ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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きらめ樹間伐体験

6月26日、岡山県久米南町(くめなんちょう)上籾(かみもみ)で開催されたきらめ樹間伐にボランティアスタッフとして参加してきました。主催の木霊 龍源さんは、間伐会場のある上籾地区ですすめている「ひふみ村プロジェクト」の一環で僕がかかわっている古民家再生現場を手伝ってくれているメンバーのひとりということで、今回は反対にこちらがお手伝いさせてもらいました。

もともと、森林資源の効率的な活用については関心のある分野で、大学でもその方面のテーマで卒論を書きましたし、山歩きや山岳・森林写真が好きなのも関係しています。そもそも建築士の道を選んだのも、環境保護の観点から国内の森林資源の活用と、CO2低減のために住宅環境の再考に取り組むべきという考え方が根底にあったからです。

「きらめ樹」というのは、NPO法人 森の蘇りが提唱するプロジェクトのひとつで、単に間伐をしようということだけではなく、採算の取れる仕事として成立させることで雇用を生み国内森林資源の継続的な活用を促進しようという活動(グリーン・ジョブづくり)です。樹皮を剥いで立ち枯れさせることで、葉が落ちて林床に光が入るようになり森林環境が改善されます。また、立ち枯れ状態の樹を1年間放置することで自然乾燥が進み、伐採後に人工乾燥などの作業が不要ですぐに製材が可能になるだけでなく、伐採前に乾燥してしまうため重さが軽くなり、重機など使わずに人間だけで搬出が可能になります。結果的に搬出コストが低減でき、間伐材で利益を出すことが可能になり林業の雇用創出にも繋がるということみたいです。

僕自身はNPO法人 森の蘇りとは直接的な関係はないので、HPをざっと見ただけですが、いろいろと興味深い活動をしているようです。コードウッドハウスやフラドームなどの活動は、建築士としても興味深いところです。

とりあえず今回はきらめ樹間伐のお手伝いということで行って来ました。間伐方法としては、素人でも切る樹と残す樹を明確に決められるようにするために、対象エリアを決め、その中をさらに細かくエリア分けし、樹の高さと幹周から樹の断面積を求めて、あらかじめ計算によって求めている単位面積あたりの適正な断面積の合計数値になるように間伐対象の樹を選ぶというのが大まかな流れです。

午前中に竹を切り出して、エリアを設定するための竹杭を作りました。スタッフの中にフラワーアーティストの方がおり、会場入口や会場周辺をアート作品で飾り付けしていただきました。
2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町001

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町002

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町003
ハギレをつなぎ合わせた白い布テープで森の装飾をするのを手伝ったりしましたが、なかなか面白かったです。

午後から参加者が会場入りしました。本来は午前中にエリアの設定は終えているはずでしたが、はじめてということで少し段取りが遅れてしまい、結局参加者全員でエリア設定から始めることに。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町004
あーだこーだと意見を出し合いながら、やっとこさエリアを設定し、さらに細かいエリア分けも終えたときには、すでに16時30分。予定は大幅に遅れていました。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町005
その後、1本の樹を選んでおおよその高さを推定し、根元にお酒とおコメをまいて山の神様にお供えとお祈りをしたあとに、いよいよ選定作業です。

小分けしたエリア内の樹の幹周を計測し、直径を求め断面積を計算します。あらかじめ計算によって求められている数値になるように、断面積の大きい順に残す樹を決めていき、残す樹の断面積の合計が基準の数値とほぼ合致したところで、残りの樹を間伐対象にするというわけです。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町006
間伐は、まず根元近くをのこでぐるりと一周切れ込みを入れます。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町007
そこから午前中に竹を削ってつくっておいた竹へらで皮をはがしていきます。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町009
少しはがせばあとは手でつかんで引っ張るだけで面白いようにむけていきます。うまくすると6m以上の長さにむけたりして、なかなか面白い作業でした。真っ白な木肌になったヒノキをみると、少し心が痛みましたが、このまま日の当たらない森の中でひょろひょろのやせこけた状態で朽ち果てていくよりも、建材として生まれ変わって新たな役割を担うほうが幸せに違いないと思うことにしました。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町008
作業終了後は、近くにある古民家を利用したゲストハウスでスイカや各自が持ち寄った御菓子を食べながらの懇親会がありました。冒頭にNPO法人 森の蘇り設立メンバーの大西義治氏によりスカイプを通じて森林の現状や間伐の必要性などを解説していただく時間も設けられました。スカイプの調整がいまいちで音声がやや聞き取りづらかったのですが、いい勉強になりました。

なお、今回設定したエリアすべてを皮むきする時間がなかったので、7月か8月に2回目を予定しています。興味のある方は、今回の間伐内容を紹介したこちらのページに記載してある主催者の木霊龍源さんにお問合せください。会場は、岡山市内から車で約50分のところにあります。棚田百選に選ばれた棚田のある上籾地区なので、棚田の見学もできます。





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