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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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240gの軽量ゴアテックスジャケット: マムート コンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケット

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2020年12月27日、年末最後の山歩きでデビューしたコンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケットのレビューです。


マムートには、コンベイという名前のハードシェルジャケットが2種類あります。1つはコンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケット(style♯1010-27090)。もう一つが、コンベイツアーHSフーデッドジャケット(style♯1010-28450)です。どちらもゴアテックスパックライト2.5レイヤーを使った軽量なハードシェルジャケットですが、プロのほうが240gなのに対して、ツアーのほうは330gと少し重くなっています。この違いは、おそらくツアーの方には脇下のピットジップが付いているので、そのジッパーの重さが加わるためではないかと思われます。


なお、コンベイツアージャケットは、2018年春夏モデルが1010-26640、2018-19秋冬モデルが1010-26031、2019春夏モデルが1010-26032と、スタイルナンバーが異なっています。ネットで調べてみた限りでは、2018-19秋冬モデルの1010-26031までは説明文にピットジップの記載がないので、ピットジップが追加されたのは2019春夏モデルの1010-26032からのようです。


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それでは、この2種類のジャケットはどういう違いがあるのでしょうか。まず最初に言えるのは、マムートの公式な説明文では、コンベイツアージャケットはハイキングレベルのレインウェアとして企画されたものであるということです。コンベイツアーの説明文によると、

”優れたウェザープロテクションに加え,ハイキングジャケットのためのあらゆる機能を備えたレインジャケット。高い防水性,耐風性,通気性を発揮するGore-Tex® Paclite素材を使用。高品質かつ軽量なので,着心地も快適です。また,重ね着を可能にしたブランド独自のシステムにより,さまざまな断熱ジャケットやミッドレイヤーと組み合わせることができます。より快適。より軽量。そして機能性もアップ。それがこのハードシェルジャケットの特徴です”

となっています。ハイキングといってもヨーロッパでの話なので、当然その舞台はアルプスなども想定されているでしょうから、日本の感覚でいう低山を主としたハイキングではなく、3000mオーバーの山でも使うことを想定していると思われます。



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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コンベイプロジャケットのほうはあまり成功しなかったようで、2019年シーズンの発売だけで終わったようです。ネットで検索してもほとんど情報が得られません。メーカーの説明文では、次のようになっています。

”超軽量でコンパクト、わずか240gの GORE-TEX® ジャケット。内側の磨耗性を向上させ、ダメージからメンブレンを保護するnew GORE-TEX® PACLITE® Plusを使った超軽量ハードシェルジャケット。

- ファスト・トレッキング/マウテンニアリング用の完璧な1着
- 超軽量でコンパクト、わずか240gの GORE-TEXR ジャケット
- フード前と脇の下には革新的なエアーホール・ベンチレーション
- 圧着フラップと止水ファスナーを使用したフロント
- 止水コンシールファスナーを使用した胸とサイドポケット
- ヘルメット対応フード
●素材:GORE-TEX(R) 2.5 Layer Paclite Plus 13DEN×13DEN”


コンベイツアージャケットとの違いは、ファスト・トレッキング/マウテンニアリング用の完璧な1着と言っているように、ハイキングだけでなくマウンテニアリングでの使用も想定した企画になっているということのようです。また、同じゴアテックスパックライトといても、内側の磨耗性を向上させ、ダメージからメンブレンを保護するパックライト プラスという生地を使っているということなので、マウンテニアリング用途に生地を強化したのでしょう。ところが、袖の部分はベルクロとめになっていなくて、手首の内側部分がゴムの入ったシャーリング加工となっていて、逆にベルクロとめのコンベイツアージャケットよりも防風防水性能は低いというちぐはぐさがあります。まあ、ファスト・トレッキング用に着脱が簡単にできることを重視したのでしょう。


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また、脇下にジッパー式のピットジップはなく、エアーホール・ベンチレーションというものがついています。要するに、通気を確保するための小さな穴があけられているわけですが、さすがに生地に直接穴をあけているというわけではなく、生地が2重になっていて、外側の生地と内側の生地の間に空間があり、通気できるようになっています。


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外側の生地の穴よりも内側の生地の穴の位置が高いところにあり、直接風や雨がジャケット内側に吹き込まない作りになっています。しかし、こんなもので通気の確保が有効にできるのかどうかは何とも言えません。実際に着てみた感じでは通気されているという感覚は皆無でした。ジッパー式のピットジップなら、全開にすれば明らかに涼しいと感じますが、このエアーホール・ベンチレーションでは風が抜けるとか、汗が引くといった感じはありませんでした。


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エアホール・ベンチレーションは、脇下だけではなくフード前面にも設けられています。フードをかぶった時に、サングラスやゴーグルが曇るのを軽減する効果はありそうだなと思っていたのですが、これがとんだペテンでした。


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写真左側がそうですが、フード前面の内側にはもう1枚生地があり、エアホールを完全にふさいでいるのです。脇下のようにどこかが空いていて、空気の通路があるわけではなく、エアホールを通して空気が行き来することはできない構造になっているので、ただのデザインとしてエアホールが設けられていると考えた方がよさそうです。ちょっと首をかしげたくなる仕様です。


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ジッパーもコンベイツアージャケットとコンベイプロジャケットは異なっています。コンベイツアージャケットは一般的な防水タイプのジッパーがむき出しの状態です。コンベイプロジャケットのほうは、フロントにはコンベイツアージャケットと同じく防水ジッパーが付いていますが、ジッパーを1cmほど覆い隠すようなフラップが付いています。このフラップは圧着式で絶妙な取り付け方がされていて、ジッパーを閉めれば自動的にジッパーに覆いかぶさるようになるし、開けるときにもいちいち手で開いてやる必要もなく、ただジッパーを開ければかってにフラップも開いてくれるので、ジッパーの開閉に何も干渉しません。よくベルクロ止めになっているフラップが付いているジャケットがありますが、あれは開閉するたびにいちいち手でベルクロを外してフラップを開いてやらなくてはならないので、すこぶる面倒で邪魔もの以外の何物でもありません。その意味では、よくできたフラップです。このフラップのおかげで、防風防水性能が1クラス上がっているのではないかと思うわけです。


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ポケットのジッパーは止水コンシールファスナーになっていて、ジッパーに生地が直接貼り合わせてあり、ジッパーを閉めるとジッパーは全く見えなくなります。


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ただし、完全防水のジッパーというわけではないみたいで、ポケット内側の生地も表生地と同じになっていて、周囲をシーリング処理しています。そのため、万一ポケットのジッパーから浸水して内部に水がしみ込んでも、ポケットの中にたまるだけで、体を濡らすことはない作りになっているようです。


ということで、なぜコンベイ プロジャケットを買ったのかということですが、夏の高山で使うウィンドブレーカー兼レインウェアとして導入しました。いままでは、エアロスピードジャケットという薄手のジャケットを使っていましたが、ユーロSサイズ(アジアMサイズ)なのでほぼぴったりサイズとなり、雨天時や荒天時にフリースなどをジャケットの下に着ようとすると、かなり薄手のものでもけっこうパツパツになってしまい、行動しずらかったのです。夏山で使うので、下にはシャツ1枚ぐらいしか着ないだろうということでユーロSサイズを買ったのですが、さすがに日本アルプスの稜線では、荒天時に下にフリースの1枚ぐらい着れる余裕が必要でした。当然、ジャケットの下にインナーダウンなど着れるはずもありません。ということで、やはりサイズ的に余裕のあるユーロMのジャケットを買おうかどうしようかと思っていたところ、たまたま未使用らしき中古品が格安で出ていたので、購入に至ったわけです。


すでに持っているオールラウンダージャケットも重さが400gを切るので、そこそこ軽量ですが、折りたたんだ時にそれほどコンパクトになるわけではなく、やはりエアロスピードジャケットの代わりに持っていくには邪魔になると思えるので、エアロスピードジャケットとそん色ない重さ・大きさのコンベイプロジャケットを安く入手できたのはラッキーでした。やはりゴアテックスの耐久性に勝るものはいまのところありませんし、ゴアテックスでありながら薄く軽量なパックライトを使ったジャケットなので、いままでのゴアテックスの概念を覆す軽快感があり、けっこういろいろな状況で使いまわしができそうです。軽量化にも役立つので、荷物のかさばる冬山でもそのうち試してみようと思います。

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