ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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岳とは違うのだよ、岳とは。:  「しずかの山」

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山好きならたいていは興味を持つであろう山を舞台にしたコミックスといえば、筆頭にあげられるのは「岳」。それ以外にも、「神々の山嶺」や「孤高の人」などもありますが、この「しずかの山」という作品は、あまり知られていないようです。すでに廃刊になっているのか、版元である講談社のサイトでも購入することができません。コミックスは3巻完結ということで、連載もそれほど長くはなかったようです。


少し前に、たまたま立ち寄った古書店で1巻と2巻(各300円)を見つけたので購入し、ネットで3巻を探してみたところ、3巻だけは1000円以上という価格のものばかり。いくらなんでもそこまでプレミアを払う気にはなれず、数日置いて再びネット検索をしてみたところ、うまい具合に380円という価格のものが見つかったので、やっと全巻通して読むことができました。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



最初、「しずか」という名前から主人公は女性だとばかり思っていたのですが、高遠 静という男性が主人公です。主人公は、ネパールのナムチェ・バザールで登山ガイドをしている日本人です。


物語は大きく3つに別れていて、1つ目は、神の山として入山が禁止されているマチャプチャレで消息を絶った息子モーリスを探してほしいという依頼を受けて、モーリスと同じ時期にマチャプチャレに単独で登頂したというアルピニスト ジアンとともに神の山に挑むというものです。当初、ジアンはモーリスのことは知らないと言っていましたが、襲いかかる危機を静とともに命がけでかいくぐり、山頂を目指して進むうちに、ジアンとモーリスの二人に何があったのか、真実が明らかになっていきます。


2つ目は、新進気鋭の日本人アルピニスト間宮勇也を隊長としたアンナプルナ登山隊に、ポーターとして参加した高遠が、雪崩によって遭難したシェルパに代わって間宮らとともにアンナプルナ登頂を目指すというものです。この話のなかで、高遠の過去が明らかになります。かつて、著名なアルピニストだった高遠は、若いパートナー 伊集院とともにエベレスト南西壁に挑戦し、そこで消息を絶ちました。その高遠がなぜネパールにいるのか、エベレストで何があったのか、謎が明らかにされていきます。


3つ目は、アフガンゲリラに拉致された日本人を救助するために、医師を装ってナンガ・パルバットの麓にいると思われるゲリラのもとへ潜入するという話です。誘拐されたのは、高遠がエベレストに挑戦したときのパートナー 伊集院の父で、アンナプルナ登山隊のメンバーから高遠が生きていることを聞いて尋ねてきた伊集院の姉から依頼されてのことです。しかし、米軍によるアフガンゲリラ掃討作戦によって、彼らはナンガ・パルバットへと追い詰められ、やがてナンガ・パルバットを越える決死の逃避行を試みることになります。


「山は巨大な密室だ」というキャッチコピーが、最初なんのこっちゃという感じでしたが、読んでみると納得です。目撃者のいない山での出来事は、まさに密室で起こった事件そのもの。登山をテーマにした漫画というよりも、ヒマラヤを舞台にしたサスペンスドラマという趣のストーリーで、クライミングシーンのリアリティは、「岳」や「孤高の人」に比べるといまひとつな部分もありますが、そこそこ楽しめる内容だと思います。


なお、この記事のタイトルはわかる人にはすぐにピンと来ると思いますが、ガンダムの有名な台詞のパロディで、岳より面白いとかそういうことではありませんので、誤解なきようお願いします。
















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