ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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晴天に恵まれた4日間: 立山その2 剱・立山の星空

2015年4月30日~5月3日 富山県立山町 立山 単独テント泊・小屋泊


5月1日(金)

30日の夜は、同室の男性はいびきもかかずとても静かでしたが、隣の部屋から豪快ないびきが聞こえてきて多少気になることもありましたが、おおむね気持ちよく寝ることができました。

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午前1時を過ぎた頃に目が覚めてしまったので、そのまま着替えをして自炊室でスープと行動食の簡単な朝食をとり、2時頃撮影に出かけました。外に出ると煌々と冴え渡る月の明りで立山が闇の中に浮かび上がっていました。幸いなことにまだ月齢12.3とそれほど強烈な明るさではなく、星空と天の川もうっすら見えていたので、大日岳方面への夏道を少し進んで雪が出てくる手前の場所から立山とからめた星景写真を少しの間撮影しました。現像時に気がついたのですが、ここから撮影した写真はピントがすこし甘かったようで、失敗作となってしまいました。この写真は大きくないのであまりわかりませんが、PCの画面いっぱいぐらいでみるとピントが来ていないのがもろばれです。


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その後、大日岳の向こうに広がる富山の夜景をからめた写真を撮るために、別山方面への登山道をたどり、小屋から少し上ったあたりにカメラを構えて撮影しました。月が地平線に沈む直前のタイミングだったので、山や雷鳥坂の雪渓が陰にならずにいい感じに撮れました。


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月が没する直前ぐらいになると、天の川がだいぶんクリアに見えてきたので、月明かりがまだ立山を照らしている間に、立山の星景写真を撮影。今回はちゃんとピントもあっており、立山、天の川、さそり座のコラボレーションをうまく写真におさめることができました。


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月が没した後は、剱岳の上空にも天の川がうっすらと見えるようになったので、登山道を少し登ったところにある小ピークから、剱岳の星景写真を撮影。念願だった剱岳の星景写真をとりあえず撮ることができましたが、この時間(午前3時15分ごろ)になると、東の空が明るく写るようになり、星景写真は時間との勝負になってきます。本当は別山まで行って撮りたかったし、できれば剣沢から見上げるアングルでも撮りたかったのですが、移動している時間はないということで、この場所からの撮影だけになってしまいました。魚眼レンズを使ったり、バルブ撮影で長時間シャッターを開いた星の光跡の写真も撮りたかったのですが、時間切れとなってしまいました。やはりもう何回か足を運ばないと満足する写真は撮れそうにありません。


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すっかり空が明るくなり、星も見えなくなったころ、後立山連峰の向こうの空が赤く染まり始めました。気温はおそらく氷点下になっていたと思います。かなり寒かったのですが、それを見越してけっこうな厚着をしてきたのでなんとか我慢することができました。幸い、風がほとんどなかったので、それだけでも大助かりです。


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日の出前に別山まで移動することにして、カメラと三脚を担いで歩くこと15分。立山からの縦走路が合流する2874mピークに着いたときに日の出時間になってしまいました。


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三角形の形のいい山の向こうから太陽が顔を出します。なんという山か同定できませんでしたが、方角的には鹿島槍かもしれません。鹿島槍は双耳峰というイメージがあるので、この方角では違う山のように見えますが、もしかしたら見えているピークの左側にちょこんとでているでっぱりがもうひとつのピークなのかもしれません。


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少し前まで月明かりを浴びていた立山は、今度は背後から太陽の光を浴びています。


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剱岳は残念ながらあまり赤くは焼けませんでした。


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別山の2880mピークまできました。これでやっと別山の頂を踏むことができました。


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剱岳をほぼ正面に見る別山山頂は、剱岳の撮影スポットとして人気の場所ですが、この時は他に誰もいない貸切状態でした。


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眼下に見える剱沢はまだ完全に雪に埋まっていますが、それでもキャンプ場にはテントが4張りあり、トイレも掘り出して使えるようになっているのが見えます。剱沢小屋は屋根が見えているし、小屋前のテラスにも雪がないようです。これなら余裕で営業できそうですが、GWに営業しているのかどうかは不明です。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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5:30 太陽も高くなってきたので、剱御前小屋に戻ることにしました。誰もいない稜線を朝日を背に浴びながら歩きます。それほど風もなく、気持ちのいい朝の稜線でした。


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小屋に戻ってから布団を片付け、荷物をパッキングして天気予報をみたりして、わりとのんびりしてから8時過ぎに小屋を出ました。天気もいいし、別山から真砂岳を経由して立山縦走というのが当初の予定でしたが、朝一番で別山に登ったこともありいまひとつ別山方面に向かいたいという気持ちになりません。それになんとなく体がだるい感じがして、縦走する気分にもなりません。ひとまず、小屋の入口前に荷物を置かせてもらって、カメラだけ持って剱沢キャンプ場のあたりまで下ってみることにしました。


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8:15 夏道は完全に雪に埋もれているので、赤旗にしたがって雪で埋まった剱沢を下ります。


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下るにつれて剱岳がだんだん大きく見えるようになってきます。


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キャンプ場まであと5分ぐらいのところまで来ました。谷筋を吹き上げてくる風がものすごく冷たくて、歩いていても体が冷えてきます。


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キャンプ場まではここから少し傾斜がきつくなるので、下ってしまうと登り返しが大変そうです。あえてキャンプ場まで行く理由も無いので、これ以上下るのはやめにしました。というよりも、体が冷えてさっさと戻りたくなったというのが正解かもしれません。


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剱山荘も完全に雪から躯体を露出していて、営業していてもおかしくなさそうな状況です。


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ここから見上げる剱岳は、やっぱり別山から見下ろすよりも迫力があります。この次星景写真を撮る時は、まよわずここへ来ようと思います。


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特に何をするわけでもなく、ひとしきり剱沢と剱岳を眺めてから冷たい風が吹き上げてくる中を別山乗越へ戻りました。


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9:15 約1時間の散歩になった剱沢歩きから別山乗越に戻ってきたものの、相変わらず縦走に行こうという元気が出てこず、少しの間公衆トイレ前のベンチでボケーッと風景を眺めていました。はるか彼方に白山らしき山も見えています。しかし、日当たりがいいとはいえ、やはり剱沢を吹き上げてくる冷たい風にさらされてしまう場所なので、じっとしていると体が冷えるばかり。


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じっとしていると体が冷えてくるばかりなので、剱御前方面に登って見ることにしました。剱御前小屋からは完全に雪が無くなっているので、クランポンはおいていきました。上まで上ったところで風が当たらない岩陰に座ってぼんやりと風景を眺めているうちに、少しの間眠ってしまいました。深夜に起きて撮影していたので、睡眠不足だったようです。目が覚めると体がどんよりとだるくて、なんとなく寒い感じがします。この時は、単に寝不足で疲れていたのと体が冷えただけだと思っていたのですが、どうやら風邪を引きかけていたようです。


ぼんやりしていてもしょうがないので、とっとと別山乗越にもどって下山することにしました。気が乗らないのに重い荷物を背負って縦走しても楽しくないので、今日はさっさとテントに戻って昼寝をすることにしました。


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10:30 別山乗越から夏道を少し下り、途中から雪の斜面をトラバースして雷鳥坂のほうへ向かいます。トレースを忠実にたどって行くと、昨日飛び越すのに苦労した大きなクラックの場所では多くの登山者やスキーヤーが通過してできたブリッジ状の場所があったので、楽に通過することができました。


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はるか眼下に見える雷鳥沢キャンプ場ですが、下りの場合はあっという間です。


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11:30 雷鳥沢キャンプ場に戻ってきました。昼食を食べてからぽかぽかのテントの中で横になると、いつの間にか眠りに落ちていました。


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夕方、目覚めてからお風呂に行って戻ってくると、立山の向こうから早くも月が昇ってきました。昨日よりも月の入りが1時間ほど遅くなる上に月齢が満月に近くなって明るくなるので、今晩は星景写真はきびしいかなという気がします。とりあえず、食事を済ませてから早めに就寝しました。ところが23時ごろに寒さで目が覚めてしまい、その後どうしても寒気が納まりません。もしかして風邪を引いたのかもしれないと思って、持ってきた風邪薬をお湯と一緒に飲んで寝たところ、クスリのおかげでぐっすり寝ることができました。当然ながら夜に起きて星景写真の撮影などできるはずも無く、朝までほぼ目覚めることなく寝入ってしまいました。

つづく。

20150501立山

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| 2015年4月 立山 | 22:00 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

百瀬さん

方角的にそうみたいですね。また夏にでも行って見ようかな。

| ヤマふぉと | 2015/05/13 00:39 | URL |

剱沢キャンプ場からの星景は剱の真上に北極星が有りコンポジットでぐるぐる回しが撮れます。

| 百瀬典明 | 2015/05/12 13:51 | URL |















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