ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

厳冬期南アルプスデビュー戦を振り返って2~ウェア編

厳冬期の3000m級の山に、いったい何を着ていけば良いのか。事前にいろいろと葛藤はありました。とはいえ、昨年の3月に行った上高地や、県内の1000m級の山でも-10度という気温は体験しているので、モコモコに着膨れするほどの服装は必要ないということはわかっていました。ただ、厳冬期2000mを越える稜線で風に吹かれたときの寒さは未経験なので、その時にはたしてどうなのかということが気になっていたわけです。


ということで、まずは上半身から。


PARAMOUNT TANK
一番下には、GWの立山で具合の良かったノースフェイスのパラマウントタンクをドライレイヤーとして選びました。化学繊維の中でも疎水性に優れたポリプロピレン100%のメッシュ生地で作られたアンダーウェアなので、繊維が汗などの水分を吸収して濡れるということがなく、汗冷えを防止できる優れものです。







スーパーメリノEXP
その上には、モンベル スーパーメリノウールエクスペディションを組み合わせました。最初は、以前にも紹介したアイスブレーカーのBF200M モンドジップで行くつもりでしたが、比婆山で使ったときにフリースを組み合わせないとやや寒さを感じたので、一抹の不安を感じて却下となりました。その代わりに冬期山行用のベースレイヤーとしてもっとも保温力に優れたものということで、厚手のウール素材であるスパーメリノウールエクスペディションを購入しました。ジオラインのエクスペディションとどちらにしようかと迷いましたが、やはり暖かさを重視するとウールだろうということで、スーパーメリノウールのほうにしました。






シャミースインナージャケット
ミドルレイヤーとしては、モンベル シャミースインナージャケットを用意しました。かなり薄手で軽量(248g)のフリースですが、極細の繊維を密に編んだフリースなので保温力はけっこうあります。






20660IBT.jpg
アウターは、気温の高い行動時にはバーグハウス ジョラスソフトシェルジャケット


20654IBT.jpg
低温時や強風時はその上に3レイヤーのゴアテックスプロシェルを採用したバーグハウス チベッタジャケットという組み合わせです。







ということで、厳寒時の行動着は、
1、パラマウントタンク
2、スーパーメリノウールEXP
3、シャミースインナージャケット
4、ジョラスソフトシェルジャケット
5、チベッタジャケット
という5レイヤーで対応することにしたわけです。



ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。




次に、下半身です。


ジオラインLWタイツ
アンダーにはモンベル ジオラインL.Wタイツと


グッドヒート1
イズミヤ グッドヒート厚手タイツの2枚を用意しました。イズミヤのタイツは登山用品ではないので条件の厳しい場所で使うのに若干不安を感じましたが、いままで使った限りでは保温力、透湿性、快適性ともにまったく不満に思ったことはありません。スパーメリノウールEXPのタイツを買おうかとも思いました、上半身と違って下半身はそれほど寒さを感じないので、寒ければ2枚を重ね履きすれば問題ないだろうと判断しました。重さもカサも2枚だからといって特別に増えるわけでもないので、問題なしです。

モンベルアルパインパンツ
アウターは、ゴアテックス3レイヤー1枚生地のモンベルアルパインパンツです。いままではそのまま履いていましたが、ウエストの調整ベルトがすぐに緩んでしまうので、今回はスキーパンツに使っていた幅広のサスペンダーを使いました。これがけっこういい具合で、これからは標準装備にしようと思います。特にトイレでパンツを下ろすときに大変便利でした。後ろ側のバックルをはずし、パンツのサイドジッパーを膝の辺りまで下ろせば、前半分はそのままでお尻だけ露出させることができるので、寒さ対策にもなって助かります。とくに女性にとってメリットが大きいと思われます。


さて、ウェアの仕様は決まったわけですが、実際に登ってみてどうだったかと検証してみます。


まず、入山時ですが、上半身はパラマウントタンク+スーパーメリノウールEXP+ジョラスソフトシェルジャケット、下半身はジオラインL.Wタイツ+アルパインパンツという薄着で歩き始めました。気温ははっきりとはわかりませんが、-2度ぐらいだったのではないかと思います。最初のうち(標高1000m~1200m)はちょっと肌寒いかなという程度でしたが、進むにつれて次第に標高が上がり、その上谷を風が吹き抜けるようになり、けっこう寒さを感じるようになりました。


丹渓山荘の手前(標高1300mあたり)でさすがに歩いていても寒さを感じるようになったので、ソフトシェルジャケットの下にシャミースインナージャケットを着ました。下半身はそのままです。その後は、その状態で上半身は寒さを感じなくなったので、テント場までハードシェルを着ることなく通しました。下半身は、ずっと肌寒い感じがつきまとっていたので、少なくとも薄手のタイツでは保温力が足りないということなのでしょう。

北沢峠で-6度だったので、そのぐらいの気温で多少の風があっても、上半身はこの組み合わせで大きな問題はないようです。下半身はせめて中厚手のタイツを履いたほうがいいと思われます。なお、温度計はショルダーベルトにつけていたので、多少体温の影響を受けていた可能性があり、実際の温度はもっと低かったかもしれません。


登頂時は、朝から-10度を下回っていたので、上半身は5レイヤーすべて着た状態で、下半身はジオラインの上に厚手タイツを重ね着してテントを出発しました。登りで汗をかくかと思いましたが、脇の下のビットジップをソフトシェル・ハードシェルとも開けておいたのが効果的だったようで、特別汗だくになることなく登り続けることができました。


大滝頭(標高約2500m)のあたりから風が強くなり、ビットジップも閉め、ハードシェルのフードをかぶって行動しましたが、防寒については想像よりもよかったです。もっと冷えがしみこんでくるかと思っていましたが、歩いている限りにおいては突風にさらされてもそれほど体温を持っていかれる感じはありませんでした。


結果として、厳冬期の3000m級とはいえ、中綿の入ったパンツやジャケットを用意する必要はなさそうです。着膨れしないようにうまくレイヤーを重ねることで、防寒対策は可能です。アウターに過剰な保温性能を求めると、重くかさばるものになってしまうので、ゴアテックスのシンプルなアウターを選んでおいたほうがよさそうです。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村




関連記事
スポンサーサイト

| 冬山装備 | 11:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamaphoto55.blog133.fc2.com/tb.php/416-1208c11a

TRACKBACK

NEXT | PAGE-SELECT | PREV