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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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山頂直下の北壁を見て戦意喪失: 烏ヶ山その2 

2021年2月28日(日) 鳥取県江府町 烏ヶ山(標高1448m) 日帰り単独行


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11:39 装備の変更と小休止を終えて、目の前の急登に取りつきました。


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結構な斜度に加えて立木の全くない1枚バーンなので、スリップは即滑落に直結です。雪も緩み始めているので、クランポンの爪を確実に下の硬い層に食い込ませながら登りました。


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やや斜度が緩くなった小さなテラス状の場所で一息つき、振り返ってみると、大山の上空に青空が広がりつつありました。しかし、山頂付近はまだガスに隠れたままです。


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尾根にのる直前のところがちょいと厄介ですが、以前登った時よりも雪が多く、歩ける場所が広がっていたので、前回ほど手こずる感じはありませんでした。


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11:47 三角点のある1385.5ピークに着きました。ここまではとくに危険な場所はありませんでしたが、この先は雪庇の張り出したナイフリッジです。ほぼ大山主稜線と同じような狭くて切り立ったが崖沿いの尾根道となるので、慎重なルート選択が必須です。ここから見た限りでも、庇状に張り出した雪庇が見て取れます。


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下を見れば、平坦な場所までおよそ250mほどの断崖になっているので、落ちたらまず助からないと思っていた方がよさそうです。



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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とりあえず、トレースを辿って歩き始めましたが、少し先で大きく踏み抜いた跡がありました。あきらかに雪庇の付け根にできたクラックを踏み抜いた跡です。どうもこのトレースは安全志向ではなさそうなので、この後はトレースよりも右側を意識して歩くようにしました。


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その先で稜線が狭まり、歩ける場所の幅が1~1.5m程度になっていた場所でも、先行者が踏み抜いたクラックが連続していて、ある意味危険個所を示してくれている親切なトレースといえるかもしれません。


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烏ヶ山北峰のすぐ手前にある1420ピークとの鞍部は、さらに尾根が細くなり、場所によっては幅が1mも無いぐらい細くなっているようです。しかも、その1mはどうやら張り出した雪庇によって形成されたものらしく、これを歩いて行くのはかなりやばそうな感じです。


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11:57 雪庇の幅がぐっと狭まる場所まできたとき、すぐ先に雪庇を真っ二つにするようにクラックができているのが目に入りました。この方向にクラックができるということは、その先の尾根は崩落していて、木立のラインまで崖が来ているといえそうです。とすると、雪庇は完全に庇状に張り出したものになっている可能性があり、木立の横ギリギリを歩いたとしてもそこが雪庇の付け根になっているわけなので、ごっそり根元から雪庇が崩落する可能性もないとはいえません。先行者のトレースは、さすがに手前のクラックのところから木立の横ギリギリについていますが、基本的に強行突破したというわけです。しかもその先にさらに細くやばそうな箇所も見えていて、さすがにこれをまっすぐ歩いて行く気にはなれません。


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ということで、この区間は右の木立の下の斜面をトラバースして行くことにしました。結構な急斜面を立木や灌木を避けながら進んだので写真を撮る余裕がなく、再び尾根に出るまで1枚も撮っていませんでした。ちなみに、GPSのトラックデータではこんな感じで迂回しています。


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12:07 やばそうな鞍部の区間を避けてトラバースしてから、再び尾根に出てきました。おそらくやばい区間は通り過ぎていると思いますが、もしかしてまだ途中だったらと少し気にはなっていました。しかし、うまくやばい区間を過ぎたところ出てきたので、ようやく安心することができました。


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やばい区間を振り返ってみると、案の定完全に張り出した庇状の雪庇になっていて、しかも一部は立木の上にのっかっているだけです。立木があるぶん崩落しにくいともいえますが、雪庇の厚みが薄く、簡単に踏み抜いてしまう可能性も高く、その拍子にバランスを崩して転倒滑落となるかもしれないし、衝撃で雪庇が崩れるかもしれません。まあ、大丈夫だろうなんて気楽なことをいうほど能天気な人間ではないので、ここは迂回したのが正解だったと思います。


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ここから先は尾根も広がり、歩きやすそうですが、広いから安全とはいえないので、できるだけ右側にルートをとって進みました。


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尾根の幅が狭まり、立木が通せんぼしている場所がありました。トレースの主は雪庇側の狭いところを通過していますが、僕は右側の笹の生えているところから通過しました。


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12:19 1420ピークに立つと、目前に烏ヶ山北峰が見えました。烏ヶ山北峰の北壁をまじかに見るのはこれが初めてです。一般ルートになっている南壁側もぱっと見はけっこうな崖に見えますが、よく見ると登れそうなルートがあることがわかります。しかし、北壁はここから見た限りではどこを登るのかと思ってしまうほどそそり立っています。見れば見るほど、これはないわ~という気持ちが湧いてきて、挑戦しようという気持ちはまったく出てきません。完全に戦意喪失です。とりあえず、もう少し近くまで行ってみることにしました。


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1420ピークから鞍部に向けて下り始めるところまで来て、烏ヶ山北峰の状態を確認しました。目の前にある細くてやばそうな尾根を渡って北壁に取りつくわけですが、取りついた先には巨岩がバリケードのようにそそり立ち、まっすぐ尾根筋を登ることはできません。左側はほぼ垂直な壁なので、おそらく右から巻くのでしょうが、右側も楽に登れるような緩斜面とはいえません。先行者のトレースがどうついているのか、もう一度じっくりと確認してみました。


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まずは足元の尾根です。左側がどうなっているのかいまいちはっきりしませんが、立木がたくさん見えるので絶壁というわけではなさそうです。とはいえ、細いうえに立木にのっている雪の塊のようなので、踏み抜くリスクもあり、あえて行こうという気になりません。


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トレースを確認してみると、一部しか見えていないところが多いのであくまで想像ですが、どうやら青線のように進んだみたいです。ここから見た限りでは、通行禁止になっている大山主稜線のラクダのコブ付近と同等以上の難易度に感じます。むしろ、傾斜のきつさは主稜線以上で、登りはまだしも下りは甘くないと思われます。


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そして、巨岩の下にある絶壁とのわずかな隙間を右へ進み、雪の付いた急斜面を右のほうにある小さな尾根までトラバースするのがルートのようです。青線がトレースですが、自分なら赤線のようにいくかなと思いながら観察していました。しかし、そのあとがわかりません。左へ進み巨岩を縫うように山頂へ向かうのか、尾根を乗越した反対側に登りやすい場所があるのか、ここからではわかりません。ガスが出てきてトレースも上の方は目視できなくなってしまいました。なので、その先は行ってから考えざるを得ません。


山頂はもう目と鼻の先ですが、核心部といえる残りの区間を突破するには、30分はかかりそうです。まあ、登るのは何とかなったとしても、これを下ってくるとなるともっと厄介です。すでにお昼を回っているので、下山するころにはさらに雪は柔らかくなっていて、急斜面をトラバースする部分がはたしてしっかりとした足場を確保できるか気になります。さらに、この後の1385.5ピークへ戻るまでの尾根も崩落しそうな雪庇が連続するわけで、迂回しなければならない区間があることを考えると時間的にもどうだかなあと言わざるを得ません。


山頂に3人ほど人影が見えて、頑張って登ったとしても静かな山頂を楽しむことができるかどうか怪しいということもあり、ここで引き返すことにしました。前回の甲ヶ山に続き2回連続の撤退ですが、今回は悔しいという気持ちはほとんど湧いてきません。烏ヶ山北峰の北壁を見たとき、すでに戦意喪失していたせいかもしれません。今の自分の装備と技量では、これを安全に登って降りてくるのはちょっと厳しいなと直感したようです。職業登山家ではない僕にとって、リスクをとってまで烏ヶ山に登頂しなければならない理由はどこにもありません。


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12:28 さて、そうと決まれば長居は無用です。さっさと下山します。ランチがまだですが、リスクのある場所を通過してからゆっくり食べたいので、1385.5ピークを過ぎるまでランチ抜きで行くことにしました。

つづく。

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| 2021年2月 烏ヶ山 | 16:26 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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