ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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再び雪の石鎚へ ~ 今度はテント泊: 石鎚山その1

2013年2月23日~24日 愛媛県西条市 石鎚山(標高1982m) 単独テント泊山行


昨年の2月に訪れて、見事な霧氷に感動しまくった西日本の最高峰であり四国の名峰であり古くからの霊山である石鎚山に行く機会を、今シーズンに入ってからずっとうかがっていました。1月のほうが雪が多くコンディションはよかったらしいのですが、どうも昨年の成功体験に影響されて2月まで引っ張ってしまいました。しかし、2月になっても四国に大雪が降るような天候にならず、どうも今年は外れ年になってしまったのかもしれません。気がつけば2月も最後の週末です。厳冬期は終わってしまうのです。では、いつ行くのか? いまでしょう!


というわけで、23日は午前中に仕事が入っているというのに、1泊2日で出かけることにしました。日帰り可能なのになぜ1泊するのかというと、夜と朝の写真が撮りたかったからです。そのためには、どうしても前日に入山しておかなければなりません。石鎚山ロープウェイの始発は午前8時。その時間に入山していたのでは、山頂につくのはどうがんばってもお昼前。ありきたりの写真しか撮れません。


しかし、問題もあります。石鎚山山頂小屋は冬季は休業しており、営業している山小屋はありません。成就社の前に営業している旅館はありますが、そこに泊まってしまうと日の出前に山頂に着くためには午前2時ぐらいには出る必要があります。それでは宿代がもったいなさ過ぎます。山頂にある避難小屋に泊まるのがもっとも合理的かつ理想的なのですが、日のあるうちに山頂に着くためには遅くとも午後1時にはロープウェイの山頂成就駅を出発しなければなりません。ということは、少なくとも岡山を午前10時には出なければいけないということになります。はたして仕事が入っているのにそんなに都合よくいくのでしょうか。山頂避難小屋に都合よく泊まれればよし、もしもだめなら途中でビバークせざるを得なくなるので、テント泊の準備もしておくことにしました。


23日、仕事が片付いたのは10時30分でした。その後、装備の再点検やらなんやらでいつの間にか時間は11時をまわってしまいました。取引先に届けなければいけない書類があったのでちょっと寄り道し、昼食時間を割愛するためにおにぎりなどを買って瀬戸中央道早島ICから高速に乗ったときには、すでに12時をまわっていました。


いつもなら時速90kmぐらいでのんびり走行するところを、120kmぐらいでがんがん走り、石鎚山ロープウェイ下の駐車場には2時30分ぐらいに着きました。3時発のロープウェイに乗ろうと重い荷物を担いで坂を上っている途中で、発車のベルが無常に鳴り響くのが聞こえました。


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結局ロープウェイに乗ったのは3時20分でした。


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乗客は僕だけ。こんな時間に上に行くやつなんて、スキーヤーやボーダーでさえいません。


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おかげで、昨年はまったく眺めることができなかった景色を、のんびり楽しめました。


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15:32 予定から遅れること2時間30分で、山頂成就駅を出発しました。雪がないかと思っていましたが、道が隠れる程度には積もっていました。


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瓶ヶ森に見送られながら歩きます。


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16:01 成就社です。白石旅館の前でバーナーを使っていた登山者から、「今からですか?」と怪訝そうに尋ねられ、「はい、泊まりなので」と答えながら登山口のほうへ進みます。神門の手前にあるポストに登山届けを入れようとしたら、なんと投函口はガムテープでふさがれており、使用禁止状態。冬季の登山者のことはあずかり知らないということなのでしょうか。取り出し口になっている扉も開かないので、隙間から無理やりねじ込んでおきました。まあ、あの状態だと春になるまで誰も回収しないでしょうから入れても意味がないのですが、とりあえず気休めです。


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16:15 遥拝所を通過します。この時点で太陽がすでにかなり低い位置にあります。石鎚山が立ちふさがっているので、日没時間よりも早く日が翳ってしまうはずです。明るいうちにどこまでいけるだろうかと少し心配になってきました。


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16:21 八丁です。出発して50分になるので休憩したいところですが、時間がないので通過します。


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八丁を過ぎると本格的な急登が始まります。階段には雪が積もり、坂道も踏まれた雪の斜面なので歩きにくいのですが、ひとまず行ける所までつぼ足で行くことにしました。最初の急登はなんとか乗り切りましたが、試しの鎖の手前の登りは無理だろうなと考え、道が尾根上の平坦になったところでクランポンを装着しました。


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左手の林の向こうに瓶ヶ森が見えます。夕日にほんのりと赤く染まってきました。下半分は石鎚山の長い影がすでに覆い隠しています。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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17:20 試しの鎖まで来ました。雪に埋まっていますが、踏み跡がついていたので、誰か通った人がいるようです。


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当然ながら、僕は巻き道を進みます。


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17:24 前社が森に着きました。あたりはだいぶん暗くなってきました。


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夕日に染まる瓶ヶ森の上空に、丸い月が浮かんでいました。満月が近いようです。


さて、時間も時間なのでどこで泊まるかを決めなければなりません。
プランAは、日が暮れてもそのまま山頂まで行ってしまう。
プランBは、夜明峠もしくは二の鎖下でテントを張る。
プランCは、ここでテントを張る。

プランAは、真っ暗になってから一番リスクの高い山頂直下の急斜面を登らなければならず、たどり着いたとしても狭い山頂避難小屋がいっぱいだったら万事休すになるので却下。

プランBについては、今から進んだとしても夜明峠(よあかしとうげ)まで行ったら暗くなってしまうはず。テントを張るなら比較的平坦な夜明峠のほうがよさそうですが、かなり風も強いようで、ときおり山を揺さぶっているかのような猛烈な音が聞こえてきます。暗い中で、しかも強風下でテントを張るのは、容易なことではありません。こちらもそこそこリスキーです。

プランCの場合、前社が森の小屋の中はテーブルなどが片付けられていますが、石ころが転がっていてテントを張るのは厳しそうです。しかし、正面入口のところだけ石ころがない場所があり、ちょうどソロテントひとつ分ぐらいのスペースがあります。ここには水場はありませんが、トイレがあります。テント泊するには、夜明峠よりもよさそうなので、プランCで行くことにしました。


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オープンスペースとはいえ、小屋の中にテントを張るので、フライシートは使わずにシングルウォール仕様で行くことにしました。フライシート無しで使うのは、初めて北岳でこのテントを使ったとき以来2回目です。小屋内なのでもちろんペグダウンはなし。なので設営はいたって簡単でしたが、それ以上にフライを張る必要がないというのも相当楽チンだと感じました。今度テントを買うときは、シングルウォールテントも検討する価値があるなと思いました。


この日の19時頃のテント内気温は-3度ぐらいでしたが、やたら寒くてなかなか寝つけませんでした。テントシューズを持ってこなかったので、足の冷たさがなかなか解消しなかったというのもあるのですが、寝袋に冷気がしみこんでくるような寒さが続きました。-10度だった正月の南アルプスでもここまで寒くなかったのになぜ?

原因をいろいろと考えてみましたが、寝袋を出してからまだ1時間程度しか経っていないため、本来の断熱効果を発揮できるところまでロフトが回復していないのではないかと思われます。テント泊では、いつも初日が寒いというのは経験上わかっていましたが、いままでは単に寒さなれしていないのと、重い荷物を担いで疲れているせいだと思っていました。しかし、どうやらそれだけではないようです。少なくとも、寝袋を袋から出して4時間ぐらい経たないとロフトが回復しない可能性があります。この日も、だいぶ経ってから寒さが和らいできて、やっと眠りにつくことができました。


つづく。



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| 2013年2月 石鎚山 | 12:29 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

ん~、やっぱフライの効果は大きいですかねえ。外気温は南アルプスのときより高かったみたいですし、テント内温度はほぼ同等だったので、フライの断熱効果より別に主原因があると考えて、寝袋の問題ではないかと思ったんですけど。いずれにしても、冬のテント泊は大変ですね。

| ヤマふぉと | 2013/03/01 11:48 | URL |

寒かった原因はいろいろあるかと思いますがフライを張らなかったことが第一かと思います。近年テンと山行は激減しておりますが・・・フライとの二重張りにより空気層が増え結露が少ない、温かいと勝手に解釈しております。
伐採ボランティアで出撃もままなりません。

| 山の写真屋(燕の子) | 2013/02/28 19:28 | URL |

Re: タイトルなし

きぬさん

白石旅館に提出するとは、知りませんでした。ポストに張り紙でもしてくれればいいのにって感じですが、今後は白石旅館を覗いてみます。情報ありがとうございました。

| ヤマふぉと | 2013/02/28 19:01 | URL |

こんにちは。
はじめまして。私は四国の登山者です。
登山届けの事を書かれておられましたので。
登山届けは、白石旅館に出します。
白石旅館の食堂・土産物売場の方から入っていくと、食堂の一番手前のテーブルの上に登山届けのバインダーがおいてあります。もし、ここにないなら、外のテーブルにおいてます。
私は、冬の石鎚に登る時は毎回提出してます。
次回石鎚山に来られる際は、白石旅館をのぞいてみて下さい。

| きぬ | 2013/02/28 10:34 | URL |















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