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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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2010年10月 黒部源流秋の山旅 vol.6 水晶岳アタック2(水晶小屋~水晶岳山頂~岩苔乗越)

水晶小屋前の登山道
 水晶岳への道は、水晶小屋のすぐ上にある小ピークを越えてゆく。小屋の前から斜面をトラバースするルートがあったようだが、今は植生保護のため通行禁止になっている。

 小ピークの上に出たところで三俣山荘で会ったご夫婦に出会った。すでに山頂を踏んでかえってきたところだ。「ずいぶん速いですね」と言うと、「朝4時に出たからね」という返答。脚が遅いので早出したとのことだが、少なくとも真っ暗な山中を1時間はライトだけを頼りに歩いたわけで、その根性に脱帽だ。

水晶岳への稜線上ルート
 小ピークを越えると、なだらかな稜線上のルートが水晶岳へと延びているのが見えた。山頂部分のみ大きく張り出した岩峰になっているようで、簡単にピークを踏ませてくれるわけではなさそうだ。

東沢の紅葉
 進行方向右手、稜線の東側にある東沢の源流部も美しい紅葉に彩られていた。この川がやがて黒部川と合流し、そのすぐ先に黒部ダムがある。

水晶岳山頂部の岩峰
 稜線上の道を進んでいくと、山頂部の岩峰がしだいに大きくなってきた。雲ノ平から見た水晶岳の山頂部はちょっとした出っ張りに見えたが、近くまで来てみるとけっこう高さのある岩峰だ。まさかこれをよじ登ってあのぎざぎざの山頂に沿っていくのかと思ったら、一番左にある肩のようなところから反対側に乗越せば巻き道があるらしい。

岩峰への取り付き部
 いよいよ山頂の岩壁に取り付く。このルートで唯一の梯子がある場所だ。長さは5m程度しかないし、それほどの絶壁でもないので恐怖感はほとんどない。梯子の上にいるのは、これまた三俣山荘でお会いした単独行の年配男性だ。彼のペースもとくに速いわけではなく徐々に差は詰まっていたが、こちらも写真を撮りながらのんびり歩いているせいでさっぱり追いつかなかった。

岩苔小谷を見下ろす
 梯子を越えて稜線を乗越て見ると、眼下にはすっぱりと切れ落ちた崖がはるか下の岩苔小谷へと続いていた。標高差はおよそ600m。岩壁ではないので案外高度感がないが、それでも多少は背中にひやりとするものを感じる。

水晶岳山頂へと続く道
 登山道は急斜面をトラバースしながら山頂へと続く。それにしてもよくもこんな場所に道を切り開いたものだと感心する。

水晶岳山頂直下
 慎重に足元を確かめながら歩を進めていくと、やっと目指す山頂が見えてきた。

水晶岳山頂
 そして、ついに登頂! 2010年10月6日午前10時。三俣山荘からほぼ予定通り4時間の行程だった。2003年に初めて雲ノ平を訪れて以来、今度来た時には登ろうと思いつつはや7年。この山域を訪れること9回目にして、黒部源流部の最高峰水晶岳の頂にやっと立つことができた。しかも天気は最高で、眺めも抜群だ。

水晶岳山頂記念写真
 先に到着していた単独行の男性が「シャッター押しますよ」と声をかけてくれたので、めったに撮らない記念写真を撮ってもらった。ザックにぶら下げた防寒用のレインウェアがちょっとだらしないが、まあよしとしよう。

水晶岳山頂の様子
 山頂は岩だらけでしかも狭い。休日などで混雑すると休むこともできないぐらいの広さだが、もともと登山者の少ないエリアの一番奥まったところにあるので、こんなピークでも混雑することはないのかもしれない。

水晶岳南側の光景
 南側にはさっき歩いてきたルートと鷲羽岳・ワリモ岳が左手に、そこから岩苔乗越の尾根でつながった祖父岳が右手に見える。その間に三俣蓮華岳の縞々の山腹が見え、そのまたおくには笠ヶ岳が尖った山頂をちょこんと覗かせていた。

水晶岳北側の光景
 北側には名前の通り赤みがかった山頂の赤牛岳と右手下方に黒部のダム湖が見えた。はじめてみる黒部湖だ。なんだか遠くまで来たなあと感じた。

水晶岳から見た薬師岳
 北西方向には双耳峰である水晶岳のもうひとつのピークの向こうに、薬師岳のどっしりとした姿が見える。この山の頂もまだ未登頂だ。太郎平は何度も通っているのだが、いつも黒部源流部を目指していたので、方向の違う薬師岳に登ろうと思ったことがない。そのうち、立山から縦走してみるのもいいかもしれない。

下山時の水晶岳稜線
 水晶岳からの眺めを楽しみつつ行動食を食べ、30分ほど休憩してから、山頂を後にした。頂上部の険しいルートを無事にこなし、なだらかな稜線上のルートまで降りてくると、次第に雲が広がってきた。あと30分到着が遅かったら、山頂からの眺めもずいぶん変わっていたかもしれない。

雲のかかり始めた鷲羽岳
 水晶小屋上の小ピークまで来たときには、鷲羽岳に雲がかかり始めていた。帰り道は黒部源流部のルートを通る予定だが、その頃に曇ってしまうと紅葉がさえない色になってしまう。できればなんとか夕方まで天気が持ってくれればありがたいが、と思いながら先を急ぐ。

下山時のワリモ北分岐
 11時30分にワリモ北分岐まで戻ってきた。ここから黒部源流の分岐まで1時間ほどだが、空はすでに雲に覆われてた。雨雲という雰囲気の雲ではないので、天気が崩れる心配はなかったが、せっかくの紅葉がぱっとしないのでは写真を撮る甲斐がない。そんなことを思いながら岩苔乗越まで下った。

岩苔乗越
 ワリモ北分岐から岩苔乗越まではわずか10分程度の下り道だが、結構な急斜面をジグザグに下るので、案外歩きにくく脚が疲れる。少し休憩をとろうかと思ったが、天気もいまいちなので、先を急ぐことにした。

岩苔小谷から見た黒部源流部
 岩苔乗越から黒部源流部を見ると、なんとその周辺だけ日が差している。なんとか到着するまで持ってほしいと願いつつ源流に向けて下り始めた。



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| 2010年10月 黒部源流 | 23:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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