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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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規模・美しさ共に県下一のブナ林かも:  笠杖山その2 

2020年5月24日(日) 岡山県新庄村 笠杖山(標高1063m) 日帰り単独行 


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11:46 休憩を終えて北に向けて歩き出すと、すぐ近くにあった木に、消えかけた文字で笠杖山と書かれた札が設置されていました。なぜここに?という気がしないでもないのですが、まあ登山道脇の適当な木というとこれぐらいしかなかったということなのでしょう。


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北に向けて平坦な山頂部を進みます。



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道が下り始めるとブナが増えてきて、どうやらブナの純林になってきたようです。


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登山道脇には直径30cmを超える太いブナが立ち並びます。


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ブナはもともと日陰でも生育できる樹種なので、他の樹種よりも日照条件の悪い環境で成長することができます。そのため、標高1000m付近の北向き斜面で他の樹種を圧倒し、森の変遷の最終段階でブナの純林を形成します。その状態を極相林といいますが、自然災害などの外力が加わらないかぎり、ブナの純林が森の完成形として維持され続けるというわけです。今回は笠杖山の南側から登って来ましたが、南側はまだ他の樹種との混成林でした。日照条件がいいので他の樹種も負けずに生育しているというわけです。そのため、綺麗なブナ林は日本海側に多く残っているようです。


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笠杖山の北側にある1053.4三角点が近くなると、いよいよブナだらけの様相になってきました。しかも、太いブナのオンパレードで、ブナ回廊といってもいいほどです。


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ただし、なだらかな斜面のほうを見ると、案外細めの同じような太さのブナが多いので、もしかしたら一度は人の手が入っているのかもしれません。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:03 四等三角点が登山道の真ん中に埋まっていました。


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三角点のすぐ先で、左手(西側)の木々の奥にテレビ電波の反射板らしきものが建っているのが見えました。


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道が下り始めると、あたりはすっかりブナの純林となりました。登山道脇には直径50cmオーバーの大木もあり、なかなかいい雰囲気です。


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茶色の落ち葉が敷き詰められた登山道が、新緑のフレッシュグリーンの森の中に続く風景を見ると最高に癒されるような気がします。しかし、この縦走路はせっかくのこの風景を楽しむことなく走り抜けるだけのトレラン用コースとして整備されたものというのが、なんとも皮肉な話です。


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ひときわ大きなブナが登山道脇にありました。幹周3m近くありそうです。


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すぐ先にはまた別の大木です。奥に見える木もそこそこの太さがあります。


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美しいブナ回廊を楽しみながらゆっくりと進んでいきます。


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わずかながらツツジもまだ残っていました。


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1006ピークを過ぎて、鞍部に向けて下ります。このあたりも左右にブナの大木があり、美しい森が広がっています。


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12:41 1006ピークの北側にある、標高960m付近の鞍部まで下りて来たところで、ランチ休憩をとることにしました。


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今回はコンビにおにぎりとカフェオレです。冬と違ってお湯をたくさん持ってくる必要が無いので、350mlのポットに直接カフェオレスティックを入れて直飲みです。いちいちカップを使う必要が無いので楽でした。ポットに匂いが着くのが嫌でいままではお湯以外は入れませんでしたが、このポットを使う機会がほぼなくなったので、コーヒー系を入れるのを解禁しました。


おにぎりを食べながら、どこまで行くか考えました。あまりにも綺麗なブナ林が広がっていてゆっくりと歩きすぎてすでに午後1時前です。当初の目標であった、金ヶ谷山手前の稜線分岐まで行って帰ってくると遅くなりそうです。それに、この先いったん標高900m近くまで下ることになるので、ブナ林も一時混成林となってしまいそうです。そこから稜線までまた100mほど登り返すのですが、今度は南向き斜面になるので、笠杖山何面の登山道と似た雰囲気かもしれません。また、帰りは再び100m下って100m登ることになり、かなり疲れることは明らかです。ということで、少し北にある1003ピークで引き返すことにしました。


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12:57 ランチを終えて、1003ピークに向けて登り返します。


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標高差30m程度の軽い登り返しですが、休憩後ということもありちょっと疲れました。


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1003ピークに続く平坦な尾根になると、再びブナの大木がちらほらと現れました。太いブナがあるとやはり森の重厚感がちがってくるので、歩いていて楽しさがかわってきます。


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このブナもなかなかの大木でしたが、主幹の下のほうはかなり痛んでいました。


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それでもしっかりと枝葉を広げて、まだまだ生命力に満ち溢れていました。


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先に進むと、別の大木が2本順番に出迎えてくれました。ちょうどこのあたりでGPSからビープ音が鳴りました。バッテリー切れの合図です。出発時に半分ほど残っていたので、今日一日は十分もつと思っていたのになぜだ?と思いながら確認してみると、なんといつもオフにしている画面のバックライトが強設定になっていました。


やっちまったなあと思っても、GPSの予備電池は4本とも一眼レフに使っているので、もう予備はありません。他に単3電池がなかったかと考えてみたところ、電池切れで交換した一眼レフの電池が4本あるのを思い出しました。GPSに必要な電力は一眼レフに比べればかなり小さいので、もしかしたら使えるかもと思い電池を入れ替えてみると、なんと満タン表示になり、無事電源がはいりました。これなら下山するまで問題なさそうです。


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1003ピーク手前までくると、ブナ林の感じが少し変わりました。太いブナが無くなり、直径15~20cmぐらいの細いブナばかりが狭い間隔で密生しているような森になりました。ちょうど、大山の木谷のブナ林に似た雰囲気です。おそらく伐採された後にできた二次林なのでしょう。ただ、林床の笹の背丈が低いので比較的すっきりしていて、新潟にある松之山美人林というブナ林に似た雰囲気もありました。

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つづく。

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| 2020年5月 笠杖山 | 17:49 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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