ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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笹の海を漕ぎ渡る: 三嶺・天狗塚その3

2016年10月30日(日)~31日(月) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m)・天狗塚(標高1812m) 避難小屋泊単独行 



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12:10 三角点から来た道を引き返します。往路では笹の海と空だけのシンプルな光景でしたが、復路では前方遥かに天狗塚をはじめとしていくつもの峰が見えるので、また違った印象です。前にも書きましたが、黒部源流の雲ノ平っぽい雰囲気があります。


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ちなみに、雲ノ平はこんなところです。


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遥か遠方に見えているのは、次郎笈だと思われます。三嶺の尖がったピークも見えています。


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三嶺から天狗塚にかけての稜線はコメツツジの群落があり、天然記念物にも指定されています。コメツツジは秋になると燃えるような赤色に紅葉するので、今回の登山では時期的に楽しみにしていました。しかし、天狗塚周辺のコメツツジはすでに終わっていました。わずかに赤茶色が残っているものの、すでに枯木のようになっていて残念な状況でした。


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場所によってはまだわずかに紅葉の痕跡が残っていました。


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天狗塚の下まで戻ってきました。山と高原地図には描かれていませんが、地形図には天狗塚の麓をトラバースして天狗峠方向に巻く道が描かれています。ここからみると確かに左へトラバースする踏み跡があります。天狗塚をわざわざ登り返して戻るのもめんどくさいので、巻き道をたどってもどることにしました。


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12:48 天狗塚下の分岐です。これを左へ巻いていきます。若干歩きにくい場所もありましたが、とくに危険なところもなくスムースに進むことができました。


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12:54 6分で天狗峠側の天狗塚下に出ました。トラバースにかかった時間は6分。天狗塚を越えていたら15分ぐらいかかっていたところです。


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天狗峠へののぼり返しをゆっくりと進みます。少し風が強く肌寒いのですが、日差しもあり気持ちのいいトレッキングコースです。


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天狗峠北側斜面にコメツツジの群落があり、まだ赤味が残っていました。普通は標高が高いところほど早く紅葉が終わるものですが、日当たりとかいろいろと条件が異なることで紅葉の進みぐあいが違うみたいです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:12 天狗峠に戻ってきました。デポしておいたバックパックを回収したら、あとはお亀岩避難小屋に下るだけです。


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天狗峠からお亀岩に下る道は、いまいちはっきりしないトレースですが、方角的にこれしかないので、とりあえず進んでみることにしました。


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三嶺を正面に見ながら、トレースは右方向へ下ります。


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綱附森方面への分岐を右に分け、お亀岩方向は左へと下ります。


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ここからお亀岩へ下るルートは、狭く急傾斜の尾根斜面をトラバースするため、けっこう滑りやすく危ない箇所があってあまり楽しくない区間でした。


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遥か眼下にお亀岩のある峠が見えています。けっこうな標高差です。


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日陰の北斜面をトラバースしながら下ります。


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ようやく日差しのある尾根道に出ました。ほっとひと安心です。


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右側はかなり急峻な崖になっており、うっかり転落すると確実にやばい場所です。


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狭い尾根を進んでいくと、急激に高度を下げ始めました。この後は、左斜面に下っていくのですが、その部分が急傾斜で湿った土道であるため非常に滑りやすく、ロープが設置してあるもののかなり神経を使いました。夜に天狗塚を入れた星景写真を撮りたいと思っていましたが、この道を真夜中に登り返す気にはなれず、天狗塚をからめた星景写真はあきらめることにしました。


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ようやく尾根を下り終えてなだらかな道になりました。あとは笹原の中を進んで前方の峠を越えれば避難小屋です。


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右上に巨大なお亀岩が見えます。亀に似ているからお亀岩というのかと思いきや、ここで亡くなったお亀さんという女性の名前からついたそうです。


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13:55 峠に出ました。道標の立っているところから反対側に下ったところにお亀岩避難小屋があります。ネットで調べたところでは、トイレもあるし、水場も近いし、中もきれいでかなりいい小屋のようです。


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道標には避難小屋下の水場のほかに、徳島県側にも水場があると案内がありましたが、200m先に水場があるのに、わざわざ400m先の水場に行く人がいるのか疑問です。


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峠から100mほどのところに避難小屋があります。100mといっても、標高ではなくて距離です。


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正面に見える3つのドアはトイレです。右端が男性小用で他2つは和式便器の個室です。備え付けのペーパーはありませんでした。バイオトイレらしいので、使用済みの紙は自分で持ち帰るのが前提だそうです。


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入口を入ると、ストーブのある部屋があります。薪は用意されていませんでした。


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引き戸を開けて入ると、左右に床のあるレイアウトで、片側に7~8名寝られそうな広さです。詰めれば10名ぐらいいけるかも。左側だけ2階もあります。なので、定員は余裕で20名、つめて30名ぐらいだと思います。この日は南側(高知県側)に6名分の荷物があり、北側は全部空いていました。その後4名増えて、全部で11名の宿泊者でした。日曜日の夜なので貸切かもと思っていたのですが、思っていたよりも宿泊者がたくさんいました。


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荷物を解いて寝床を確保した後、水汲みに行くことにしました。玄関脇の外側にかかっていた温度計は7度でした。平地なら真冬の気温ですが、まだ日差しがあるので気温ほど寒く感じません。


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小屋から水場へは、光石登山口への登山道を100m下ります。


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それほど急傾斜ではないので、サンダルでも行けそうですが、途中水が滲み出して濡れているところがあり、土留めの丸太がよく滑るので要注意です。


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道が平坦になっるとすぐに水場がありました。


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秋なので涸れているかもと心配しましたが、それなりの水量がありました。


小屋に戻って少し休憩してから、撮影スポットの下見に峠まで上がって見ることにしました。


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小屋のすぐ下から北東方向を見た写真です。この時期は20時ぐらいには天の川がこの方向からのぼってくるように見えるので、ここもひとつの撮影ポイントです。山の稜線が平凡で特徴がないので、山小屋が逆に地上風景のポイントになりそうです。


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お亀岩の峠に上って見ましたが、西熊山は形がなだらかでシルエットになったときに特徴がなさすぎてつまらなさそうです。ちなみに、着用している赤いジャケットは、この秋新調したマムートのゴアテックスオールラウンダージャケットです。そのうちレビューしたいと思います。


星景写真の撮影に備えて早めに夕食を食べて、5時半ぐらいには寝袋に潜りました。今回は、新しく購入した3シーズ用寝袋 ドイターアストロ-2を持ってきました。EN13537規格でコンフォート3度、リミット-2度の寝袋です。夕方の室温は12度ぐらいあったので、ダウンジャケットなど着用しないでも、行動着のままで暖かく眠ることができました。


19時頃目が覚めたので、白湯を飲んでからだを温めてから、しっかりと着こんで撮影に出ました。


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肉眼では満点の星空のように見えましたが、撮影してみるとところどころ雲が出ているのがわかりました。なお、星景写真はクリックで拡大表示できます。小屋の中ではストーブを焚いて宴会していたので、窓が赤く染まって写りました。時間が早いためか、やたら飛行機が飛んでいて、飛行機がいなくなるタイミングをまっていると、シャッターを切れないのにどんどん時間が経っていきます。何枚か撮影したら、とりあえず峠に上ってみました。


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西方向を撮影してみると、半分ほど雲に覆われていていまいちです。


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東方向も雲が多く、しかも光害で雲が光って全然ダメでした。山のシルエットもつまらないので、満足のいく写真が撮れないまま小屋に戻りました。


その後、真夜中3時ぐらいにトイレに起きたときに雲がなくなっていたらしく、20時ごろに見たときよりも全然違う星空が見えたのですが、地上風景が面白くないことに加えて寒さと眠さで再度撮影に出かける気力が湧かず、そのまま寝てしまいました。いつか天狗塚をからめた星景写真の撮影でリベンジしたいと思います。

つづく。

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| 2016年10月 三嶺・天狗塚 | 17:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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