ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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厳冬期なのに晴天72時間: 鳳凰山その2

2016年12月30日(金)~2017年1月1日(日) 山梨県南アルプス市 観音岳(標高2841m)・薬師岳(標高2780m) テント泊単独行 



12月31日の朝は3時に起床するつもりで腕時計のアラートをセットしていました。分厚い厳冬期用の寝袋に頭まですっぽりともぐりこんでいても、枕元の腕時計のアラートはなんとか耳に届きました。しかし、体はぜんぜん目覚めてくれなくて、脳みその方もしゃっきりと覚醒しません。寝袋の中で起きなきゃと思いつつ、なかなか体を起こすことができないでいるうちに、いつの間にか二度寝していたのでした。


はっと気がついた時には、5時を回っていました。すでにまわりのテントでは話し声や出発の準備をする音が聞こえています。やっちまったなあと思いながら体を起こし、ポットのお湯を飲んでまずは一息つきました。


これから朝食を食べて準備をしていると、6時を過ぎてしまうと思われ、当然ながら薬師岳まで1時間半かかるので日の出には間に合いません。薬師岳まで行かなくても手前の森林限界を突破した砂払いあたりで白峰三山が見られる場所があると思われますが、時間的にそれほど短縮できるわけではないので、大差なしです。では、朝日に赤く染まる白峰三山の撮影はあきらめるか。いやいや、それではあまりにもつまらなさすぎます。わざわざ重い一眼レフと交換レンズを背負ってきた意味がありません。


白峰三山を撮影することができてもっと短時間で行ける場所といえば、辻山しかありません。辻山とは、苺平と南御室小屋の中間あたりにあるピークで、山と高原地図には「頂上の西側好展望」と書かれています。西側とは、すなわち白峰三山がある方向ですから、当然撮影適地というわけです。時間的にはおそらく30分程度で行けるはずなので、6時に出れば6時40分ごろの日の出に間に合いそうです。


ということで、辻山に行くことにして準備を始めました。朝食は軽く行動食で済ませ、ちゃんとした食事は戻ってきてから摂ることにしました。お湯を沸かしなおしたりしていると、6時近くになってしまったので、急いで着替えて靴を履き、ゲーターと滑り止めのスノーグラバーを装着しました。辻山までならクラムポンを装着するほどのことではないということで、軽快にスノーグラバーで行くことにしました。


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6:12 若干遅れ気味ですが、テントを出発します。東の空がやや明るくなり始めていました。


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6:38 サクサク歩いて辻山山頂手前の分岐路まで来ました。縦走路からの分岐地点には何の道標もテープさえもありませんが、斜面上からトレースが合流してくる唯一の場所なので、見落としさえしなければすぐにわかります。前日、苺平から南御室小屋へ向かっているときに見つけていたので、迷うことなく上がってくることができました。


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右に見えていた看板には、このような説明が書かれています。ここから右へ進んでいくと辻山山頂です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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6:45 樹林の中をくねくねと曲がりながら進んでいくと、正面に白峰三山を望む山頂に出ました。まだ白峰三山には日がさしていませんが、日の出前の西の空に出現するビーナスベルトがすぐ山頂上まで下りてきているところをみると、日の出まであまり時間がないのは明白です。急いでバックパックを下してカメラを取出し、三脚の準備をしていると、北岳の山頂が赤く染まり始めました。


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少し風があるので、手持ちではぶれる可能性もあって三脚を準備したものの、寒さのためか若干準備に手間取り、撮影できるようになったときにはだいぶん下のほうまで日が当たっていました。山頂部分だけが赤く色づいた瞬間を撮りたかったのですが、間に合いませんでした。すべては寝坊のせいなのでしかたありません。


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北岳のバットレスが朝日に赤く染まります。辻山からの展望は悪くはありませんが、手前の尾根が邪魔をして北岳の上半分しか見えていません。やはり、薬師岳や観音岳のあたりまでいかないとその全容をみることはかなわないようです。


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こちらは間ノ岳です。夏に北岳から縦走した時はそれなりに高低差があったような気がしていましたが、こうしてみると北岳へと連なる右方向の尾根は、ほとんど平坦といっていいぐらいなだらかです。


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案外険しい姿の農鳥岳です。右側が西農鳥岳、左の朝日に照らされているのが農鳥岳です。西農鳥から農鳥への中間付近の鞍部は、ここから見ると大したことはないように見えますが、実際に歩くと結構大変だったなあと思い出します。


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北岳の右手奥には仙丈ケ岳も見えています。


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さらに右に目を転じると、これから向かう予定の薬師岳や観音岳も見えます。


さて、いままでの写真はコンデジで撮影したものですが、一眼レフで撮影したものを次に掲載します。写真をクリックすると拡大します。


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あまり大きくないこともありますが、比較してみるとコンデジの写真もなかなかどうして立派なものです。明るいときに撮影する風景写真をパソコンでみるくらいであれば、一眼レフもコンデジもあまり大きな差はありません。ただし、コンデジのほうは空の色が緑っぽく転んでいるのが残念です。


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すっかり日が昇って、赤く染まっていた白峰三山も白い雪山へと姿を変えてしまったので、そろそろ撤収です。じっとしているとさすがに冷えてきます。温度計を見るとマイナス10度でした。風は西から吹いてくるので、展望のいい辻山はもろに正面から風を受けます。それほど標高が高いわけではないので、風速は10mを下回っていたと思いますが、それでも風を受けると体感温度はマイナス15度ぐらいになるわけで、寒いものは寒いのです。


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7:42 南御室小屋まで戻ってきました。この場所は鞍部でしかも樹林帯の中にある場所なので、なかなか日がさしてこないのがつらいところです。


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テントに戻って、まずは腹ごしらえです。天野フーズのフリーズドライカレーを作って食べました。レトルトカレーからフリーズドライカレーにしたおかげで、食料の重さがだいぶん軽減されて助かります。この時点で地蔵岳まで行くのはほぼあきらめていたので、食後のコーヒーもゆっくりと楽しんでから出かけることにしました。

つづく。


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| 2016年12月 鳳凰山 | 17:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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