ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その4

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 


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13:26 甲ヶ山山頂での休憩を終えて、勝田ヶ山方面へ下ります。結局15分にも満たない短い休憩になってしまいましたが、未知のバリエーションルートで下山することに多少なりとも不安が残るので、あまりのんびり休憩する気分にはなりませんでした。おそらく3時間強で下山できるのではないかと予想していますが、予想通りの時間でも16時30分になってしまいますから、時間を無駄にしないにこしたことはありません。


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山頂から少し下ると巨岩が連なった尾根が現れました。通称「ゴジラの背」と呼ばれる岩稜です。実は甲ヶ山に登りたかった理由のひとつに、このゴジラの背を歩きたかったというのもあります。距離にして100mに満たない程度のものですが、狭い山稜の上に連なる巨岩を渡っていくゴジラの背はスリルがあって楽しそうです。


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記念撮影をして先に進みます。渡り始め直後に両側が切れ落ちた大岩を越えていかなければいけない箇所があり、最初から心臓バクバクです。しかし、大部分は岩の足元部分を歩けるようになっているので、全区間岩の上を渡っていかなければならないわけではありません。岩を超えなければいけない部分にはわりと新しいピトン(ハーケン)がいくつも打ち込まれていたので、カラビナやスリングを持っていれば確保しながらわたることも可能ですが、そこまで心配することもないと思います。


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渡り終えて振り返った写真です。時間がなくてさっさと渡ってしまったので、あっという間に終わってしまい、あまり堪能することができませんでした。紅葉が深まった頃にもう一度訪れてみたいものです。


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ゴジラの背から先は普通の尾根道が続きます。前方に見えている小ピークのあたりから左へ真っ直ぐに下っていく道があるはずです。


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13:40 倒れた白いポールがありました。以前に調べた情報では、白いポールのある場所に下山ルートがあるとのことだったので、おそらくここがその場所であるはずです。


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近づいてみると、ポールの根元のあたりから左(西)に下る踏み跡がたしかについています。勝田ヶ山への登山道はポールの倒れている方向についていました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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稜線から標高差450mの激下りの道が始まります。通常なら道がジグザグについているだろうと思われる急傾斜ですが、ほぼ真っ直ぐに下っていきます。幸い道の両脇に低木が多く生えているので、それらを手摺代わりに使いながら下りて行きました。


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倒木が道をふさいでいる場所がありましたが、木の枝につかまりながらなんとか跨ぎ越えることができました。急傾斜の下りで倒木があると、下側の高さが大きくなり、跨いでも脚が届かないということがありますが、ここではなんとかなりました。


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途中トラロープが設置されているところも何箇所かあったので、思っていたよりも楽に下ることができました。


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踏み跡はしっかりしており、テープナビもあるので道迷いの心配もなさそうです。


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ブナの大木が点在する急傾斜の深い森の中を下り続けます。ゴジラの背を過ぎたあたりでは息が白く見えるほど冷え込んでいたのですが、高度が下がるにつれて気温が上がり、当然ながら汗が滴り落ちます。


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13:58 標高1120mあたりで涸れた沢筋に出ました。ここからは沢筋を下っていくようです。


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沢筋になり道が広がって歩きやすくなるかと思いきや、現実はその逆でした。踏み固められていない沢筋は柔らかい土の上に石がたくさんあるので、足元が不安定で崩れやすいのです。それに、沢筋の巾がそれなりにあるので立木の枝をつかむことができず、足に余計な力を入れなければならなくなります。結果的に足を酷使することになり、膝痛は出るし足が痛くなるしで、散々でした。最近の日帰り登山ではストックを使わないため、今回も持ってきていません。しかし、この時はストックを持ってこなかったことを後悔しました。


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14:10 標高1000mあたりで別のやや大きい沢筋に合流しました。このあたりは石が苔むしていたり、傾斜がやや急になっていて慎重に下らなければなりませんが、ロープが設置してあるので無事に下ることができました。


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合流した沢筋をそのまま下っていくのかと思っていたら、対岸にロープが設置してあり、沢の右岸に上っていくようです。右岸に上ったら今度は沢に沿って下ります。このあたりが一番傾斜が急だったように思います。


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14:24 標高900mあたりで再び沢に出ました。今度は大きな石がゴロゴロするけっこう大きな沢です。しかし、ここから傾斜が少し緩み、今までよりも歩きやすくなってきました。沢にある石も乾いているし、簡単に動かない大きさなので、それほど足を踏ん張らなくてもよくなりましたが、この時点ですでに足はかなりダメージを受けており、左膝の痛みも強くなり始めました。


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14:32 まだかまだかと思いながら痛む足で下り続け、やっと甲川にでました。


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やや気になっていた水量はまったく問題なく、石を伝って楽に対岸に渡ることができました。


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透明で清らかな水がさらさらと流れています。


甲ヶ山山頂から1時間強で下りてくることができました。ここから川床までは2時間ぐらいと予想されるので、おおむね予定通りに下山できそうです。なので、少し休憩をとっていくことにしました。急傾斜の道で踏ん張り続けたためすっかり足が痛くなって、正直歩くのが辛い状況でした。腰を下ろして足をもんだり、アミノ酸を補給したりして10分ほど休憩をとりました。


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14:43 あまり長居をしていると日が暮れてしまいそうなので、出発しました。ここからの登山道はなんだかわかりにくい状況でしたが、とりあえず左岸に白いポールが見えているので、そちらに向かいます。


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踏み跡は白いポールの横を真っ直ぐ山のほうへついているのですが、大きな倒木が道をふさいでいました。この手前に右方向に伸びる踏み跡のようなものがついていてそちらに行くのかと思ったりもしましたが、倒木の向こう側を確認すると踏み跡が見えたので、倒木を乗り越えて進みました。


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倒木を乗り越えると、その先で踏み跡は右手方向、甲川の下流方向へと向きを変えます。


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左岸を下流方向に1分ほどすすんだところで白テープが2本まいてある木があり、そこで踏み跡が分岐していました。赤テープが正面と右手の川の近くの両方にありますが、事前に調べた情報では香取方面に戻る道は川から離れて左手(左岸)の上のほうへUターンするようにいくことがわかっていたので、真っ直ぐ進みました。


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真っ直ぐ進むと、すぐ先に倒木があり、そこから左上の斜面に向かって踏み跡が続いています。


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斜面を登りきってやや平坦になってくると笹腹の中を通過します。笹が覆いかぶさって道がわかりにくいのですが、迷うほど不明瞭ではありません。


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テープナビもときどき出てくるので、道迷いの心配はなさそうです。


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平坦な森の中を進んでいくと谷にぶち当たり、谷に沿って右手の下流方向に少し方向を変えて進んだところからUターンするように谷に下ります。このあたりは踏み跡が若干不明瞭なので要注意です。


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谷に下って行くと、対岸(左岸)に赤テープが見えました。ちょっとわかりにくいのですが、ここで対岸に渡ります。


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谷を渡って少し進んだところに大きな木が立っていました。幹周りが5mを超えていそうな大木で、ミズナラっぽい感じです。


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その後は明瞭な踏み跡をたどります。ややくだり気味の平坦な道なので足の痛みはあまりひどくならず助かりました。


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15:25 やや深い涸れた沢を渡ります。苔むした大岩がゴロゴロしていて、もののけ姫の森を想起させます。


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15:30 香取方面への登山道に合流しました。やっと地図に記載されている道に戻ってきたので、ほっと一安心です。川床へ戻るには左へ登って行きます。


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林道のような広い道が続きます。


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15:36 川床から大休峠へと続く中国自然歩道へは、左へ入ります。


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中国自然歩道へは緩いのぼりの道ですが、ほとんど平坦といってもいいレベルなので、楽に歩くことができました。右手前方から夕方の斜光が差し込んできて、森の中を明るく照らしてくれます。


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15:52 中国自然歩道との合流点です。ここからは朝通った道です。右へ折れて下っていきます。しかし、足の痛みは限界に近づいているようで、緩い下りでも足や膝の痛みが苦痛になってきました。


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16:06 岩伏せ分岐を通過します。時間も遅いので、足の痛みを無視して休憩なしで進みます。


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16:33 最後の下りを苦しみながらこなし、やっと川床まで戻ってきました。ゴールはもうすぐです。


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16:37 やっと登山口に着きました。もう足の痛みはしびれるような感覚になりつつあります。車に戻って足の痛みを長引かせないようにアミノ酸の顆粒やアミノバイタルゼリーをとってから帰宅したのですが、さすがにここまで痛めつけてしまうと少々多めにアミノ酸を摂取したぐらいではどうにもなりませんでした。下山後4日目になってやっとまともに歩けるようになったほどの後遺症に見舞われました。とはいえ、しびれるような急傾斜の岩壁やゴジラの背渡りなど、なかなか楽しめる山行でした。

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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 22:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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