ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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北アルプスのテント場 幕営料金値上げへ

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2014年から北アルプスにある主だったテント場の幕営料金が値上げされています。昨年までは幕営料金1名500円でしたが、1000円~700円に値上がりしています。


槍ヶ岳山荘グループ、双六山荘グループ、三俣山荘グループの管理する各テント場の幕営料はすべて値上げされているようです。値上げしたこととその理由をちゃんとHPで説明していたのは三俣山荘グループだけで、他は値上げに関する記述はみあたりません。値上げの理由は、消費税アップのほかに、テント場の整備や付属施設の管理などでコストがかかるというのが表向きの理由のようですが、聞くところによるとソロ天泊が増加して小屋泊者が増えず利益が上がらないという裏の理由もあるとかないとか。


考え方はいろいろあるのでしょうが、現状では利用者の善意に任されているトイレ利用の際のチップなどを、テント泊使用者から強制的に徴収するというのは、ある意味納得できます。バイオトイレの設置には数千万円が必要になるとも言われていますし、維持管理にもけっこう費用がかかるそうなので、現状は補助金がでたとしても山小屋の持ち出しがあるという話も聞きます。そういうことを考えれば、テント泊の料金値上げも理解できます。ただ、値上げ率が適正なのかどうかわかりませんし、縦走で立ち寄っただけという人は、相変わらず善意の寄付という状況のままになりますから、不公平感は残ります。


値上げの背景には、グループで来て個々人がソロテントを張ることで、テント場のキャパがすぐにパンクしてしまう状況の緩和という目的もあるようです。確かに最近のテント場の混雑ぶりは一昔前からするとちょっと異常に感じるほどです。しかし、グループだから大型のテントを持参しろというのも横暴な話です。すべてのグループが山岳会のような団体ではないわけですから、基本個人で活動している人たちが誘い合って来たというグループの場合、誰かが個人負担で大型テントを購入しないかぎりテントを共同装備にするのは無理です。各テント場で大型テントのレンタルが可能で、3人以上のグループの個別の幕営は禁止というようなことにでもしない限り、グループのソロテント利用を制限する方法はいまのところなさそうです。もっとも、仮にそういうルールにしたところで、各人が受付時に個人利用ですと申請してしまえばいいわけで、あまり現実的な抑止効果はなさそうです。


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僕にしてみれば1つの布団に見ず知らずの他人といっしょに詰め込まれるように寝るのが嫌で、わざわざ荷物が重くなるテント泊を選んでいるのですが(もちろんコストセーブも理由のひとつ)、テント泊をしている人の中にはおなじような理由の人も多いのかもしれません。混雑時の山小屋は、まさに劣悪な強制収容所のごとき状況ですから、わざわざ高い宿泊費を払った価値がないと感じた人も多いはず。そういう宿泊環境を改善しないでいきなり倍額にするというのはどうなんでしょうか。といっても、山小屋が定員を決めてそれ以上は受け入れないと人命にかかわることになりますし、どんどん建物を拡張して定員を増やせばいいというわけにはいかないというのもわかります。


しかし、500円が1000円になったからといって何万円もする大型テントを買う人間が増えるとも思えないし、登山人口が減るとも思えません。また、幕営料金が値上げされたから小屋泊まりにしようと思う人もまずいないでしょう。今回の値上げでいったいなにがどの程度改善されるのか大いに疑問が残りますが、少なくともトイレの維持管理やバイオ化のための資金調達という点では、幕営料金を値上げするという方法が当面の最善策ということになってしまうのかもしれません。


結局のところ、需要と供給のバランスが崩れている現状、需要が供給を上回っている場合のセオリーどおり、インフレに拍車がかかるという経済原則を受け入れざるを得ないということのようです。ひとつ心配なのは、幕営指定地以外での幕営者が増加して、環境破壊に拍車をかけることになりはしないかということ。まあ、そんなことは登山者のマナーの問題であって、山小屋の知ったことではないといわれればそれまでですが。



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