明るく、安く、使いやすいヘッドライト: モンベル パワーヘッドランプ

マムートのゴアテックス クアンタムストレッチパンツと一緒に購入したのが、モンベルのパワーヘッドランプ。
いままで使っていたのはブラックダイヤモンドのスポットというモデルですが、購入したのは2011年7月なので、明るさは75ルーメンと今の基準で言うとちょっと暗めです。使い始めた頃はそれなりに明るくてすごいと思っていたのですが、夜間登山などするようになって、その明るさと配光特性に不満を感じるようになりました。
というのも、光が集中しすぎて周辺部が暗いのです。正面だけが明るくて、足元や左右の近い場所が見づらいため、いちいち首を振って光を当ててやらないといけないシーンがわりと多くて、夜間の行動時に案外疲れるのです。
昨年、雑誌「山と渓谷」の特集でヘッドライトの比較記事がありましたが、その時に取り上げられていたモデルの中にモンベルのパワーヘッドランプがあり、配光特性がよく足元も見やすいという評価になっていたので、ずっと気になっていました。昨年の11月頃購入を考えていたのですが、なぜか品切れが多く、残っていてもほしい色がないなどで、購入する機会を失っていました。今回、同じショップで品揃えが豊富にあったので、一緒に購入したというわけです。
モンベル パワーヘッドランプは、税込3132円と、160ルーメンの明るさがあるモデルにしては破格の安さです。同じ160ルーメンのモデルでいえば、ペツルのティカプラスやブラックダイヤモンドのストームは6500円ぐらいですし、100ルーメンのペツル ティカや130ルーメンのBD スポットでさえ4500円ぐらいするので、コストパフォーマンスはすこぶるいいヘッドライトです。
電源は、一般的な単4電池3本を使うタイプで、ニッケル水素充電池やリチウム電池にも対応しています。本体57g、電池込みでも91gと軽量コンパクトです。
雨対策ではIPX6(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)をクリアしていますから、雨の中で使用してもまず問題ない防水仕様になっています。
ペツルやブラックダイヤモンドの同等機種と比較すると、赤色ランプや電池の残量計がないとか、増減光機能がないなど、機能的に劣っている部分はそれなりにありますが、近距離/遠距離の2モード、HIGH/LOWのモード切替、点滅といったヘッドライトに必要な基本的な機能は備えています。いろいろと多機能なのは便利ですが、ひとつのボタンでそれらの切り替えをするには、けっこう複雑な操作体系になりがちで、めったに使わない機能をたまに使おうとして操作方法がわからなくなることがありますが、パワーヘッドランプはとてもシンプルなので操作方法で迷ったりすることはまずなさそうです。
いままで使っていたブラックダイヤモンド スポットには、電池残量計がありましたが、それほど正確なものではないし、とくになくても困らないと感じます。山小屋でまだ周囲が寝ているときに出入りするような時は、赤色ランプがあると通常のランプの場合より気を使わなくてすみますが、直接寝ている人の顔に光を当てれば同じようなものなので、やはり手で光をさえぎるなどの配慮は必要で、そうであれば赤色灯はあれば便利というぐらいの機能です。実際、ほとんど使ったことはありません。よく使う機能は増減光ですが、スポットはもともとHIGH/LOWというモードがないので、手動で増減光をしてやる必要があるというだけのこと。HIGH/LOWのモードがあればそちらで切り替えるので問題ありません。ということで、パワーヘッドランプは、ヘッドライトに必要な機能は基本的に揃っていて、他メーカーのモデルに比べて特別劣っているとはいえません。
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ということで、一番気になっていた明るさと配光特性を比較・確認してきました。公正な比較になるように、新品の同じ電池を使いました。

こちらがブラックダイヤモンド スポットです。75ルーメンの状態です。足元部分には光が届いていないのがわかります。光が届いているのは2mぐらい先から向こうで、前方部分に光が集中して周辺はあまりよく見えません。

こちらがモンベル パワーヘッドランプです。160ルーメンの状態です。足元まで光が届いて、地面の広い範囲を明るく照らしています。これぐらい広い範囲に光が届けば、いちいち首を振って確認しなくても済みそうです。
撮影場所から神社までの距離は10mもないぐらいなので、75ルーメンと160ルーメンの明るさの違いを光の到達距離で比較することはできませんでしたが、それほど遠くを照らす必要はないので、距離に関しては特に心配していません。それよりも足元や周囲の明るさが格段に改善されたというのが一番うれしいところです。160ルーメンでも40時間使える*とのことなので、夜間5時間点燈したとしても8日間使える計算になり、まず予備電池が必要になることはなさそうです。スポットを予備ライトとして持っておけば、万一のトラブル時も安心です。
*実際には、時間とともに電池の容量が減少するため、160ルーメンがずっと続くわけではわりません。
使い勝手の部分で、ひとつだけ改善してほしいのが、HIGH/LOWのモードだけを直接切り替えることができないことです。ダブルクリックで近距離ランプが点燈し、その後クリックごとにLOW、HIGH,点滅と切り替わるのですが、3秒経過するとクリックが消灯になってしまうのです。たとえば、HIGHモードで歩いていて、休憩時に節電するためにLOWに切り替える場合は、一度消灯してからダブルクリックで点燈し、もう一度クリックして初めてLOWモードになるわけです。休憩後、再びHIGHモードにしたい場合は、また消灯から始めなければなりません。やはりHIGH/LOWは直接切り替えができたほうが便利です。とりあえず、休憩時でも節電とか考えず、HIGHモードのまま使っていくという運用で考えたほうがよさそうです。
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![]() ◎モンベル 1124586・パワー ヘッドランプ |
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