ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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山の盗人

阿曽原温泉小屋のホームページをのぞいていたら、こんなことが書かれていました。

”この14日15日の連休中、整備作業を休んでいましたが、その間に現場に残していた作業に使っていた登攀具が持ち去られていました。危険個所の作業でザイルや登攀具を駆使して安全確保しているわけですが、大切な道具を持って行かれとても寂しい気分です。”


情けないことに、登山ブームでいろんな人が山に入るようになり、いままでなら起こりえなかったようなことも起こっているようです。下廊下の整備は、以前から阿曽原温泉小屋のスタッフがかかわってきたわけで、整備作業で使う道具を現場にデポするというのもずっと繰り返されてきたことだと思います。そして、いままではそれを盗む輩はいなかった。下廊下を通過する登山者は、それが登山道整備をするスタッフが使う道具であるとわかっているわけですし、ただ通過するだけならわざわざロープや登攀具を使う必要がないのもわかっているはずです。少なくとも、下廊下に行こうという人なら、それぐらいわかっているでしょうし、もしも必要なら自分で持っているはず。


下廊下が例年10月初旬になってやっと通行できるようになるということは事前に調べればわかることですから、9月中旬に通過しようとする場合、もしかしたら登攀具も必要になるかもしれないということは容易に想像できます。まともな登山者ならそのための装備は自前で用意するはずですが、そういう想像力が欠如している輩がいいものがあったから万一のために持っていこうと考えたのか。まあ、通行できるかどうかの下調べもせず、通行できるものと思い込んでやってくるあきれた登山者もいるらしいので、デポされている登攀具の横に「ご自由にお使いください」という看板が脳内で見えたのかもしれません。



こちらは剱御前小屋の9月19日「2014親爺のずぼら絵日記(秋)」。

”ちょっといやな話だが、山小屋受付からの「現金盗難」と言う噂話を聞いた。 山小屋の受付はだいたいが玄関脇にあり、受付が売店もかねていることも多く、現金も釣り銭程度は受付カウンターの下に置いてあることが多い。たいていはスタッフが常駐するが、何かの用事で受け付け窓を開けたまま、席を外すことも多い。特にお客様の少なくなるシーズンオフなどはそんなことが多くありがちだ・・・。 山小屋はだいたいがそんな状態で、我が剱御前小舎も同じ状況で、20数年前に一度、大きな被害を受けたことがあって、その時は新聞の記事にまでなったことがあった・・・・・。
 「そんな不注意な状態なら盗難があって当たり前だ。」とのご指摘には親爺もうなずける。誰かいないかとカウンター越しに覗いたら、釣り銭用現金が目に入ったのだろうか・・・?そこで魔が指して・・・と言うことだろうと、想像する・・・。 時代は大きく変わった。「山に来る人は皆さん善人で、盗みなどあり得ない」と言う話は既に過去のものなのかな・・・・・と、いやな噂を耳にした親爺は考える。”


山小屋の受付に人がいないことは確かにあります。お金は目につくところにおいてあるのを見たことはありませんが、売店を兼ねている受付の場合、そこで売られている商品は悪意があれば盗み放題ともいえる状態の小屋もあります。しかし、それで盗難もなく成り立っているというのがすばらしいところです。



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日本人なら、おいてあるものは誰かのものだから盗んではいけないという道徳心を持っている人が多いでしょうし、それが日本人の美徳だといえます。しかし、最近はこれまでのような日本的道徳心を持っていない人も増えたのかもしれません。また、外国人も多数日本の山に入山しているので、もともとそういう感覚のない人もいるでしょう。いままでのように山で物を盗むような悪人はいないという日本的発想は、山深い場所であっても通用しないと思っておいたほうがいいのかもしれません。もしかしたら、登山道の途中にバックパックをデポして山頂を往復して帰ってきたら、中身が荒らされて一部の装備を盗まれたなんてことも起こりうるかもしれません。山小屋では明らかに意図的に靴を間違えたと思われるようなこともあるようですし、悪いやつはどこにでもいると思ったほうがいいようです。


残念ながら、盗難に限らず登山者のモラルの低下は目を覆うばかり。先日無謀登山で遭難した石鎚山の登山者のうちの一人が、救助隊員が事故で死亡したというのに救助された後にネットで「楽しかった」とコメントして問題になっていたり、富士山で放置された排泄物が問題になっていたりと、山に関してはどちらかというとがっかりするような記事を目にする機会が増えたような気がします。


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