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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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立山室堂東奔西走: 立山その2 『奥大日岳でバテる』

2012年4月29日~5月2日 立山 3泊4日単独テント泊


奥大日岳を目指して出発
11:30 奥大日岳山頂を目指して出発です。テント場からも近くに見える山ですが、春の腐れ雪に足を取られることを考えると、3時間はかかりそうです。遅くとも、15時の段階で登頂できなければ引き返すと決めて、歩き始めました。


雷鳥沢取り付き
取り付きのところまでは雷鳥沢ルートと同じです。


新室堂乗越への道
奥大日岳へは、雷鳥沢の尾根下からすぐに進行方向左手へと斜面をトラバースするように分岐して行き、新室堂乗越へと向かいます。


最初の急登
新室堂乗越直下の急斜面がまず第一の関門です。


新室堂乗越
11:57 ようやく新室堂乗越にたどり着くと、空には高層雲が広がり、ほとんど曇り空の雰囲気になってきました。風も強く、ここでハードシェルジャケットを着用します。ほんの1時間上がってきただけで、風もなくぽかぽか陽気だったテント場とはうってかわってジャケットなしではとてもじっとしていられないほどの寒さです。


目指す奥大日岳
目指すはあの頂です。


アリンコのような登山者
雷鳥沢ルートを見ると、登山者のグループがまるでアリンコのように見えています。


雷鳥出現
尾根上を歩き始めてすぐに、前方から雷鳥が歩いてくるのが見えました。


雷鳥とニアミス
膝を突いてじっとしていると、まるで僕の存在など眼中にないかのように、手を伸ばせば触れられそうな距離をすたすたと歩き去っていきました。


剣岳と雷鳥
写真としてはよくありませんが、剣岳と雷鳥、立山での最強コンビの被写体です。


室堂乗越
12:18 室堂乗越に着きました。ここも風が強いです。途中の稜線ではそれほどでもないのに、鞍部にくると風が強まります。やはり標高の低い窓のようなところが風が吹き抜けやすいということなのかもしれません。


剣岳
室堂乗越から見る剣岳です。そこそこ眺めはいいのですが、手前の尾根がやや気になります。やはりもう一段上までいかないと剣岳の全貌は見えないようです。


地獄谷
地獄谷のほうを見ると、雷鳥荘下の雪面が黄色く染まっています。地獄谷から吹き上げる硫黄成分が雪を染めているのでしょう。


2440mピークへの急登
ここからいよいよ本格的な雪山登山になります。まずは2440mのピークへの斜面を登ります。標高差はおよそ90mです。うかつに足を置くとずるっと滑ってしまう斜面のため、けっこう体力を消耗します。


2440mピーク
それでもトレースのおかげでなんとか15分程度で登りきって見ると、目の前にはさらに高い2511mのピークが控えていました。


巨大な雪庇の稜線
巨大な雪庇をまとったピークが次第に近くなってきました。


2440mピークを振り返る
13:22 2511mピークの取り付きでひとまず休憩することにしました。振り返るとソロ登山者が後ろから登ってきていました。午後から登りに来るなんて自分ぐらいかと思っていたので、ちょっと意外な感じです。


弥陀ヶ原
弥陀ヶ原の雪原の中をくねくねと縫うように走るアルペンルートがよく見えます。


2511mピーク
20分ほど休憩をとってから2511mピークの斜面に取り付きました。ここでも先ほどと同様に滑りやすいながらもトレースをたどって、15分程度で登りきることができました。


さあ、あとは2611mのピークに向けて登るだけです。ところで、奥大日岳は地図では2611mのピークではなく、その西側にある2605.9mのピークに山名が書かれています。三角点がある2605.9mのピークを本峰としたのか、むかしからそうなっているのかわかりません。常識的にはすぐ隣にある高いほうのピークが本峰と考えるほうが妥当だと思われますが、どうなんでしょうか。




ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。






奥大日岳への稜線
2611mピークの斜面が一望できるところからルートを観察してみると、巨大な雪庇の根元に入ったクラックの上を通っている箇所があるようです。


核心部
中間付近ではハイマツにそってできたクラックと崩壊しかけた雪庇の間を通っている箇所もあります。ハイマツの左手方向から回り込んだほうが安全そうですが、斜面下部を迂回することになるので、雪崩た時は逆に飲み込まれる危険性が高いようにも思えます。


思案していても時間がなくなるだけなので、ひとまず現場まで行って雪の状態やクラックの状態など確認した上でどうするか判断することにしました。


クラックをわたる
最初の大きなクラックの下まできました。基本的にハイマツがバンド状に生えているところは雪のつき具合がよくないので、そこがクラック発生場所になるようです。ただ、クラック自体は新しいものではないらしく、融けた雪に半分埋まったようになっていたので、現状ではそれほどやばい雰囲気ではなさそうということで、そのままトレースどおりにクラックを超えて進みました。


2つ目のクラック
次に、何もない雪面にできた巾15mぐらいのクラックです。ここも半分埋もれかけたような状態なので、大丈夫だろうと判断して先に進みます。


核心部をわたる
そして、いちばんやっかいそうだったハイマツ沿いのクラックと崩壊しかけた雪庇の間をたどる部分です。ちょうど巾1m程度のブリッジ状に残った雪の上をたどるわけですが、ここも右側の雪庇のクラックは埋もれかけのような状態だったので、多少の安心感はありました。しかし、さすがに心拍数が上がります。できるだけ素早くかつ静かに通過しました。


クラック帯
クラックはこれでお終いかと思いきや、それ以後もトレースに沿って多数のクラックが入っています。ハイマツよりも下に発生しているところをみると、雪庇の根元のクラックというよりも斜面上部のクラックという雰囲気なので、このクラックの下側を歩くというのがかなりのプレッシャーです。そうかといってクラックの上側を歩こうとすると雪庇に載ることになりかねません。雪庇とともにがけ下に墜落することを考えると斜面側のほうがまだましということで、恐々クラック沿いのトレースをたどりました。


2611mピーク
14:42 恐怖のクラック帯を乗り越えて、やっと2611mピークに立つことができました。広々としたピークに座って、やっと緊張から開放されました。


2605.9mピークを望む
地図上の奥大日岳は右手にあるテーブル状のピークのはずですが、自分としてはより高いこのピークに登頂したことで十分です。時間も、引き返す目安としていた15時が近いこともあって、奥大日岳登頂はこのピークを持って達成と判断することにしました。


下山
いつもなら下山は気が楽になるのですが、今回は再びあのクラック帯をたどらなければいけないと思うと、気が重くなります。


雷鳥の足跡
途中、雷鳥の足跡にわずかながら和まされながらも、張り詰めた気持ちのまま下山を急ぎました。



テント場帰着
16:30 肉体的にも精神的にもすっかり消耗しきって、へろへろの状態でようやくテント場までたどり着きました。緊張感のためか、わずか5時間程度の行動だったのにもかかわらず、思いのほか疲れが出ました。体力の限界を少しばかり超えてしまったという感じです。



(クリックで拡大)
GPSログ_奥大日岳

カフェオレを飲んでひとまず休憩をとり、痛む足を引きずりながら雷鳥ヒュッテまで歩き、浸かった温泉のなんと気持ちよかったことでしょう! 


テントに戻って食事をすませ、寝袋にもぐりこんで寝ようとしたのですが、隣のテントの酒盛りがうるさくてなかなか寝付けません。ラジオを鳴らし、大きな声で話し続ける関西弁のオヤジグループ。まだ20時前だから仕方ないかと思いつつ、完全に酔っ払いの口調になったオヤジたちの声を聞くとはなしに聞いていると、もはやここがテント場であり、声や音は周り中に筒抜けであるという意識はないのだろうと思われます。


さて、21時を回ったころトイレに行って帰ってきたところで、あいかわらず大騒ぎしているオヤジたちのテントに向かって大きく咳払いをしてみたところ、それが聞こえたのかたまたまだったのかわかりませんが、しばらくすると静かになりました。


やれやれと思いながら眠りについたのですが、0時をまわったころにまたもやぼそぼそと話し声がはじまりました。ラジオもつけて、すぐに普通の会話レベルの大きさで話が始まり、深夜のテント場ということはまったく配慮もしていないオヤジ達のくだらない話はそれから1時間以上も続いたのでした。朝起きたときもラジオの音はしていたので、ラジオは結局つけっぱなしだったようです。会話からすると60代から70代のオヤジだったようですが、時と場所をわきまえるということを知らない、無駄に長く生きただけの人間になってしまったようです。



つづく。


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| 2012年5月 立山 | 15:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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