ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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道なき道を強行下山: 後山・船木山・駒ノ尾山 その2

2016年4月10日(日) 岡山県美作市後山 後山(標高 1344m) 日帰り単独行 


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14:21 静かな駒ノ尾山をのんびり満喫したいところですが、そろそろ下山する時間です。山頂からは南に下ります。


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南に下って行くとすぐに分岐があります。右へ行くと西粟倉村への下山道ですが、後山キャンプ場へ戻るにはまっすぐ駒ノ尾登山口へ下ります。


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このルートはあまり歩かれていないらしく、土が見えている登山道ではなく、草に覆われていて一見すると登山道には見えません。


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左手に歩いてきた稜線と船木山、後山を見ながら下ります。


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けっこうな勾配の下りが続きます。


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1139m地点を通過すると半分土に埋もれかけたような階段もあり、船木山の登山道と比べると整備状況はそれなりです。やはり、利用者数の問題なんでしょう。


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地形図には標高1100mあたりから南西方向に下る道が描かれていますが、特にそれらしい道はみあたりません。


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15:06 長い尾根下りもようやく終わりです。しかし、ここからが問題でした。地形図では、林道を突っ切ってまっすぐ下へ下る道が描かれていますが、それらしい道は見当たりません。とすれば、林道を左へ進み、大きく迂回しながら後山方面に戻ることになります。


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しかし、GPSを確認してみると、林道を右に進んでいけば終点から下る道が描かれています。上図の点線で示されている道です。GPSには後山エリアの地形図データを入れ忘れていたので、ベースマップとして入れているOpenStreetMap(OSM)の地図が表示されていて、これが地形図と違うのです。印刷してきた地形図には描かれていない道ですが、もしかしたらあるかもしれません。もしもこの道があれば、もともと通過する予定だった駒ノ旺山荘の北側で合流するので、あとは林道を歩いていけばいいわけです。現在地から林道をぐるっと回って歩くよりも早いと思われるので、とりあえず右に行って見ることにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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林道終点です。


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この尾根を下る道があるはずですが・・・


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道と呼べるレベルではありませんが、かすかに踏み跡がついています。人が通っているなら大丈夫だろうということで、この踏み跡をたどっていくことにしました。


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ところが、GPSの地図に載っている点線が左の支尾根に入るところで踏み跡をさがしてみても、それらしい道はみあたりません。たどってきた踏み跡は、地図上の点線を通り過ぎてさらに尾根を南へと下っていきます。まあ、多少の誤差はあるだろうと思いつつ先へ進んでいくと、その先の植林の中へと入っていくではありませんか。ここでやっと気がつきました。これは登山者がつけた踏み跡ではなく、林業作業者がつけた踏み跡だということを。このまま行ってはダメだということで、その場所から等高線に沿って点線が描かれている尾根に向かって進みましたが、その尾根はけっこう急な斜面になっています。尾根に沿って沢の無い谷筋が下っていますが、谷の部分もすべて植林になっていて、かすかに踏み跡らしいものも見えます。どうせこの下を通っている林道に出るわけなので、何も尾根に登らなくてもこのまま谷筋を下れば同じことです。沢があると林道と立体交差になっている可能性がありますが、沢がないのでその心配はなさそうです。そこで、尾根に上るのはやめて谷筋を下りました。しかし、足場は柔らかく、木の間隔も広いので、滑り落ちないように慎重に下っていくのに神経も体力もすり減らす結果になり、たいした距離でもないのにかなり消耗したのでした。


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15:34 予想通り林道の上に出てきました。ところが、谷筋が林道に出るところはまるでバリケードのような薮になっていて、とても通り抜けられそうにありません。足元もどうなっているのかさっぱり見えない状態なので、うかつに足を踏み入れて崖になっていたらやばいので、林道を目の前にして右手の尾根方向に迂回せざるを得ませんでした。左手の尾根は傾斜が急でしかも高さがあるので、事実上上るのは不可能でした。


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右手の尾根に出てみると、林道まではショベルで削り取られた崖になっていましたが、ちょうど崖の縁部分を使って林道まで降りることができました。


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林道まで降りてきてようやくほっとすることができました。


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この崖の縁の部分を降りてきました。


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林道を山のほうへ進んでいくと、右手に建物が見えました。駒ノ旺山荘です。GPSの地図では、山荘の北側から東に向かって山腹を登っていく林道があり、それを進んでいけば後山キャンプ場駐車場まで戻れるはずです。点線の道はありませんでしたが、さすがに林道がないなんてことはないでしょうから、あとはのんびり帰ればいいだけです。


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GPSの地図に描かれていた点線が林道に出てくる場所がここです。たしかに崖にもなっていなくて登山道入口にはいい場所ですが、やっぱり道らしきものは痕跡すらありませんでした。では、あの点線はいったいなんだったのでしょうか。


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GPSの画面をいくら確かめてみても、その謎はとけません。


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まあいいかということで、先に進みましたが、このまま林道を進むとだいぶん上まで行ってからまた戻ってくることになってしまいます。このあたりから右手に下ってみようかと思って杉林のほうを見てみると、ピンクテープが2本巻いてある木を見つけました。伐採予定の木にテープが巻かれていることはよくありますが、2本というのは見たことがありません。もしかして、下山道の印かもと思って入ってみると、下のほうに橋が見え、そこに向かってテープナビが続いているのが見えました。


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テープナビに沿って植林の中を下ります。


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まだ新しい木橋を渡ります。



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再び林道にでました。GPSの地図では左方向にのびる林道が下山ルートなので、この分岐を左に進みました。


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ところが、途中でアスファルト舗装はなくなり、駒ノ旺山荘裏で道そのものがなくなってしまいました。とりあえず、駒ノ旺山荘下まで降りてみましたが、左上方向に上っていくような道はありません。仕方が無いので、いったん舗装された道を戻りました。


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先ほど、木橋を渡って出てきたところです。いったいGPSに出ている林道はどこなんだと、辺りをよく見てみると・・・


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どうもこれがそうらしい。この、山をショベルカーで切り崩しただけで放置された造成途中のようなものが地図の林道だったのです。はたしてこれを進むとちゃんとした林道に合流できるのでしょうか。恐る恐る中に分け入ってみました。


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確かに道らしい雰囲気はありますが、しかし実際に利用されていた痕跡は皆無です。どう見ても造成途中で放棄された道です。それでも、ちゃんとした林道につながってさえいてくれれば、細かいことはどうでもいいのです。


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上っていくにつれてだんだん荒れ果た雰囲気が強くなってきました。


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不安を感じながら進んでいくと、やはり大きな岩のある崖の手前で道の痕跡は消滅していました。さっきは道なき道を下りましたが、今度は道なき道を登るはめになってしまったのです。


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大岩の下を回りこんで反対側に出てみると、道の痕跡はまったくありません。普通の山の斜面が続いているだけですが、上を見ると木々の向こうに白い帯状のものが見えます。そう! ガードレールです!! ようやく目指していた林道を見つけることができました。しかし、そこに行くにはこの斜面をよじ登らなければなりません。


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下草も何も無い斜面は手がかりがなにもないので、落ち葉で滑りそうになりながら、慎重に登って行きました。


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16:03 やっと林道に出ることができました。最初に林道に合流してから1時間が経過しています。素直に林道をたどってくれば、おそらく30分もかからずにここまで来られたはずです。まさに、急がば回れを身をもって体験することになってしまいました。


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16:24 長いアスファルト舗装の林道歩きを経て、ようやく駐車場に戻ってきました。かれこれ6時間近いトレッキングになってしまい、なんだか精根尽き果てたという感じです。今回、僕は地図を持っていて、林道が通っていることを理解したうえで道の無い谷筋を下るということをしたわけですが、遭難者が何もわからない状況で谷筋を下ってしまう心境がすこしわかったような気がします。しかし、道の無い斜面を下ることがいかに大変であるか、身をもって体験しました。こんなことを何時間も続けたら、上り返す気力も体力もなくしてしまうこと間違いなしです。そうなる前に引き返すことが、生きて下山する最良の方法であることは間違いありません。迷ったり、登山道が見つからなかったら、たとえ遠回りになってもちゃんとした道で下山することが一番の近道ということです。

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今回、道なき道を強行突破した部分の拡大図です。青い線がGPSに入っているOpenStreetMap(OSM)に描かれていた道です。最初の林道の末端から、再び合流するまでの迷走ぶりがよくわかります。こんな登山をしていてはだめですね。反省。


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| 2016年4月 後山・船木山・駒ノ尾山 | 23:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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