ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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北アルプス三大急登に挑め!: 剱岳早月尾根 その3

2014年9月22~23日 富山県上市町 剱岳(2999m) 1泊2日単独小屋泊


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別山尾根との合流点から少し上ったところにある道標。ここが登山道の分岐になるということなのでしょうが、実際に別山尾根を登ってくると、ここではなくてもう少し上で合流するようです。夏に別山尾根から登ったときに、下からこの道標が見えたのに、気がつけば道標の前を通ることなく山頂についてしまいました。


8:05 山頂に着きました。早月小屋から2時間45分かかりました。とりたてて急いだわけではありませんが、山と高原地図のコースタイムよりも45分早く着いてしまいました。荷物の軽さが登頂時間を左右するというのを実感しました。


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祠の前は混みあっていたので、少し離れたところで荷物を下ろして、祠が入るようにして記念撮影。最高の天気に恵まれて、今度こそゆっくりと景色を楽しむことにしました。


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東側の眼下には、鋸の歯のような八峰が鋭いエッジを連ねています。


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八峰のはるか先に見える双耳峰は、おそらく鹿島槍でしょう。


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鹿島槍から視線を左に移動させていくと見えてくる三角形のとんがりは、もしかしたら白馬岳? 後立山連峰も早く歩いてみたいところです。


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鹿島槍から右へ視線を移動させていくと、はるか遠くにうっすらと富士山が顔をのぞかせていました。


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さらに右へと視線を向けると、剱沢をはさんで左に別山、右に剱御前。別山の背後に富士ノ折立、大汝山、雄山の3つのピークがきれいに並んだ立山が良く見えます。立山の後には槍の穂先も見えていました。笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳もやや靄がかりながらもはっきりと見えています。


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空には一筋の飛行機雲。やっぱり山はこうでなければと思うわけです。ガスや雨の中で登っても、何も楽しいことはありません。


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登ってきた早月尾根方面を見れば、すっきりと晴れた空の下に、富山平野が広がっています。富山市街から眺められる剱岳の頂に今立っていると思うと、なんだか妙な気分です。


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視線を少し下に向ければ、早月尾根と赤い屋根の早月小屋も見えてます。


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8:49 剱岳山頂からのパノラマを十分堪能したので、下山することにしました。これから2239mの標高差を下っていかなければなりません。膝痛がでないかどうかだけが気がかりです。


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別山尾根との分岐点までくると、別座尾根ルートから多くの登山者が登ってくるのが見えました。それに比べて早月尾根方面からは誰一人登ってきていません。登山道自体は早月尾根のほうが難しくないのですが、やはり2000mを越える標高差が敬遠されるのでしょう。技術の別山尾根、体力の早月尾根という感じですが、登った充実感は優劣つけがたく、逆に言えば両方のルートで登ってこそ剱岳に登ったという実感が得られるような気がします。


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別山尾根から早月尾根へと向かいます。


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転倒、滑落はもちろん、落石にも気をつけて鎖場を慎重に下ります。


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登山者が少ないおかげで、鎖場も渋滞無しにスムースに通過できます。


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この鎖場を下れば、あとは比較的楽な登山道となります。


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小窓尾根の岩峰にも光があたり始めました。


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9:58 山頂から1時間強で標高2600m地点まで下りてきました。往路では休憩をとらずに通過した2614mピークに寄って、休憩して行くことにしました。


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ちょっとした広場のようになっていたピークからは、迫力のある小窓尾根が目の前に見えます。


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剱岳の上にちょうど太陽があり、丸い暈がかかっていました。天気は下り坂になりつつあるようです。休憩は5分ほどで切り上げて、先を急ぎます。


ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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急傾斜の道を足元に気をつけながら下ります。ペースは、おおむね15分で100m下るぐらいの早さです。急ぐでもなくセーブするでもなく、足が自然に出る感じで下るとそれぐらいのペースになるようです。


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11:00 早月小屋に戻ってきました。出発時には、12時ぐらいに戻ってくる予想だったので、思ったよりも早い時間にもどれて少し気持ちに余裕ができました。小屋前のベンチで休憩をとりながら、ここからの長丁場に備えてストックを準備したり、行動食を食べたりして、下山の準備を整えます。


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11:30 下山開始です。心なしか、昨日登って来た時よりも紅葉が進んだような気がします。


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真っ青な空に黄葉が映えます。


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もう一週間遅かったら、紅葉のピークに出会えたかもしれません。秋分の日が1週間遅くなればいいのにと思ってしまいます。


ところで、下り始めて10分ほど経ったころ、トレランの男性が追いついてきたかと思うと、まるで高速道路で後に張り付いて煽ってくる車のように黙って背後に張り付いてプレッシャーをかけてきました。通常、早い登山者が追いついてくる場合、足音が聞こえてくるので、追いつかれる前に適当なところで休憩をとって先に行ってもらうようにしていますが、トレランの場合はあっというまに追いついてくるのでそういう対応が取れませんでした。


それにしても、先に行きたいのであれば、一言「すいませんが、先にいかせてもらえませんか」と声をかければよさそうなものです。そうであればこちらも気持ちよく道を譲ることができますが、だまって後について「どけ」といわんばかりにプレッシャーをかけてくるその態度がむかつきます。なので、止まって道を譲ってやる気持ちはおきず、しばらく知らん顔をして歩き続けました。ちょうど道が二又に分かれているところで、トレラン野郎はあわてて追い越していきましたが、登山道はトレラン優先の道ではないぞと思うわけです。


トレランそのものに反対するつもりはありませんが、そんなに山の中を走りたいのなら、一般の登山道ではなく、車両通行止めになっている林道などで好きに走ればいいのです。車だってバイクだって、早く走りたい人はサーキットという専用の場所で思う存分走っています。一般公道で好き勝手に走り回ればそれは迷惑行為以外の何ものでもなく、ただの暴走族でしかありません。登山道でトレランをするのは別に禁止されているわけではないのでかまいませんが、登山者がいる場合は登山者を優先し、尊重するべきです。登山者に追いついたら、少し距離をとって追い越せるようになるまで走るのを自重するか、声をかけて道を譲ってもらうかするのがマナーだと思うわけです。登山道でトレランをしている人は、自分の行為が一般登山者にとって迷惑行為になっていないかどうか、常に考えながら行動してもらいたいものです。


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その後、100mを15分というペースで下り、1時間ごとに休憩をとりながら下山を続けました。剱岳の山頂から早月小屋まではストック無しで下りましたが、早月小屋からはストックを利用したので、膝がかなり楽になりました。そのため、心配していた膝痛は出ることなく歩くことができました。


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14:08 標高1000m地点のベンチまで下りてきました。膝痛は出なくても、足の疲れはかなりたまってきています。ここからは登山口まで30分もかからないと思いますが、最後の休憩をとることにしました。


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ハイドレーションの水はとっくの昔になくなっており、残っている水はアルミボトルにコップ一杯程度だけです。疲れを軽減するために、最後の水でアミノバイタルを流し込みます。


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見上げれば北方稜線の頂が雲に巻かれ始めていました。ほんの6時間ほど前には、あの稜線よりも高いところにいたというのが信じられません。


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14:25 休憩を終えて出発です。しばらくは平坦な道が続きます。


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やがて、階段の続く急坂となりますが、ここを下りきれば登山口です。


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14:49 馬場島に着きました。さすがに疲れました。8時49分に下山を始めて、ちょうど6時間。コースタイムでは6時間40分ということですから、休憩込みで6時間ならそこそこいいペースで下ることができたようです。


車で上市町へ向かっている途中で、なぜか膝が猛烈に痛くなってきました。歩いているときでなくて良かった。上市町のアルプスの湯に立ち寄って疲れを落としていくことにしました。ここは、高濃度炭酸水の露天風呂があり、疲労回復に効果があるようです。


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帰路、きれいな夕焼けを見ることができました。


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| 2014年9月 剱岳早月尾根 | 13:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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