ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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2010年10月 黒部源流秋の山旅 vol.7 黒部源流の紅葉(岩苔乗越~三俣山荘テント場)

黒部源流の水場
 岩苔乗越から下り始めてすぐに、「黒部源流 水場」と書かれた板切れが登山道上に置かれていた。10mほど離れた沢のほうに踏み跡をたどっていくと、清流が流れ落ちていた。以前はこんなところに水場が設けられていなかったはず。適当に沢に下りて水を補給していたが、いつの間にか水場として整備されたらしい。といっても踏み跡が沢に続いているだけの話だが。水晶岳山頂で水は飲み干していたので、ここで補給する。冷たく純粋な味の源流の水はうまかった。たっぷり飲んで補給したら、再び先を急ぐ。

黒部源流の黄葉
 20分も下ると次第に紅葉した木々が目立つようになってきた。登山道脇には鮮やかに紅や黄色に色づいたナナカマドがあったりして、目を楽しませてくれる。下っていくにつれて背の高い木々も増えて、ますます秋の気配が濃厚になっていった。

黒部源流分岐路標示
 14時15分に黒部源流部 雲ノ平への分岐路に到着。写真を撮りながらゆっくり下ってきたせいで、かなり時間を費やしてしまった。おなかも減ってきたので、小休止にする。岩苔乗越からここまでですれ違ったのはたったの一人だけ。静かな山旅だ。空には雲が多くなり、曇空の様子になってしまったが、時折雲間から日が差して紅葉した木々を鮮やかに浮かび上がらせていた。

 この時点で山行記録用に使っていたコンデジの電池が完全になくなって撮影不可能になってしまった。仕方がないので、記録用も一眼レフで兼用にする。しかし、記録用写真までフル解像度のRAWで撮影していてはメモリーカードの容量が足りなくなりかねない。そこで、記録用の写真のみJPEG・Sファイン画質で撮ることにした。コンデジの電池は、結局200枚程度の撮影能力しかないらしい。多少寒さで少なめになっていたのかもしれないが、長期の山行では予備電池が必要であることがわかった。一眼レフで兼用にしてしまえばいいのだろうが、移動途中に一眼レフを首からぶら下げておくのもけっこう邪魔くさいし、星景写真など撮影すると電池の消耗が激しいので、あまり記録用の写真に使いたくないということもある。行動中にさっととりだしてすぐ撮影できる点では、コンデジのほうが使い勝手がいいのも事実だ。

黒部源流水源地標
 雲ノ平への分岐から三俣山荘方面にすこし行くと、黒部川水源地標がある。ちょっとした広場状のところに無造作に地面に埋め込まれた石標だが、水源地とするのであればもう少し上流でもいいのではという気もしないでもない。おそらく、この谷のここから上流部全体が水源地という意味なのだろう。

黒部源流部の紅葉風景
 この水源地標のあたりはひろびろとした谷あいの草原のような場所で、鷲羽岳山麓の紅葉が美しい。

黒部源流から下流方面の紅葉
 源流の谷の下流方向には黒部五郎岳も見えているはずだが、あいにくこのときは雲に覆われてその姿は見られなかった。

黒部源流ダケカンバの森1
 三俣山荘へ戻る道沿いにはダケカンバの森があって、黄葉も今が盛りの様子だった。

黒部源流ダケカンバの森2
 秋の山行でここに来るときはいつも9月下旬に来ていたが、その時期だとこの森は葉を落としてしまっていることが多かったのだが、これほど見事に黄葉している状態を見たのは初めてかもしれない。

黒部源流を見下ろす
 少し登ると、ダケカンバの森と源流の様子が良く見えた。晴れていたらさぞや美しい光景が広がっていただろうことを想像すると、残念な気持ちになった。

黒部源流から三俣山荘への道
 ダケカンバの森を抜け、開けた沢筋にそって岩だらけの道を登ると、

三俣テント場
30分ほどで三俣のテント場に到着だ。水源地標のあたりでも撮影に時間を使ったので、テント場に到着したのは15時30分になっていた。荷物を置いて、山荘まで今日のテント場利用の申込みに行く。

 水晶岳に登山した昨晩の宿泊者はすでに誰もいなかった。日帰りで水晶岳に行くのだから連泊するのだろうと思っていたが、どうやら他の小屋へ移動したらしい。昨晩、ストーブを囲んでわずか1時間程度話をしただけだが、単独行の山旅ではその会話がうれしくもあり温かくもある。まして、同じように水晶岳の頂を踏んでかえってきた人とは、なんとなくその日のことを思い出しながら話したいという気持ちがあった。談話室のストーブはすでについていたが、誰もいない談話室は昨日と比べて少し寒く感じた。無人の談話室でしばらくストーブで暖を取った後、テントに戻って夕食にした。

10月6日の夕食
 今晩は牛丼だ。カレー、中華丼、牛丼と似たようなものばかりだが、山での食事はこんなもんだ。カレーのレトルトパックは210gというのが一般的で重いのだが、牛丼は130g程度なので軽い。カレーはドライフーズにして、牛丼などはレトルトパックというのが荷物の軽量化にはいいようだ。

雲に巻かれる鷲羽岳
 食後に、山荘の談話室でテレビの天気予報を見ようとテントを出ると、鷲羽岳は雲に巻かれはじめていた。天気が崩れるかと心配したが、天気予報では明日の夕方も好天に恵まれるとのことだった。おそらく夜半には雲が消えて満天の星空になるだろう。であれば、少し早起きして星景写真でも撮影してみようと決めて、眠りについた。



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| 2010年10月 黒部源流 | 16:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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