ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その1

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 


晴天予報の土曜日、かねてから登りたかった大山山系の一角の甲ヶ山(かぶとがせん)に行ってきました。日曜日の天気も晴れなら石鎚山か三嶺を考えていたのですが、日曜日は天候が崩れる予報だったので、日帰りで行ける甲ヶ山に変更したわけです。


低山の日帰りハイクで2度慣らしを行ったトランゴアルプGTXの仕上げとしての本格的な山行でもあるし、日帰りとはいえ久しぶりのロングトレールになるので、ちょっとうきうきした気分で出かけましたが、思っていたよりもハードで時間もかかってしまい、下山後からけっこうな筋肉痛が始まりました。アミノ酸顆粒やアミノバイタルゼリーなどを十分に摂取しましたが、今日は朝から筋肉痛との闘いです。というよりも、夜寝ているときも筋肉痛でぐっすり眠ることができず、浅い眠りを繰り返していました。


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甲ヶ山に行くには、大山の東にある一向平(いっこうがなる)キャンプ場から大休峠を経由するルート、大山スキー場近くの川床から大休峠を経由するルート、北の船上山から尾根伝いに南下するルートの三通りがあります。一向平キャンプ場から入るルートと船上山から南下するルートは周回できるところがないのでピストンで歩くしかありませんが、川床からのルートは甲ヶ山の北側から甲川(きのえがわ)に下り香取道分岐に戻ってくる周回コースを取ることができます。ただし、甲川に下るルートは、地図に記載のないバリエーションルートです。どうせなら周回で歩きたいし、今回はまだ歩いたことのない川床コースで行くことにしました。


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9:23 川床から大休峠への登山道へ入ります。ここは大山パークウェイ(環状道路)沿いにありますが、入口前に車3台ほど止められるスペースがあるだけで、駐車場は整備されていません。登山道入口からパークウェイを少しスキー場方面に上がっていくと路肩に広いスペースがあるので、車はそちらに停めることができます。この日はすでに登山道入口前のスペースは満車だったので、路肩の広い部分に駐車しました。


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少し歩くと川床の橋を渡ります。


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ゴルジュと呼んでもいいような切り立った崖に挟まれた谷を透明な水がとうとうと流れています。


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真夏の暑い時期であれば素足で入ってみたいと思うほどの美しさです。


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橋を渡ると急登が始まります。


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9:44 急傾斜の斜面を登りきったところで、道はぐるりとUターンするように向きを変えます。ここから先は大休峠まで溶岩台地のような緩やかな傾斜の樹林帯を登って行きます。


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15分ほど進んだところで、突然道が左に曲がるところがあります。この手前ぐらいから苔むして滑りやすい石だたみのような道になるので、つい足元ばかりを見て歩いていて道が左に曲がっていることに気づかずに直進しようとしてしまいました。


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ところが、コースをふさぐように木の枝が落ちているし、その先は突然人が歩いた気配がなくなっていて、あれっ?と思って立ち止まり、あたりを見渡してコースを外れかけていることに気がつきました。低山でも道迷いで遭難する人がいますが、きっとこんな感じで登山道を外れていくんだろうなと思うわけです。


木の枝はおそらく人為的に道間違いを防ぐために置かれたものなのでしょう。なんかおかしいと気がつくかどうかが分かれ目なのかもしれません。標高1000mにも満たないなだらかな樹林帯のこのルートでも道迷いで遭難し救助要請した登山者もいますし、不運にも死亡した人もいますから、どこでだって遭難する可能性はあるということです。歩きにくいなとか、なんかおかしいと感じた時は、立ち止まって周囲をよく観察すること、またそういうことに気がつける感性を磨くことが道迷いを防ぐのに有効なんだと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:09 「岩伏分かれ」という表示のある場所に着きました。


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僕が持っている2001年版山と高原地図では、もっと先の場所に「岩伏別れ」の表示が書かれていますが、この道標がある場所は赤丸で示してある場所です。911mピークのある尾根の付け根あたりなので、まったく違う場所が地図に記載されていることになります。地図に記載されている場所は、香取方面からのコースと合流する場所になります。最新の地図では訂正されているのかもしれませんが、古い地図を持っている人は要注意です。


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川床から大休峠にいたるこの道は中国自然歩道に指定されていて、ブナやナラなどの落葉広葉樹の森の中を通り抜けて行きます。時期的に紅葉が始まっているのではと期待していたのですが、全然でした。


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たまに黄葉しかけの木もありましたが、美しいというほどの黄葉でもなく、ちょっとがっかりでした。


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10:33 香取方面コースとの合流点に着きました。山と高原地図に「岩伏別れ」と書かれている場所です。コースタイムは50分ですが、久しぶりのロングコースを歩くのでのんびり歩いてしまい、70分もかけてしまいました。ドリンク休憩をとって先を急ぎます。


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ほとんど傾斜のない森の中の道を進みます。来るときに通過した大山寺の夏山登山道入口近くでは多くの登山者がいましたが、こちらはほとんど人がいません。入山後1時間以上経過していますが、まだ4名ほどの登山者を見かけただけです。僕の前後には誰もいない状況がずっと続いていて、静かで気持ちのいい山歩きを堪能できます。


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左手前方に巨大な岩壁を持った山が見えました。おそらくあれが目指す甲ヶ山でしょう。


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10:55 壊れた白いポールがありました。ポールの前で左右に道が分岐しているように見えます。地図ではこのあたりに分岐するような場所はありません。左のほうを覗いてみると、すぐ先で踏み痕は消えていました。正しいルートは右です。


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やがて石畳の道が続くようになってきました。


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石畳道の案内板がありましたが、壊れたものをつけ直したときに板の位置がずれたまま設置したらしく、行の位置がずれていてすごく読みづらい状態でした。要するに、1600年頃に付近の村人によって作られたものだそうで、大山寺への信仰が厚かったことの証だということのようです。ただ、この石畳がくせもので、苔むして湿っているのでよく滑ります。うかつに足を置くと簡単にツルッといくので、よく石の形を見て足の置き方に注意しながら歩く必要があります。


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11:15 大休峠に着きました。香取コースとの合流点からは、コースタイム1時間のところを40分に短縮です。とりわけ急いだわけではありませんが、ほとんど傾斜のないフラットな道だったことも幸いし、さくさく歩くことができました。


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避難小屋の前からはわずかに紅葉した木々の向こうにユートピア避難小屋と象ヶ鼻を望むことができました。ここからユートピアへと続くコースはけっこうな難路のようですが、近いうちに歩いてみたいものです。


避難小屋のトイレで用を足し、日当たりのいいベンチでパンとアミノ酸ウォーターで簡単な食事をとりました。朝食に菓子パンをひとつ食べただけだったので、そこそこおなかが空いていました。それでも、まだ胃の調子が完全ではないので、今回も菓子パンひとつだけの軽い食事でとどめておきます。

つづく。


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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 17:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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