ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

秋から冬へ 季節替わりの山旅: 白山 その1

2015年10月18日(日)~19日(月) 石川県白山市 白山御前峰(2702m) 単独避難小屋泊


10月半ばになると標高2000mを越える高山ではすでに紅葉の時期は過ぎていますが、それよりも標高が低いところではちょうど盛りの時期。久しぶりに盛りの時期の紅葉の山を見たくなり、1泊2日の強行軍で白山まで遠征してきました。


17日土曜日の夜に岡山を出発。午前0時をまわるとさすがに睡魔が襲ってきて、北陸自動車道の南条SAでたまらず3時間ほど仮眠をとりました。車中泊にはいい季節になり、短時間でしたがけっこう気持ちよく眠ることができました。


福井北ICで降りて、勝山市を経由して別当出合いに着いたのは7:30頃です。紅葉時期の日曜日とあって混雑を覚悟していましたが、意外にも駐車場は6割ほど埋まっているといったところでした。


IMG_3505.jpg
8:06 まぶしい朝日の中、出発です。前回の三嶺の時に痛めた左膝がまだ完治していなくて少し不安がありますが、悪化させないようにしっかりと屈伸運動をして、ゆっくりと歩くのを心がけながら進みます。


IMG_3506.jpg
駐車場は登山口から少し低い場所にあり、いきなり長い石段から始まります。


IMG_3507.jpg
石段と坂道を10分ほど登ると別当出合いのバス専用駐車場にでましたが、正面の森の紅葉がいきなり目に飛び込んできます。


IMG_3509.jpg
青空と美しい紅葉にしばし見とれて立ち尽くしました。なんだか久しぶりにきれいな紅葉を見た気がします。


IMG_3510.jpg
登山口のモニュメントとつり橋ですが、写真でよく見るためか初めて見た気がしません。


IMG_3511.jpg
長いつり橋を渡って、登山道に取り付きます。白山への登山道はいくつかありますが、今回はもっともメジャーな砂防新道で行きます。


IMG_3512.jpg
つり橋の上から、眺める紅葉。ピークは少し上のあたりです。


IMG_3513.jpg
下山専用道との合流点は、もちろん右へと進みます。


IMG_3514.jpg
階段の上を見上げると、朝日に輝く紅葉の木々がドーム天井のようです。


IMG_3515.jpg
透過光で見る紅葉は、ほんとにきれいです。


IMG_3516.jpg
しかし、順光で見る紅葉も負けず劣らずです。PLフィルターで乱反射を取り除けばもっと深みのある色になりますが、いかんせんコンデジなのでフィルターを付けることができません。わざわざ一眼レフを持ち出すほどでもないので、ここはこれで良しとします。


IMG_3518.jpg
PLフィルター効果が得られない透過光は、コンデジでもいけます。ただし、実際に見たときの美しさは、なかなか再現できません。


IMG_3519.jpg
最初こそ急な階段もありましたが、おおむね緩やかで歩きやすい登山道が続きます。


IMG_3521.jpg
登るにつれて紅葉の彩度が高まってきたように感じます。


IMG_3522.jpg
中飯場の手前のあたりはまさにピークといった感じです。


IMG_3523.jpg
黄葉は晴れた日には金色に輝くので森が華やいで見えます。


IMG_3528.jpg
9:10 中飯場に着きました。


IMG_3527.jpg
黄葉した木々は青空を背景にするとひときわ鮮やかです。


IMG_3530.jpg
まさに秋真っ盛りといったところです。


IMG_3532.jpg
10分ほど休憩して、先を急ぎます。しかし、このあたりの標高が紅葉のピークのようで、登山道の両側には美しい風景が続き、ついついカメラを向けてしまうため、どうしてもスローペースにならざるを得ません。


IMG_3534.jpg
赤、青、緑の三原色が、見事でした。


IMG_3535.jpg
9:52 ようやく白山の姿が見えてきました。しかし、あの稜線がピークではありません。ピークはあのずっと上です。見えている稜線でさえかなりの高度差があるわけで、さすがに標高2000mに満たない中四国地方の山とはスケールが違います。


IMG_3536.jpg
10:17 甚之助避難小屋まで0.9kmの道標がありました。中飯場を出てからそろそろ1時間です。ここらあたりで休憩したいところですが、残り900mということなので、このまま進むことにしました。


IMG_3537.jpg
前方に険しい崩壊地が見えてきました。おそらく、甚之助谷上流部にある崖地だと思われるので、あの左上のあたりに甚之助避難小屋があるのだろうと見当をつけながら行きました。あの距離なら、あと30分ぐらいで着けそうです。


IMG_3539.jpg
真っ赤に色づいたナナカマドがひときわ目を引きます。


IMG_3540.jpg
10:58 急に開けた場所に出たと思ったらベンチが設置されていて、1時間半も休憩無しで登り続けてきてけっこうバテ気味だったこともあり、おもわずベンチに座り込んでしまいました。おそらく甚之助避難小屋はもう近いはずですが、この際この景色を見ながら空腹を満たすことが先決です。標高が高い山に登るということと、初雪が降ったという話も最近聞いているので、ウールの長袖シャツで登ってきたら、汗だくになってしまいました。なので、日当たりのいいこのベンチで休憩のついでに汗を乾かそうとの思いもありました。風が吹くと、ちょっと汗冷えする感じもあったので、服は乾いているにこしたことはありません。


IMG_3544.jpg
行動食を食べて、しばらく休憩してから出発しましたが、ベンチからわずか数分のところに甚之助避難小屋はありました。こんなに近いなら、わざわざあんなところにベンチなんか設置しなくてもよさそうなものですが、混雑している時は逆に離れたところのほうがゆっくり休めていいのかもしれません。


IMG_3546.jpg
すでに室堂の営業が終わっていることもあり、避難小屋のトイレは閉鎖されていました。中にある冬季用のトイレのみ使用可能です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。




IMG_3547.jpg
ここから室堂までは2.3kmとのことですが、距離で示されてもコースの状況によって必要な時間は変わってきますから、どうもピンと来ません。


IMG_3545.jpg
これから進む方向はおおむねなだらかですが、地形図を見ると弥陀ヶ原に出る前にはそこそこきつい直登がありそうです。


IMG_3548.jpg
避難小屋のすぐ上の旧避難小屋があった場所(らしい)に水場があり、ベンチもたくさん設置されています。小屋の前はなぜだか人がたまるし、わざわざ人のいるところでタバコを吸う非常識な人間がいるので、できれば小屋前のベンチは避けたほうが無難です。水もあるし、人もいないしで、休憩するならこちらのほうが適しています。


IMG_3549.jpg
避難小屋から上では、紅葉はほぼ終わっていましたが、それでも鮮やかに色づいている木々もちらほら残っていて、往く秋を楽しめました。


IMG_3550.jpg
良く整備されていて歩きやすい登山道です。


IMG_3551.jpg
ちょっときつい勾配の階段もありますが、階段になっているだけましです。


IMG_3552.jpg
12:00 南竜道分岐です。右へ行くとテントサイトのある南竜ヶ馬場です。今回、最初はテント泊を考えていましたが、10月16日から室堂の白山荘が避難小屋として開放されているとのことだったので、より山頂に近い室堂の避難小屋を利用することにしました。なので、テントの分だけ荷物が軽くなって助かりました。


IMG_3553.jpg
分岐からはなかなかの好展望でした。


山と高原地図によれば、南竜道分岐と黒ボコ岩の間に3ヶ所の水場があることになっています。室堂の避難小屋で使う水ですが、室堂の水場が使えるかどうかわからないので、この3ヶ所の水場のうち上の2か所のどちらかで水を汲んでいく予定でした。今晩と明日朝の食事用と、明日の行動用及び今晩の飲料用で、合計3リットルが必要です。その上、これから室堂まで行くのに必要な分も考えると、3.5リットルは汲んでおきたいわけですが、できるだけフル装備で歩く距離を短くしたいというわけで、上の水場で汲むことにしたわけです。とはいえ、3ケ所ともだめな場合を考えて、避難小屋の水場で1リットルだけ汲んでおきました。


IMG_3556.jpg
この写真は下から2つめ目の水場だと思われます。避難小屋にあった水場はここからホースで水を引いているようです。一番上の水場の状況がわからないので、石垣の上に見える滝のような流れで2リットルを確保しました。


IMG_3557.jpg
こちらは先ほどの水場からもう少し登ったところにある水場です。順番から言えばここが一番上の水場、つまり下から3つ目の水場になるわけですが、ちょっと位置的に地図とあわないような気もします。ここにもホースが設置してあるので、避難小屋の水は2系統で取っているのかもしれません。どちらかは新しい避難小屋のものかもしれません。こちらの水場は、上の段に蛇口のようなものが設置されていて、水を汲むのはこちらのほうが便利ですが、石垣を越えるのがちょっと大変そうです。さっき2リットルを確保したし、今日の行動用の水はまだ半分くらい残っていたので、ここでは水を汲まずにいくことにしました。最悪、これ以上補給できなかったとしても、2リットルを節約して使えば十分明日の行動用の水も確保できます。


IMG_3558.jpg
水場を過ぎると森林限界を突破したのか、高い木はすっかりなくなり、草とハイマツや低木ばかりになってきました。


IMG_3559.jpg
次第に勾配がきつくなり、登山道にも大きな石がゴロゴロした状態になり、これまでと比べると歩きにくくなってきました。


IMG_3561.jpg
この登山コースで唯一の危険区間がここ。危険といっても、落石注意ということですが。それでも、急斜面を横切る区間なので、それなりに危険で滑落の恐れもないわけではありません。まあ、普通に歩くことができる状況なので、そちらの心配はあまりしなくて良さそうです。落石に関しては、通過中にパラパラと落ちてきたということはないので、それほどやばい状況ではないようです。上のほうにも注意を向けながら、すばやく通過すれば大丈夫でしょう。


IMG_3562.jpg
落石注意区間を通過すると、草つきの急斜面をジグザグに石段で登っていきます。いわゆる最後の難関です。これを登りきったら弥陀ヶ原です。


IMG_3563.jpg
標高が高くなったためか息が切れるので、ちょくちょく立ち止まって息を整えます。


IMG_3565.jpg
途中、延命水という湧き水がありました。山と高原地図には載っていない水場です。いや、もしかすると、黒ボコ岩と南竜道分岐の間にある3ヶ所の「水」マークのうち、一番上のマークがこれかもしれません。非常に細い流れでしたが、パイプの先から安定して水が出ていました。ここが最後の水場になるかもしれないので、飲みかけだった1リットルのプラティパスと0.6リットルの水筒を満タンにしておきました。これで3.6リットル確保できたので、室堂の水場が使えなくても安心です。


IMG_3566.jpg
別山を眺めながら延命水で小休止です。下に見える登山道が、先ほど通過してきた落石注意の区間です。


IMG_3567.jpg
落石注意区間からこんな道を登っています。けっこうしんどいです。


IMG_3570.jpg
小休止を終えて、急な石段を登り詰めていくと、前方に大きな黒っぽい岩が見えてきました。たぶん黒ボコ岩でしょうから、あそこまでいけばこの石段も終わりのはずです。


IMG_3572.jpg
13:15 予想通り、石段を登りきったところの大岩が黒ボコ岩でした。思ったほど大きくないという印象です。コースタイムよりもだいぶん遅いので、ここは休憩なしで通過します。


IMG_3573.jpg
黒ボコ岩の背後には、平坦な弥陀ヶ原が広がっていました。すのこ状の広い木道を歩きます。


IMG_3574.jpg
木道が終わると、再び上り坂が待っていました。地図には五葉坂と書かれています。これを登りきれば室堂です。


IMG_3575.jpg
登山道の脇には雪が残っていました。秋真っ盛りの登山口を数時間前に歩いていたというのに、このあたりはすっかり冬の気配が濃厚になっています。


IMG_3576.jpg
大きな岩が折り重なるように続く道を、一歩一歩登って行きます。それほどきつい勾配ではありませんが、疲れた体にはけっこう堪えます。


IMG_3577.jpg
13:45 ようやく五葉坂を登りきって、室堂ビジターセンターの赤い屋根が見えました。これでやっと荷物を下ろすことができます。駐車場から6時間近くかかってしまいました。コースタイムだと4時間強ですから、ずいぶんのんびりと登ってきたものです。紅葉時期ですから、しょうがないですね。


IMG_3579.jpg
すでに営業を終えた室堂ビジターセンターは、扉を閉ざしてひっそりとしています。入口前に5~6人がいましたが、駐車場の車の数から想像していたよりもずっと人が少ない状況です。


IMG_3578.jpg
目指す白山荘は、左手奥にある建物です。


IMG_3582.jpg
冬季避難小屋として開放されているので、雪のない現在でも入口は2階になります。大荷物の場合、梯子を上って狭い入口から入らないといけないので、これがけっこう大変です。


IMG_3583.jpg
入口ドアにはドアノブがついていたので、握って回すのかと思いきや、ドアノブ自体を水平に動かして開閉するという、変な構造でした。まさに上についている説明板の矢印のとおりに動かすと開閉できます。中に入ってみると、先客はいませんでした。がらんと広い小屋の中は薄暗くて、ひとりで泊まるにはちょっと気味が悪い感じもしますが、寝てしまえば同じです。


とりあえず、荷物を小屋に入れて、寝床の準備をしておきます。カメラと防寒着、行動食、水を折りたたみの小型バックパックに詰めて外に出ました。


IMG_3581.jpg
水場は白山荘冬季入口のすぐ左手下にあります。裏からぐるっとまわって行ってみると、排水溝のようなパイプからちょろちょろと水が出ていました。壊れているものの下に流し台もおいてあるぐらいなので排水ではないと思いますが、水が出てくるパイプの内側は茶色く汚れているし、本当に飲めるのかと疑わしい感じでした。なので、ここでは水を汲まないで、担いできた水だけを利用することにしました。なお、その後ここで水を汲んで飲んでいる登山者を二人ほど見かけたので、とりあえず問題はないようです。


IMG_3580.jpg
室堂ビジターセンターの後ろに回ってみると、白山を背景に建て替えたばかりらしい新しい神社がありました。


IMG_3584.jpg
15:03 神社の右手に作られた臨時の登山道から、白山最高峰の御前峰をめざします。

白山18日1


つづく。

ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

| 2015年10月 白山 | 10:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

NEXT | PAGE-SELECT | PREV