ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

厳冬期なのに晴天72時間: 鳳凰山その4

2016年12月30日(金)~2017年1月1日(日) 山梨県南アルプス市 観音岳(標高2841m)・薬師岳(標高2780m) テント泊単独行 



寒波襲来で寒い日が続きます。13日は朝から夕方までずっと外出していて寒い中現場に出ている時間が多かったので、すっかり肩がこってしましました。夜、暖かいお風呂にのんびりとつかっていると、肩のこりがじんわりと溶けていくような感じできもちよかったです。


さて、前回の続きで、薬師岳山頂から観音岳に向かうところからスタートです。


IMG_6681.jpg
10:33 薬師岳から観音岳を目指して出発です。目の前に見えているのが観音岳です。見る限りではかなりなだらかな稜線の道です。切れ落ちたような場所もなさそうだし、比較的楽に行けそうです。風もそれほどきつく吹いていないので、ハードシェルも着ないで行けるでしょう。


IMG_6682.jpg
歩き始めてすぐに気が付いたのは、なんとも贅沢な眺めを楽しめる稜線の道だということ。観音岳に向かって右手には八ヶ岳が見えます。


IMG_6683.jpg
八ヶ岳も鳳凰山と同様に、雪があるのは上のほうだけみたいです。赤岳と阿弥陀岳の間になだらかなテーブルのような頂が見えていますが、硫黄岳だと思われます。


IMG_6684.jpg
そして、左手には北岳から連なる白峰三山が、迫力の姿で並んでいます。いままで手前の尾根に隠れていた北岳のバットレスも、ここにきてやっと全貌を表しました。夏にあの稜線を歩いたことが、なんだか嘘みたいです。


IMG_6687.jpg
道はずっと尾根通しかと思っていたら、わりと早めに白峰三山側の斜面をトラバースするようになってきました。場所によってはずーと下まで斜面が続いているような場所も通りますから、下手に転倒したりすると滑落の危険性もないわけではありませんが、それほど急斜面というわけでもないし、雪は完全に凍結しているわけではないのでクランポンの爪もよく噛んでくれて、あまり緊張することもなく普通に歩くことができました。


IMG_6688.jpg
北岳と仙丈ケ岳のツーショットです。


IMG_6689.jpg
こうやって真正面からバットレスを見るのは初めてです。


IMG_6690.jpg
まじまじとバットレスを眺めると、なんとなく古老の顔のようにも見えてきます。


IMG_6691.jpg
斜面のトラバースから再び尾根道に戻ってきました。ここまでくればあとは尾根伝いに観音岳の山頂を目指すだけです。


IMG_6692.jpg
山頂直下はやや傾斜が急ですが、やばいところもなく、一歩一歩雪を踏みしめて登っていきます。


IMG_6696.jpg
11:15 鳳凰山の最高峰 観音岳です。誰もいません。この標柱があるのは山頂にある大岩の東側なので、西風がさえぎられてほぼ無風状態でした。休憩するにはいい場所なので、とりあえず荷物を置いて背後の岩に登ってみることにしました。


IMG_6698.jpg
大岩の上は風が強く、たいして広くもないので自撮りするとそこらの道端で撮ったような写真しか撮れませんでした。ちなみに背景に見えるのは仙丈ケ岳です。


IMG_6699.jpg
次に北岳と一緒に。


最後は富士山と記念撮影。
IMG_6700.jpg


IMG_6702.jpg
観音岳から地蔵岳へのルートです。右の尾根を下り、左下の鞍部を経由して左端のピークを越えてその右の地蔵岳へと続くわけです。結構な標高差のアップダウンをこなさなければなりません。片道1時間強の所要時間となるので、往復すれば2時間半ぐらいはかかることになります。今から向かうと、観音岳に戻ってくるのが早くても14時前ぐらいでしょうから、テント場へ戻るのは休憩時間などを考えると16時ごろになるはずです。今日は天候が悪化する可能性は限りなくゼロだと思われますが、朝の6時ごろから活動していることを考えると、体力的に厳しそうということで、やはり地蔵岳はキャンセルすることにしました。地蔵岳は青木鉱泉のほうから直接登ることもできるので、次回はそのルートで挑戦してみようと思います。


IMG_6704.jpg
それにしてもいい天気です。地蔵岳の背後には、甲斐駒がくっきりと立ち上がっているのが見えます。あの左の肩を経由して登ったなあと、GWの時のことを思い出しました。


IMG_6708.jpg
地蔵岳をキャンセルすると、こんどは逆に時間に余裕ができたので、一眼レフを持ち出して撮影タイムです。薬師岳と富士山の組み合わせをあれこれ撮影してみました。


IMG_1819_201701140044327ef.jpg
そのうち、登山者が登ってきたので、彼を点景にして撮ってみました。富士山の位置と点対称になるよう人物を配置。富士山から登山者までポイントになるものが逆S字になるような構図にしてみたのですが、さてどうでしょう。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_6710.jpg
11:45 20分ほど山頂で写真を撮ったりして楽しんでいるうちに、いつの間にか山頂には5~6人の登山者が集まっていて、そのうちの2名がたばこを吸い始めたので、速攻で下山開始です。屋外だからどこで吸っても誰にも迷惑はかけないと思っているのでしょうが、タバコのにおいは自分が思っている以上にまわりの人間に届いてるという事実をもう少し認識すべきです。風向きなどによっては15mぐらい離れていてもタバコのにおいは明確にわかります。なので、吸いたかったら風向きを確認して人のいない風下側の少し離れた場所で吸うぐらいの配慮があってしかるべきだと思います。なぜなら、喫煙者が無関係の人間に受動喫煙によって健康被害を与えているわけですから、言ってみれば喫煙者は非喫煙者に対する加害者なのです。喫煙者はその自覚をもつべきでしょう。


IMG_6711.jpg
帰路は富士山を正面に見ながら最高の尾根歩きが楽しめました。


IMG_6718.jpg
12:27 薬師岳まで戻ってきました。来たときよりもこころなしか風が強くなっているように感じます。じっとしていると少し寒さを感じます。


IMG_6719.jpg
薬師岳山頂でイルカ岩を発見。北アルプスの燕岳のものが有名ですが、このイルカもなかなかかわいらしい雰囲気です。


IMG_1906.jpg
せっかくなので、イルカ岩と北岳・間ノ岳との記念撮影。


IMG_6720.jpg
風の強い薬師岳から鞍部の薬師岳小屋まで下ってランチ休憩をとりました。正面に砂払(岳)が見えていますが、薬師岳に負けず劣らずの巨岩が密集しています。


IMG_6721.jpg
休憩を終えて砂払(岳)を越えると、再び正面に富士山が姿を見せました。


IMG_6722.jpg
右手には、あいかわらずの白峰三山。今日も朝から雲一つない快晴が続きます。ご機嫌な白峰三山でした。


IMG_6723.jpg
そして、薬師岳と観音岳も見納めです。


IMG_6725.jpg
砂払(岳)から、展望のない樹林帯の道へと下っていきます。


IMG_6726.jpg
14:03 テント場に戻ってきました。少し早めに戻ってきましたが、お茶を飲んだりしてのんびりしているうちに、すぐに夕方になりました。


たいして面白い話題もないので、この時のテント生活の様子でも紹介しておきます。暖かく安眠するための工夫です。


IMG_6730.jpg
まず、マット類ですが、シルバーシートの二枚重ねの間に新しく購入したサーマレスト トレイルスカウトを入れています。昨年まではクローズドセルのリッジレストソーライトを使っていましたが、R値2.8では十分な断熱性能が得られないことと、やはり大きくてかさばるためパッキングしにくいという欠点があり、R値3.4の自動膨張式のトレイルスカウトSサイズに買い替えたわけです。シルバーシートはホームセンターなどで入手できるペラペラのもので、下側はアルミ蒸着面を下向きにして冷気対策、上側はその逆で自分の熱を反射して暖かさを逃がさないように敷いています。トレイルスカウトを間に挟んだ理由は、トレイルスカウトはプロライトなどと違って素材がビニールそのもので、直に寝るとなんとなく冷たそうだったからです。緑色のものは、予備のアンダーウェアなどを入れたスタッフサックで、枕がわりです。







IMG_6731.jpg
その上にゴアテックスカバーを付けた厳冬期用寝袋。中にエアマットのイナーシャXライトも入れました。頭の部分には、自動膨張式の枕も入れています。予備のアンダーウェアを入れたスタッフサックだけでは高さが不足してしまうためです。イナーシャXライトがあれば、下のマットはリッジレストソーライトでも大丈夫だったかもしれませんが、トレイルスカウトと組み合わせると、下からの寒さはまったく感じませんでした。





IMG_6728.jpg
足元側は、トレイルスカウトが120㎝しかないので、寒さ対策のために脱いだハードシェルパンツをたたんで、マットレスがわりにシルバーシートの間に挟み込みました。かかとが接地する部分には、さらにクローズドセルの座布団もしいています。


IMG_6729.jpg
マットの上に寝袋が乗るわけですが、足元は冷えやすいので脱いだハードシェルジャケットを足にかぶせています。これはけっこう効果的で、足が冷たくて眠れないということはありませんでした。昨年の蝶ヶ岳登山では横着をしてここまでやらなかったので、寒くて寝られない理由の一つだったのかもしれません。


てなわけで、大みそかの夜は気持ちよく眠ることができました。

20161231houousanzan.jpg

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

| 2016年12月 鳳凰山 | 00:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

NEXT | PAGE-SELECT | PREV