ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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2010年10月 黒部源流秋の山旅 vol.4 双六池テント場~三俣山荘テント場

 10月4日の朝7時ごろ目を覚ましたが、暴風雨はいっこうにおさまる気配がない。どうせ今日は雲ノ平か三俣までだから、最悪午後に出発してもなんとかなる。ということで、再び眠りにつく。

 10時ごろ再び目覚めた。さすがにおなかが減って眠れなくなった。昨日の夕食以後何も食べていないので、すでに17時間も経っていた。外はあいかわらずだ。とりあえず、ラーメンを作って食べることにした。山食のラーメンといえばマルタイの棒ラーメンが定番だが、今回はサンポーというメーカーのものを買ってきた。

2日目朝のサンポーラーメン
たまたま買物にいったスーパーでこれしかなかったというだけの話だが、作ってみると麺の味が今一歩。なんとなく粉っぽい。スープは悪くないので、とくにだめとういうことはないのだが、やっぱりマルタイのほうがおいしいかも。具には魚肉ソーセージを入れた。食後は寝るのみだ。

 結局、その日は雨風がおさまらなくて、食って寝ただけの日だった。15時ごろ目が覚めると雨はあがっていたが、風はまだ強かった。トイレに行き、水を補給して、テントの受付をすませテントに戻った。雲が急速に消えて、青空が顔を出し始めた。

双六池夕景
 笠ヶ岳方面から雲が流れ飛んでくる。スローシャッターで雲の動く感じを写真にしようと思って、EOS 5DにND8フィルターをつけISO50、F25まで絞ってみたが、それでもシャッター速度は2秒にしかならず、たいして雲は流れてくれなかった。昼間のスローシャッターを実現するには、やっぱりND400が必要かも。

鷲羽岳夕景
 小屋前に移動して鷲羽岳を見ると、夕日が頂上部分だけを赤く染めていた。もっと赤く焼けた雲が出ていれば絵になるのだが、あいにく雲は飛び去ってしまい、被写体としてあまり面白くない。風が強くて寒いので、何枚かシャッターを押してテントに戻った。

 さてさて、晩御飯の時間だ。昨晩はスター商事の山岳グルメ野菜カレーだったが、水を入れすぎていまいちだった。で、リベンジにアマノフーズの瞬間美食 香るチキンカレーを作ってみる。

2日目夜の瞬間美食チキンカレー
 山岳グルメは水400ミリリットルを使うことになっているが、瞬間美食のほうはわずか150ミリリットルだ。ちょっと少なすぎるような気がしたので、目分量だが220ミリリットルぐらい水を使ってみた。ちょっと薄めになったが味とコクは損なわれることなくうまかった。なにより具のチキンがけっこうしっかりとした歯ごたえがあって、チキンらしさがあった。山岳グルメにもチキンカレーがあるが、言われてみるとチキン?という雰囲気なので、味に関しては瞬間美食の勝ちだ。作り方も、山岳グルメは熱湯で20分放置しそこから軽く煮込む必要があるが、瞬間美食は熱湯を注いでかき混ぜて終わり。手軽で早い。ボリュームの点では瞬間美食の負けだが、尾西のアルファ米1パックで食べる分には問題ない。

 食後はやっぱり寝るしかない。お昼に散々寝たので寝られないかと思っていたら、あっさりと眠りに落ちた。やっぱり初日の疲れが残っていたらしい。しかし、22時を過ぎるころになると、妙に寒くて目が覚めた。時計の温度計を見ると6度台になっている。昨晩よりも気温が低い。シュラフにじんわりと冷気が凍みこんでくる感じだ。防寒用に持ってきていたユニクロのヒートテック肌着を上下とも着て寝るとなんとか寒さは収まった。しかし、午前0時を過ぎると再び寒さで目が覚める。こんどは寒いというよりも冷たい。トイレに行くためにテントから出たら、満点の星空だった。放射冷却現象で冷えているらしい。星景写真の撮影も考えたが、風もあるしなにしろ寒すぎてそんな気になれない。トイレから戻って昼間の行動用パンツをはき、ダウンジャケットを着てシュラフにもぐりこむ。ひとまず寒さは収まったが、1時間もするとまた寒さが凍みてきた。もはや着るものはない。レインウェアという手もないわけではないが、防寒用にはどれだけ役に立つか疑問。それよりも、エマージェンシーシートを掛け布団代わりにすることにした。ぺらぺらのシートだがアルミ蒸着してあるので、熱を反射して温かいのだ。しかし透湿性がないので、シュラフにかけると結露してしまうという欠点がある。シュラフカバーにたっぷりと防水スプレーをしてきたので、結露してもそれほどシュラフが濡れることはないだろうし、なにしろ寒さを耐えるには他に選択肢がない。シュラフを包み込むようにエマージェンシーシートをかぶせてみると、驚くほど温かい。いつしか眠りに落ちていた。

 10月5日の朝は、4時30分ごろ目が覚めた。雨も風もない穏やかな朝だった。起き上がってみると、エマージェンシーシートの内側は結露でびっしょり。タオルで結露をふき取ってから食事にした。今日もやっぱり朝ラーメンだ。寒いときはラーメンが一番。昨日食べたサンポーのラーメンは2食分入っているので、開封状態でもう1食分が残っている。しけってしまう前にとっとと食べてしまうことにした。内容は昨日とまったく同じだが、なぜか山ではおいしく食べられる。

 食後はとっとと片付けて出発しようと思うものの、着込んでいた服を脱いだり、結露したテントのふき取りなどいろいろやっていると結構時間がかかってしまい、結局双六を出発できたのは8時になってしまった。

双六から樅沢岳を望む
双六小屋からすぐに始まる急坂を登りきって振り返ると、樅沢岳がどっしりと立っていた。

双六の登山道分岐
 少し歩くと登山道の分岐だ。天気もいいし双六岳から三俣蓮華岳への稜線ルートをとってもいいかと思っていたが、見上げると稜線あたりはこれといって紅葉もない。展望はいいが紅葉が期待できない稜線ルートよりも、きれいな紅葉の写真が撮れる可能性の高い巻道を行くことにした。

巻き道から見る鷲羽岳
 巻き道に入ってすぐにきれいに紅葉したナナカマドが現れた。その向こうには鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳が姿を見せている。

丸山カールの紅葉
 さらに進むと、丸山東面のカール下部にたくさんの紅葉が見られた。あいにく雲がかかって鮮やかさがいまいちだったが、晴れていたらさぞや輝いていたことだろう。

三俣峠への登り
 三俣蓮華岳のカールから最後の登り坂に差し掛かる。大きな石がごろごろしていて歩きにくい道だが、斜度はそれほどないのでたいしてしんどい上りではない。

三俣峠
三俣蓮華岳の山頂が大きく見えてくるようになると、三俣峠に到着だ。ここから30分の下りで三俣山荘に到着する。

 双六から三俣までの巻き道コース標準時間は2時間半程度だが、途中であちこち写真を撮っていたので、到着したのは14時を回っていた。なんと6時間もかかったことになる。そんなに撮影してたっけ?とやや怪訝な気持ちになったが、時計が狂っているわけでもないので、そうなんだろう。まったく、撮影しながらの山行は想像以上に時間がかかる。さすがにこれから雲ノ平まで行く気にはなれず、三俣でテントを張ることにした。

テント本体
 また雨に降られるといやなので、急いでテントを設営した。

ジッパーの壊れたフライシート
フライシートを張っていると、なんだか出入り口になる部分のジッパーの動きが悪い。よくよく調べてみると、なんとジッパーが馬鹿になっていてかみ合っていない。どうやら昨日の強風に引っ張られすぎて壊れたらしい。とりあえず、ジッパーを一番下まで下げれば、雨が吹き込まない程度にはシートが重なり合ってくれたので、少々の雨であれば問題なさそうだが、これはもうフライシートを買い換えなければだめそうだ。

三俣テント場
 テントを張り終えて受付を済まして戻ってくると、またまた雲が垂れ込めてきた。三俣のテント場はハイマツ帯の中にあるので、風が気になるほど吹くことは少ない。少々雨が降っても風がなければジッパーの問題は気にしなくても済む。同じ鞍部なのに南北に開けている双六は風が強く、東西に開けている三俣は風が吹かない。向きの問題なのか、場所の問題なのかわからないが、個人的には三俣のテント場のほうが心地いいと思う。トイレは小屋までいかないといけないが、水場がテント場にあるのが助かる。

3日目夕食
 この日の夕食はさすがにカレーはやめて、中華丼にした。重さのあるレトルトパックはさっさと処理したほうがいい。味噌汁との組み合わせは、さすがにカレーよりもマッチしていた。

 夜半にぱらっと雨が来たが、それほど強い雨ではなかったので、フライシートの壊れたジッパーから浸水することはなかった。この晩も昨晩に負けず劣らず冷え込んだが、風がなかったせいか、それとも体が順応したのか、エマージェンシーシートも、ダウンジャケットも使わずに眠ることができた。昨晩、一番下に着ていたブレスサーモの半そでTシャツの変わりに長袖のブレスサーモを着て、その上にヒートテック、さらにミレーのミッドウェアという組み合わせにしたのがけっこうよかったのかもしれない。


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| 2010年10月 黒部源流 | 18:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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