ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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雲上の縦走路と緊張の大キレット :槍穂高連峰 vol 1

2001年9月 槍ヶ岳~奥穂高岳 単独テント泊縦走

GWの立山山行以来、なぜか近場の山への登山意欲が薄れてしまい、どこにも登らないではや2ヶ月。夏秋用の登山靴ミレーのオールロードGTXを買ってようやくその気が出てきたところですが、今度は天候が悪かったり仕事が入ったりで出かけるチャンスが巡ってきません。それでも本気で行きたければ少々の雨でも出かけるはずですが、やっぱりまだ登りたいという気持ちが本物ではないようです。

ということで、ネタがないので北岳の話に続いて古い記憶をたどりながら、槍穂高単独縦走の記録をまとめておきたいと思います。





1999年の富士山に始まり、2000年の北岳で本格的な登山デビューを果たした後、当然の帰結として標高第3位の奥穂高岳が次のターゲットになりました。2001年9月、日にちはすでに記憶にないのですが、おそらく中旬だったと思います。

単に奥穂高岳に登って降りてくるだけでは岡山からわざわざ行くのがもったいないということで、槍から奥穂への縦走ということにしました。初めての登山が富士山の単独夜間行、次が北岳の単独テント泊、3度目の今回は3000m級の峰々をたどる単独テント泊縦走です。途中には大キレットや北穂~奥穂の稜線という難所が待ち構えているというのに、今思えばかなり無茶な話です。八ヶ岳とか、表銀座とか、もう少し難易度の低いところから経験をつんでいけばよさそうなものを、なぜかそういう考えはまったくありませんでした。怪我や遭難にいたらなかったからよかったものの、今となっては初心者が無謀な登山をしていたと反省するだけです。

計画では、新穂高温泉から槍平テント場までが初日、翌日は槍ヶ岳登頂後槍のテント場で宿泊、3日目は槍から南岳を経て大キレット越えで北穂高でテント泊、4日目が北穂高岳から奥穂高岳へ移動し、登頂後テント泊。5日目に新穂高温泉へ白出沢を下山という予定でした。

45リットルのバックパックいっぱいに荷物を詰めて新穂高温泉を出発し、新穂高ロープウェイの下をくぐり右俣林道を進みます。どこで見た風景か定かではありませんが、眼前にそそり立つ穂高連峰の圧倒的な高さと存在感にかなりびびったことだけは鮮やかに覚えています。“あんなところまで本当に登れるのか?” このとき初めて無謀な計画だったのではないかと、背筋に冷たいものを感じました。

林道を進むうちに穂高連峰の岩壁は視界から消え、見えなくなればげんきんなもので背中の冷たさもどこへやら。こずえを渡るここちいい風に吹かれながら奥へ奥へと進んでいきました。滝谷避難小屋で林道は終わりとなり、そこから先はいよいよ本格的な登山道がはじまります。

槍穂高縦走01
登山道脇にあった倒木の上に小さな芽が出ているのを見つけ、なぜだか無性に写真に撮りたくなりました。輪廻転生。巡る命がつむぐ森の再生の記憶です。

途中がれた急傾斜の沢を渡るところでやや緊張しましたが、そのほかは特にびびる様なところもなく、無事槍平のテント場に到着しました。小屋でテントの受付を済ませ、テントを設営します。小石のある河原のようなところでしたが、当時はエアーマットを使っていたこともあって、地面の小石ぐらいならぜんぜん問題なし。日に焼けて熱くなった小石が広がる上にテントを張りました。

槍穂高縦走02
テント場から見上げると、夏の名残の空が稜線の上に広がっていました。

テントを張り終えた頃、日が西に傾き穂高連峰の急峻な岩壁を赤く染め始めました。はじめて間近にみる穂高連峰の峰々はどれがどの山やらさっぱりわかりませんでしたが、聳え立つ絶壁の高さと険しさにびびりまくりでした。

槍穂高縦走03
最初、ジャンダルムだとばかり思っていた特徴的な岩峰は、北穂のドームでした。

槍穂高縦走04
奥穂かと思っていたのは、涸沢岳でした。

槍穂高縦走05
滝谷の岩壁が赤く染まります。

日も暮れてあたりが薄暗くなり始めた頃、テントに戻ってアルファ米の簡単な夕食をとり、19時ごろには寝てしまったような気がします。夜は結構冷えたのですが、日に焼けた小石がいつまでも暖かく、なんとなく地面からやんわりと熱が上がってきて、わりと快適な夜だったことはよく覚えています。

つづく




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| 2001年9月 槍穂高縦走 | 00:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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