ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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撮影機材軽量化計画その2:マンフロット befreeカーボンファイバー三脚

登山時によく使っていた三脚はスリックの724EXという三脚で、これは以前記事にしていますが、雲台込みの総重量が1,600gあります。使用頻度がそれほど高くない三脚で1,600gという重さがちょっと負担に感じ始めていたところに、ロックナットが1箇所だけですがたまに空回りして、脚を伸ばしたり縮めたりするのがうまくいかないことが時々起こるようになってきました。そういうわけで、より小型軽量な三脚への買い換えを昨年秋に検討していました。


買い換え候補で以前から気になっていたのが、ジッツオのGT1544Tという三脚です。ビックカメラの店頭においてあったものをいじってみたところ、三脚の自重980gという軽さのわりにしっかりとしていて高さも十分。他社の三脚は脚がカーボンでもセンターポールはアルミというものがほとんどなのに、GT1544Tはセンターポールもカーボン製です。センターポールのロックも、ネジで締めこむタイプではなく、脚と同様にロックナット方式なので、締め易いし強度も高そうです。かなり値段が高いのが問題ですが、この際一番いいものを買うというのもありかなと考えていました。雲台は手持ちのSLIK SBH-280を使えば250gなので、総重量は1,230gとなり、スリック724EXから370gの軽量化ができます。


いろいろと考えた末、二度と買い換えなくてもいいものをと考えて、ジッツオGT1544Tを価格コムで最安値に近いネットショップで購入したら、なんと生産完了につき在庫がありませんとの返答が届きました。在庫がある店もあるようですが、カードが使えなかったり価格が高かったりで、そこまでして購入することもないかということでGT1544Tはあきらめました。その後、2015年10月末に新しいモデルがジッツオから発表されましたが、そのときはいつ新型が出るかわからなかったので、ジッツオは候補からはずして再検討することにしました。


bfreeカーボン
いろいろなメーカーのいろいろなモデルを比較検討した結果、選んだのはマンフロットのbefreeカーボンという三脚です。縮長40cmで、重さは雲台込みで1,100g、カーボン素材の4段三脚で、雲台付きで市場価格は32,000円ほどで、ポイントを使って28,000円弱で購入することができました。


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ジッツオの半額以下で買えて、しかもジッツオよりも軽いし、クッション入りの携帯ケース(実測140g)も付属しているので、お得感はかなりありました。ただ、センターポールはどうやらアルミ素材のようですし、三脚の剛性感もGT1544Tに比べると少しやわな感じは否めません。でもまあ、スローシャッターで撮る場合は荷物をぶら下げるなどして三脚に荷重をかければそれなりに安定するし、星景写真のように20~30秒のシャッター速度を使う場合は、脚を2段か3段にして使えば剛性は高まるので大丈夫だろうと思い購入に至りました。


befreeシリーズには素材がアルミのモデルもあり、そちらの重さは1,400gで、価格は約2万円です。300gしか違わないのに1万円以上の価格差を考えれば、アルミでも良さそうな気もしますが、せっかく機材の軽量化を目指して買い換えるのですから、現状より200gしか軽量化できないアルミモデルよりも、トータルでの軽量化も考えて少々高くても500g軽量化することができるカーボンモデルにしたわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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この三脚は、いわゆるトラベラーズ三脚といわれるタイプで、脚を180度反転させて、センターポールを雲台ごと三本の脚の間に収納する構造になっています。以前持っていたベルボンUT-53Qと同じタイプなのですが、UT-53Qは重さ1,400gあり、その上収納時の直径がかなり太くてバックパックのサイドポケットに入れることができなかったので、持ち運びの使い勝手が悪く、1回使っただけで、EF16-35mmF2.8L Ⅱ USMを購入するときに下取りに出してしまいました。

トラベラーズ三脚といわれるタイプでは、雲台のプレート部分を90度横倒しにして脚の間から外に出すようにして収納する方式のものもありますが、bfreeはクイックシュー部に脚との干渉を避けるための切り欠きを入れて、三本の脚の間にきれいに収まるような工夫がされています。見た目にすっきりしていていいのですが、こんなので本当にちゃんとカメラがホールドできるのかと最初は不安に感じました。実際にEOS6Dを取り付けてみたところ、ぐらついたりすることもなくしっかり固定されたので、見た目よりはしっかりしています。


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ただし、縦構図で撮るためにカメラを横に90度傾けると、バランスが悪くなってちょっとしたことでも倒れかけることがありました。三脚が軽すぎることの弊害ですが、こういう場合は三脚に荷物をぶら下げるなどして荷重をかけてやればいいのですが、センターポール下端にフックが付いていないので、自分で対策を講じておく必要があります。僕の場合は、60cmのソウスリングをセンターポールにかけて、カラビナで荷物をぶら下げるようにしています。この写真は縦構図ではありませんが、荷物がブラブラしないようにすればけっこう安定します。


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脚を展開して通常の状態にするとこんな感じです。センターポールが短めなので、脚の先端部分がぐっとすぼまった状態になり、ごちゃつき気味のロックレバーもわりとすっきりまとまった感じになります。携帯ケースを使わないのであれば、この状態で持ち運ぶのもありです。クイックシュープレート部分を横倒しにしてやれば、この状態で縮長47cmほどです。


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脚の開脚角度は、脚の上端についているグレーのレバーを回転させて変更します。一般的には3段の開脚角度があるものですが、この三脚は2段しかありません。レバーのポジションは3段階ありますが、一番左は脚を180度回転させて収納するためのポジションなので、撮影時の開脚角度は2種類です。


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通常の開脚角度がこの状態。


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開いた状態はこういう角度になります。地面に伏せたようなレベルにまで開きませんが、もともと小型の三脚なので、この状態でもカメラの位置はかなり低く、クイックシューの高さで約35cmとなり、直接ファインダーを覗くのはかなり難しい高さです。地面近くの花の撮影などでも十分な低さだと思います。


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付属の雲台は専用のものですが、取外し可能です。触った感じでは、ボール部分のみアルミで、ボディとクイックシュー部はエンジニアリングプラスチックのようです。軽量化のためということなのでしょう。取り付けネジはU3/8ネジになっていて、他社製の雲台に交換する場合はU3/8ネジが使えるタイプでないと取り付けできません。


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また、センターポール上端の雲台取り付け部分の直径は約4cmですが、雲台側の底部直径がこれより大きいと収納時に脚と干渉してしまい、収納時の全体直径が広がってしまうため、携帯ケースに収まらなくなることがあります。最初、付属の雲台が華奢に思えたのと、クイックシューのプレート脱着レバーの操作が使いづらいと感じたので、スリックSBH-280に交換してみたのですが、雲台底部の直径が5cmあり、脚が閉じきらずに携帯ケースに入らなかったので、付属雲台に戻しました。使い慣れると付属雲台でも十分使えるとわかったので、当面はそのまま使い続けると思います。


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センターポールを伸ばさない状態では、ファインダーの高さは132cm。自分としては腰を曲げないと覗けない高さなので、ちょっとつらい高さです。


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センターポールを最大限伸ばしたらファインダー高さは152cmになり、少し頭を下げれば覗けるので楽です。しかし、この状態だとさすがに不安定なので、実際にはセンターポールを10cmほど伸ばした状態で使っています。


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クイックシューのプレート着脱は、右の突起を押し下げてロック解除し、グレーの三角形のパーツを左に回すとプレートの着脱が可能になります。


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左手で写真のように持って、親指でレバーを押し、人差し指を手前に引くとグレーのパーツが回転してプレートがフリーになるという仕組みです。最初はこんな簡単な機構で大丈夫かいなと思いましたが、いまのところがたつくこともなくちゃんとカメラをロックしてくれています。カメラを三脚に取り付けたまま担いで移動している人もいますが、そういう使い方をするには心もとない気がするので、僕は移動する時は必ずカメラを取り外します。


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シュープレートの裏側には、レンズの取り付け位置を示す矢印が刻印されているので、カメラに取り付けるときに間違えることはありません。写真では、上方向または右方向にレンズが来るようにカメラに取り付けるようになります。


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雲台のロックレバーに鍵マークと→が印刷されていますが、これはレバーの取っ手部分だけを持って手前に引くとロックを解除することなくレバーの向きを変えることができるという機構です。撮影時は特に必要になることはありませんが、収納時に脚をたたむと、レバーの向きによっては脚と干渉するので、簡単にレバーの向きを変更できるようにしているようです。なかなか細かいところにまで気が利くつくりだと思います。


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シャッター速度 10秒

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シャッター速度 1/10秒

この三脚のデビュー戦は、2015年9月末の剣山~三嶺縦走でしたが、星景写真の撮影や朝夕の撮影も無難にこなすことができました。


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シャッター速度 1/10秒

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シャッター速度 30秒

また、2015年10月の白山登山でも、使いました。



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シャッター速度 1/30秒

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シャッター速度 1/50秒

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シャッター速度 25秒

2015年末からの蝶ヶ岳登山にも持って行きましたが、テント場での星空撮影はもちろん、強風の蝶ヶ岳山頂での撮影でも役に立ってくれました。やや華奢な感じのある三脚ですが、価格のわりに使える三脚です。レンズとあわせて970gの軽量化が達成できたので、いい買い物だったと思います。



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