ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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雪の立山大縦走その4

2014年4月30日~3日 富山県立山町 立山 単独テント泊・小屋泊


3日目(5月2日)一ノ越~富士ノ折立

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一ノ越から雄山へのルートは、岩と雪がミックスされた尾根伝いのルートですが、今年は気温がそれほど低くなかったためか、凍結した箇所はほとんどありませんでした。


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そうはいってもそれなりの傾斜があるルートなので、当然ながらクランポンなしではかなり厳しい状況です。


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息がすぐに苦しくなるので、なんども休憩をとりながらすこしづつ上へとつめていくと、ようやく雄山の山頂にある社務所の建物が間近に見えてきました。


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11:16 雄山山頂に着きました。やや風が強く、雪煙で頂上の神社が見えにくい状態でしたが、社務所の建物の陰に入ると風をよけて休憩することができました。前回登ったのは2011年ですが、その時はほとんど荷物のない状態でした。今回はけっこうな重さの荷物を背負っていますがが、おおむね同じぐらいの時間(1時間強)で登ることができました。


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すこし早めの昼食をとるために30分ほど休憩して、雄山神社へと向かいます。


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神社の下からこれから歩く稜線の道が見渡せました。雲の上に頭を覗かせた剱岳も見えています。


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雄山神社前の小さなスペースを通り過ぎて、神社の裏手から稜線に下ります。


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出だしはなんてことのない感じです。


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しかし、すぐに急傾斜の岩ごろの斜面となります。下のほうに鳥居から斜面をトラバースしてきたトレースが見えています。夏道を通った人がいるようですが、数百メートルしたまで続く雪の急斜面を数十mも歩くというのは、なかなか根性がないとできないと思われます。


とはいうものの、神社のある小さな岩峰を下るのもけっこうな難易度で、トレースが見えているほうに下ったほうが簡単そうですが、万一の場合そのまま数百m滑落しそうなので、落ちたとしても10mほど下の平らな稜線にひっかかりそうな右手方向に下りることにしました。


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半分凍結したような岩と雪と氷のミックスされた斜面をバックステップで降りて、ほっと一安心。確か、赤線のラインで下ったはずです。普通に前を向いて下りられるような場所ではないので、確保なしで行くのはそれなりにリスキーです。もしここをいく場合は、ご自分の責任においてくれぐれも事故の無いよう慎重に。


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稜線に降り立ってこの先のルートを見ると、立山の最高峰 大汝山が目の前に見えています。しかし、その手前に大きな岩の露出したピークがあり、先へ進むにはあの大岩の下の斜面を巻いていかざるを得ません。すでに12時を回っているので、雪が緩んでくる頃です。斜面のトラバースはできれば避けたいところですが、いたしかたありません。


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ガチガチなところもあれば、足を置くとズルズルと崩れていくところもあったりで、ヒヤヒヤしながらの長いトラバースをこなし、ようやく大岩を越えて足場のいい稜線に戻ってきたところで後を振り返ると、雄山神社がまるで空に浮かんでいるかのように見えました。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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12:23 大汝山山頂(3015m)です。わりとだだっぴろい雪原のような場所の隅っこに岩が露出していて、その隙間のようなところに山名を書いた標柱がささっています。記念撮影でもと思っていたら、すぐ後から二人組みの登山者が来ていたので、写真だけ撮って先に進むことにしました。


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富士ノ折立に向かう途中、雪の上で小鳥が息絶えていました。標高3000mの雪山が生息域なのか、それとも山を越えていく途中で力尽きたのかわかりませんが、この子も遭難したのかもしれません。


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大汝山から富士ノ折立までは、広くてフラットな雪原のような稜線が続きます。どこでも歩けるように感じますが、右(東)のほうへ行くと雪庇になっているので踏み抜く可能性があり、注意が必要です。


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雪の丘を越えると、富士ノ折立のピークがすぐ近くに見えました。前回来た時にはピークに登らずに通過してしまったので、今回はピークに立つつもりです。


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ピークの下にある大きな岩の下に荷物をデポし、カメラとアックスだけもって登頂しました。わずか5分程度の登りですが、それなりに傾斜も急で慎重な行動が必要です。特に下りは要注意。


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眼下にはクレーターのような内蔵助カールとその淵に盛り上がる真砂岳、その向こうには別山、さらに奥には半分雲に顔を隠した剱岳の姿も見えています。


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西を向くと、眼下に広々とした室堂や雷鳥沢の雪原、右奥には大日連山、雲の切れ間からは富山湾も見えています。


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南には、巨大な雪庇がせり出した今歩いてきた稜線が雲の上に浮かんでいます。まさに絶景。


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すこしの間、見事に晴れ渡った美しい風景に酔いしれていましたが、いつまでも見とれているわけには行きません。あわてず急がず、それでも素早く富士ノ折立のピークから下り、荷物を背負って真砂岳へ向けて出発しました。ひとまず、富士ノ折立からの下りを慎重にこなします。それほど難しいわけではありませんが、転倒は滑落へとつながるリスク大です。クランポンを装着していると爪が岩や雪に引っかかったりしますが、次の足が地面を捉えてしっかりと荷重できる状態になるまでは、足の荷重を移動しないように歩けば、少々なにかに引っかかってもリカバリできます。普通に歩くような体重移動をしていると、爪が引っかかってバランスを崩すと一巻の終わりということになりかねないので、雪山での下りは歩き方に工夫が必要です。



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| 2014年4月 立山 | 19:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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