ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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南アルプス 標高3000mの縦走路: 白峰三山 その2(北岳編)

2016年8月11日(木)~14日(日) 山梨県 北岳(標高3193m)・間ノ岳(標高3190m)・農鳥岳(3026m) テント泊単独行 


8月12日(金)
午前4時起床。すでに周囲はざわつき始めていて、キャンプ場はすっかり朝の雰囲気です。白飯にふりかけ、味噌汁、魚肉ソーセージというシンプルな朝食を素早く終えて、すぐにパッキングにとりかかります。


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5:30 撤収完了。北岳を目指して出発です。


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池畔のテントは半分ほどはすでになく、つかの間の静けさが満ちていました。


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池のすぐ前から草すべりコースへと進みます。地図のコースタイムは3時間ですが、ここの道標には肩の小屋3時間20分、北岳山頂4時間となっていました。どちらにしても楽な道のりではありません。もっとも、僕が持っている地図は16年前の2000年版なので、最新の地図ではコースタイムが違っているみたいです。


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草すべりとはよくいったもので、スキー場のゲレンデのような草地をジグザグに登って行きます。けっこう傾斜もきつく、すぐに汗が滴り落ちてきます。


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少し登って振り返ると、いつの間にか雲が山間に満ち始めていました。


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休憩時に頭上を見上げると、美しい緑の天蓋の向こうに透き通るようなきれいな青空が見えました。


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6:43 ようやく北岳が姿を見せてくれました。


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森林限界を超えたらしく、高い樹木が見られなくなり、視界が開けてきました。


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7:18 二俣から登ってくる右俣コースとの合流点です。ここまで2時間弱。肩の小屋まではもう1時間もかからないと思われるので、コースタイムよりも早く着けそうです。


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鳳凰三山がくっきり見えていました。


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道が斜め方向にトラバースするようになると、稜線までもうすぐです。


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7:50 やっと尾根に出ました。ここからはなだらかな尾根道です。


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前方に北岳を眺めながら気持ちのいい稜線歩きが始まります。とはいえ、照りつける日差しはきつく、空気はひんやりしているのに陽の当たる首筋や手はじりじりするような暑さです。


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快晴の3000mの稜線を進みます。


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8:24 途中、ちょっとした渋滞で時間をとられましたが、3時間をわずかに切る時間で肩の小屋まで登ってきました。右俣コース合流点から1時間もかからないと思っていましたが、軽く1時間かかっていました。


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雲海の彼方に富士山が頭を出していました。


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鳳凰三山も見えます。


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甲斐駒はきれいな三角錐の姿です。


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仙丈ヶ岳もくっきり。


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初めて訪れた肩の小屋ですが、やたらドラム缶がおかれています。


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小屋の手前にトイレがあり、登山者やテント利用の人はこちらを使うようです。小屋には別にトイレがありました。


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小屋の前にあるベンチが空いていたので、座って行動食を食べながら休憩をとりました。まだ朝早い時間ですが、下山してくる人やこれから登る人でけっこう混雑しています。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:46 休憩を終えて、いよいよ北岳への登頂に出発です。16年ぶりの山頂ですが、前回は北岳山荘から登って八本歯のコル経由で下山したので、肩の小屋側から登るのは初めてです。


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始めのうちは比較的なだらかな道なのでそれほどきつくありませんが、徐々に傾斜が増してきてしんどさもそれに比例していきます。


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9:06 肩の小屋から見えていた手前のピークに出ました。ここは両俣小屋へ下るルートとの分岐点になっています。ここからは大きな岩がごろごろと重なった稜線を進みます。


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前方にピークが見えてきましたが、偽ピークです。


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振り返れば肩の小屋もけっこう小さくなっていました。


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偽ピークを超えると、ようやく本物のピークが姿を現しました。


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9:35 16年ぶりに北岳山頂を踏むことができました。


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前回登頂した時はこんなりっぱな看板はなかったような気がします。


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看板のほうは記念撮影で人が多かったので、不人気の標柱のほうで自撮り。


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看板や道標がある場所はやたら人が多かったので、少し離れた岩の上に座ってのんびり休憩をとりました。


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北西方向に見えるのは仙丈ヶ岳。


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反対の南東方向には、雲海の彼方に日本一のお山が。向こうから見たら北岳はどう見えるのか。下山後に富士山登山をもくろんでいるので、富士山から見た北岳がどう見えるか楽しみです(残念ながらこの件は持ち越しになりました)。


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10:07 休憩を終えて北岳山荘を目指します。16年前に登って来た道なので、なんとなく見覚えがあります。


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八本歯のコルへのトラバース道分岐点を通過します。


10:55 北岳山荘に到着。ひとまず幕営場所を決めます。ちょうど公衆トイレの前の場所が空いていたので、正面に富士山を眺めるロケーションの場所にテントを張りました。


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最初は青色の僕のテントの他は1張りしかなかったのですが、15時にはこれ以上張るスペースがないぐらいきれいにテントが並んでいました。


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ちなみに、テントの周囲にはアブがけっこう飛んでいて、うかつに入口を開けているとどんどん入ってきましたが、テント内でパーフェクトポーション アウトドアスプレーを2~3回スプレーすると、不思議なほど寄り付かなくなりました。おかげで、入口を全開にしてゆっくり昼寝ができました。一度、入口近くにいたアブに直接スプレーをしてみたら、瞬間的に動きが止まって転げ落ちてきました。その後もまるで死んだかのように動きませんでしたが、殺虫成分は入っていないので、おそらく強烈な匂いで失神したのではないかと思われます。嗅覚の鋭い虫にとっては、失神するほどの刺激臭なんでしょう。虫除け効果もあるはずです。ただし、効果が長続きしないので、1日に何度かスプレーする必要があります。今回の山行では、50mlビンの8割ぐらいを使いました。






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僕のテントがある場所の下にも幕営場所がありますが、こちらもいつの間にかびっしりとテントが並んでいました。


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テント場のそばにある公衆トイレですが、驚きの最新型バイオトイレでした。


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中はなんとオールステンレス製の個室が並んでいて、人感センサーで利用者数をカウントして、処理能力が限界になったら赤ランプが点燈して使用禁止になるという仕組みのようです。おそらく、一定の時間使用禁止にすると浄化処理が進んで再び使えるようになるのでしょう。匂いもなくびっくりするぐらいきれいでした。そのためか、幕営料はちょっと高めの800円です。


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テント設営後、小屋の周辺をぶらぶらしてみました。北岳山荘は、入口側から見ると窓がまったくない要塞のような建物です。入口の右側にステンレスの流しがあり、水道が設置されています。水は無料で使用できました。16年前はたしか水を買ったような記憶があるのですが、今は自由に使わせてくれるようになったみたいです。ポンプ設備などがよくなって、水の確保が容易になったのかもしれません。左側の小屋は昭和大学の診療所です。


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診療所入口にはりっぱな看板がかかっています。


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この日はお盆休み期間だけあって、ふとん1枚に3名という混雑状況だったみたいです。やはり、荷物が重くなってもテントがいいなと思います。


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小屋の前から間ノ岳方向の二重山稜の間も幕営場所になっていて、こちらのほうはまだ空いていました。といっても、大岩が多いのでもともと幕営するのに適した場所が少ないだけかもしれません。


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お昼頃までは北岳も姿が見えていましたが、お昼をすぎるとガスが出始め、15時ぐらいにはすっかりガスで見えなくなっていました。


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展望もなく、夕焼けの可能性もなくなったので、早めの夕食です。以前は、朝に食べることが多かったラーメンですが、食後にクッカーを掃除するのがけっこう面倒なので、最近は夕食で食べるようになりました。スライス餅を入れるとボリューム感がアップして食べ応えがあります。


午前0時前に目が覚めて、空を見ると満天の星空が広がっていました。そそくさとカメラの準備をして、稜線の登山道を北岳方面に少し移動しながら撮影場所を探しました。少し風が強かったので、岩陰で風が弱まる場所を見つけて星景写真を撮影してみました。


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没する直前の赤い月光を浴びた北岳です。


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風除けにしていた2つの大岩をポイントにして西の空を撮影。地平線の赤味は月の残照です。


*クリックで拡大します
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久しぶりにバルブ撮影もしてみました。15分の露光です。グルグル感を出すには、もっと長時間の露光にしたほうがよかったかな。


*クリックで拡大します
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この時期はペルセウス座流星群が見られるということで、撮影中もたくさんの流れ星を見ました。しかし、うまく写真に捕らえられたのはこの1枚だけでした。左下は間ノ岳のシルエット。南西方面の空になります。明るいのは月の残照。


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最後に、あまり地上風景にポイントがない方角だったので、自作自演で撮ってみました。題して「両手いっぱいの星空」。

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つづく。


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| 2016年8月 北岳・間ノ岳・農鳥岳 | 02:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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