ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 2

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

vol 1はこちら


4日の朝、5時前に起きてチケット売り場に様子を見に行くと、なんとすでに切符購入の列ができているではないですか!? あわてて駆けつけてなんとか6時10分のケーブルカーの切符をゲット。室堂までの往復4190円はちょっと厳しい値段ですが、信州側の扇沢からだと8800円もするので、それに比べればお得と納得。しかし、この時点ですでに5時25分。車に戻って準備を整えていたら朝食をゆっくり食べている時間がありません。おまけに持っていくつもりの厚手の銀マットもかさばりすぎて邪魔なので、車内にあった梱包用エアキャップの切れ端をバックパックにくくりつけて、コンビニ袋に朝食を入れたまま荷物を担いで改札へダシュ! 美女平から高原バスに乗って、車内でやっと朝食にありつけました。

くねくね道
急勾配のくねくね道、

雪の壁
両側には雪の壁が迫ってくる道

室堂ターミナル
美女平から1時間強かけて、7時30分頃バスはようやく室堂へ。室堂の手前まではガスってなかったのに、バスを降りたらガスで視界不良。しかも気温は1度。

室堂ターミナルから雷鳥沢へのマップ
室堂ターミナルから雷鳥沢までのGPSマップです。

ガスガスの雪道
真冬かよ!? とつっこみつつ道沿いに立てられているポールを頼りに視界のない白い世界を歩きます。

雷鳥
リンドウ池で雷鳥発見。道端でボケーと立っていました。10mぐらい先にもう一羽いましたが、こいつがいきなり飛びかかって来て、二羽ともあっというまにいなくなりました。縄張り争いだったようです。

雷鳥沢テント場
雷鳥沢に到着です。

テント完成
テントを張って風除けの雪壁を作って、なんとか庭付き一戸建てマイホームの完成です。手製の竹ペグは、10cmぐらいの深さに埋めれば十分効いてくれました。地獄谷が近いため、つねに硫黄の匂いがそこはかとなく漂ってくるのがちょっと気になりますが、ロケーション的にはかなりいいテント場です。

大日岳連山
初めての雪上テント泊の準備も無事整って、お茶の時間です。ガスはほぼなくなってときおり陽射しも差すようになりました。大日岳(左)と奥大日岳(右)がくっきりと見えてきました。

テント場と立山
立山は一時その姿を見せてくれましたが、すぐに頂上付近を雲が覆い隠します。

雲の流れ
上空には青空が見えるようになってきました。しばらく立山の雄大な風景を眺めていましたが、ものすごい速さで立山上空を飛び去って行く雲を眺めていて、ふと微速度撮影(インターバル撮影)をしてみようと思いつきました。雲の流れなどを早回しのように見せる動画の素材となる画像の撮影のことです。せっかくリモコンタイマーを購入して持ってきたのですから、ここで使わない手はない。テント場のまわりに張ってあるロープ柵の端っこにカメラと三脚をセットし、6秒ごとに399回シャッターが切れるようにセットし、あとはテントに戻ってほかの事をしていればいいだけです。

微速度撮影の間、雪壁の完成度を高めるべくさらに壁工事に精を出しました。ところで、ここでひとつ反省です。雪壁作りでどうしても雪のブロックを手で持ち上げたり、雪壁を直接触って手直ししたりせざる得ませんが、防水素材のオーバーミトンをしていてもやがてじんわりしみてきます。やはり、作業用に素材そのものが完全防水の手袋が必要です。例えば、ホームセンターなどで売っているネオプレーンゴム素材の手袋などがあれば完璧なのでは? と感じました。

しばらくしてカメラのところに戻ってみると、無事撮影は終わっていました。カメラの再生画像を早送りで見てみると、たしかにパラパラ漫画のように雲が飛び去っていく様がわかります。人が前を横切らない場所を選んだつもりでしたが、結構写っていました。まあ、しょうがないですね。そして、その画像を編集した結果がこれです。なにせネットで調べて見つけたフリーの動画制作ソフトで静止画を動画にし、おまけソフトのWindowsムービーメーカーで音源と合わせただけというお粗末な処女作なので、大目に見てやってください。

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ちょっと雲の動きが早すぎたかもしれません。3秒に1枚ぐらいでいいのかも。このあたりは試行錯誤しながら経験を積み重ねていくしかないですね。

テント場周辺のGPSマップ
午後からはすることもなくなったので、テント場周辺を散策して撮影ポイントによさそうな場所を探しました。とりあえず押さえておきたいのは、立山を背景にしたテント場の夜景と、大日岳連山の夕景です。あちこちうろついた結果、どちらもロッジ立山連峰の手前を少し雷鳥沢方面に下ったあたりがよさそうだと当たりをつけました。それでも時間はまだ14時を回ったところだったので、温泉に入ってのんびりすることにしました。

テント場の近くには2軒の山小屋があり、どちらも500円で外来入浴が可能です。

山岳警備隊の雪上車
規模の大きい雷鳥沢ヒュッテに行ってみると、入口に山岳警備隊のいかした雪上車がありました。

お風呂のほうはちょっと古い感じがありますが、大きな湯船に洗い場も5つほどあり、リンスインシャンプー、ボディソープ、石鹸も置いてあってバンザーイ\(^o^)/ やっぱりお風呂に入る以上頭も体もすっきりさっぱりしたいですからね。山小屋のお風呂はたいてい環境に配慮してシャンプーや石鹸類は使用禁止ですが、ここは廃水処理をきちんとしているようです。さすがメジャーな観光地はちがいます。お湯は熱すぎずぬるすぎずいい感じ。時間が早いこともあって、空いているしサイコー!

たっぷり温泉を堪能したあと、テントに戻って夕食の準備です。毎度かわり映えしませんが、アルファ米とレトルトカレー、味噌汁、魚肉ソーセージの簡単な夕食を終えました。食後のお茶を飲みながら、傾きかけた陽射しに照らされる雪の峰々をのんびりと眺めたりして時間をつぶし、夕暮れが迫り始めた頃、カメラ機材を持って撮影に出かけました。

夕焼けの大日岳
当たりをつけておいた場所でカメラを三脚にセットし、うっすらと赤く染まった空を背景にした大日岳をカメラにおさめます。

その後、立山を背景にしたテント場方面にカメラをセットしなおしてテントが光るのを待ちましたが、なかなか暗くならずに待つこと50分。

テント場夜景
19時30分ごろになってやっとテントの明かりが闇に光るようになりました。雪山は明るさがいつまでも残るので大変です。

テントに戻る頃には体がだいぶ冷えてしまいました。寝る前に熱いお茶でも飲めばよかったのに、そのままシュラフにもぐりこんでしまったのが大失敗でした。いつまでたっても体が温かくなりません。時間とともにますます寒さを感じるようになります。腕や足もさることながら、お尻と腰にじんわりと冷たさが伝わってきます。お尻の部分のマットに体重がかかって圧縮されるから断熱性が低下するのでしょう。こんなところでフリーズドライの体になってたまるかと、ウレタンパッドの折りたたみ座布団をお尻の下に引くと冷たさはなくなりました。このとき、厚手銀マットを車においてきたことをどれほど後悔したことか。代用で持ってきたエアキャップなんて1枚引いたぐらいではほとんど意味なしでした。

とはいえ上半身の寒さは相変わらず。1枚着込み、2枚着込み、ついに用意していた服をすべて着込んでしまうと、なんだか着膨れして息苦しい感じです。寒さで眠れないのか息苦しくて眠れないのかよーわからん状態になり、うとうとしては目が覚めるということを繰り返しているうちに、深夜1時を回っていました。テント内の気温は-1.7度です。寒いはずです。丸まって寒さをしのいでいるうちにどうやら寒さにも慣れてきたらしくて、気がつくとすっかり寝入っていました。


vol 3に続く



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| 2011年5月 立山 | 12:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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