ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

剱岳~試練と憧れの山 その2

2014年8月11日~14日 富山県立山町 剱岳 単独テント泊 



P1040278.jpg
11:48 雷鳥沢キャンプ場の目の前に見える雷鳥坂を目指します。


P1040279.jpg
GWの頃には完全に雪の下に埋もれている雷鳥沢と橋を初めて見ました。


P1040281.jpg
きれいな水の流れる沢を渡り、少し登っていくとちょっとした雪渓を渡ります。傾斜はあまりないので、まったく問題なしです。


P1040282.jpg
雪渓から小さな尾根に登ると、しばらくは歩きやすい登山道が続きます。といっても傾斜はそこそこあり、決して楽な道ではありません。重い荷物がなまった体に堪えます。


P1040283.jpg
途中、傾斜が増し、狭くて岩ゴロの部分がありましたが、そこを抜けると再び道は歩きやすくなりました。


P1040284.jpg
13:59 ガスで霞んで視界がきかず、まだかまだかと思いながら一歩一歩登りつめていくと、ようやく剱御前小屋が姿を現しました。雷鳥沢キャンプ場から2時間11分。コースタイムだと川を渡った分岐路から1時間50分なので、キャンプ場からだと2時間をちょっと切るぐらいのようですが、なまった体で重い荷物を担いでいたにしてはがんばったほうでしょう。


P1040285.jpg
休憩しようかと思いましたが、風があってそれなりに寒かったし、早く剱沢に着いて雨が降る前にテント設営を終えてしまいたかったので、剱御前小屋は通過します。


剱沢方面を示す看板のすぐそばから雪渓へと下る踏み跡があり、先行の登山者2名がそちらに下っていくのが見えたので、うっかり雪渓のほうに下ってしまったら、これがルート間違い。先行の二人は少し雪渓を下ったあたりで右上の斜面に登っていきましたが、自分としては積雪期に雪渓を下って行った先で剱沢キャンプ場を見ているので、このまま下ればいいのではないかと思いもう少し下ってみました。しかし、人の歩いた跡が全然見当たらず、さすがに面倒なことになったらまずいので、適当なところで右手斜面に這い上がり、正規の登山道に合流しました。登山道をずんずん下って行くと雨が降り始め、まずいなあと思いながら先を急ぎます。


P1040286.jpg
14:40 コースタイムどおりに剱御前小屋から40分で剱沢キャンプ場に到着です。思ったよりも広々としており、まだそれほど混雑もしていない様子でしたが、意外と傾斜があり、条件のいい場所は見た目ほどありませんでした。先にテントを張ってしまおうかと思いましたが、トイレや水場の位置がわからなかったので、受付をするついでにトイレと水場の位置を確認してから、便利のいい場所を探すことにしました。しかし、管理棟に着いたとたんに猛烈な土砂降りになり、条件のいい場所を探してうろうろする余裕はなくなりました。


管理棟から少し戻ったあたりで、そこそこよさそうな場所を見つけて急いでテントを設営し、中に逃げ込んでほっと一息ついたものの、寝転がってみるとけっこうな傾斜があり、しかも地面がすこし凸状になっているらしく、寝転ぶと海老そりしているかのような感じがします。テントを移動することも考えましたが、雨も降っているし面倒だし、疲れていれば寝られるかなと思ってそのままにしたのですが、これが大失敗。ほとんどまともに眠れない状態で、すっかり寝不足気味になってしまいました。

20140811tsurugidake.jpg



ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



早めに食事を済ませて、午後7時には寝袋にもぐりこんだものの、2時間ばかり寝たと思ったら目が覚めてしまい、なんだか姿勢が不快で寝付けません。仕方がないので、明日の予定を検討します。明日は剱岳登頂を予定していますが、当然ながら天候しだいです。剱沢キャンプ場からは、コースタイムで山頂まで約3時間。下りは約2時間40分ということで、休憩も入れると往復で6時間強かかると思われます。難所とされるカニのたてばいやよこばいで渋滞待ちにならないためには、やはり朝早く出るほうがいいでしょうし、午後になると天候が悪くなる可能性も高いので、午前中に下山してしまうほうが賢明です。とすると、5時出発、遅くとも6時には出発するということで、計画を立てました。また、登頂が目的だし、一眼レフや三脚はもっていかないことにして、できるだけ荷物を軽量化することにしました。


とはいえ、もしも明日12日の天候がよくなくて、剱岳登頂をキャンセルした場合どうするかも考えておく必要があります。当初の予定では、あさっての13日には池ノ平キャンプ場へ移動することにしていましたが、やはりメインイベントである剱岳登頂をキャンセルしてまで裏剱を見に行くというのはないなあというのが正直なところ。であれば、12日の登頂ができなかった場合は、やはり翌13日にもう一度チャレンジするということになります。しかし、そうなると裏剱方面は日程的に難しくなります。であれば、14日に日帰りで仙人池まで行ってみるということで、もしも時間的に厳しそうなら途中で引き返すことにします。ソロ山行なので、そのあたりは臨機応変に考えることにしました。


午前0時を回った頃、さすがにいつまでも起きているわけにもいかず、眠れないまでもとりあえず目を閉じて横になっておくことにして、ふたたび寝袋にもぐりこみました。少しうとうとしては目が覚めるということを何度か繰り返したものの、午前1時を過ぎた頃に再び目が覚めてしまいました。それでも、他にすることもないので寝袋にもぐったままでじっとしていたところ、すぐ近くに張ってあった大型テントからぼそぼそと話し声がし始め、すぐにまるでランチ時かのように、普通に大きな声で会話が始まってしまいました。聞きたくもない会話が耳に入ってくるので、ますます目が覚めてしまいました。


午前2時前のテント場です。多くの人はまだ寝ている時間であることぐらいわかりそうなものですが、その程度のことにすら気が回らない人たちがパーティーを組んで、小さなミスが事故に直結する可能性の高いバリエーションルートを行くというのですからおどろきです。埼玉県の某山岳会(実名はふせておきます)のテントでした。仮にも山岳会を名乗るのであれば、山に登る技術とあわせてテント場でのマナーもさすが山岳会と思えるほど磨いてほしいものです。多くの山岳会はいたってまともで問題がないから目立たないだけだと思います(思いたい)が、今年6月末に岳沢でクランポンを装備しないで雪渓のある沢を登って遭難騒ぎを起こしたどこかの山岳会などは極端な例としても、山岳会ってこんなレベルなの?と思ってしまうような山岳会が目立ってしまい、山岳会によくないイメージを抱かせる一因になっているような気がします。なんでもそうですが、悪い例ほどよく目立ちます。なお、岳沢の件は、岳沢小屋スタッフブログ6月30日の記事に詳細が書かれています。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

| 2014年8月 剱岳別山尾根 | 13:21 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

NEXT | PAGE-SELECT | PREV