ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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南アルプス 標高3000mの縦走路: 白峰三山 その3(北岳黎明編)

2016年8月11日(木)~14日(日) 山梨県 北岳(標高3193m)・間ノ岳(標高3190m)・農鳥岳(3026m) テント泊単独行 


8月13日(土)
午前2時を回って星景写真の撮影からもどってきましたが、そのまま寝てしまうと目的が達成できなくなるので、軽く朝食を食べてからそのまま出かけることにしました。


目的とは何か。朝日に赤く染まるバットレスを見て撮影すること。そう、夜明け前に八本歯の頭まで移動して、朝日がバットレスを赤く染め上げる姿をカメラに収めようというわけです。


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3:10 テント場から稜線下の道を使ってトラバース道を目指します。緩いのぼりの道だと思っていたら、思いのほか傾斜のある区間もあったりで、そこそこ体力を削られますが、所詮カメラと雨具と水等しか入っていない折りたたみ式のバックパックなので、ほとんど空身のようなもの。足取りは軽快です。


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3:32 北岳山頂への分岐点を通過します。右へ行けばトラバース道を経由して八本歯のコルへと至ります。


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トラバース道は北岳の南東斜面を巻く道で、けっこうな急斜面の岩場を木製の梯子や橋で越える箇所があります。明るければそれなりに怖いかもしれませんが、真っ暗で高度感がまるでないので、恐怖はとくに感じませんでした。16年前にここを通過した時は、なにしろ初めてのことなので、その高度感にかなりびびったものですが、人間って慣れるものですねえ。ちょっとした高所恐怖症だったのに、いまではほぼ平気です。


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橋をわたろうとしたとき、足元に小動物が飛び出してきました。オコジョです。人間に興味があるのか、近づいてはパッと逃げ、また出てきて近づいてを繰り返します。


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コンデジなので、素早い動きを捉えるのはけっこう大変ですが、さいわい自分から寄ってきてくれるので写真におさめることができました。性格はけっこう獰猛な肉食動物ですが、見た目の愛らしさは抜群です。


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なんでこんなに興味を示してくれたのかはわかりませんが、動きもかわいかったです。


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オコジョに遊んでもらってから、暗闇の中を木橋を超えて行きます。


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梯子と木橋の合体した箇所もあります。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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4:02 やっとトラバース道から尾根道に出てきました。左に上がっていけば北岳山頂ですが、今回は八本歯へ向かうので、右に下っていきます。いつの間にか東の空が明るくなって来ています。


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見上げると北岳がわずかに明るくなり始めた空の中にシルエットを浮かび上がらせています。


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東の地平線はどんどん明るくなってきて、地上の様子がわかるようになって来ました。見渡す限りの雲海が広がっていて、八本歯の頭や白鳳三山が島のように浮かんでいます。コンデジでは空の明るさが強すぎて白飛びしてしまいました。


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一眼レフで、ハーフNDフィルターをつけて撮影すると、空の色も残しつつ、暗い雲海の表情もきちんと表現できました。


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富士山も見えています。


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八本歯のコルを越えて、その先の八本歯の頭に登るつもりでいましたが、コルの手前の小ピークに登ってみると、眼前に巨大なバットレスがドーンと見えるので、ここから撮影することにしました。


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目の前に八本歯の頭がシルエットになって聳えていますが、いまいるピークもほぼ同じ高さのようです。


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5:10 白鳳三山の後から太陽が顔を出しました。これまでの経験からすると、地平線に雲などなく、太陽が低い位置から顔を出したときのほうが光の赤味が強くなります。今日のように雲海があると、太陽が顔を出す時間が少し遅くなり、それだけ高い位置から光が山を照らし始めるので、思ったほど赤く染まることはありません。


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残念ながら今回は、まさにそのパターンでした。RAW現像時に少し調整して赤味を強調していますが、実際はもう少しプレーンな感じです。


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太陽が昇ってしばらくすると、暖められた大気が動き出すためか、それまで比較的静かだった雲海が荒海のように動き始めました。沸騰したお湯のように沸きあがり、鳳凰三山を飲み込みながら北岳の方へ流れ落ちてきます。最も標高の高い観音ヶ岳だけがかろうじて雲の波に飲み込まれずに姿を見せています。


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赤く焼けたバットレスの陰に隠れるように、ピラミッドのような甲斐駒ヶ岳が顔を覗かせます。


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間ノ岳もほんのり赤く染まりました。


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突然、近くで鳴き声がし始めたので振り返ると、ホシガラスが歌っていました。


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足元の岩陰には可憐な花がひっそりと咲いていました。


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朝のドラマチックな時間が終わるとあたりは急速に色あせて、見慣れた色の世界に変わってきました。


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赤く染まっていたバットレスも、グレーっぽい無表情な雰囲気です。


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5:37 撮影を終えてテントへ戻ることにしました。トラバース道までの登り返しはけっこうな急登です。


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トラバース道分岐を左に折れて、トラバース道へと向かいます。


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真っ暗闇の中で通過したときと違い、そそり立つような岩壁と、遥か下まで続く斜面の高度感がもろに視覚に飛び込んでくるので、少しばかり緊張感が違ってきます。


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雲海を眺めながらトラバース道を進みます。


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急斜面の区間を通過して、北岳から間ノ岳へと続く尾根に入ります。


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5:55 稜線の道との分岐を通過します。


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6:10 テントに戻ってきました。お腹がすいたので、ひとまず行動食で軽くエネルギーを補充して、間ノ岳を目指すことにしました。今日の目的地は農鳥小屋キャンプ場なので、休憩時間を入れても4時間もあれば楽勝です。なので、急ぐ必要はありません。

つづく。


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| 2016年8月 北岳・間ノ岳・農鳥岳 | 22:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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