はすごく新鮮です。


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登山道の傾斜が緩んでくると、前方に八ヶ岳が見えてきました。赤岳かと思いがちですが、横岳の一部だと思います。


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進んでいくと、大同心も見えてきました。


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それにしても、南沢コースは傾斜が緩んで八ヶ岳が見え始めてからが長いコースです。歩けども歩けども樹林帯が続くので嫌になります。


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横岳が大きく見えてきました。


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ようやく赤岳にご対面です。


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近づいてくると、なかなかの迫力です。


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14:57 行者小屋に着きました。朝起きた時はなんともなかった下半身ですが、歩くとさすがに疲労感が出てきました。本日、食事が終わったらさっさと寝ようと思います。


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小屋前のテント場にはテントがちらほら見えます。思っていたよりも赤岳がきれいに見えていいロケーションなので、三脚を持ってきて星空の撮影をしてもよかったなあと、ちょっと後悔。


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行者小屋に泊まるのは初めてです。就寝場所は二階で、中央の通路を挟んで左右に半個室のようなスペースが並んでいました。大部屋のようで大部屋でない、個室のようで個室でない変わったつくりです。


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中央の通路部分はけっこう広くて、コタツがいくつか用意されていました。冬場にはありがたい設備です。


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夕方、カメラをもって小屋前に出てみると、赤岳が名前の通り夕陽に赤く染まっていました。写真クリックで拡大します。


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大同心、小同心も赤く染まりました。こちらも写真クリックで拡大します。


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夕食はビーフシチューでした。ほろりと崩れるほど柔らかく煮込んだ肉が美味でした。豚汁もうまかったです。いつものテント泊では考えられない豪華な食事を堪能しました。赤岳鉱泉のステーキもうまいらしいので、今度来るときは赤岳鉱泉に泊まってみたいものです。


食後は少し雑誌など読んで時間をつぶした後、明日も今日のような晴天であることを期待しつつ、20時前には布団にもぐりました。


つづく。

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| 2017年1月 八ヶ岳(赤岳) | 18:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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