ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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剱岳~試練と憧れの山 その1

2014年8月11日~14日 富山県立山町 剱岳 単独テント泊 


台風11号の動きは遅く、ちょうど10日の日曜日に近畿地方に上陸するという状況ながら、11日には日本海に抜け、12日~14日はそれなりに晴れマークも出ていた天気予報をよりどころとして、夏山山行に出かけることにしたのが、9日の夜でした。


例年、夏の山行は黒部源流域というのが僕の定番です。雲ノ平を中心とした黒部源流域のゆったりとしたたおやかな山容と、静かで山深い感じが好きで、ずっとあの地域の山岳写真を撮り続けていますが、そうそういつも天候に恵まれるわけでもなく、まだまだ満足のいく写真が撮れていないという意味では、今年も迷わず黒部源流域を目指してもよかったのです。しかし、ここ数年、お盆の時期にしか訪れることができなくなり、テント場の異常な混雑状況などを考えると、気持ちも萎えてしまうのでした。


そういうわけで、お盆の時期でも比較的混雑がなさそうな山域として、裏剱を眺めることができる池ノ平山や仙人池のある山域を訪れてみることにしました。黒部川下廊下に近いこの山域は、秘境という点では雲ノ平に勝るとも劣らない場所ながら、下廊下は例年9月下旬にならないと通行できないので団体さんもまだいないはずだし、剱岳以外に百名山がなくメジャーな縦走路も通っていないこの山域をわざわざ訪れるのは、剱岳のバリエーションルートを攻めるバリバリの山屋か、よほどのモノ好きしかいないだろうと思われ、その分黒部源流域よりも人が少なく静かな山旅が楽しめるのではないかと思ったわけです。


裏剱だけを目指すのであれば、宇奈月温泉から黒部渓谷鉄道を利用して入山したほうが効率的ですが、今回は剱岳登頂も目的のひとつにしたので、観光客や登山客の多い室堂経由で入山することにしました。


8月11日午後2時過ぎ。雨は止み、風もたいして吹いていなかったので、すっかり安心して岡山を出発しました。順調に山陽自動車道を東へと走っていると、電光掲示板に不吉な文字が! なんと雨のために三木小野ICから神戸JCTまでが通行止めになっているではありませんか。姫路のあたりでは全然雨なんて降っていないのに、どういうことなのでしょうか。


パーキングエリアに入って、すこし様子をみていましたが、通行止めが解除される雰囲気はなさそうです。ネットで調べてみると、山陽道だけでなく中国道も宝塚のあたりまで通行止めになっており、待つだけ無駄のようです。そこで、三木小野ICで降りて、一般道で中国道吉川ICまで走り、通行止めになっていない舞鶴若狭道路で富山を目指しました。幸い、今年の夏に敦賀までの全線が開通したばかりの舞鶴若狭道路は、渋滞もなくすこぶる快調に走り抜けることができました。敦賀を通過中に聞いた道路情報では、その時点でもまだ山陽道と中国道の通行止めは解除されていなかったので、あのままパーキングで待っていたら、丸一日無駄にするところでした。


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敦賀を過ぎて、杉津パーキングで休憩していると、水平線ぎりぎりのところにできた雲の隙間から、日本海に沈む夕日が海面を赤く染めて美しい夕景を見せてくれました。


富山に着いたのは午後9時前。スーパー銭湯越の湯で汗を流し、立山駅前駐車場に着いたのは午後11時ごろでした。駐車場はそこそこ混んでいたものの駐車スペースはすぐに見つかり、コンビニで買ってきたビールを一缶飲み干してから、ゆっくり車中泊をすることができました。


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午前5時30分の目覚ましで目覚めると、外は土砂降りの雨です。こりゃだめだと出発を遅らせて、再び眠りの中へ。その後も2度ほど目覚めるも、やっぱり土砂降りは続いており、結局起きたのは午前8時前でした。とりあえず雨は止んでいたので、支度をして立山駅へ行き、8時50分発のケーブルカーに乗り込みました。この時間は団体さんと乗り合わせになってしまい、天気もよくないというのに妙に混雑していてちょっとうんざり。


高原バスが動き出してすぐに、昨晩買っておいた朝食用のおにぎりを食べようと思いましたが、昨晩からすこし蒸し暑い気温が続いていたので、万が一のことを考えて、室堂が近くなってから食べることにしました。そのタイミングなら万一あたってしまったとしても室堂ですぐにトイレに行くことができますし、救護所でクスリをもらうこともできます。幸い、食べてもなんともなかったので、助かりました。


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10:46 室堂ターミナルの外はガスで白く霞んでいます。今日のところは、剱沢キャンプ場までの移動だけなので、天気が多少悪くても問題ありません。しかし、できることなら雨は避けたいものです。


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雪に埋もれていないみくりが池を初めてみることができました。ガスがなければ背後に立山が聳えていて、いい景色だったであろうに残念です。


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けっこう風も強くて、吹流しが真横になびいたままでした。



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11:40 雷鳥沢キャンプ場に着きました。ここも雪のないときに訪れるのは初めてです。積雪期は管理棟のすぐ前にテントが並びますが、実際のテントサイトは、管理等から少し離れた場所に広がっていて、へぇ~という感じでした。雷鳥坂の登りに備えて水を補給し、いよいよここからが今日の核心部です。20kgを越える荷物を背負っての上り坂。6月末に大山に日帰りで登って以来、1ヶ月と少しの間ほとんど運動らしいことはせず、エアコンの効いた部屋でのんびりと過ごしてしまったので、体力は相当落ちているはず。7月後半から、何度かウォーキングやジョギングをしてみたものの、その程度の運動でどうにかなるはずもなく、大いに不安の残るところです。


つづく。


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| 2014年8月 剱岳別山尾根 | 18:29 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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