ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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忘れられた里山の縦走路: 滝城山(341m)・牛神山(284m)・川高山(319m) 

2016年2月18日(木) 岡山県岡山市 滝城山・牛神山・川高山 日帰り単独行 


3週連続の里山歩きに行ってきました。特にはまったというわけではなく、トレーニングがてらということです。


20160218川高山牛神山
今回は、岡山市北区御津にある低山を縦走してきました。南下してきた旭川がちょうど東に向きを変える場所にある山で、東西に連なるピークをつなぐ縦走路になっています。いや、なっているように見えたといったほうが正解でした。地形図を見る限り、何本も登山道らしき道が描かれているし、縦走できそうな道もあるようでした。途中、道がつながっていないところもありますが、たいした距離でもないし、尾根どおしで歩けば行けるだろうと思ったわけです。


結果としては、縦走路の20%はかすかな踏み跡が残る道、30%がテープがあるもののほぼ道なき道、残りが送電線の巡視路という感じで、予想外にタフな山歩きになりました。


計画では、川高山の南側でどこか土手にでも車を停めて、川高山から登るつもりでいましたが、道路が土手沿いにあるエリアは土手沿いに工場のような施設がびっしりあって、駐車できそうな場所が見当たりませんでした。仕方がないのでかなり東へ行き川と山に挟まれた狭いエリアにあった路肩の駐車スペースに車を停めました。結果的にはこれは正解でした。というのも、地形図には川高山から南に下る道が4本描かれていますが、どれも痕跡すら見つけられない状態だったからです。


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12:01 最後に登るつもりだった滝城山から登ることに変更し、駐車場所から東へ向かいます。正面に見えているのが滝城山です。


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山裾にある細い道を左折します。


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一応アスファルト舗装の道です。


20160218川高山牛神山1

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山側にある2軒目の家の先を右に入っていきます。(地図①)


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この家は空き家になっているようです。家の裏の斜面へと道が続いています。


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家の裏側に回りこんでみると、その先は笹薮でした。踏み跡らしきものはまったくありません。これは無理だと判断して、林道を経由して滝城山の北側から回りこむルートでいくことに変更しました。


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広い道に出て少し行くと二又分岐があります。最初は橋を渡らずにまっすぐ行ったのですが、すぐにダメだとわかり、引き換えして橋を渡って分岐を左に進みました。(地図②)


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次に橋が出てきたところで、未舗装路との丁字路に突き当たります。ここは右に進みます。(地図③)


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小さな沢沿いの林道をまっすぐ登って行きます。地形図では途中で左に分かれる道が描かれていますが、それらしい道は見当たりませんでした。


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12:33 二又分岐です。ここは左へ進みます。


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すぐ先で左への分岐があります。地形図では分岐道はなく、谷沿いにまっすぐ進むだけのはずですが、まっすぐの道は廃道状態だし、木の枝で通せんぼされています。(地図④)


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左上の斜面に道が見えるので、どうやら左側の斜面に新しい道が作られたようです。なので、左へ進むことにしました。


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下から見えていた道は、斜面を力ずくで切り崩したような道です。ちなみに、地形図に出ていたまっすぐ進む道は、この先で合流していましたが、切り崩した土砂で旧道を埋め立てて道がつながっているため、近道しようとして直進していたら痛い目にあうところでした。


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丁字路に突き当たりました。滝城山へは右に進みます。(地図⑤)


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エアピンカーブを曲がったところに右に分岐する地図にない道ができていましたが、滝城山までつながっているとは思えないので、左へ進みます。


20160218川高山牛神山1

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鞍部に出ました。308mピークのすぐ北東にある鞍部です。滝城山へは日の当たっている場所を右へ入っていきます。右側の木に水色のテープが巻かれています。(地図⑥)


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右に入るとヒノキを植林したばかりのような場所になりますが、右側の一段高いところを登って行きます。


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ヒノキの植林の上側を少し左へ回り込むようにして進むと、右手に森の中へ入っていく踏み跡が見つかりました。水色のテープもあるので、よく探せばすぐわかります。なお、植林地の中はイバラがあり、うっかりすると棘が刺さったりパンツを破いたりするので注意が必要です。


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水色のテープに導かれるように進んでいくと、なんとなく道らしきものがわかるようになって来ました。


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人工林の中を進んでいきます。


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斜面を左から巻くようにして広い尾根に出ると、朽ちかけたお社がありました。(地図⑦)


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いつ頃祭られたものかわかりませんし、神社の名前もわかりませんが、かなり長い間放置されていたようです。てっきりここが滝城山だと思ったのですが、GPSを確認してみるとまだ手前の尾根でした。


なんとなく続く踏み跡をたどって滝城山を目指して進んでみましたが、踏み跡は山頂へは向かわず、西向きに下り始めたので、山頂方面に続く道を探してみましたが、踏み跡は見当たりません。薮がなければ進んでみても良かったのですが、そこそこ薮が濃く、行くと面倒なことになりそうだったので、滝城山のピークはあきらめました。山頂には城跡があるらしいのですが、石垣があるようなものではなく、土塁と空堀りが残るだけのようです。


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もときた道をたどって下山にとりかかったのですが、降り口が薮っぽく、赤テープがなければ見つけるのに苦労しそうな雰囲気です。このように道が不明瞭な山は、目印になるものを見つけて覚えておくことが重要です。


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13:19 鞍部まで下りてきました。地形図を見れば、谷の東斜面を北上するように破線が描かれていますが、このとき谷を尾根と見間違えてしまい、尾根の東斜面に道がついていると勘違いしてしまいました。なので、正面にあるのがその尾根なら、東側斜面は右側だから、とりあえず林道を下っていけばいいのだと思い、林道を右下方向へ下り始めました。しかし、方向が明らかに違うということにすぐに気がついて鞍部まで戻りました。(地図⑧)



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



20160218川高山牛神山1

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正解は左へ行けばいいのですが、すぐ先でちょっとした薮になっていたので、今度は正面の尾根に上ってみました。


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伐採地になっている尾根を少し北に進んでみると、テープを発見。踏み跡らしいものは見つかりませんが、とりあえず北向きの尾根をたどっていけば牛神山に行けるはずなので、進んでみることにしました。


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尾根を奥へと進んでいくと、赤テープ発見。相変わらずトレースは見当たりませんが、どうやら牛神山へのルートで間違いないようです。


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尾根が東と北に分岐する場所がちょとわかりにくかったのですが、地形図とコンパスを確認すればすぐわかります。GPSがあれば現在地もすぐわかります。ここには、写真のような杭がうってあったので、これを目印にすればわかりやすいでしょう。(地図⑨)


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緩やかな下りになると、なんとなくトレースらしい雰囲気が出てきました。地形図では、鞍部に出る手前で別の道と交差することになっていますが、当然ながらそれらしい明瞭な道は見当たりませんでした。


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13:33 ちょっとした上り坂をこなしたところで、どうやら牛神山の頂上についたようです。


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少し進んでいくと、小さなお社がありました。こちらもやっと立っているといった感じの古いお社でした。

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広い山頂部で下る方向を間違えないようにコンパスで方位を確認し、GPSも確認しながら西へ下って行くと、林道に出てきました。(地図⑩)



20160218川高山牛神山1
牛神山の西にある鞍部を南から北へ越えていく林道ですが、地形図には記載されていません。新しく作られた林道のようです。


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林道は尾根の北側を西に向かって伸びているので、このまま林道を行けばいいのかと思いましたが、地形図の破線は尾根通しにあるので、違うようです。


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ふと見ると、林道のすぐ左手に赤テープがあり、なんとなくトレースらしいものが尾根上へと続いています。


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軽い笹薮状態のトレースをたどって、尾根を西へと進みます。


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ちょっとしたピークを越えて、西側の鞍部まで下ってくると、左下に林道が見えました。


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地形図ではここからしばらくは破線が途切れていて、縦走路はないことになっているので、このすぐ下を走る林道を歩くつもりでしたが、尾根通しにトレースは続いていて、赤テープもついているので、そのまま進んでみることにしました。(地図⑪)



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尾根が南に屈曲しているところで、中国電力のマークがついた道標を見つけました。どうやら送電線の巡視路に合流したようです。しかし、地図では送電線はここよりももっと北を通っていて、こんなところに巡視路があるのは妙な感じです。(地図⑫)



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地形図で破線が描かれているあたりまで来ると、トレースもかなり明瞭になってきました。


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14:07 右から林道が合流してくる地点に来ました。ここから先は、少しの間林道を歩きます。(地図⑬)


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坂道を登って、広い尾根に出たところで分岐を左へ曲がります。



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地図では左折してすぐのところで分岐になっていますが、左へ分けるのは道ではなく、かすかなトレースのようなもので、このトレースが使えるかどうかはなんともいえません。もしも使えるなら、登山口である田土集落へ下りることができるはずです。川高山へは右に進みます。



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320.3mの三角点ピークのすぐ南側で丁字路に突き当たりました。ここも送電線巡視路です。左に進みます。


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丁字路から南西に伸びる尾根を下ってきて、地形図ではちょうど末端のこのあたりで分岐しているはずです。


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気をつけて分岐路を探してみましたが、それらしいのはここぐらいでした。単に倒木なのか、それとも意図的に通行止めにしているのかわかりませんが、もしもここが地形図に描かれている道だとすれば、これを下れば駐車場所のすぐ近くに出られるはずです。しかし、この雰囲気だと長いこと使われていなくて、ほぼ道は消滅状態になっていると思われます。


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さらに先ほどの分岐のすぐ先にあるはずのもうひとつの分岐地点のはずですが、ここも分岐するトレースらしいものは見当たりませんでした。もはやこの山域の登山道は、すっかり忘れ去られて消滅してしまったと思ったほうがよさそうです。


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送電線がすぐ上を通っているあたりに来ると、それまでは車が通れるぐらいの道幅があり、路面も草が生えていないきれいな土道だったのが、なんとか軽トラぐらいなら通れる程度の状態になってきました。


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見上げれば高い鉄塔が聳えています。


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正面に見えてきたのが川高山だと思われます。


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川高山の北東にある鞍部です。地形図では分岐がありますが、右側に道らしきものはありません。


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地図では川高山の東側にも分岐があり、香雲寺へ下る道があるはずですが、ここもあるようなないような怪しげな雰囲気です。それでも、まだトレースらしい雰囲気があるだけ、たまに使われているのかもしれません。ちゃんとしたトレースなら下ってもよかったのですが、怪しいので東へ向かう尾根筋を下ることにしました。


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川高山の山頂は、何もない薮の中のようなので、そのまま通過します。


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道が下りになると、なんだか立派な道らしくなってきました。



20160218川高山牛神山2

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14:40 鉄塔の下に出ました。日当たりがよく、風も当たらず、見晴らしもいいので、本日はじめての休憩をとることにしました。薄いTシャツに、モンベルのシャミースジャケットだけという薄着ですが、けっこう汗をかいてしまい、背中はひんやりと濡れているのがわかります。でも、風がないのでじっとしていても汗冷えはおこりませんでした。真冬の山の上とは思えないほど暖かい日差しが降り注いでいました。(地図⑭)


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5分ばかりの短い休憩を終えて、先に進みます。道はそれなりに明瞭ですが、やたら倒木が増えてきました。時には、またいだりくぐったりするのも難しい状態で、道を外れて迂回するのを余儀なくされます。


長く緩やかな尾根を南西方向に下っていく途中にも、地形図には香雲寺に下る道が2本書かれていますが、やっぱりそれらしい分岐は見つかりませんでした。結局、滝城山への登山道をはじめ、途中すべての登山道は事実上廃道になっているわけです。街からも近いし、JRの駅からも近いので、整備すればそこそこ楽しめる縦走路になりそうなのに、もったいないなと思います。


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15:08 239mピークの手前まで下ってきました。道はここから右手方向、つまり西向きに下っていくようです。しかし、地形図では239mピークから南と西に下る道が描かれています。もともとは、この南へ下る道から登ってくるつもりでした。239mピーク手前から西へ下るのは地図にかかれていないルートですが、送電線巡視路が整備されたのでしょう。どちらにしても、山の西側に下りると距離が遠くなってしまうので、南に下りるルートを探しに行くことにしました。(地図⑮)


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239mピークへは、トレースらしいものはありませんでした。それほど薮になっていないのでわりと楽に登ってこれたのですが、ピークは倒木だらけで自由に歩くことが難しい状態でした。


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下りやすそうな尾根があったので、これかなと思ってちょっと下ってみましたが、方角が東向きだったので239ピークに戻りました。


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何かよくわからない電線と電柱があったので、これに沿って下ればいいのかもしれません。


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しかし、けっこうな薮になっているし、方角的にも南東方向なので違います。


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で、南方向に下るところを見てみると、倒木と薮でとても下れる状態ではなさそうでした。239ピークから西へ下るルートも見つけられず、あきらめて送電線巡視路を下ることにしました。


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巡視路はそれなりに歩きやすい状態で、まず間違いなさそうです。


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落ち葉の敷き詰められた道をぐいぐい下っていきます。この道も途中で239ピークから西へ下る道と合流したようですが、その道の途中にある分岐は、やっぱり見つけられませんでした。結局、一番遠くなるルートで下ることになりました。


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左手下方に、野々口にあるカバヤ食品の工場が見えてきました。


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送電線の鉄塔に向かって下っていきます。鉄塔の近くまで来ると、かなりの急傾斜になり、足を滑らせないように慎重に下りました。


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鉄塔の下から階段がつけられていて助かりました。


20160218川高山牛神山2

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下って行くと倒木のあるところで道がわからなくなりました。斜面をトラバースするようにまっすぐ進むようにも見えますが、それだと谷を越えて反対側の斜面に行くだけです。しかし、ここから左手に下るようなトレースは見当たりません。左手の木に赤テープがあるので、目の前の谷を越えるのではなく、ここで左折して下るというのが妥当な判断のように思えます。(地図⑯)


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とりあえず、倒木の下がどうなっているか見に行ってみると、倒木の下に階段がありました。上からだとほぼ見えない角度だったので、やはり下るのが正解でした。


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もう山麓まですぐのところまで来ているのですが、ここからは枯れた急傾斜の沢を下る道なので、落ち葉の下に大きな石がゴロゴロ転がっていて、けっこう歩くのが大変でした。


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竹垣が見えたら、その先に住宅が見えました。やっと下山できたようです。


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竹垣の向こうに白梅が花を咲かせていました。


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15:42 下山完了です。


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登る時は、この竹垣が目印です。


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後はひたすらアスファルト道を歩きます。


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16:17 やっと駐車場所に戻ってきました。4時間強の里山縦走になりましたが、整備されていない山を歩くのも、それなりに面白かったです。登山道や道標がしっかりしている山では地図を見ることもGPSやコンパスを確認することもなかなかないので、久しぶりに緊張感を持って歩くことができました。読図力を養うためにも、たまにはこういう山行があってもいいのかもしれません。それよりも、登山のガイドブックに載っていないような里山は、地形図に破線で示されている道があると思わないほうがいいということを思い知らされた気がします。里山に人の手が入らなくなってずいぶん経つので、かつての山道も使う人がいなくなり、あっというまに自然に還ってしまったということなのでしょう。

20160218川高山牛神山

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| 2016年2月 滝城山・牛神山・川高山 | 00:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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