ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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タフなバリエーションルート キリン峠~槍尾根~振子沢周回:伯耆大山その2

2012年10月14日 鳥取県大山町 伯耆大山天狗が峰(標高1710m)




<注意>
ここで紹介しているルートには危険度の高い難所があります。この記事を参考に同じルートを歩いて発生した事故・怪我等については、当方はいかなる責任も負いかねます。あくまでも自己責任であるということをお忘れなく。



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鳥越峠で10分程度の休憩をとり、キリン峠にむけて出発しました。鳥越峠の道標には「キリン峠」を指し示すようなものは何もありませんが、烏ヶ山方向とは逆についている踏み跡をたどります。


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標高1250mぐらいになると、ブナの森の黄葉が多くなってきました。まだ、三分~四分といったところでしょうか。


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標高1300mに達するあたりになると、少し黄葉も増えてきた感じです。カエデ類の紅葉もちらほらあって、秋らしくなってきました。


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登山道脇には鮮やかな赤い葉っぱの低木もあります。


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キリン峠直下の斜面を見上げると、黄葉がかなり進んでいました。


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振り返ると秋色の森の向こうに烏ヶ山が見えています。


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バリエーションルートだけあって、両脇から潅木の枝が張り出し、地面にはこぶし大の石が転がって歩きにくい道です。その上急傾斜の直登ですから、けっこう疲れます。


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9:04 やっと東壁が見えました。急傾斜の道を登りきると突然目の前に現れるので、意外と感動してしまいます。すでに鉄の支柱だけになった道標がぬぼーっと立っているのですが、ここがキリン峠ということではなく、登山道が左に曲がる場所だから設置されているのでしょう。ここからもう少し上がったところにある1405mの小ピークがキリン峠です。


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道標のあるこの場所からは、眼下に色づいたキリン沢の森が見え、その背後に白い東壁がそびえているので、けっこうフォトジェニックな風景です。


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少し尾根を下ってみると、いい感じに紅葉した古木がありました。


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キリン沢を見下ろせば、色づき始めた木々がきれいです。


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いつの間にか空には薄い雲が広がっており、紅葉の色も今一歩鮮やかさが足りません。


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撮影タイムはほどほどにして、先を急ぎます。ここから先の道も、草や木の枝に邪魔をされて、歩きにくい状況でした。


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しかし、背の高い木が少なくなったため、展望はよくなりました。


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キリン峠の辺りがちょうど紅葉のピークだったようです。


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9:22 キリン峠です。積雪期に来るとこのあたりの低木はすべて雪の下になっていて見晴らしのいい場所ですが、さすがに今は視界が広がりません。休憩できるようなスペースもないので、そのまま通過します。


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大きな三角形の草つき斜面がよく見えるようになってきました。草紅葉も始まっています。


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キリン峠から草つき斜面までの道がさらに厄介な状態でした。木の枝の張り出しが多く、うかつに手で掻き分けて進んでいると、手を離れた枝に顔をたたかれて痛い目にあいました。


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草つき斜面にたどり着くと、やっと低木もなくなって歩きやすくなってきました。しかし、ここからは傾斜が急になります。


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振り返ると烏ヶ山が眼下に見えるようになっていました。手前のピークがキリン峠です。


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草つき斜面の途中で、左から合流してくる踏み跡がありました。もしかしたらこれが文殊越えから草つき斜面に直接上がってくる踏み跡なのかもしれません。


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その踏み跡の合流点のすぐ上にちょっとしたスペースがあったので、小休止をとることにしました。ここから先はいよいよ難所がる核心部です。なので、トレッキング装備から、登攀装備にチェンジします。


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ビフォア。


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アフター。といっても、帽子の代わりにヘルメットをかぶり、ストックと一眼レフを収納しただけですけど。ついでにチョコレートを少しかじってエネルギーもチャージします。




ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。






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準備も整ったところで、見上げると絶壁のような草つき斜面に取り付きます。


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10:13 草つき斜面の最上部に来ました。ここからが本番です。とりあえず目指すのははるかうえに見えている鉄柱のある場所。そこから先は比較的楽な尾根歩きになるはずですが、鉄柱下のこの尾根が問題の難所です。


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少し上がったところで、ファーストステージが待ち構えています。ここは、4月にクランポンを装着したまま越えようとして越えられなかったところです。しかし、今回は様子が違っていました。4月に来た時は、どこに手がかり足がかりを求めればいいのかわからないほどきれいさっぱり削り取られたような状態でしたが、今は斜面に草が生えており、その上に砂利がたまっていて、足を置く場所がちゃんとあります。砂利がたまったせいなのか、斜度も緩くなっているようで、なんでこんなところで引き返したのか理解できないほどあっさりとクリアすることができました。


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難なくクリアしたファーストステージを上から見ると、こんな感じです。そして、ここから先はわりと歩きやすい尾根をたどる道だったので、難所とはいえどうということはなさそうだと感じたのでした。


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しかし、この場所に立ったとき、その考えはめちゃくちゃ甘かったということを思い知ったのでした。はじめ尾根伝いに右のほうへ行けるのかと思ったのですが、上のほうが逆層のスラブみたいになっているので、登るのはまず無理だと思われます。どこを登ればいいのかと思ってよくよく斜面を見てみると、わずかなくぼみのようなところに踏み跡らしきものが見えており、どうやら赤線のように辿って行くしか道はないようです。高さにすると5~6m程度のようですが、この斜面は左下方向にずっと切れ落ちており、本当にこんなところを確保も無しで登っていいものかどうか、判断がつきかねるというのが正直なところです。ファーストステージのあとに、いきなりファイナルステージになったようなものです。


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とにかく、足の置き場所と手の置き場所があるのかどうか、斜面を見ながらシュミレーションしてみます。片足がかろうじてのせられる程度のわずかな窪みをたどっていくわけですから、途中で間違えて足を入れ替えるなんてことはできないのです。まして、途中で行き詰って引き返すなんてことができるかどうか、はなはだ怪しい感じです。足を踏み出したら是が非でも上りきるしかないという感じです。手前の斜面をトラバースするところはなんとかなりそうですが、奥の岩溝のようなところを登る箇所については、ここから見ているだけではよくわかりません。ここを越えたというブログの記事も読んだことがありますが、あまり詳しく書かれたものがなかったので、せいぜい主稜線のような細いナイフリッジがあるぐらいだろうと思っていたのですが、こんな崖だったとは・・・とはいえ、他の人間が通った道ならば行って行けないことはないはず。覚悟を決めて踏み出しました。



シュミレーションどおり、前半のトラバースはうまくいきましたが、後半の直登部分は苦戦しました。手がかりになりそうな岩は、力をかけるとどれもぐらついて役に立ちません。しっかりしているのは、つかみどころのないようなフラットな岩ばかりです。しょうがないので、フラットな岩に手を置いて、上から押さえつけるようにして体を持ち上げていきました。もちろん、3点支持はしっかり守ってのことですが、それでも体重を移動する瞬間は恐怖の一瞬です。手がすべりはしないか、足元が崩れはしないかとひやひやしながら、なんとかこの難所をクリアしたのでした。



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登りきって見下ろした写真です。なんとも恐ろしい難所でした。



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この先、さらにこれを上回るような難所があるのではと、びくびくしながら上を見てみたのですが、どうやらそれほど厄介な場所はなさそうです。



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踏み跡がなかったらやっかいそうな場所も、斜めに道ができていて難なく通過できました。


P1020636.jpg
10:28 槍尾根の鉄柱まで登ってくることができました。


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登ってきたルートを見下ろすと、最大の難所が隠れて見えないせいか、なんてことはない普通の尾根に見ますが、想像以上に危険なルートでした。


つづく。



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| 2012年10月 大山天狗ヶ峰 | 18:48 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: ザレ場嫌い(;o;)

はるごんさん

ザレ場は確かに滑りやすいし歩きずらいし、
苦手とする人は多そうです。

ただ、今回のコースは土の地面が多く、
石ころはそれほど多くないので、
フラットフッティングを意識して歩けば、
それほど滑ることはなかったです。
砂利が一面のっているような場所のほうが
歩くには厳しいですね。

| ヤマふぉと | 2012/10/20 17:36 | URL |

ザレ場嫌い(;o;)

こんにちわ~^^

う、うわ~^^;
俺が大嫌いなザレ場^^;
写真見ただけで怖くて歩く気になれません^^;;;

| はるごん | 2012/10/19 22:42 | URL | ≫ EDIT

Re: タイトルなし

ぽんきちぽんたさん

秋の山は色彩豊かでいいですね。
特に、背景に険しい山があったりすると、
その対比が美しさを際立たせてくれます。

それにしても、あの難所の通過には
神経を使いました。あそこはあまり近づかない
ほうがよさそうです。

| ヤマふぉと | 2012/10/19 10:41 | URL |

紅に黄に緑、そして白い東壁!美しいです(*^▽^*)

ファイナルステージのようなとこ・・・体がブルッとしましたよ(; ̄ー ̄A
無事でなによりです・・・(゜_゜i)

ビフォーアフターの写真、( ̄▽ ̄)b グッ!で~~~す(*^-^)

| ぽんきちぽんた | 2012/10/18 21:12 | URL |















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