ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

晴天5泊6日の山旅: 雲ノ平と黒部源流その3

2013年8月11日~16日 富山県大山町 雲ノ平および黒部源流部の山々 単独テント泊 


8月13日
深夜0時を回った頃、トイレに行きたくなって目が覚めました。テントから出てみると頭上には満点の星空が広がっています。しかも、うまい具合に鷲羽岳の山頂付近に天の川がかかっています。北側の天の川は南側ほど濃密には写らないのですが、とりあえず撮っておくかということで、トイレからもどるとすぐにカメラの用意をして山小屋前の広場へ取って返しました。


IMG_4409.jpg
この日はちょうどペルセウス座流星群が極大を迎える日でした。撮影中も鷲羽岳上空やその周囲で多くの流星を見ることができました。この写真の左下、山小屋の上にも流星が写っています。


IMG_4422.jpg
山小屋の明かりが思ったよりも明るいので、少し離れたところへ移動して、鷲羽岳だけを地上風景にして撮影したものです。ここでも、山頂の左側低いところに流星が写っています。


40分ほど撮影していると、けっこう冷え込んできて軽い震えが出始めました。これはいかんということで、撮影を切り上げてテントに戻りました。冷えた体を温めるためにお湯を沸かして飲み、熱を補充してから寝袋にもぐりこみます。相変わらず寒さでちょくちょく目が覚めてしまう状態ですが、4時ごろまで眠ることができました。


P1040020_20130901155907ef2.jpg
午前4時に起きて外を覗いてみると、今日もいい天気です。予定通り黒部五郎岳のカールへ日帰り撮影行に出かけることにしました。予定では3時起床4時出発のつもりでしたが、起床が1時間遅れたこともあり、結局出発したのは5時40分でした。


P1040023.jpg
テント場上部から黒部五郎岳への巻き道に進み、少し登ったところで大きな雪渓が残っていました。ベンガラでルートが赤くマーキングされているので、進む方向は明確ですが、朝ということもあってところどころ凍結して滑るので、足元に注意しながら雪渓を渡りました。


P1040027.jpg
三俣蓮華岳の裾野を回り込んで黒部五郎岳側の巻き道分岐が近くなったところで、コバイケイソウのお花畑が広がっていました。今年はどこに行ってもコバイケイソウだらけです。やや食傷気味とはいえ、やはり美しいものは美しいです。


P1040028_20130901160007ff7.jpg
巻き道分岐を過ぎると、ハイマツ帯の中のフラットな道を進みます。正面には黒部五郎岳の頂が見えています。


P1040031.jpg
やがてハイマツ帯を抜け、開けた稜線の道になると、チングルマやコイワカガミが出迎えてくれました。この時期にチングルマの花が見られるとは思っていなかったので、びっくりするやらうれしいやら。今年のお盆休みは、どうやら運に恵まれたようです。


P1040032_20130901160010121.jpg
ハクサンイチゲも元気よく咲き競っています。


P1040033_20130901160011ce9.jpg
稜線の少し下には、やっぱりコバイケイソウの大群落がありました。


P1040034.jpg
7:16 ようやく黒部五郎小舎が見えてきました。


P1040035_20130901160052a20.jpg
小舎の前に広がるコバイケイソウの群落です。標高が低いので、こちらは半分終わりかけの状態でした。そういえば、2011年に大雨の中、寒さに震えながら黒部五郎岳を越えて北俣から夕方ここへたどり着いたときも、真っ白なコバイケイソウのお花畑が出迎えてくれました。ここのコバイケイソウは、毎年群落を作っているようです。


P1040036_20130901160054779.jpg
7:30 黒部五郎小舎につきました。本当は日の出前につきたかったのですが、しかたありません。行動食を食べ、水を補給して、20分休憩してから出発しました。


P1040037_20130901160055714.jpg
目指すはあのカールの中。今年こそは、お花畑に彩られた美しい姿が見られるに違いないと期待も膨らみます。



P1040040_20130901160056877.jpg
太陽の高度が徐々に高くなってきて、最初のうちは風通しの良くない樹林帯を歩くので、暑さでかなりまいりましたが、ダケカンバの樹林帯を抜けてカールの入口まで来ると、コバイケイソウのお花畑が出迎えてくれます。風も抜けるようになって涼しいし、幸せ気分全開です。


P1040041.jpg
なだらかな草地が一面コバイケイソウで白く染まっています。


P1040043_201309011602441e8.jpg
そして、カールを取り囲む岩壁が城壁のようにぐるりと取り囲むカールの内側を一望できる場所までくると、これぞ夏山!という風景が広がっていました。


P1040044_201309011602461bc.jpg
山頂直下の大岩壁もくっきりと見えています。


P1040045.jpg
そして、その大岩壁の足元にもコバイケイソウのお花畑が広がっています。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



IMG_5518.jpg
登山道を歩いていくと、道の真ん中で雷鳥が砂浴びをしていました。わずか1.5mぐらいまで近づいても知らん顔して砂浴びを続けています。


IMG_5526.jpg
ふと見ると、少し離れた涸れた池塘の上を雛鳥が元気に歩き回っていました。


IMG_5547.jpg
やがて砂浴びに満足した母雷鳥は、雛鳥を探して草むらに帰っていきました。


P1040047.jpg
残念なことに10時を回った頃から次第に上空を雲が覆い始めるようになりました。鷲羽岳や水晶岳も青白いベールが一枚かかったようになってきました。空気中の水蒸気が多くなって視界が悪くなってきました。


P1040049_201309011602503b7.jpg
登山道がカールを囲む岩壁に取り付く場所でも、岩壁の斜面がコバイケイソウの群落に埋め尽くされていました。おそらく、この斜面が最大規模の群落ではないかと思えるほどの大群落です。日差しがあればまぶしいほどの白く輝くお花畑が見れたことでしょうが、あいにく黒部五郎岳の山頂付近だけ雲がかかって、日差しがさえぎられてしまいました。


P1040052.jpg
この写真は、一瞬雲間から日差しがこぼれた瞬間に撮ったものです。前の写真と比べると、やはり花の白さが違います。午後12時前まで日差しが回復するのを待ちましたが、結局あきらめて下山することにしました。


P1040057.jpg
雷岩を眺めながら、来た道を戻ります。カールの写真撮影が目的だったので、2011年に踏んだ山頂はもちろんパスです。


P1040059.jpg
13:07 黒部五郎小舎に戻ってきました。売店でコーラを買って、行動食で遅い昼食をとり、しばし休憩です。


P1040060_20130901160348b5c.jpg
30分の休憩のあと、三俣蓮華のテント場に向けて出発しました。


P1040061.jpg
再び長大な稜線を登り返します。ちょっとうんざりですが、荷物は軽いので問題なしです。


P1040062.jpg
稜線まで出てくると、可憐なチングルマの出迎えに癒されます。


P1040065.jpg
14:54 巻き道分岐までもどってきました。さすがに疲れたので少し休憩をとります。


P1040066.jpg
分岐下に広がるカールもかなり大きな規模です。カールの底には草地とハイマツ帯があり、おそらく何羽かの雷鳥がのんびりと暮らしていることでしょう。


P1040067.jpg
巻き道分岐からカールの大斜面をトラバースする巻き道ですが、7月ごろだとまだ大きな雪渓が残っていることがあり、その時はかなりスリリングなトラバースとなります。面倒でも三俣蓮華岳の山頂を経由したほうが無難です。


P1040072_2013090116043882b.jpg
巻き道途中唯一の登りとなる涸れ沢を登ります。


P1040075_2013090116052934c.jpg
涸れ沢を登りきって、大きな岩が折り重なる斜面をトラバースしていくと、


P1040076_20130901160530eee.jpg
やっと巻き道の最高点に着きました。ここから先はなだらかに下っていくだけです。


P1040078_20130901160532d13.jpg
雪渓を渡ります。朝と違ってさすがに凍結箇所はありませんでした。


P1040079.jpg
山荘とテント場が見えてきました。あと少しです。


P1040081.jpg
テント場に出てきました。今日もテント場は大混雑のようで、テント場から外れたところにまでテントが張られています。


16:15 無事自分のテントまで戻ってきました。小屋に行って今日の分の受付を済ませたら、テントに戻って夕食です。この日の夜は、雲がでていたこともあって星景写真撮影に出かけずにゆっくりと眠ることができました。

つづく。




ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

| 2013年8月 雲ノ平と黒部源流 | 16:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamaphoto55.blog133.fc2.com/tb.php/468-d1b7f950

TRACKBACK

NEXT | PAGE-SELECT | PREV