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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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晴天5泊6日の山旅: 雲ノ平と黒部源流その4

2013年8月11日~16日 富山県大山町 雲ノ平および黒部源流部の山々 単独テント泊 


8月14日
前日は黒部五郎岳への日帰り往復で11時間行動となったためか、時々寒さで目を覚ましながらもこの日は明け方まで眠りました。5時ごろ起きてゆっくりと朝食をとり、テントを撤収し終えたのは7時近くになっていました。今日の予定は雲ノ平のテント場までなので、あわてる必要はありません。


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重い荷物を担いでテント場を出発したのは7時2分。何度も通った黒部源流への道を下ります。


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7:24 沢沿いの道を下りきり、源流部の平地に出てきました。昨日訪れた黒部五郎岳がくっきりとその頂を青空の中に突き出しています。


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以前訪れたときには無かった木道も整備されていて、ちょっとした湿地帯のようになっている道が歩きやすくなっていました。


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7:33 とりあえず源流の碑をカメラに収めて、そのまま渡渉点へ向かいます。


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ここ数日好天が続いているためか、水量は少なめで渡渉に問題はないようです。雲ノ平方面から下ってきた登山者が、なぜか本来の渡渉点をさけて少し上流側を渡っていましたが、こんなに渡りやすい状況なのになんでわざわざ違う場所を渡ろうとしているかよくわかりません。まあ、どこを渡ろうと個人の自由ですけど。


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源流を渡渉してからが今日のハイライトです。九十九折れの岩ごろ道を荷物の重さにあえぎながら登ります。30分ほど登ると登山道脇にきれいなコバイケイソウの一群がありました。澄んだ青空と真っ白なコバイケイソウの花のコントラストが目を引きます。その清々しい光景に暑さでバテ気味の気持ちが癒されます。


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振り返れば、いつの間にか三俣山荘とおなじぐらいの高さにまで登り返していました。槍ヶ岳は今日もその鋭利な姿を猛々しく見せつけています。


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さらにひと登りしてみると、斜面に広がるコバイケイソウのお花畑がありました。背後には祖父岳の姿がくっきりと青い空に浮かび上がっています。いつも山行記録で使っているこのカメラ、パナソニックFT1ですが、最近そのホワイトバランスの精度がどうも気に入らないと思っていましたが、さすがに晴天の風景ではそれなりにきれいに写っています。もう少し晴天以外のときでも自然な色合いで写ってくれればいいのですが・・・


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8:47 何度も休憩をとったり写真撮影で道草をしたりしましたが、ようやく源流からの急登が終わりました。とはいえここから始まるハイマツの中の道も大きな岩がごろごろしていて、しかも狭くて歩きにくい道です。


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そのハイマツ帯を抜けて、やっと広々とした歩きやすい道に出てきました。ここから先は日本庭園まで緩やかな坂道を登っていくだけです。


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9:08 枯山水のような日本庭園についたところで、大休止です。黒部源流の急登からここまで、日差しをさえぎるものがまったく無い道が続いたのですっかり暑さでバテバテです。平べったい大きな岩の上に座って風に吹かれていると、疲れも徐々に蒸発していくようです。2000m以下の山と違って、虫がまとわりついてこないので不快感もないし、やっぱりアルプスはいいなあと感じてしまいます。もっとも、雲ノ平のテント場あたりだと蚊やらブヨやらが襲撃してくるので、場所によりけりではありますが。


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ここからはほぼ目線の高さに黒部五郎岳のカールが見えました。昨日の今頃はあそこにいたのに、今日はこんなところからその場所を眺めているなんて、ちょっと不思議な感じがします。


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先に進むと、チングルマのお花畑が広がっていました。今年はコバイケイソウばっかりだったので、違う花の群落があるといつもよりよけいに得した気分。


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この場所は背後に槍穂高連峰がみえることもあり、ここを通るたびに写真を撮っていますが、今年もやっぱり撮りました。


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10:03 祖父岳分岐に到着です。ここでも少し休憩をとって、雲ノ平のテント場を目指します。


祖父岳分岐の先からまっすぐテント場に下りるルートが通行禁止になってからもう何年もたちますが、あいかわらず通行禁止のままです。植生の復元は遅々として進んでいないみたいですが、いったいいつになったら回復するのやら。これだったら、わざわざハイマツを切り開いて迂回ルートを作るよりも、木道を階段状に設置してやればよかったのではという気がします。迂回ルートも、最初に設置されたルートと少し変わっていますし、あっちこっちに新しい道を作るというのもどんなもんだかと思います。


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10:34 長い迂回ルートをたどって、やっとテント場への分岐路近くまで来ました。山荘も見えています。それほど急いだわけでもないのに、30分もかからずに下りてきました。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



テント場は、まだ午前中だというのにけっこうテントが張られていましたが、うまいぐあいにテント場に入ってすぐの木道にもトイレにも近いわりといい状態の場所が空いていました。おそらく撤収したばかりなのでしょう。正面に黒部五郎岳を望める方向に向いているし、なかなかいい場所です。


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テントの設営を済ませてから、カメラと雨具と水・行動食だけを持ってひとまず山荘へ受付に向かいました。山荘の手前にはコバイケイソウのお花畑が広がっていました。黒部五郎岳のカールより標高が低いので、やや終わりかけの状態でしたが、それでも引きで見るとなかなかきれいなお花畑です。夜晴れていたら、星空とからめて写真を撮りに来ることにしました。


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新装なった雲ノ平山荘に来るのは初めてです。前回来たときはまだ工事中でした。空いていれば小屋泊してもよかったのですが、お盆のこの時期に空いているわけもなく、宿泊はまたの機会にとっておくことにします。


受付を済ませ外に出ると、だいぶ雲行きが怪しくなってきました。ひと雨来るかなあと心配しつつも、雨具もあるし、とりあえず祖母岳まで行ってみることにしました。祖母岳も何度も訪れていますが、あの山頂がお花畑になっているところを見たことがありません。なので、今年ぐらいはコバイケイソウが咲き乱れているかもという淡い期待を持って、行ってみることにしたわけです。


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途中、綿毛となったチングルマを撮影したりしながら、のんびりと木道を歩きます。


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13:40 祖母岳への分岐路に着きました。下から見る限り、あまり祖母岳に登っている人はいないようです。


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上空はすっかり雲に覆われてしまい、曇天のどんよりした風景になってしまいました。しかし、たとえ曇っていたとしても広々とした溶岩台地の中にちょこんと建つ山小屋と、その背後にどっしりと広がる水晶岳の姿が、いかにも雲ノ平らしくて、僕はここからの風景がかなり好きです。雲ノ平を代表する風景といってもいいのではないかと思います。


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祖母岳山頂は、期待に反していつもどおりのなにもない草地でした。どうやらここはあまり花が咲かない場所のようです。頂上ということで乾燥しがちなのかもしれません。それでも、誰もいない静かな雲ノ平を楽しめる数少ない場所だったので、しばらくはベンチに座ってのんびりと風景を眺めていました。しかし、静かな時間は長くは続かないもので、かしましい年配のグループが登ってきてしまいました。騒がしくなる前にとっとと撤収です。


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15:04 テント場に戻ってくると、午前中よりもあきらかにテントの数が増えていました。このテント場は広々して見えますが、大きな岩がごろごろしていて、テントが張れるフラットな場所はあまりないので、実はこの状態でもかなり満員御礼の状態です。実際、一番上のほうにテントが張られているのをみるのは初めてです。


夕食まで時間があるので、持ってきた本を読むことにしました。山岳小説として有名な「神々の山嶺」の下巻です。上巻はGWの立山で読んだので、下巻は夏の山行で読もうと思っていたのでした。北アルプスのテント場で、山岳小説を読みふけるなんて、なんて贅沢な時間でしょうか。そのうえ、雲ノ平の水場で汲んだとてもおいしい天然水でコーヒーを入れたりなんかして、お金もかけずに至福の2時間を過ごしたのでした。


夕食後、少しまったりして小説の続きなど読んでいるうちに、空を覆っていた雲はいつの間にかきれいさっぱり消えてなくなり、20時を回った頃にはきらめく星星が頭上に広がりました。今回、雲ノ平の星景写真を撮ることが目的のひとつなので、周囲のテントが寝静まるこの時間に、カメラ機材を背負ってテントを抜け出しました。


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まずはスイス庭園に行って、水晶岳と星空のコラボレーション。下弦の月が出ているため、水晶岳もほんのり闇の中で浮かび上がっています。24mmで撮ってみたのですが、いまいち星空の広がり感が弱い気がするということで、あとから17mmで撮りなおしました。その画像はふぉとギャラリーのほうでいずれまた。


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木道を祖父岳方面に少し登ったところから、スイス庭園ごしに北の空を撮影します。これは星空を点像で撮影したものですが、本来はコンポジットで星の光跡が丸くなるように20秒×54枚の撮影をしたのでした。その写真もいずれまた。


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その後、山荘の手前に広がっていたコバイケイソウのお花畑で星空撮影をしているうちに、22時40分ごろに下弦の月が黒部五郎岳の右手に沈んでいきました。


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23時過ぎにテントに戻ると、真正面の黒部五郎岳のすぐ横から、まっすぐに天の川が立ち上がっているのがぼんやりと見えます。月が沈んだおかげで天の川が見えるようになったのです。幸いテントの入口は黒部五郎岳に向いているので、寝静まったテント場の真ん中で、この美しい星空をカメラに収めることができました。

つづく。



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| 2013年8月 雲ノ平と黒部源流 | 00:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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