ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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晴天に恵まれた4日間: 立山その5 龍王岳

2015年4月30日~5月3日 富山県立山町 立山 単独テント泊・小屋泊


5月3日(日)
テント泊二日目の夜はあいかわらず寒さで寝たり起きたりの繰り返しでしたが、大日岳への縦走で疲れていたためか、結局朝まで寝てしまいました。一度夜中に起きて撮影に出ようかと思い外を見てみると、満月に近い月が煌々とあたりを照らしていて星空撮影にはまったくもって悪条件だったので、あきらめて寝ることにしました。入山してからというもの、夜も良く晴れていたので連日放射冷却で冷え込んだようで、夜中に温度計をみたときには-3.6℃を指していたので、明け方には-5℃ぐらいまで冷えたのかもしれません。


すでに15年以上使っているニッピンの寝袋は、かなり保温性能が落ちているらしく、真冬でも着ないぐらい着こんで寝てもまだ寒いと感じるぐらいなので、もはやGWの立山では役に立たない寝袋になってしまったようです。GWの立山は時には-7℃ぐらいまで冷え込みますから、コンフォート温度がせめて-5℃ぐらいで、リミット温度が-10℃ぐらいまでの寝袋でないと安眠できません。寝袋にくるまりながら、今年は寝袋を買い替えることにしようと思ったのでした。


5時過ぎに目を覚ましてみると、外は相変わらずいい天気です。天気は下り坂なので昨日までよりも少し雲が多いようですが、それでも青空が広がっています。予定では、夜のうちに浄土山の肩まで登って、北アルプスの山々の上に広がる星空を撮るつもりでした、月明かりが強すぎてあきらめてしまったので、とりあえずまだ登っていない龍王岳に行ってみることしました。


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5:45 テント場からブル道をたどります。


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例年ならもっと谷が雪で埋まっているのですが、今年はずいぶんと低いところをブル道が通っています。


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まだ日が差し込まない谷間の道は、冷たい風が吹き抜けるのでけっこう冷えました。


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ブル道から一ノ越へと雪の斜面を登っていくと、朝日に照らされた大日連山が見えてきました。


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一ノ越下の斜面も風が吹き抜ける日陰の道なので、風通しのいいソフトシェルでは歩いていないとすぐに体が冷えてきます。なので、休憩無しで一気に登りきりました。


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6:52 一ノ越に着きました。昨年は荷物が重かったこともありますが、雷鳥沢から一ノ越まで2時間半もかかりましたが、今年はわずか1時間強しかかかっていません。荷物は昨日同様アタックザックにアックスだけ。荷物の軽量化がいかに行動時間を左右するかというのが身にしみてわかりました。星空撮影や朝夕の暗い時間帯は一眼レフで撮らないとノイズがひどくて画質的に厳しいものがありますが、日中の記録写真であれば一眼レフにこだわる必要はないのかもしれません。


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一ノ越もそこそこ風があって寒かったので、下手に休憩すると体が冷えそうです。途中で日当たりが良くて風が当たらない場所があればそこで休憩することにして、すぐに龍王岳に向かいました。


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一ノ越から龍王岳への尾根道は、最初のうちはほぼ夏道が出ていましたが、上のほうは雪渓が残っているのが見えているので、クランポンは装着したまましばらく夏道を歩きました。


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途中から雪渓を求めて夏道から右手方向に雪をたどって行くと、ハイマツ帯の岩の上に雷鳥がたたずんでいるのに気がつきました。


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オスの雷鳥です。おそらく縄張りの見張りをしているのでしょう。



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そおっと近づいていきましたが、ほとんど我関せずといった感じです。



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ゆっくりと周囲を見回しながら警戒している雷鳥。


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一度威嚇するようにこちらを見ながら「グエッ」と鳴きましたが、じっとしていると安心したのか、それ以後は無関心になってしまいました。


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雷鳥に別れを告げて、雪渓をたどりながら龍王岳を目指します。


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7:33 龍王岳下の鞍部に着きました。日当たりのいい南向きの稜線部分は雪が融けて地面が見えています。枯れ草の上に座って、五色が原越しに北アルプスの山々を眺めながら休憩をとります。結局、雷鳥沢からここまで休憩なしで登ってきてしまいました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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7:40 クランポンをはずして休憩場所に置いておいて、龍王岳に向かいます。


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パッと見、岩だらけの急峻な山で、普通にちゃんと登れるのだろうかと思ってしまいますが、踏み跡は明確で、特に難しいところもありません。


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山頂が近くなると大きな岩が増えてきますが、ロッククライミング的な要素はまったくなく、誰でも登れると思います。


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7:50 登頂です。標高は2872m。


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目の前に立山の雄山・大汝山・富士ノ折立、奥のほうに別山、そのまた向こうに剱岳や毛勝三山なども見えます。


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雄山から時計回りに右へと視線を移動させていくと、東一ノ越越しに見えるとんがりは針ノ木岳でしょうか。


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さらに右を見ると、黒部湖の反対側に裏銀座縦走路の稜線が聳え、さらにその奥に見えるのは燕岳から大天井岳への表銀座の稜線ではないかと思われます。


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南のほうは、水晶岳をはじめとする黒部源流部の山々と、はるかに槍・穂高の高峰が連なっています。


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別名黒岳の名にふさわしい山容の水晶岳。


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ひときわ高い槍・穂高連峰。


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五色が原の広大な雪原の先には、薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳も見えます。


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槍ヶ岳とならんで特長的な姿の笠ヶ岳。


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左が薬師岳、右は北薬師岳。


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薬師岳の右手、南西方面は日本海に向けて尾根がなだらかに下っています。360度の大展望を独り占めで楽しんでから、龍王岳を後にしました。


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8:27 一ノ越へと下ります。


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下る途中で再び雷鳥に遭遇。


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この子も登山道のすぐそばで、のんびりと散歩しているような警戒心の無さ。


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いつまでもこういう環境が続いてほしいと思います。


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下って行くと、右手の谷のほうから声が聞こえるので何かと思ってよく見ると、龍王岳へと突き上げる岩稜を登攀しているパーティーがいました。


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さらに下って行くと、登山道脇に白い動くものが、と思ったらまた雷鳥がいました。今度は雌鳥のようです。


前の雷鳥よりももっとのんびりとしているので、動画を撮影してみました。




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9:02 一ノ越まで下りてきました。この時点では立山へ登るか、このまま下山するかは決めていませんでした。立山の縦走はすでに2度しているので、あえて今回しなくてもいいかと思っていましたが、時間はまだたっぷりあるし、この天気でこのままテント場にもどるのももったいないということで、立山を縦走して大走りから雷鳥沢に下ることにしました。

つづく。


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| 2015年4月 立山 | 18:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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