1年ぶりの剣ヶ峰: 伯耆大山
2016年7月23日(土) 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m) 日帰り単独行
7月に入ってからの突然の猛暑で暑さ慣れするのに時間がかかり、なおかつ虫のシーズンでもあるということで気分が盛り上がらず、5月22日の櫃ヶ山~星山縦走以来山から遠ざかっていました。しかし、ここにきてやっと出かけてみようという気になり、伯耆大山に登ってきました。
今回は三ノ沢から槍ヶ峰を経由して剣ヶ峰へと至るルートで登ってきました。昨年の7月25日にも同じルートで登っているので、同じルートをたどるのはまるっと1年ぶりです。久しぶりの早起きでくじけそうになりましたが、なんとか気持ちを奮い立たせて6時に出発。9時過ぎに文殊堂駐車場に着きました。
準備は奥大山スキー場で水を汲んだときに済ませておいたので、靴を履いて携帯などの小物類をバックパックに入れるだけで終了。9時20分に駐車場を出発です。

環状道路を渡って三ノ沢にそって進みます。

きれいな青空と大山南壁が見えます。

いつものことですが、あんなところまで歩いていくなんて、麓から見たときにはちょっと無理っぽいなと感じます。伯耆大山でさえそうなのですから、新穂高温泉から見る穂高連峰なんてあり得ないと感じます。しかし、結局登ってしまうのですから、人間って意外と凄いなと思うわけです。

左岸の道に入ってしばらくすると草薮状態になりますが、道が見えない程ではないので、草を掻き分けて進みます。虫がたくさんたかってくるかと思って虫除けスプレーをたっぷり吹きかけてきたのですが、時折アブのような奴が興味を示して寄って来るぐらいで、ブヨのようなやっかいな吸血昆虫はまったくいませんでした。まあ、いないのならそれにこした事はありません。

9:55 大堰堤下に着きました。昨年きたときから豪雨などなかったのか、1年前となにも変わっていません。

大堰堤をかわして大ガレにでると、見慣れた南壁の風景が広がります。ここで星景写真を撮りたいと以前から思っているのですが、未だに実行できていません。この夏のうちになんとか実現したいものです。

これから目指す槍ヶ峰です。左下から右斜め上方へと登って行き、右側の尖がったピークの下を右から左へと巻いて稜線に出ます。

大堰堤から南壁下部までは、わりとわかりやすい踏み跡ができていました。このルートはバリエーションルートですが、最近は歩く人が増えて踏み跡がしっかりとしているようです。

やっかいなガレ場ですが、ここもガレ場の一番下を渡る踏み跡ができていて、以前のように斜めにガレ場を渡らなくてよくなっていました。ただし、その踏み跡をたどると間違いルートにそのままつながっていて、ちょっと注意が必要です。

ガレ場下で右上の崖方向についている踏み跡は間違いで、その踏み跡のあるところから15mほどガレ場を直登したところに正しいルートの入り口があります。

このルートの一番やっかいなのが、この蟻地獄のようなガレ場を直登する区間です。

これが最初の間違いルートから15mほどガレ場を登ったところにある正しいルートの入口です。

ガレ場から離れてしまえば、傾斜はかなりきついのですが、草付斜面のルートなので比較的楽です。

気がつけばいつの間にか青空が消え、ガスがかかり始めました。

幸い、べったりとガスが張り付くことはなく、短時間で消えてくれました。

槍ヶ峰下の稜線にでました。ここから槍ヶ峰を越えるまでは斜面のトラバースが続きます。

ガスに隠れていた剣ヶ峰も姿を現しました。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:22 槍ヶ峰の肩にでました。ここから先は槍尾根の縦走路です。

1692ピークです。昨年まではケルンが積まれていましたが、今年はそれがほぼなくなっています。自然に崩れてしまったとは考えにくいので、人手で撤去されたのかもしれません。ルートから少し外れているここにケルンがある必要はないので、山頂が広くなってよかったのかも。

少し休憩をとってから、剣ヶ峰に向かいます。ガスはすっかり消えて、再び青空が見えてきました。天狗ヶ峰までの縦走路は、一部崩れていましたが、それほど厄介な状態ではありませんでした。

11:39 天狗ヶ峰です。ここにきてまたガスが出てきました。

しかし、北側はクリアです。

ユートピアは混雑しているのかと思っていましたが、あまり人影は見られませんでした。

剣ヶ峰への縦走路を進みます。部分的に少し痩せたかなというところもありました。

南壁側をガスが吹き上がってきます。

剣ヶ峰が近づくにつれて、登山道の崩壊が進んだなと感じるところが増えてきました。

南壁をガスが吹き上がってきますが、麓のほうは晴れているようです。

剣ヶ峰までもう少しです。

11:54 登頂! 山頂には誰もいませんでした。文殊堂駐車場にはけっこう車が停まっていましたが、こちらに登った人は少なかったようです。ユートピアにでも行ったのでしょうか。

誰もいないので、自撮り。

弥山方面の縦走路は、どんな様子なのか気になるところですが、今回は2ヶ月ぶりの山歩きなので自重しておくことにします。

最大望遠でラクダのコブあたりを撮ってみました。大きく崩落していることはなさそうですが、あいかわらずシャレにならないような状況であることに変わりはないみたいです。

弥山の山頂は混雑気味。こちらとはえらい違いです。

三鈷峰山頂にも人の姿が見えますが、混雑というほどではないようです。

12:25 誰もいない山頂を30分貸切で使っているうちに、雲が空を覆い始めたので下山することにしました。黒い雲も見えたりして、雷雨にならないとも限らないのでさっさと撤収します。

槍尾根から振り返ると、剣ヶ峰の背後に夏雲が湧いていました。

槍ヶ峰の肩から下山ルートを眺めます。登るときとは逆で、あんなところから登って来たのかと感心してしまいます。

13:27 大ガレまで降りてきました。急傾斜は終わって、あとはのんびりと下っていくだけです。

膝が痛くなりかけた頃、環状道路がみえてきました。

14:16 駐車場に戻ってきました。約5時間の山行でしたが、2ヶ月ぶりということでけっこう足にきました。翌日、筋肉痛に見舞われたのは言うまでもありません。2日目となる今もまだ痛みが残っていて、階段の下りが苦痛です。

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7月に入ってからの突然の猛暑で暑さ慣れするのに時間がかかり、なおかつ虫のシーズンでもあるということで気分が盛り上がらず、5月22日の櫃ヶ山~星山縦走以来山から遠ざかっていました。しかし、ここにきてやっと出かけてみようという気になり、伯耆大山に登ってきました。
今回は三ノ沢から槍ヶ峰を経由して剣ヶ峰へと至るルートで登ってきました。昨年の7月25日にも同じルートで登っているので、同じルートをたどるのはまるっと1年ぶりです。久しぶりの早起きでくじけそうになりましたが、なんとか気持ちを奮い立たせて6時に出発。9時過ぎに文殊堂駐車場に着きました。
準備は奥大山スキー場で水を汲んだときに済ませておいたので、靴を履いて携帯などの小物類をバックパックに入れるだけで終了。9時20分に駐車場を出発です。

環状道路を渡って三ノ沢にそって進みます。

きれいな青空と大山南壁が見えます。

いつものことですが、あんなところまで歩いていくなんて、麓から見たときにはちょっと無理っぽいなと感じます。伯耆大山でさえそうなのですから、新穂高温泉から見る穂高連峰なんてあり得ないと感じます。しかし、結局登ってしまうのですから、人間って意外と凄いなと思うわけです。

左岸の道に入ってしばらくすると草薮状態になりますが、道が見えない程ではないので、草を掻き分けて進みます。虫がたくさんたかってくるかと思って虫除けスプレーをたっぷり吹きかけてきたのですが、時折アブのような奴が興味を示して寄って来るぐらいで、ブヨのようなやっかいな吸血昆虫はまったくいませんでした。まあ、いないのならそれにこした事はありません。

9:55 大堰堤下に着きました。昨年きたときから豪雨などなかったのか、1年前となにも変わっていません。

大堰堤をかわして大ガレにでると、見慣れた南壁の風景が広がります。ここで星景写真を撮りたいと以前から思っているのですが、未だに実行できていません。この夏のうちになんとか実現したいものです。

これから目指す槍ヶ峰です。左下から右斜め上方へと登って行き、右側の尖がったピークの下を右から左へと巻いて稜線に出ます。

大堰堤から南壁下部までは、わりとわかりやすい踏み跡ができていました。このルートはバリエーションルートですが、最近は歩く人が増えて踏み跡がしっかりとしているようです。

やっかいなガレ場ですが、ここもガレ場の一番下を渡る踏み跡ができていて、以前のように斜めにガレ場を渡らなくてよくなっていました。ただし、その踏み跡をたどると間違いルートにそのままつながっていて、ちょっと注意が必要です。

ガレ場下で右上の崖方向についている踏み跡は間違いで、その踏み跡のあるところから15mほどガレ場を直登したところに正しいルートの入り口があります。

このルートの一番やっかいなのが、この蟻地獄のようなガレ場を直登する区間です。

これが最初の間違いルートから15mほどガレ場を登ったところにある正しいルートの入口です。

ガレ場から離れてしまえば、傾斜はかなりきついのですが、草付斜面のルートなので比較的楽です。

気がつけばいつの間にか青空が消え、ガスがかかり始めました。

幸い、べったりとガスが張り付くことはなく、短時間で消えてくれました。

槍ヶ峰下の稜線にでました。ここから槍ヶ峰を越えるまでは斜面のトラバースが続きます。

ガスに隠れていた剣ヶ峰も姿を現しました。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:22 槍ヶ峰の肩にでました。ここから先は槍尾根の縦走路です。

1692ピークです。昨年まではケルンが積まれていましたが、今年はそれがほぼなくなっています。自然に崩れてしまったとは考えにくいので、人手で撤去されたのかもしれません。ルートから少し外れているここにケルンがある必要はないので、山頂が広くなってよかったのかも。

少し休憩をとってから、剣ヶ峰に向かいます。ガスはすっかり消えて、再び青空が見えてきました。天狗ヶ峰までの縦走路は、一部崩れていましたが、それほど厄介な状態ではありませんでした。

11:39 天狗ヶ峰です。ここにきてまたガスが出てきました。

しかし、北側はクリアです。

ユートピアは混雑しているのかと思っていましたが、あまり人影は見られませんでした。

剣ヶ峰への縦走路を進みます。部分的に少し痩せたかなというところもありました。

南壁側をガスが吹き上がってきます。

剣ヶ峰が近づくにつれて、登山道の崩壊が進んだなと感じるところが増えてきました。

南壁をガスが吹き上がってきますが、麓のほうは晴れているようです。

剣ヶ峰までもう少しです。

11:54 登頂! 山頂には誰もいませんでした。文殊堂駐車場にはけっこう車が停まっていましたが、こちらに登った人は少なかったようです。ユートピアにでも行ったのでしょうか。

誰もいないので、自撮り。

弥山方面の縦走路は、どんな様子なのか気になるところですが、今回は2ヶ月ぶりの山歩きなので自重しておくことにします。

最大望遠でラクダのコブあたりを撮ってみました。大きく崩落していることはなさそうですが、あいかわらずシャレにならないような状況であることに変わりはないみたいです。

弥山の山頂は混雑気味。こちらとはえらい違いです。

三鈷峰山頂にも人の姿が見えますが、混雑というほどではないようです。

12:25 誰もいない山頂を30分貸切で使っているうちに、雲が空を覆い始めたので下山することにしました。黒い雲も見えたりして、雷雨にならないとも限らないのでさっさと撤収します。

槍尾根から振り返ると、剣ヶ峰の背後に夏雲が湧いていました。

槍ヶ峰の肩から下山ルートを眺めます。登るときとは逆で、あんなところから登って来たのかと感心してしまいます。

13:27 大ガレまで降りてきました。急傾斜は終わって、あとはのんびりと下っていくだけです。

膝が痛くなりかけた頃、環状道路がみえてきました。

14:16 駐車場に戻ってきました。約5時間の山行でしたが、2ヶ月ぶりということでけっこう足にきました。翌日、筋肉痛に見舞われたのは言うまでもありません。2日目となる今もまだ痛みが残っていて、階段の下りが苦痛です。

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| 2016年7月 大山剣ヶ峰 | 18:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑