ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 1

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

雪の上でテント泊。なんておぞましくもマゾヒスティックな行為でしょう。およそそんな馬鹿げたことをやろうなんて、1年前の自分なら思いもしなかったはず。しかし、人は変わるのです。B'zは「さよなら傷だらけの日々よ」の中で”人はたやすく変わらぬけど”と唄っていますが、ここにいともたやすくかわってしまった主義主張のない愚者がおります。

さて、なぜに立山で雪上テント泊なのかといいますと、単に山小屋泊するほどのお金がないという単純明快な理由で、必然的にテント泊となったわけです。では、どこでテントを張りましょうか。トイレも水場もない場所はちょっとなあ、アプローチがめちゃ長っ!なのはちょっとなあ、雪崩の危険があるのもちょっとなあ、ということで、候補に挙がったのは上高地小梨平キャンプ場、涸沢、立山雷鳥沢の3箇所。

小梨平はアプローチは楽、雪もたぶんない、売店・食堂・風呂・トイレと設備はばっちし!! でも、人が多そうだし、登山としては蝶ヶ岳か焼岳ぐらい(もちろん他にもあるけれど)。

涸沢はアプローチはめちゃ長だけど、北穂や奥穂にチャレンジできる。トイレと水場は・・・たぶんOK? でも、雪崩があったばかりだし、混雑必至。

立山はアプローチは一番楽。テント場に水洗トイレと水場があり、山小屋の温泉も利用可能。雄山など立山連山や大日岳など日帰りで登れる山も多い。混み具合はわからないけど、涸沢よりはましか? それに、登るのは無理としても岩と雪の殿堂「剣岳」にひと目合うことができる。「しびれるような山岳風景が見たい!」という単純明快な欲望を満たすにはもってこいのロケーション。

というわけで、立山行きが決定しました。ただし、いくつか問題がありました。まず大型バックパックは60リットルのものしか持っていないこと、雪上テント泊の経験がないので冬用の寝袋など必要な装備を持っていないこと、そして雪山でのテント泊のノウハウがないことなどです。

幸い、好日山荘が10%オフのセールをはじめたので、ここは奮発して85リットルのバックパックを購入することに。

OS50066P_td.jpg
以前にも書きましたが、オスプレーのイーサー85を購入しました。

スノーショベル収納状態

スノーショベル

ついでに、ARVAスノーショベルという柄が折りたたんで収納できるアルミ素材のショベルも購入。これで、増える装備への対応とテント設営時の作業が可能になりました。

自作竹ペグ
次にテント設営時のノウハウですが、いちおう本で読みかじって知識だけは仕入れていたので、夏山で使っているアルミ素材のペグのかわりに竹を割って20cmほどの長さに切ったペグを自作しました。これにテントのロープを引っ掛けて雪に埋め込んでやればいいわけです。あとは現地でショベルを使って防風壁を作るだけです。

テントはいつものニッピンメスナーSF MICROLITEソロ用。もう10年以上使ってますが、今のところ問題なし。素材はSFN-TEXとかいう透湿素材なのでそこそこ結露にも強いですが、ゴアテックス素材のシングルウォールテントのように単独で使えるほど信頼はできないので、フライシートは必需品です。

問題は寝袋です。お金があれば冬用寝袋を買ってしまいたいところですが、パックパックを新調したところなので今回はパス。手持ちの寝袋はニッピンのZOOMという3シーズン用で、そこそこダウンの封入量が多いタイプですが、すでに10年選手なので保温力も低下していると思われます。購入時の仕様では確か750フィルパワーのダウン(600gだったか)が封入されていて、限界使用温度が-15度だったと記憶しています。とはいえ、秋山で0度近くになると寒いと感じるレベルなので、これだけで安眠できるとは思えません。そこで、夏用の化繊綿が入った薄手の封筒型シュラフと組み合わせて使うことにしました。夏用寝袋の中にZOOMを入れて、その上からカバーをかけることで、GWの雪山ならなんとかなるのではないかと考えたわけです。

ただし、いったん荒れると冬山に逆戻りの山岳地域のこと。夜の寒さ対策下半身用に冬用厚手タイツとユニクロの中綿入りパンツ、上半身はブレスサーモ長袖薄手・中厚手の2枚とダウンジャケットを用意することにしました。もちろん普段の行動用にはCW-Xのタイツとブレスサーモ薄手半そでTシャツと薄手フリース相当のミドルウェアを着用し、先の寒さ対策衣類は就寝時の重ね着用ということです。

あとは、雪面からの冷え対策です。無雪期には銀マットにサーマレストのウルトラライトというマットでなんら問題ないのですが、さすがに雪上ではそうもいかんだろうということで、昔ホームセンターで買った厚手の銀マットも持っていくことにしました。

そんなこんなで着々と準備を進めていたのに、なんと1週間前になってぎっくり腰一歩手前の腰痛発症! ひたすらシップを貼りまくってなんとか痛みが軽減されてきたところで、仕事がらみで腰に力を入れたらまたまた再発。 29日から出かけるつもりだったのに、結局GW前半は家でおとなしくせざるを得ない羽目になりました。おかげで仕事が片付いたし、GW前半の天候はあまり安定していなかったので、結果オーライでした。

さて、シップ貼りまくりで腰がかぶれてしまったものの、2日の夕方の時点でなんとか腰の痛みがほぼ治まりつつあったので、急遽パッキングして出かけることに。ところが、初めて使うザックというのはどうも荷物の詰め方の勝手が違うようで、荷物が入りきらず余ってしまいます。こりゃあいかんとああでもないこうでもないと試行錯誤しているうちに、なんと準備に5時間もかかってしまいました。

パッキングができたときには疲れと空腹でがっくり・・・ すぐに出かける気にもなれず、夜食を食べて休んだ後に、午前3時になってようやく出発。途中で仮眠するつもりが、北陸道福井あたりで渋滞一歩手前の混雑に遭遇し、できるだけ先に進んでおこうと車を走らせていたら、10時過ぎに富山に着いてしまいました。

立山駅
予想外の徹夜走りとなり、立山駅には11時過ぎに到着。これなら、今日のうちに雷鳥沢まで行くのは余裕と思ったまでは良かったのですが、駐車場が満車で通路の路肩に停めさせられ、ここに4日も路駐しておくことに一抹の不安が。そのうえ、ケーブルカーは1時間待ちだとか。徹夜のドライブ疲れに加えて腰の痛みがぶり返してきたのでなんだか意気消沈。天気もよくないし入山は翌日に延期することに。車中で昼寝してたら雨がぱらぱら。やっぱ正解だったと安心して惰眠をむさぼりました。後で知ったことですが、この日の室堂辺りは結構な悪天候だったようです。やっぱ余裕を持った山行が一番です。

夕方、亀谷温泉の国民宿舎白樺ハイツで温泉につかって、少し下ったところにあるコンビニで食料を買い込んで立山駅に戻り、空きの出た駅前駐車場に車を停めることができました。

vol 2に続く


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| 2011年5月 立山 | 13:19 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: こんばんわ!

みさわさん、コメありがとうございます。

>『MSR ブリザードステイク』
なるほど、こういう便利なものもあるんですね。
でも、いいお値段ですね。やはりいいものは高い!

今回雪上テント泊を経験して、残雪期であれば無雪期のように差し込む方法でも
いけそうに感じました。もっとも、その場合は30cmぐらいはほしいところです。
来シーズン用に、いろいろと考えてみようと思います。

| ヤマふぉと | 2011/05/15 22:42 | URL |

こんばんわ!

コメントどうもありがとうございました(-´▽`-)
早速お邪魔しました♪

>単に山小屋泊するほどのお金がないという単純明快な理由で、必然的にテント泊となったわけです。

わかります、ていうかうちも小屋に泊まる金がないのでテント泊という側面が強いですww
後は高校山岳部時代からずっとテント泊だったので、それに慣れちゃったってのもありますが。

ちなみにペグですが、僕も昨年雪上泊を始めた当初は竹ペグ使ってましたが、現在は知り合いから教えてもらった 『MSR ブリザードステイク』 というスノーペグを使っています。
これは竹ペグのように埋設しても使えますし、通常のペグのように雪面に刺しても使えるものです。
長さは25cmくらい、スタックできるので携帯性は竹ペグよりも良いです。
残雪期は雪も締まっていることが多く、場合によってはノーマルペグでも十分保持できる場合も多いので、いちいち掘って埋める竹ペグが面倒で最近ではブリザードステイクとノーマルペグを持って行きます。
一本600円くらいするのでちょっと値が張りますが、ラクで良いですよ♪

| みさわ | 2011/05/15 20:16 | URL | ≫ EDIT















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