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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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2010年7月雲ノ平で過ごす夏 vol 2

●入山初日(7月25日) 新穂高温泉~双六テント場
 入山を1日遅らせたおかげでのんびり昼寝もできてよかったが、夜中に目が覚めて寝られなくなってしまった。しょうがないので午前2時過ぎに起きて朝食をとり、3時過ぎに出発した。当然真っ暗闇で、ヘッドランプの明かりだけが頼りの林道歩きとなった。

わさび平小屋
 あたりが薄明るくなった頃、わさび平小屋に到着。小屋の宿泊者がやっと目を覚ます頃であり、宿泊者はこれから朝食という時間なので、小屋の前には誰もいない。少し休憩して先を急ぐ。わさび平小屋から15分も歩けば林道は終わり、いよいよ登山道だ。小池新道は整備が行き届いていて、とっつきから秩父沢までは石畳のような歩きやすい箇所が多い。


秩父沢
1時間も登ると秩父沢に到着。大きな雪渓が残っており、スノーブリッジの下を冷気を伴って清流が駆け下っている。秩父沢の橋は7月中旬に架かる。7月上旬に来ると橋がないので、かなり上流のほうを高巻して雪渓を渡ることになる。この高巻ルートがけっこう難儀で、できれば橋が架かってから入山したいところだ。今回はしっかり橋が架かっていた。汗ばんだ体を冷やしつつ、5分ほど休憩をとる。林道の終点がはるか下に見え、わずか1時間でかなり標高を稼いだことがわかる。


シシウドヶ原の雪渓
秩父沢を出発し、森の中を進む。秩父沢からシシウドヶ原までがこのルートで一番しんどい区間だ。森の中で視界も悪く、登山道の傾斜もきつい。途中、イタドリヶ原というやや開けた箇所があり、小休止にいい。秩父沢から40分ぐらいのところだ。そこからさらに30分ほどで大きく開けたシシウドヶ原に着く。7月下旬だというのに、大きな雪渓が残っていた。


シシウドヶ原の休憩場所は上のほうにあって、やっと着いたと思いきや、そこからさらにひと登りが必要だ。最近はベンチも設置され、休憩場所としてはなかなかいい環境だ。登山道脇には水場もある。鏡平小屋では水は有料(1リットル100円)になるので、双六小屋まで行く場合は、ここで水を汲んでおいたほうがいい。


水分補給と休憩を終えたら、鏡平までもうひと踏ん張りだ。しばらくは尾根のトラバースルートになるので傾斜もゆるく歩きやすい。熊の踊り場という平坦な場所まで来たら、そのあと最後の急坂が待っている。とはいえ、距離はそれほど長くないので、登りきったら鏡平だ。木道を少し歩くと鏡池のほとりに出る。天気がよければ槍ヶ岳の雄姿が正面に見える。鏡池のすぐ先が鏡平山荘だ。


鏡平山荘から弓折乗越までは約1時間の登りだ。傾斜はそれなりにあるが、道はよく整備されていて歩きやすい。尾根道から弓折岳下部のトラバース部分に入ると、場合によっては雪渓が道をふさぎ、ぞっとするような急傾斜の雪渓を渡らなければならない場合もある。2009年7月上旬に入山したときは雪渓が残っており、草や木につかまりながらなんとか雪渓を越えた。アイゼンがなくてもなんとかなるが、足元をしっかりと確保して慎重に渡らないと、滑ったら命の保証はない。

弓折乗越で休憩して、双六岳方面に向かう。弓折乗越は笠が岳方面への分岐路にもなっているので、登山者が多い。うっかりついていってルートを間違わないように注意が必要だ。弓折岳鞍部から双六小屋までのルートは、多少のアップダウンはあるものの、比較的歩きやすい。途中大きな雪渓がルート上にあるが、谷の上の雪渓ではないので、そのまま歩いていって問題ない。また、片側が大きく切れ落ちた場所も2箇所ほどあるが、ルートはしっかりしており、それほど危険な場所ではないので、神経質になる必要はないだろう。道が下りになり、尾根筋を乗越してしばらく下ると、双六小屋が見えてくる。

テント
双六小屋の手前には双六池があり、池と小屋の間にテント場がある。テント場はわりと平坦で地面は土なので、テントを張るのに申し分ない。広さもかなりある。水場とトイレは小屋の先にあるのでやや面倒だが、テント場としては便利なほうだ。ここは双六岳と樅沢岳の鞍部になるうえに南に向かって開けているせいか、いつも風が強いのが唯一の欠点だ。


テントを張り終え、しばらく横になってうたた寝をしたあと、夕方5時ごろから食事をする。今回持ってきた食事で、一番重量のあるマカロニとパスタソースをゆでて、味噌汁と一緒に簡単な夕食だ。とはいえそれなりにボリュームがあったので、結構満腹になった。マカロニを持ってきたのは初めてだが、ゆで時間も短くて食事のバリエーションのひとつとして悪くない。


双六小屋と夕焼け
 食事の後、夕焼けを期待して小屋の前に行って見ると、期待通りに空が焼けた。最近は入山時に天気が悪いことが多かったので、久しぶりに山に祝福されているような気がした。


●2日目(7月26日) 双六テント場~雲ノ平テント場
 翌日はそこそこいい天気になった。5時過ぎに出発し、双六岳に向けて急坂を登る。30分ほどで分岐路に到着。荷物が重いし、早く雲ノ平に入りたいので双六岳や三俣蓮華岳のピークを経由しない巻き道を進む。入り口に、「雪渓が多いのでアイゼンが必要です」などと書いてあったが、正直に言ってこのルートにアイゼンは必要ない。


昨年来たときもかなり多くの雪渓があり、まだルートを示すペンキのマークもない状態だったが、まったく問題なかった。危険を感じるほどの急傾斜の雪渓はないので、ストックを使って、足元をしっかりと確保しながら歩けば、滑落するようなこともないと思う。ルートも一本道で迷うような箇所はないから、濃い霧が出ているような時は雪渓上でルートを外れる可能性があるが、通常であれば危険はないルートだ。


新緑の黒部源流
分岐から1時間30分ほどで三俣山荘に到着。10分ほど休憩して黒部源流へ下る。源流までは30分もかからない。お花畑はややさびしい状態だが、そこそこ咲いていた。日が差していたらもっときれいだっただろう。


P1010466_20120708025512.jpg
黒部源流の碑を通り過ぎ、雪渓の残る黒部川を渡る。渡渉地点は石伝いに対岸へ渡るようになっておりやや緊張するが、ロープが張ってあるのでそれほど心配することはない。石も滑りやすいということはなく、登山靴であれば問題ないだろう。


源流から祖父岳への道がかなり険しい。たっぷり1時間ほどかけてやっと上りきったら、祖父岳山麓を回り込む比較的傾斜の緩やかな道だ。


P1010468_20120708025512.jpg
途中、大きな雪田が2箇所ある。この雪田も平坦な場所にあるので、遠慮なく歩こう。涼しくて気持ちがいい。ただし、はじめに現れる雪田は、真ん中あたりはそこそこ深さのある谷筋になっているので、登山ルートになっている端っこのほうだけ歩くことだ。安全は自分で確保するのが山の鉄則。また、雪田歩きではサングラスがないとかなりまぶしいし、目が痛くなるかもしれない。


木道が出てきたら祖父岳山頂へ向かうルートの分岐も近い。分岐点からは雲ノ平が良く見える。ここからテント場まではたっぷり40分はかかる。以前のルートは斜面をまっすぐ下っていたので20分ほどで着いたが、今は大きく迂回するルートになってしまったので時間がかかる。時間が遅い場合は、ゆっくりしすぎないように注意が必要だ。


雲ノ平のテント場は、当然ながら雲ノ平山荘が管理している。テント設営料も小屋まで支払いに行かなくてはならないが、小屋まで20分ばかりかかるので、遅く着いた場合は翌日でもいいと思う。夕方見回りにくるようなことはない。テント場は広いが、岩がゴロゴロでいい場所は案外少ない。また、雨が降ると川になる所も多く、設営場所には注意が必要だ。この日は2時過ぎには着いたのだが、いい場所はあまり残っていなかった。

vol 3へ続く



雲ノ平で撮影した写真は、風景写真ギャラリー「Studio Photon」で公開中。右側のリンクからどうぞ。


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| 2010年7月 雲ノ平 | 04:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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