ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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厳冬期仙丈ヶ岳登山を振り返って~計画編

2度目の挑戦で無事登頂成功した厳冬期の3000m峰。標高3033mの仙丈ケ岳は、そのルートにおいては特別危険であったり困難であったりする場所はないので、天気さえ良ければ初心者でも登れてしまう(十分な装備と体力が前提です)と思いますが、それでもこのルートで遭難も起こってますし、決してなめてかかれる山でないことも確かです。


そこで、より難易度の高い山に挑戦するときの糧にするために、今回の山行を振り返っておくことにします。同時に、これから厳冬期の雪山に挑戦しようと思っている人の参考になればと思います。


1 計画編
岡山から戸台までの移動に関してですが、伊那市に着いた時間がやや遅く、入山前に温泉に入れなかったことが失敗といえば失敗でした。伊那市内の菊の湯が休業していることまでは想定しておらず、ダメだった場合のバックアッププランが何もなかったのもまずかったのですが、それ以前にもっと早く着くようにしないといけません。途中のPAで夕食を食べたのが敗因でした。そんなのどこでだって食べられるのだから、まずは到着して、お風呂に入ることを優先するべきでした。入山前はお風呂に入ってくつろいで、十分な睡眠時間を確保しておくためにも、夕方には登山口近くに到着できるようにしておくことを心がけるべきでした。


それから、車中泊用のダウン寝袋を積み込むのを忘れてしまい、いつも積みっ放しの封筒形化繊綿の寝袋とフリースのブランケットしかなかったため、車中泊で少し寒い思いをしてしまったというのも失敗でした。テント泊用の厳冬期用寝袋を出せばいいのでしょうが、キンキンに圧縮してパッキングしてあるものを、わざわざ出すのはさすがに面倒だったので、寒いのは我慢しました。入山前に安眠するためにも、車中泊グッズもしっかりチェックしないといけません。やはり、装備品のチェックリストを作ったほうがいいと感じました。


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アプローチについては、2度目ということもあり、ルートや日程に関しては、これといって問題はありませんでした。昨年と同じく、戸台から延々と河原を丹渓山荘まで歩き、そこから北沢峠まで八丁坂を登るというルートです。日程を決めたのは、天気予報をにらみながらのことなので、出発2日前です。なので、荒天の中を突っ込むなどということはまずありませんが、あまりにも荒天であれば日程を変更できるだけの柔軟性はありました。せっかくのお正月休みですから、早くからタイトなスケジュールを決めてしまうと、キャンプして帰るだけになってしまいかねません。昨年は下山後に約束をしていたため、なんだかあわただしい下山になってしまった反省から、長期山行の後ろに予定は入れないことにしました。4日の夕方から高校の同窓会がありましたが、当然欠席です。山行後に予定を入れると、間に合わせるために心理的に無理をしやすいと思うので、厳冬期の雪山に入る場合はスケジュールに余裕を持たせるべきです。


アプローチのルートには積雪はそれなりにありましたが、年末年始は入山者が多いので踏み跡はしっかりしており、慣れた人ならクランポンなしでも北沢峠まで行けるでしょう。昨年同様ワカンも必要ない状態でした。当初、ワカンはどうせ不要だろうからおいていこうかと思いましたが、直前の那岐山のようなことがないとも限らないので、念のため持参しました。結局、ただのお荷物となってしまいましたが。


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北沢峠から仙丈ヶ岳山頂までのルートは、北沢峠から2合目までの登り斜面が若干雪が深かったものの、大滝頭まではとくにラッセルが必要という状態ではありませんでした。これは昨年も同じです。しかし、大滝頭から五合目まではけっこう雪が深いところもあり、登山者が少ない場合で降雪直後などはそれなりのラッセルになる可能性があると思っていたほうがいいでしょう。お正月も2日以降は登山者が減るので、場合によってはもっと下からラッセルという可能性もあります。といっても、膝ぐらいまでだと思いますが。


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五合目から上は、森林限界を超えるため、雪は次第に締まってきます。六合目からは硬く閉まった雪面となり、小仙丈ヶ岳直下では凍結した箇所もみられるうえに、場合によっては耐風姿勢が必要になるくらいの強風も吹きます。雪が締まった広い尾根道なので踏み跡もなく、ガスった場合はルートファインディングが困難です。2012年12月に小仙丈ヶ岳下の六合目付近で遭難が起こりました。荒天だったそうなので、道がわからず動きが取れないうちに低体温症になったのではないかと思われます。2013年の11月にも同じ場所で遭難があったぐらいですから、六合目から上は案外危険な場所であるということを忘れないでおく必要があります。


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小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳本峰までは、1時間ぐらいの稜線歩きです。多少のアップダウンがあるものの、とりたてて危険というほどのところはありませんが、ガスに巻かれたり天候が急変した場合は、やはり危険であることに変わりありません。登頂を目指すなら、かならず事前に天気予報と天気図を確認して、天気が下り坂の場合は無理をしないことです。往復で2時間を要するわけですから、その間に天候が急変すると遭難の危険性が高まります。たとえ晴天であっても、天候の急変を想定した装備を持っておくべきでしょう。


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ちなみに、アッパーにはインナーからシェルまで5層、ボトムスはインナーとシェルの2層、防寒用にダウンジャケットを持って登りました。ウェアなどの装備については次の装備編で詳しく記述します。また、ガスコロンは持たず、サーモスボトル2本に計1.1リットルの熱いお湯を出発前につめていきました。そのほか、非常食、ヘッドライト、GPS、ビバークツェルト、25,000分の1の地形図なども持参しました。万一ビバークすることになっても、なんとかこれでしのげるだろうと自分なりに考えた最小限の装備ですが、今思うと下半身の防寒が不十分だったと思います。ダウンパンツもあったほうがいいですね。また、気休めですが、ビーコンも装着していきました。稜線歩きなので雪崩の心配はないとは思いますが、雪山に入る場合は念のため装着するようにしています。


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| 冬山装備 | 13:18 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

百瀬さん

ワカンは使う機会があまりないのでつい置いて行こうかと思いますが、そういうときに限って必要になったりするので、うかつに削減できない装備ですね。冬山は、装備が増えても最悪のケースを想定した装備を持たざるを得ないところがつらいところです。

| ヤマふぉと | 2014/02/03 23:24 | URL |

ワカン:燕山荘冬期営業期間中にもこれ持参しない方結構いるんですね、登山者が多いからいいや!面倒くさい、持っていない等々あると思いますがドカッと降られたらどうするんでしょうかね天気予報みてきたから大丈夫と言っても冬山に限らず急変すること多々お守りではなく必携品として持参しております。使わなかったら今回は運がよかったと喜ぶべきですよね。燕岳では使用実績二回?うち一回は合戦尾根に出てから新雪はなかったけれどぼこぼこと踏み抜く最中状態にいたたまれず装着、相前後しての知らないおじさんは相当苦労していたよう横目で楽ちん楽ちん(笑)

| 百瀬典明 | 2014/02/03 11:12 | URL |















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