累積標高差1100mでヘロヘロ: 広戸仙・滝山その1
2020年8月1日(土) 岡山県津山市 滝山(1196.5m) 日帰り単独行
那岐連峰の中間にある滝山へは、東の那岐山からも西の広戸仙からも縦走して行くことができます。那岐山からだと比較的なだらかな稜線をたどるので、距離は3kmとそこそこあるものの、片道1時間ほどのハイキング感覚で行けます。しかし、広戸仙から行くとなると、広戸仙と滝山の間にある標高896mの鞍部を経由するため、往路で300m、帰路で216mの標高差の登り返しがあります。登山口から広戸仙までの標高差が585mあるので、往復すると累積標高差は1100mにもなってしまいます。標高差1100mというと、横尾から蝶ヶ岳へ登るのとほぼ同じです。2週間ぶりで、腰痛やら膝痛やら首肩痛やらで仕事以外部屋でおとなしくしていた病み上がりのような状況でやるには、ちょっとばかりきつすぎました。
装備リスト
●アッパー
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: マムート ボディクール ロングスリーブAF
ミドルレイヤ: なし
ソフトシェル: なし
ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
インサレーション: なし
グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
キャップ/ハット: マムート ランボールドアドバンスドハット
●ボトムス
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: なし
ミドルレイヤ: マムート ボルダーライトパンツ
ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
インサレーション: なし
ソックス: クロスプロ 5本指ウォーキングソックス
シューズ: マムート デュカンハイGTX
●ギア
バックパック: マムート リチウムスピード20L
ストック: なし

今回は、新アイテムが3点あります。

まずマムート ボディクール ロングスリーブAFという長袖シャツ。名前の通り接触冷感素材のシャツなので、ドライレイヤなしで直接肌に着てみました。けっこうヒンヤリ感が持続して快適でした。

ボトムスのマムート ボルダーライトパンツも新規購入品です。パンツはいつも黒系統かカーキ系統の2パターンでマンネリ化しているので、たまたま見つけたこの赤系のパンツが妙に新鮮で、セールで4割引になっていたのもあって買ってみました。赤系とはいえけっこう落ち着いたトーンの薄めのエンジ色なので思っていたほどの浮いた感じにはならず、派手なカラーリングのシューズ デュカンハイGTXとの相性はわりとよかったと思います。これでもう少し派手な感じの赤色だったら、下半身だけ浮いた感じになっていたところです。

そして、先日購入したデュカンハイGTXですが、テトンGTXと比較して軽くて歩きやすい感じの靴でした。全体的なつくりがハイキングシューズといった感じなので、フィット感もよく軽快に歩くことができました。しかし、今回のような標高差が大きく行動時間が長い山歩きにはちょっと向いていなかったのかもしれません。下山する頃には結構足裏が痛くなりました。もっとも、付属のインソールを使ったので、スーパーフィートなど別売りのいいソールに交換すると感じは変わるかもしれないので、次回はソールを交換して試してみようと思います。
ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。


8:22 声が乢にある登山口前の駐車場を出発します。他に2台車が停まっていました。晴天の週末ですが、登山者は少なそうです。

道路の向側にある登山口から入山です。ここの標高が530mなので、広戸仙山頂1115mまで585mの登りです。

最初はそれほど傾斜のきつくない道をときどきUターンしながら登っていきます。木陰の涼しい道で、虫も居なくて快適でした。

9:01 東屋に着きました。さすがに汗をかいてしまったので、少し休憩していくことにしました。休憩中にご夫婦の2人組が到着し少し話しをしましたが、どうやら目的地は同じで滝山まで行かれるようです。

9:23 ご夫婦よりも一足先に出発します。

東屋を過ぎると道の傾斜が増して来ました。蒸し暑さも出てきて、汗が噴出します。

9:28 このコース唯一の鎖場を通過します。

その後も岩の多い急登が続きます。このあたりから煩いアブがまとわりついてくるようになり、かなりイライラさせられました。この日は、基本的にずっとストーカーのようなアブに終始悩まされました。黒色のシャツだったのも一因かもしれません。

9:43 ようやく急登が終わり、ベンチのある場所に着きましたが、今回は先を急ぐので通過です。

1040mのピークからいったん小さな鞍部へ下ります。この鞍部までの標高差も累積標高差に加えるべきなのでしょうが、地形図をみると標高差10mしかないので、この差は含めないことにします。

10:01 三角点のある1075.4mピークの第三展望所に着きました。

陽射しはあるものの湿度が高いので空気に透明感は無く、あまり遠くのほうまで展望は広がっていませんでした。

ランチタイムには早すぎますが、小腹が空いたので朝食で食べ残したジャムパンを食べました。写真を撮るのも忘れてがっついてしまったので、完食後の残骸だけでも撮影しておきました。

展望所から東に滝山が見えています。その背後にかすみつつも那岐山も見えました。しかし、改めてみると、鞍部からの登り返しがけっこう厳しそうで、広戸仙から滝山まで1時間でいけると思っていましたが、どうやらそれほど甘くはなさそうです。鞍部からの登り返しだけで1時間はかかりそうです。休憩中にご夫婦が到着しましたが、小休止だけで先に出発していきました。

10:21 汗でびしょびしょになったシャツを乾かすためにたっぷり20分休憩してから、広戸仙に向けて出発です。山頂まではすぐです。

展望所からはしばらく平坦な尾根道が続きますが、山頂直下でやや急傾斜の道になります。

10:29 広戸仙山頂です。滝山方面に下っていくご夫婦の鈴の音が聞こえていたので、少し距離をとるためにベンチに座って靴紐を締めなおしました。ここから鞍部まで200mほどの下りとなるので、しっかりと締めなおしておきました。靴紐を締めなおしている間もアブが頭の周りをブンブンと飛び回ってほんとうにイライラしました。

10:31 滝山との鞍部に向けて下ります。

はじめのうちは比較的傾斜の緩やかな尾根道です。

10:46 標高1020m地点で、前方に滝山が見えました。第三展望所から見たときよりも近く見えるので、それなりに距離を歩いて来たことを実感します。ここから鞍部まで激下りが始まります。

あまり下っているように見えませんが、石がゴロゴロする急傾斜の道を慎重に下りました。グリップ力が気になっていたデュカンハイGTXですが、滑りそうな湿った黒土の斜面でも期待以上にしっかりとしたグリップ力で、安心できました。

ようやく傾斜が緩んでそろそろ鞍部も近そうです。

10:58 標高896mの鞍部に着きました。

ここから北方向にふるさとコースという滝めぐりのコースがあるはずですが、見たところそれらしいトレースが見当たりません。奥のほうになんとなくトレースっぽいものも見えましたが、あまり歩く人が多くないのでしょう。滝めぐりのコースはほぼ等高線に沿った道なのでアップダウンが少なく楽そうですが、距離が長く時間がかかりそうなのがネックです。復路で使ってみるというのもありかもしれませんが、トレースが不明瞭だったり、最近の豪雨で崩れたりしている可能性もあるので、下山で使うのはちょっとリスキーかもしれません。
つづく。
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那岐連峰の中間にある滝山へは、東の那岐山からも西の広戸仙からも縦走して行くことができます。那岐山からだと比較的なだらかな稜線をたどるので、距離は3kmとそこそこあるものの、片道1時間ほどのハイキング感覚で行けます。しかし、広戸仙から行くとなると、広戸仙と滝山の間にある標高896mの鞍部を経由するため、往路で300m、帰路で216mの標高差の登り返しがあります。登山口から広戸仙までの標高差が585mあるので、往復すると累積標高差は1100mにもなってしまいます。標高差1100mというと、横尾から蝶ヶ岳へ登るのとほぼ同じです。2週間ぶりで、腰痛やら膝痛やら首肩痛やらで仕事以外部屋でおとなしくしていた病み上がりのような状況でやるには、ちょっとばかりきつすぎました。
装備リスト
●アッパー
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: マムート ボディクール ロングスリーブAF
ミドルレイヤ: なし
ソフトシェル: なし
ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
インサレーション: なし
グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
キャップ/ハット: マムート ランボールドアドバンスドハット
●ボトムス
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: なし
ミドルレイヤ: マムート ボルダーライトパンツ
ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
インサレーション: なし
ソックス: クロスプロ 5本指ウォーキングソックス
シューズ: マムート デュカンハイGTX
●ギア
バックパック: マムート リチウムスピード20L
ストック: なし

今回は、新アイテムが3点あります。

まずマムート ボディクール ロングスリーブAFという長袖シャツ。名前の通り接触冷感素材のシャツなので、ドライレイヤなしで直接肌に着てみました。けっこうヒンヤリ感が持続して快適でした。

ボトムスのマムート ボルダーライトパンツも新規購入品です。パンツはいつも黒系統かカーキ系統の2パターンでマンネリ化しているので、たまたま見つけたこの赤系のパンツが妙に新鮮で、セールで4割引になっていたのもあって買ってみました。赤系とはいえけっこう落ち着いたトーンの薄めのエンジ色なので思っていたほどの浮いた感じにはならず、派手なカラーリングのシューズ デュカンハイGTXとの相性はわりとよかったと思います。これでもう少し派手な感じの赤色だったら、下半身だけ浮いた感じになっていたところです。

そして、先日購入したデュカンハイGTXですが、テトンGTXと比較して軽くて歩きやすい感じの靴でした。全体的なつくりがハイキングシューズといった感じなので、フィット感もよく軽快に歩くことができました。しかし、今回のような標高差が大きく行動時間が長い山歩きにはちょっと向いていなかったのかもしれません。下山する頃には結構足裏が痛くなりました。もっとも、付属のインソールを使ったので、スーパーフィートなど別売りのいいソールに交換すると感じは変わるかもしれないので、次回はソールを交換して試してみようと思います。
ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。


8:22 声が乢にある登山口前の駐車場を出発します。他に2台車が停まっていました。晴天の週末ですが、登山者は少なそうです。

道路の向側にある登山口から入山です。ここの標高が530mなので、広戸仙山頂1115mまで585mの登りです。

最初はそれほど傾斜のきつくない道をときどきUターンしながら登っていきます。木陰の涼しい道で、虫も居なくて快適でした。

9:01 東屋に着きました。さすがに汗をかいてしまったので、少し休憩していくことにしました。休憩中にご夫婦の2人組が到着し少し話しをしましたが、どうやら目的地は同じで滝山まで行かれるようです。

9:23 ご夫婦よりも一足先に出発します。

東屋を過ぎると道の傾斜が増して来ました。蒸し暑さも出てきて、汗が噴出します。

9:28 このコース唯一の鎖場を通過します。

その後も岩の多い急登が続きます。このあたりから煩いアブがまとわりついてくるようになり、かなりイライラさせられました。この日は、基本的にずっとストーカーのようなアブに終始悩まされました。黒色のシャツだったのも一因かもしれません。

9:43 ようやく急登が終わり、ベンチのある場所に着きましたが、今回は先を急ぐので通過です。

1040mのピークからいったん小さな鞍部へ下ります。この鞍部までの標高差も累積標高差に加えるべきなのでしょうが、地形図をみると標高差10mしかないので、この差は含めないことにします。

10:01 三角点のある1075.4mピークの第三展望所に着きました。

陽射しはあるものの湿度が高いので空気に透明感は無く、あまり遠くのほうまで展望は広がっていませんでした。

ランチタイムには早すぎますが、小腹が空いたので朝食で食べ残したジャムパンを食べました。写真を撮るのも忘れてがっついてしまったので、完食後の残骸だけでも撮影しておきました。

展望所から東に滝山が見えています。その背後にかすみつつも那岐山も見えました。しかし、改めてみると、鞍部からの登り返しがけっこう厳しそうで、広戸仙から滝山まで1時間でいけると思っていましたが、どうやらそれほど甘くはなさそうです。鞍部からの登り返しだけで1時間はかかりそうです。休憩中にご夫婦が到着しましたが、小休止だけで先に出発していきました。

10:21 汗でびしょびしょになったシャツを乾かすためにたっぷり20分休憩してから、広戸仙に向けて出発です。山頂まではすぐです。

展望所からはしばらく平坦な尾根道が続きますが、山頂直下でやや急傾斜の道になります。

10:29 広戸仙山頂です。滝山方面に下っていくご夫婦の鈴の音が聞こえていたので、少し距離をとるためにベンチに座って靴紐を締めなおしました。ここから鞍部まで200mほどの下りとなるので、しっかりと締めなおしておきました。靴紐を締めなおしている間もアブが頭の周りをブンブンと飛び回ってほんとうにイライラしました。

10:31 滝山との鞍部に向けて下ります。

はじめのうちは比較的傾斜の緩やかな尾根道です。

10:46 標高1020m地点で、前方に滝山が見えました。第三展望所から見たときよりも近く見えるので、それなりに距離を歩いて来たことを実感します。ここから鞍部まで激下りが始まります。

あまり下っているように見えませんが、石がゴロゴロする急傾斜の道を慎重に下りました。グリップ力が気になっていたデュカンハイGTXですが、滑りそうな湿った黒土の斜面でも期待以上にしっかりとしたグリップ力で、安心できました。

ようやく傾斜が緩んでそろそろ鞍部も近そうです。

10:58 標高896mの鞍部に着きました。

ここから北方向にふるさとコースという滝めぐりのコースがあるはずですが、見たところそれらしいトレースが見当たりません。奥のほうになんとなくトレースっぽいものも見えましたが、あまり歩く人が多くないのでしょう。滝めぐりのコースはほぼ等高線に沿った道なのでアップダウンが少なく楽そうですが、距離が長く時間がかかりそうなのがネックです。復路で使ってみるというのもありかもしれませんが、トレースが不明瞭だったり、最近の豪雨で崩れたりしている可能性もあるので、下山で使うのはちょっとリスキーかもしれません。
つづく。
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| 2020年8月 広戸仙・滝山 | 13:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑