ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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近くて遠い天狗の尾根: 伯耆大山天狗ヶ峰 vol 1

2011年11月27日(日) 宝珠越ルートで天狗ヶ峰まで日帰り山行


猛烈な筋肉痛に襲われています。疲労感も相当きてます。なんだか北アルプスに行って帰ってきたときのようです。なんなんでしょうか。

わずか1700mほどの山だというのに、伯耆大山は厳しい山です。1年前の11月21日、予想外の積雪に苦労しながら宝珠尾根をたどり、象ヶ鼻から眺めた天狗ヶ峰へと続く尾根。経験も装備もなく、度胸もない。ないないづくしでその先へと続く尾根の道をただ眺めていたあのとき。あの日の大山は決して厳しい山ではなかったけれど、経験も装備も無いシロウトに簡単に登らせてくれるほど甘い山でもありませんでした。”経験をつんで、装備をもって出直してきなさい” 山は静かにそう言っていたのかもしれません。

雪のない時期に再訪しようと思っていたのに、気がつけば1年が過ぎ、再び訪れる機会を得たときにはまた雪の尾根になっていた天狗ヶ峰。あれから雪山の経験も多少はつんだし、装備も必要最低限のものはそろえました。しかし、まだ足りていないものがひとつ。それはヘルメット。雪山経験といっても県内の低山だけなので、ヘルメットが必要になるような雪の稜線を歩いたことは無いのです。この前のセールのときに購入を考えたのですが、ほしい色のモデルがなかったこともあって年末セールまで待つことにしたのでした。万一のことを考えると、雪の積もった大山の稜線を歩くのであればヘルメットは持っているべき。とはいえ、前日がことのほか好天だったし、当日の天気予報も終日晴天ということで、融け残った雪もお昼ごろには解けるだろうと予想して、あの日眺めることしかできなかった稜線を目指したのでした。




午前4時30分。外はまだ真っ暗です。寝静まった街をそろりと通り抜け、大山を目指します。今回は新庄村から国道181号線を溝口まで行き、伯耆街道で枡水高原経由で大山寺へ向かいました。時間的には少し早いぐらいという感じですが、国道ということで道幅もあり走りやすく、疲れも少ないのではないかと感じます。

午前7時過ぎに大山寺の南光河原駐車場に到着。夏ならこの時間はすでに満車になっている可能性が高いのですが、さすがに紅葉もすっかりおわった晩秋はがらがらです。

大山寺橋から見た三鈷峰
すっかり明るくなった空は、終日晴天の天気予報とはまったくちがって、雲の垂れ込めた曇天が広がっていました。



三鈷峰拡大
大山寺橋から見上げる三鈷峰は少し雪が残っているようですが、昨年のように真っ白という状態ではありません。これなら稜線の雪は心配するほどのことはないかもしれません。



7:35 駐車場を出発。夏道登山道に向かう登山者はちらほらいましたが、元谷方面に向かう人は皆無です。



大山寺参道
誰もいない参道をのんびりと歩きます。大山寺から先の大神山神社の石畳の道は、一部土嚢で補修されていましたが、台風の痕跡はほとんど見当たらない状態になっていました。



大神山神社
8:07 大神山神社の石段も何事もなかったかのように、静かな雰囲気に包まれています。このルートを歩くときにはいつも大神山神社に安全祈願をしていくので、今回もお参りしようと入口から足を一歩踏み入れた瞬間、中で掃き掃除していた男性が「掃除中なので入らないでください」とひとこと。なんだか妙にむかついたので、お参りするのはやめました。どんなにきれいに掃き清めたって、どうせ参拝者が出入りする場所です。掃き清めるという行為は必要だとしても、掃除中を理由に参拝を拒否するなんて、どこまで高飛車な神社なのでしょう。そんなにきれいにしておきたいのなら、建物内は立ち入り禁止にしておけばいいのです。神様が悪いわけではないにしても、こんな職員のいる神社なんてもうけっこう。ということで、今後はお参りはしないことにします。ふんっ!



通行危険の看板
登山道入口には、砂すべりに関する警告のたて看板が設置してありました。不思議なことに、”通行危険”ではあるけれど”通行禁止”ではないのです。それほど危険なら通行禁止にすればいいのに、なぜ警告だけなのでしょうか。行くかどうかはあくまでも個人の判断にゆだねるということなら、弥山~剣が峰の縦走も警告だけにとどめておけばいいのです。大山遭難防止協会というところもよくわらない団体です。まあ、通行禁止にするという権限はもっていないということなのかもしれませんが。



神社近くの登山道
大神山神社付近の登山道は、これといって台風の被害はみあたりません。ただ、階段の段差が多少大きくなったような気がします。水の流れで階段下の部分が少し削れらたのかもしれません。



下宝珠への分岐直後
しかし、下宝珠越への分岐から様子が変わりました。大きな岩がごろごろしている沢のような状態になっていました。



2010年の下宝珠への道
ちなみに、これが昨年の状況。当時もそれなりに岩がありましたが、落葉が厚く堆積していてそれほど岩ごろ道という雰囲気ではありませんでした。上から新しく岩が流されてきたのか、堆積していた落葉や土が流されてその下の岩が露出したのかわかりませんが、ずいぶん歩きにくい道になったように感じます。もっとも、落葉が岩の上に堆積しているとうかつに足を置いてひねったりしていたので、その意味ではかえって歩きやすいのかもしれません。



林道との合流点
8:35 林道との合流点にきました。ここまでは雪はなく、普通の晩秋の森でした。



倒木の上の積雪
しかし、林道を越えて先に進むと、倒木に雪が積もっていました。昨年はこのあたりではまだ雪はなかったのに、もしかして今年のほうが雪が多いってか?



雪の残る斜面
ただ、さらに上に進んでもそれほど雪が多くなることはありませんでした。



下宝珠越
9:06 下宝珠越に着きました。尾根下あたりから風が出てきましたが、尾根に上がるとそこそこ強い風が吹いていました。今回のウェアは、ブレスサーモ長袖薄手と先日購入したドライアクセルEXのミズノコンビに、モンベルのライトシェルアウタージャケットという組み合わせですが、これが登りではかえって暑かったようで、わりと汗をかいてしまいました。透湿性能が高いとはいえソフトシェルはあくまでもシェルです。しょせん、フリースなどの透湿性能には遠く及ばないわけで、登りではシェルを着ないほうがいいようです。風に吹かれているとやっぱり冷えてくるので、休憩もそこそこに先に進みます。



元谷避難小屋
下宝珠越から少し進むと、ブナ林の向こうに北壁が見えてきます。昨年通ったときには気がつきませんでしたが、木々の間から元谷の避難小屋が見えていました。これからの季節、クライマー達のベースとなる避難小屋ですが、いまはまだひっそりと静まり返っているようです。



尾根の林床
中宝珠越に向けて進んでいくと、林床に雪が目立つようになりました。昨年もちょうどこのあたりから同じように雪が目に付くようになってきたので、この先の登山道は雪道になるかもしれません。

幸いにも、雪は深くなるようなこともなく、ときおり半分氷と化した雪が木の根の間にへばりついている程度の状況でした。ただ、風がどんどん強くなっており、ズウォッーという音を響かせながら森の上を吹きぬけて行きます。写真だけでは臨場感がないので、今回は動画を撮ってみました。



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風に吹かれながら歩いていると、やはり体が冷えてきます。中宝珠越手前の小ピークまでくると、ちょうど風が止みました。というよりも、たまたま地形の関係で風が直接当たらなかっただけのようですが、体が冷えてきたこともあってハードシェルに着替えることにしました。熱気がウェア内にたまらないようにジッパーは開けていたのですが、それでも袖や背中を中心にソフトシェルは汗で湿っており、ソフトシェルをミドルウェアとして使うというのはどうやら再考する必要がありそうです。



小ピークからの三鈷峰
この小ピークは、三鈷峰をすぐ目の前に眺めることができます。ピークは登山道から1mほど上がったところにあって、タタミ1畳ほどの平坦地になっているので、天気がよければ休憩するのにいいところです。



中宝珠越
10:00 中宝珠越に着きました。昨年は8時過ぎに出発し、10時過ぎに中宝珠越でした。今回は30分も早く出ていたのに、到着はほぼ同じ。着替え時に少し写真を撮ったりして時間を使いましたが、30分もかかったわけではなく、なんでこんなに遅いのかわかりません。とりあえず、休憩してエネルギー補給です。

天気は相変わらずどんよりとしているだけでなく、三鈷峰の頂上すらガスの中です。当然、大山の稜線など見えるはずもなく、こんな状態で上がっていってもしょうがないという気持ちも出てきました。しかし、午後から天気が回復するという可能性もないわけではありません。少なくともYahoo天気では終日晴天だったのですから。もっとも、以前にも毛無山に登ったときにYahoo天気にはだまされているので、あまり当てにはならないかもしれません。どうする? 進むべきか退くべきか、それが問題だ。チョコレートをかじりながら、迷っていました。


つづく





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| 2011年11月 大山天狗ヶ峰 | 00:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

soraさん

ありがとうございます。何事もなく下山しました。

はたして、天狗ヶ峰まで登れたかどうか!?

次回をお楽しみに~v-290

| ヤマふぉと | 2011/11/29 23:45 | URL |

お疲れさまです。ご無事の下山で
なによりです。

迷った結論…
楽しみにまってます。

| sora | 2011/11/29 21:14 | URL | ≫ EDIT















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