ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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晴天に恵まれた4日間: 立山その3 大日岳を目指して

2015年4月30日~5月3日 富山県立山町 立山 単独テント泊・小屋泊


5月2日(土)

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目が覚めたのは午前6時30分頃。前日の星空撮影による早起きの疲れに加えて風邪薬の睡眠作用のおかげで、ときどき寒さで覚醒しつつも朝までぐっすり眠ってしまいました。10時間ぐらい寝たので、気分はすっきり。体もだるさや痛さがなく、けっこういい感じです。テントの入口を開けると、まぶしい朝日が流れ込んできました。ひとまず、朝の立山と晴れ渡った青空を見ながらモーニングコーヒーを楽しみました。


早起きして撮影に出かけたかったのですが、起きれなかったものはしかたありません。今日は大日岳への登山を行う予定で、夜明け前に出発して室堂乗越あたりから朝の剱岳を撮ろうと目論んでいました。この時間から出かけてもいい光の状態にはならないし、雲ひとつ無い青空ではとくにドラマチックな風景にもなりそうにありません。というわけで、重い一眼レフなどの機材はおいていくことにして、久しぶりに純粋な縦走登山を楽しむことにしました。


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9:07 折りたたみ式のサブザックに行動食と水、防寒着、ハードシェル、コンパクトカメラだけを詰めて出発です。ストックも置いていきます。すこぶる身軽で軽やか。これぞまさしくウルトラライトです。


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雷鳥坂の登り口から左へと道を分け、新室堂乗越へと長い斜面のトラバースが続きます。


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新室堂乗越から稜線を進んでいくと奥大日岳の姿が眼前に迫ってきます。


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室堂乗越の手前には、一部夏道も見えていました。


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9:46 室堂乗越も一部地面が見えている場所があり、ちょうどいいので休憩していくことにしました。


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ここからは剱岳が正面に大きく見えますが、手前の尾根が少し邪魔です。


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10:00 休憩を終えて出発します。目の前の小ピークはまっすぐ登るとしんどそうなので、すこし左側へ巻くようについているトレースをたどっていくことにします。


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左側を巻くように登っていくと、前方にハイマツ帯が出てきました。まっすぐ抜けられないので、必然的にハイマツ帯の手前の斜面を右上に登っていかざるを得なくなり、結局直登するのと同じ結果になってしまいました。


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小ピークを越えて、つぎの2511mのピークを目指します。天気が良いので雪が急速に緩みつつありますが、幸い大きく踏み抜くようなこともなく、ストックが無くても歩きやすいのが助かります。


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荷物が軽いのが幸いして、2511mピークも途中で休憩することなく一気に直登で登りきりました。奥大日岳が目の前に大きく見える場所で一息入れて、水分と行動食を補給します。


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右手には、雪庇の付け根部分に大きなクラックができていました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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奥大日岳の登り斜面を見ると、大きなバーンの中央部分を斜めに横切るようにトレースがついているのが見えます。あんなところを通るなんてちょっとやばくないかなと思っていると、うしろから単独行の登山者がやってきたので、彼がどうするか観察することにしました。


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彼はハイマツ帯に沿って直登し始めました。ちょうど上からひとり下山してくる人がいて、その人も大斜面上部を稜線伝いに歩いてきて、ハイマツ帯の右側に沿って下ってきたので、どうやら大斜面を斜めに横切るトレースは、山スキーのもののようです。しかし、ハイマツ帯に沿ったルートは雪庇の付け根にクラックがたくさん入っていて、ハイマツとクラックの間の狭いスペースを抜けるルートです。これはこれでちょっとビビる要素でもあります。まあ、雪庇の上を渡るわけではないので、あまり心配する必要はなさそうです。


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このあたりになると、だいぶん剱岳の姿が下のほうまで見えるようになって来ました。


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11:00 休憩を終えて奥大日岳に取り付きます。下から見上げると、雪庇はそれほど大きくないようで、とりあえずハイマツ沿いに歩くぶんには問題なさそうです。


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途中、大きなクラックを雪庇側からかわす箇所がありましたが、このクラックは雪庇の根元ではなくて、斜面全体が少し下方に動いて生じたもののようです。


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クラックをかわしてからは特に悪いところもなく、ハイマツに沿って直登していきます。


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直登部分が終わり、稜線沿いの移動区間に入ると、前方に大きな雪庇が見えてきます。2611mのピークに発達した雪庇です。一般的にはこの先の三角点のあるピークが奥大日岳となっているようですが、国土地理院の地形図ではこちらのピークに「奥大日岳」の表記があり、本来のピークはこちらなのでしょう。


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2611mピークを右上に見ながら、先にある三角点ピークを目指します。左手は標高差約600mの大斜面がまっすぐ称名川まで落ち込んでいます。


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振り返ると、歩いてきた稜線とその背後に立山や室堂が広がっているのがクリアに見えていました。遠く穂高連峰や笠ヶ岳も見えていました。



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先に進むと、右端に三角点のピークが見えてきました。その背後には大日岳のピークも見えます。時間はすでに11時30分近くになっており、はたして大日岳まで行けるのか微妙な感じです。


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大きな雪庇のあった場所は、右に雪庇のクラック、左に斜面のクラックがあり、その間を抜けていきます。


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11:38 奥大日岳の三角点ピークに着きました。山頂のケルンにおいてあった山名板には「2611メートル」と書かれていて、やっぱり大日岳のピークは先ほど通過した2611mのピークだとわかるのですが、なぜ2605.9mの三角点ピークにおかれているのか謎です。


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目の前には、これからたどる予定の尾根が見えますが、けっこうでかい雪庇が張り出しており、十分注意して進む必要がありそうです。


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三角点から見る剱岳は、東大谷の下部のほうまで見えるようになっていて、別山尾根側から見る剱岳とはかなり様子が違います。険しい山容ですが、どういうわけかいまひとつ迫力が感じられません。やはり、剱沢あたりから眺める剱岳が一番迫力があるようです。


つづく。


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| 2015年4月 立山 | 18:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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